Fate/Scramble U World ~秘封トラベラー・メモリアル~ 作:おろさん
十数分後。
「ゼェ……ゼェ……戻って来た……」
激しく息を切らしながら、イリヤ、蓮子、メリーの三人は全力疾走の果てに海辺へと戻ってきた。
「ああ、なんというかお帰り」
「か、奏海さん……私達が追い回されてる中で何やって……」
「それ言うならアンタらも水着のまま走ってたぞ」
「あっ;」
「デッドバイトですのおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
そのすぐ後ろに、キュアサマー・ヒートアップ(ユミカ)が猛然と迫る。
「ユミカさん……!」
「チェイスはもう終わり……ここからはバーニングな!!デッドヒートなバトルっ、ですのおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
完全に我を失っている彼女に対し、美遊達は身構える。
「随分と騒がしいようだが、混ぜてもらおうか?」
しかしその時、背後からも声が聞こえる。振り返ると、狩人アイズとレンキン世怪の姿が。
「こんな時にまた来るなんて……!!」
「何度も邪魔しないと気が済まないのかしら……?」
「そういう場合もあるんだよ、仕事というものは。御託は良いから、指輪を貰おうか?」
呆れと警戒を含んだ表情の蓮子とメリーに対し、アイズはやれやれと言わんばかりにそう返した。
「そうはいかない……!」
前方にキュアサマー・ヒートアップ(ユミカ)、後方にアイズとレンキン世怪。不利に見えてもおかしくない状況だが、イリヤ達は怯まない。
「……ユミカさんは私が引き受ける。それでいい?」
美遊が問いかけると、イリヤは小さく頷いて返した。
「……うん。でも、もしもの時は手伝いに行くから。」
そしてすぐ、蓮子とメリー、イリヤ、美遊、鈴夜、奏海は、守護者の指輪をクロステライザーへ装填する。
「「
【UNCOVER THE SECRETS:GUARDIAN『メモリア』!!!】
【DRAW THE RAINBOW:GUARDIAN『プリズマ』!!!】
【COMPASSION THE SILENCE:GUARDIAN『サファイア』!!!】
【WONDERFUL THE ARCHIVE:GUARDIAN『ビビット』!!!】
【ESCORT THE DREAM:GUARDIAN『ガイア』!!!】
それぞれ、守護者へと変身した。
「なら、こちらも。アイツから貰ったのを試してみよう。」
『グリーンヒルゾーン』→『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』
『グリーンヒルゾーンに浮かぶリング』
『変身する日向咲と美翔舞』→『キュアブルーム』
『2つのミックスコミューン』
『空を飛ぶスカイライダー』→『スカイライダー』
『スカイターボ』
アイズもまた、三つのクロスタルリングを取り出し、タイムブラスターへと装着。銃口を正面に向けて撃つ。
【『
【『Splash Star』】
【『
そうして、レプリカのパラレルファイターが三体。『ソニック』『キュアブルーム』『スカイライダー』が出現した。
「突貫ですのおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
「……ふっ!!」
キュアサマー・ヒートアップ(ユミカ)が間合いを詰めた瞬間、一気に勝負が始まった。
超高速で突撃してくる彼女に対し、美遊はクロステライザーを振るって鋭く応戦する。
「……行け」
続けてアイズの短い号令。それを合図に、レンキン世怪と3体のレプリカも一斉に距離を詰めはじめた。
「加蓮、奏、レプリカは俺らで請け負うぞ!(byガイア」
「オッケー!……って、ところで相手はどれも接近戦タイプっぽいけど、プロデューサーは大丈夫なの?(by加蓮」
「いやまあそんくらいはカバーできるから……(byガイア」
「それもそっか(by加蓮」
「RIASYUTTAAAAAAAAAAAA!!!」
「美遊が言うには、この侵蝕世怪人も……だったら貴方も元に戻さないと、だよね……!!」
プリズマは、杖で魔法弾を放つレンキン世怪と交戦。アックスセイバーを振るい接近戦に持ち込んでいく。
「SYUTAAAA……!!」
「次はとりあえず、これで!」
『5体の伝説獣』→『チェンジドラゴン』
『地球』
『
【CROSSTAL RING!!!】
鋭く切り込んで敵を圧倒し、間髪入れずに『電撃戦隊チェンジマン』のクロスタルリングを取り出すと、クロステライザーへ装填。
【『チェンジマン』!!!】
クラップを軽く行い、『チェンジドラゴン』へと再変身。
「ドラゴンアタック!!」
「SYUTAUUU!!?」
跳び上がると同時にドラゴンのオーラを纏った体当たりが、そのままレンキン世怪に直撃した。
「……あまり、トントン拍子に進められるわけにもな。」
その様子を一瞥したアイズがソニック(レプリカ)に向けてレーザーを照射すると、レプリカは複数のエネルギーリングへと変化し、そのまま彼女に纏われる。
「っと待った!!」
音速の力が纏われ、プリズマ目掛けて突進を仕掛けようとしたアイズに対し、メモリアとビビットが立ちはだかる。
「アタシらも混ぜてよ狩人さん!」
「私も、この指輪の力を試したいし……
『変身バンクのダンスホール』→『キュアフローラ』
『ドレスアップキー』
【CROSSTAL RING!!!】
【『プリンセスプリキュア』!!!】
メモリアはクロスタルリング『Go!プリンセスプリキュア』をクロステライザーへ装填。クラップを行い、『キュアフローラ』へと再変身した。
「お覚悟は、よろしくて?」
「ゴーゴープリンセスぅ!」
「チッ……!」
ビビットの射撃を弾くアイズの懐へ、キュアフローラ(メモリア)は一気に間合いを詰めた。鋭く跳躍すると、流れるような連撃で華麗にパンチとキックを繰り出していく。
アイズも負けじと格闘術で攻撃をいなし、纏ったソニックの力でスピンダッシュ。猛烈な連撃を叩き込もうとする。
【『メモリアライドシューターU』!!!】
「エクスチェンジ!モードエレガント!メモリア・フローラル・トルビヨン!」
対し、ボリュームのあるドレス『モードエレガント』に姿を変えたキュアフローラ(メモリア)は、ライドシューターに花のエネルギーを纏わせ、螺旋状にした無数の花びらをアイズに向けて放つ。
「この程度……!」
タイムブラスターの銃身で花びらの猛攻を弾くと、火花が四散し、複数のタイヤ状のエネルギー弾へと変化。アイズを目がけて追尾を始めた。
「なっ、なんだそのアレンジ技!?っ……!!」
「おっとこっちも忘れちゃ困るよ!!」
その上に、ビビットがキャストマシンガンで銃撃。
クリーンヒットでなくとも、立て続けの銃撃でアイズの体は後ろへ吹き飛ぶ。纏っていたソニックの力は、砕けた数個のリングのように一瞬で弾け飛んだ。
「いよっし!このまま――」
「……この短期間で随分と腕を上げるとはな。まあ、今回はもういいだろう。」
追尾する弾丸をかわしながら、アイズはスカイライダー(レプリカ)へレーザーを照射。その力を身体に纏い上空へと跳ね上がると、時計を模ったエネルギーを生成。戦場から瞬時に離脱していった。
「逃げられた……おうっ!!?」
敵を逃がしたことに悔しがるメモリア。しかし次の瞬間、大地が激しく鳴動した。
「ラアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
サファイアと交戦中のキュアサマー・ヒートアップ(ユミカ)から、猛烈な熱波が吹き荒れる。それに巻き込まれた何人かが軽く吹っ飛び、(取り残された)キュアブルーム(レプリカ)はダメージを受け消えた。
「かなり厳しい……けど……!!」
サファイアはかなりダメージを受けてしまったものの、それでも立ち上がる。
「ウウウウウウウウウ……!!」
キュアサマー・ヒートアップ(ユミカ)は、段々まともに言葉を発する事が出来ていない。時間がない。
「急がないと……でも、普通に攻め込むだけじゃ……!!」
熱暴走による異常なパワーに圧倒されている状況。何か攻略法が必要だとサファイアは考えるものの、思いつかない。
「あっ、そうだ……美遊っ!」
その時、プリズマの声が彼女の耳に響く。
「イリヤ……!?」
「いや、そう言えばなんだけどさ、ユミカさん、最初サーフィンしてたよね!?」
「そ、そういえばそうだけどそれが何か……」
「いや正直賭けというか無茶苦茶な提案なんだけど……ユミカさんが好きなもので対抗するの!なんというか、思い出させるとかそんな感じ!!ユミカさん、さっきから海に向かって攻撃してないし、大好きなもので目を覚まさせるの!」
「思い出させる……」
サファイアはその言葉を受け止め、一度深く考え込んでから、静かに頷いた。
「確かに無茶苦茶かもしれない……けど、やってみる!」
そして、クロスタルリングをバックルから一つ取り出す。
「
『サイバースライダーに乗るメガレンジャー』→『メガレッド』
『メガシップ』
【CROSSTAL RING!!!】
【『メガレンジャー』!!!】
「サイバースライダー、発進!!」
クラップを行い、『メガレッド』へ再変身。飛び乗り、海に向かって一気に舞い上がった。
「ユミカさんみたいなサーフィンは出来ないけど……勝負よ!!」
「サー……フィン……?」
サイバースライダーで海上を滑空し、挑発的な言葉を投げかけてくるメガレッド(サファイア)。その姿を捉えた瞬間、キュアサマー・ヒートアップ(ユミカ)の動きがピタリと止まった。
「サー……フィン……サーフィン……マイアガリマスノッ!!!」
驚くべきことに効果があったのか、キュアサマー・ヒートアップ(ユミカ)がへ向けて走り出し、何処から取り出したのかサーフボードに瞬時に飛び乗る。そして『
「やる気になった……ホントにこれで……」
それを目にしたメガレッド(サファイア)は確信を強め、覚悟を決めたように力強く頷く。
「やるからには……全力でっ!!!」
=クロスタルリングカセット=
『ソニック』
イラスト:グリーンヒルゾーン→ソニック・ザ・ヘッジホッグ
固定絵:グリーンヒルゾーンに浮かぶリング
指輪能力:ソニックの音速の力の模倣
所有者:コロモ
『ふたりはプリキュア Splash Star』
イラスト:変身する日向咲と美翔舞→キュアブルーム
固定絵:2つのミックスコミューン
所有者:コロモ
『スカイライダー』
イラスト:空を飛ぶスカイライダー→スカイライダー
固定絵:スカイターボ
指輪能力:スカイライダーの飛行の力の模倣
所有者:コロモ