Fate/Scramble U World ~秘封トラベラー・メモリアル~   作:おろさん

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暴走荒波サーフィン!深海に眠る戦の遺産 02

 

 十数分後。

 

「ゼェ……ゼェ……戻って来た……」

 

 激しく息を切らしながら、イリヤ、蓮子、メリーの三人は全力疾走の果てに海辺へと戻ってきた。

 

「ああ、なんというかお帰り」

 

「か、奏海さん……私達が追い回されてる中で何やって……」

 

「それ言うならアンタらも水着のまま走ってたぞ」

 

「あっ;」

 

「デッドバイトですのおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 

 そのすぐ後ろに、キュアサマー・ヒートアップ(ユミカ)が猛然と迫る。

 

「ユミカさん……!」

 

「チェイスはもう終わり……ここからはバーニングな!!デッドヒートなバトルっ、ですのおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

 完全に我を失っている彼女に対し、美遊達は身構える。

 

「随分と騒がしいようだが、混ぜてもらおうか?」

 

 しかしその時、背後からも声が聞こえる。振り返ると、狩人アイズとレンキン世怪の姿が。

 

「こんな時にまた来るなんて……!!」

 

「何度も邪魔しないと気が済まないのかしら……?」

 

「そういう場合もあるんだよ、仕事というものは。御託は良いから、指輪を貰おうか?」

 

 呆れと警戒を含んだ表情の蓮子とメリーに対し、アイズはやれやれと言わんばかりにそう返した。

 

「そうはいかない……!」

 

 前方にキュアサマー・ヒートアップ(ユミカ)、後方にアイズとレンキン世怪。不利に見えてもおかしくない状況だが、イリヤ達は怯まない。

 

「……ユミカさんは私が引き受ける。それでいい?」

 

 美遊が問いかけると、イリヤは小さく頷いて返した。

 

「……うん。でも、もしもの時は手伝いに行くから。」

 

 そしてすぐ、蓮子とメリー、イリヤ、美遊、鈴夜、奏海は、守護者の指輪をクロステライザーへ装填する。

 

「「変身(エンゲージ)!!」」

 

【UNCOVER THE SECRETS:GUARDIAN『メモリア』!!!】

 

【DRAW THE RAINBOW:GUARDIAN『プリズマ』!!!】

 

【COMPASSION THE SILENCE:GUARDIAN『サファイア』!!!】

 

【WONDERFUL THE ARCHIVE:GUARDIAN『ビビット』!!!】

 

【ESCORT THE DREAM:GUARDIAN『ガイア』!!!】

 

 それぞれ、守護者へと変身した。

 

「なら、こちらも。アイツから貰ったのを試してみよう。」

 

『グリーンヒルゾーン』→『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』

『グリーンヒルゾーンに浮かぶリング』

 

『変身する日向咲と美翔舞』→『キュアブルーム』

『2つのミックスコミューン』

 

『空を飛ぶスカイライダー』→『スカイライダー』

『スカイターボ』

 

 アイズもまた、三つのクロスタルリングを取り出し、タイムブラスターへと装着。銃口を正面に向けて撃つ。

 

【『Sonic(ソニック)』】

 

【『Splash Star』】

 

【『Skyrider(スカイライダー)』】

 

 そうして、レプリカのパラレルファイターが三体。『ソニック』『キュアブルーム』『スカイライダー』が出現した。

 

「突貫ですのおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

「……ふっ!!」

 

 キュアサマー・ヒートアップ(ユミカ)が間合いを詰めた瞬間、一気に勝負が始まった。

 

 超高速で突撃してくる彼女に対し、美遊はクロステライザーを振るって鋭く応戦する。

 

「……行け」

 

 続けてアイズの短い号令。それを合図に、レンキン世怪と3体のレプリカも一斉に距離を詰めはじめた。

 

「加蓮、奏、レプリカは俺らで請け負うぞ!(byガイア」

 

「オッケー!……って、ところで相手はどれも接近戦タイプっぽいけど、プロデューサーは大丈夫なの?(by加蓮」

 

「いやまあそんくらいはカバーできるから……(byガイア」

 

「それもそっか(by加蓮」

 

「RIASYUTTAAAAAAAAAAAA!!!」

 

「美遊が言うには、この侵蝕世怪人も……だったら貴方も元に戻さないと、だよね……!!」

 

 プリズマは、杖で魔法弾を放つレンキン世怪と交戦。アックスセイバーを振るい接近戦に持ち込んでいく。

 

「SYUTAAAA……!!」

 

「次はとりあえず、これで!」

 

『5体の伝説獣』→『チェンジドラゴン』

『地球』

 

再変身(エンゲージ)!!』

 

【CROSSTAL RING!!!】

 

 鋭く切り込んで敵を圧倒し、間髪入れずに『電撃戦隊チェンジマン』のクロスタルリングを取り出すと、クロステライザーへ装填。

 

【『チェンジマン』!!!】

 

 クラップを軽く行い、『チェンジドラゴン』へと再変身。

 

「ドラゴンアタック!!」

 

「SYUTAUUU!!?」

 

 跳び上がると同時にドラゴンのオーラを纏った体当たりが、そのままレンキン世怪に直撃した。

 

「……あまり、トントン拍子に進められるわけにもな。」

 

 その様子を一瞥したアイズがソニック(レプリカ)に向けてレーザーを照射すると、レプリカは複数のエネルギーリングへと変化し、そのまま彼女に纏われる。

 

「っと待った!!」

 

 音速の力が纏われ、プリズマ目掛けて突進を仕掛けようとしたアイズに対し、メモリアとビビットが立ちはだかる。

 

「アタシらも混ぜてよ狩人さん!」

 

「私も、この指輪の力を試したいし……再変身(エンゲージ)!!」

 

『変身バンクのダンスホール』→『キュアフローラ』

『ドレスアップキー』

 

【CROSSTAL RING!!!】

 

【『プリンセスプリキュア』!!!】

 

 メモリアはクロスタルリング『Go!プリンセスプリキュア』をクロステライザーへ装填。クラップを行い、『キュアフローラ』へと再変身した。

 

「お覚悟は、よろしくて?」

 

「ゴーゴープリンセスぅ!」

 

「チッ……!」

 

 ビビットの射撃を弾くアイズの懐へ、キュアフローラ(メモリア)は一気に間合いを詰めた。鋭く跳躍すると、流れるような連撃で華麗にパンチとキックを繰り出していく。

 

 アイズも負けじと格闘術で攻撃をいなし、纏ったソニックの力でスピンダッシュ。猛烈な連撃を叩き込もうとする。

 

【『メモリアライドシューターU』!!!】

 

「エクスチェンジ!モードエレガント!メモリア・フローラル・トルビヨン!」

 

 対し、ボリュームのあるドレス『モードエレガント』に姿を変えたキュアフローラ(メモリア)は、ライドシューターに花のエネルギーを纏わせ、螺旋状にした無数の花びらをアイズに向けて放つ。

 

「この程度……!」

 

 タイムブラスターの銃身で花びらの猛攻を弾くと、火花が四散し、複数のタイヤ状のエネルギー弾へと変化。アイズを目がけて追尾を始めた。

 

「なっ、なんだそのアレンジ技!?っ……!!」

 

「おっとこっちも忘れちゃ困るよ!!」

 

 その上に、ビビットがキャストマシンガンで銃撃。

 

 クリーンヒットでなくとも、立て続けの銃撃でアイズの体は後ろへ吹き飛ぶ。纏っていたソニックの力は、砕けた数個のリングのように一瞬で弾け飛んだ。

 

「いよっし!このまま――」

 

「……この短期間で随分と腕を上げるとはな。まあ、今回はもういいだろう。」

 

 追尾する弾丸をかわしながら、アイズはスカイライダー(レプリカ)へレーザーを照射。その力を身体に纏い上空へと跳ね上がると、時計を模ったエネルギーを生成。戦場から瞬時に離脱していった。

 

「逃げられた……おうっ!!?」

 

 敵を逃がしたことに悔しがるメモリア。しかし次の瞬間、大地が激しく鳴動した。

 

「ラアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

 

 サファイアと交戦中のキュアサマー・ヒートアップ(ユミカ)から、猛烈な熱波が吹き荒れる。それに巻き込まれた何人かが軽く吹っ飛び、(取り残された)キュアブルーム(レプリカ)はダメージを受け消えた。

 

「かなり厳しい……けど……!!」

 

 サファイアはかなりダメージを受けてしまったものの、それでも立ち上がる。

 

「ウウウウウウウウウ……!!」

 

 キュアサマー・ヒートアップ(ユミカ)は、段々まともに言葉を発する事が出来ていない。時間がない。

 

「急がないと……でも、普通に攻め込むだけじゃ……!!」

 

 熱暴走による異常なパワーに圧倒されている状況。何か攻略法が必要だとサファイアは考えるものの、思いつかない。

 

「あっ、そうだ……美遊っ!」

 

 その時、プリズマの声が彼女の耳に響く。

 

「イリヤ……!?」

 

「いや、そう言えばなんだけどさ、ユミカさん、最初サーフィンしてたよね!?」

 

「そ、そういえばそうだけどそれが何か……」

 

「いや正直賭けというか無茶苦茶な提案なんだけど……ユミカさんが好きなもので対抗するの!なんというか、思い出させるとかそんな感じ!!ユミカさん、さっきから海に向かって攻撃してないし、大好きなもので目を覚まさせるの!」

 

「思い出させる……」

 

 サファイアはその言葉を受け止め、一度深く考え込んでから、静かに頷いた。

 

「確かに無茶苦茶かもしれない……けど、やってみる!」

 

 そして、クロスタルリングをバックルから一つ取り出す。

 

再変身(エンゲージ)!!」

 

『サイバースライダーに乗るメガレンジャー』→『メガレッド』

『メガシップ』

 

【CROSSTAL RING!!!】

 

【『メガレンジャー』!!!】

 

「サイバースライダー、発進!!」

 

 クラップを行い、『メガレッド』へ再変身。飛び乗り、海に向かって一気に舞い上がった。

 

「ユミカさんみたいなサーフィンは出来ないけど……勝負よ!!」

 

「サー……フィン……?」

 

 サイバースライダーで海上を滑空し、挑発的な言葉を投げかけてくるメガレッド(サファイア)。その姿を捉えた瞬間、キュアサマー・ヒートアップ(ユミカ)の動きがピタリと止まった。

 

「サー……フィン……サーフィン……マイアガリマスノッ!!!」

 

 驚くべきことに効果があったのか、キュアサマー・ヒートアップ(ユミカ)がへ向けて走り出し、何処から取り出したのかサーフボードに瞬時に飛び乗る。そして『活性(パッション)』の能力で大波を巻き起こしたのだ。

 

「やる気になった……ホントにこれで……」

 

 それを目にしたメガレッド(サファイア)は確信を強め、覚悟を決めたように力強く頷く。

 

「やるからには……全力でっ!!!」

 

 

 







=クロスタルリングカセット=
『ソニック』
イラスト:グリーンヒルゾーン→ソニック・ザ・ヘッジホッグ
固定絵:グリーンヒルゾーンに浮かぶリング
指輪能力:ソニックの音速の力の模倣
所有者:コロモ

『ふたりはプリキュア Splash Star』
イラスト:変身する日向咲と美翔舞→キュアブルーム
固定絵:2つのミックスコミューン
所有者:コロモ

『スカイライダー』
イラスト:空を飛ぶスカイライダー→スカイライダー
固定絵:スカイターボ
指輪能力:スカイライダーの飛行の力の模倣
所有者:コロモ

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