「喉乾いた!お腹空いたー!」
「!!…!!」
「誰のせいだって…?煩いですねぇ」
アビドス砂漠のど真ん中で正実モブちゃんの後ろで喚くシュロちゃん、その様子に抗議するモブちゃん。
「そもそも手前がここにいるのはちょっとした計算違いなんですよ、本当は手前さんに深い絶望を見ながら手前は高笑いしながら消える筈だったのに…え?ちんちくりんな手前なんか怖くない…ですぅぅ!?手前さんだってちんちくりんじゃないですか!うがぁぁ!!もう泣いたって許しませんからね!!
そう言い放ち逆ギレしたシュロちゃんがモブちゃんに飛び掛かりマウントを取る、だが正実で常に戦っているモブちゃんの方が上手!すぐにマウントを取り返しほっぺを引っ張る。
「わぁぁぁぁん!!助けてコクリコ様〜!」
ほっぺを引っ張られジタバタと抵抗しながら泣くシュロちゃん、そのまま恐ろしい戦いを繰り広げている二人は運悪くゴロゴロと砂山から転がり落ちてしまった!!
「手前さん…手前さん、起きてください!」
「……?」
びよーんとほっぺをシュロちゃんに引っ張られ慌てて起き、不思議そうに周りを見渡すモブちゃん、それもその筈そこはさっきまでいた砂漠ではなく何処かの建物にいた。
「……?……!」
「手前達はたまたま通りかかったこの人に助けてもらったんですよ」
「あっ!無事で良かった〜ふふん、ここはね私が作った街『ユメユメタウン』だよ!」
モブちゃんは困惑しながら此処は何処かと聞く、そんなモブちゃんにシュロちゃんと一緒にいた緑色の髪にのほほんとした雰囲気の女性がドヤ顔でそう語る。
「……?」
「え?変な名前の街…ひぃん、あっ!そうだ初めまして私は『梔子ユメ』だよ、貴女達は?」
「手前は矢吹シュロでそこのちんちくりんは」
「……!…!!」
ユメと名乗った女性に釣られ二人とも自己紹介をするが、シュロちゃんの煽りにまた二人でほっぺを引っ張り合う喧嘩を始めてしまう。
「わぁぁ!!喧嘩はダメだよ〜!」
そんな二人に涙目になりながら慌てて喧嘩の仲裁に入るユメ
「…ごめんなさい」
「……!」
「うへ〜仲良くが一番だよ〜それじゃあ二人とも今から私の街を案内してあげるね!」
「…!!……!!」
「えー!?貴女と同じ部活の子達がシュロちゃんの計画で危ないかも知れないって!?あわわ…大変だー!!それなら着いてきて!」
何とか喧嘩が収まり仲直りし、満足気に見守るユメは思い付いたかの様に街を見回ろうと提案するが、それに対しモブちゃんはぴょんぴょんと跳ねながら他のモブちゃんズが危ないかもしれないと訴える、それにユメはアホ毛をピーンと伸ばし驚き慌てながらモブちゃん達をとある場所まで案内する。
「アビドス砂漠には移動する為のラクダとかはいないけど、代わりにこんな可愛い生き物がいるんだよ!」
ユメが胸を張りながら指を刺した場所には、まるで巨大なモコモコでへにょっとした顔のモップのお化けがそこにいた。
「この子はね、うへぇって言うんだよこの子が近くのアビドス学園まで連れてってくれるよ!」