艦これ戦争終結RTA   作:poox

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「最近はいつ奪還したの?」「今週ですねぇ」「今週ぁ!?」.mp4

 

 

 本土に着きました。

 到着早々、川内たちは迎えの士官からシカトされてしまいます。そうです、艦娘たちは一部のえらい人から、人として扱われていないのです!

 

 最悪な対応にムカッとしたところでさっさとホテルにチェックインします。

 本来は横須賀鎮守府のVIPなお部屋に泊めてもらえるのですが、とある横やりが入って横浜の東〇インになってしまいました。かろうじて送迎車は出してもらえるのでイライラの艦娘を引き連れて向かいます。

 

 ビジホに到着しました。すいませぇーん、予約してた星名ですけどぉ。

 そうしてフロントに顔を出したほも君ご一行に衝撃の事実が伝えられます。なんとリザーブされていたのはダブル一部屋でした。酷スギィ!

 出しゃばるカスには兵器と一緒に寝る苦痛を味わってもらおう、という魂胆なのでしょうか。こんなんじゃ興奮で睡眠になんないよ。

 

 さすがにダブルベッドに四人寝るのはキツいので部屋をおかわりします。しかしなんということでしょう、このビジホはおろか近所のホテルまで全埋まりしているではありませんか。嫌がらせに手が込みすぎだろ……。

 仕方がないので、送迎中に車内から見つけていた海沿いの民宿に行きます。仕方がないとか言っていますが、実はこれチャート通りです。チャートに守られておる……(恍惚)。

 

 

 

 送迎車は帰ってしまったので電車に揺られること二時間弱、目的の家に到着しました。インディーズのホラゲに出てきそうな二階建てのボロい木造家屋です。夕陽を浴びる陰険そうなジジイとうさんくさい笑顔のババアがお出迎え。

 途中トイレで私服に着替えてあるので、海軍関係者であることを隠してすんなり入れてもらえました。畳の匂いが気持ちいい!

 ひとしきりごろごろした後、仕事を理由に民宿を抜け出します。なお、抜け出す前には艦娘たちにジジイババアの手伝いを申し出ることを言い含め、逆にジジイババアには若い子をこき使ってくれと言い含めておきます。こうすることで、外出中に勝手にコミュを消化してくれるんですね。

 

 

 外に出て、横須賀鎮守府が見える場所まで海沿いを歩きます。くそっ、あそこの貴賓室に泊まって兵器どもとイチャイチャする予定だったのに……。血走った瞳で望遠鏡代わりのズームレンズを覗きます。いつも偵察に使ってるやつです。

 

 しばらくすると、偉そうなハゲが門から出てきて車の後部座席に乗りました。隣に座っているのは艦娘かな? ハゲは彼女にぺこぺこと頭を下げています。あれは艦娘擁護派ですね間違いない。なにかの証拠になるかもしれないので写真を撮っておきましょう(RTA勢特有の未来予知)。

 フラグの回収が済みました。対外アピールの式典と内々の会議は明日なので、今日はさっさと帰って痛飲します。

 

 

 民宿に帰るとなにやら気まずい雰囲気が漂っていました。美少女三人が艦娘だとバレてしまったようです。やらかしたのは涼月ちゃんかな? 霞ちゃんかな?

 発覚後はババアの顔からうさんくさい笑みが消えてしまいますが、懲りずに神客を演じていきます。酒だけは飲むけど。本RTA中に唯一許された娯楽です。

 ごはん食べてお酒を飲んだら眠くなったので寝ます。眠気はガバのもと。

 

 

 

   ◇

 

 

 

 翌朝、目を覚ますとそこは、涼月ちゃんの胸の中でした。あれぇおかしいね。

 ほも君のメンタルが大きく回復しており、恐らく意識がない間に甘やかされたものと推測されます。タイムには好影響です。

 すっごい良い匂いする。

 私のメンタルを回復するために、うっかり胸を二揉みしてから起床します。うーん最高ッ!

 

 

「んっ……」

 

 目と目が合う――。

 

 

 どうやら涼月ちゃんはとっくに目を覚ましていたようです。性的接触により、進行に一切関係ない無駄会話イベントが確定してしまいました。しかも好感度も死ぬほど低下してしまいました。

 

 これを専門用語でロスといいます。

 

 もう終わりだよこの走者。こんなエロい艦娘連れてくるんじゃなかった。

 

 

 しかし私はここで起死回生のリカバリー、「あっ、ヤバいもうこんな時間!?」メソッドで帳消しを狙います。

 故意に時計を三時間読み間違えることで、やべぇよ式典もう始まってる!と大焦りを開始。大げさにあたふたする霞ちゃんのおかげでなんとタイムだけはリカバリーに成功しました。お前を連れてきて正解だったよ。

 

 

 

 

 川内の指摘で冷静さを取り戻し、激ウマババア飯をかき込んで会場へ向かいます。なんか東京のでっかいホテルらしいですよ。

 困り眉の青年にIDを見せて「通ってヨシ!」されました。しかし艦娘たちを通してくれないようです。なんで?

 

「貴官麾下の艦娘の持ち込みは禁止されております」

 

 聞いていません。

 

「は、しかし人型兵器であれば、これは持ち込み自由であると、藤田大将閣下からの下達でありまして……」

 

 カスと思いきや、上司との間で板挟みになっているただのかわいそうな困り眉でした。最も強い憐れみを表します。ババアの干し芋あげるから元気出せよな。

 

 式典案内の「将官は護衛持ち込み自由^^b」的な内容を見せて宥めすかしてようやく通してもらうことができました。責任はほも君がとる! 私の艦娘たちは艦娘であって、兵器じゃないんだよなぁ。

 それにしても最低だな藤田大将とかいうやつ。むっちりした涼月ちゃんの胸の感触がまだ手のひらに残っています。こんなエロい兵器があってたまるか。

 

 

 

 大ホールに入り、案内されるまま席に着きます。周囲から「あれが噂の……」とか「手負いの獣のようだ……」とかいろんな声が聞こえてきました。手負いの獣のようってなんだよ。

 式典が始まり、クッソ長い挨拶と進行のもろもろのあと勲章が授与されます。やめろ汚い手で襟元に触るんじゃない! ほも君に触れていいのはエッチな艦娘だけだ!

 

 犬の餌をつけてもらった後はスピーチがあります。

 マジでこれからこの国ブチ上げていくからシクヨロ。あと今週沖ノ鳥島海域も奪還してきたから。艦娘が幸せになるまでよぉ、私止まんねえぞ。国民の皆さま、応援してくれよな!

 

 どよめきと万雷の拍手がほも君を包みます。あれ? 私なんかやっちゃいました? 海域解放ってそんなにすごいことなんですか?(笑) 艦娘兵器派ってナニ?(笑)

 くぅー気持ちいいー!

 

 

 会場の一部からは射殺さんばかりの視線が飛んできております。

 出たぁーっ、艦娘兵器派だっ!

 艦娘に人権を認めないおなじみカス共の集まりです。戦況:劣勢だと野党第二党くらいの割合で存在します。イヤだねぇ。

 敵意を向けてきている連中の名前を川内に記録させます。彼女は剣呑な空気を感じ取りますが、何も言わせません。理由を知る必要がないからです。愛だよ愛……。

 

 嘘です。知ってしまうと未知のガバが発生する恐れがあり怯えています。

 

 

 

 

 プロパガンダが終わると休憩を挟んで会場は変わりまして、なんか偉い人がいっぱいの軍議に移ります。豪奢な大会議室には各々が艦娘の召使……護衛を持ち込んでいて、ほも君も三人を連れ込みました。

 

 軍議と言いつつ、実態はほも君の糾弾会みたいなものです。ほも君は海軍内の与党ポジによって、厄介な野党第二党のガス抜きの道具に仕立て上げられてしまっています。酷すぎるッピ!

 

 全ての艦これ族に告げる……※胸糞注意※。

 

 

 

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