艦これ戦争終結RTA   作:poox

4 / 24
大胆なお色気シーンは提督の特権.mp2

 あれから集積地クルージングを繰り返し、資源がガッポリ溜まりました。デュフフ。

 クルージングメンバーにはご褒美にあまあまスイーツを振る舞っておきます。間宮さんと私のさ……子供ができたらどうする? え? 傑作スイーツの誕生か? たんとお食べ♡ 次の戦いに備えよ。

 

 

 それでは、資源も増えたところで攻略のための装備を開発していきます。

 ここは最前線なので、これからの海域にはいきなり空母が出てきます。

 対空の備えが必要、なのですが……。

 

 通常プレイ時のセオリーは、技術ツリーで「火力」「対空」を伸ばして「10cm高角砲+高射装置」の開発・改修を解禁、小型艦艇のメインウェポンに採用する方針です。

 しかし今回は「その他」全振りのため、他項目を伸ばしている余裕はありません。

 うーん、困ったなぁ……。

 せや、ゴリ押ししたろ!

 

 

 というわけで通常開発の装備のみでゴリ押します。私の手にかかれば通常海域くらいどうとでもなります。腕の見せどころさん!?

 資材に飽かせて試製烈風後期型が八つ、流星改が六つになるように開発します。以降、艦載機を開発することはありません。RTAっぽいですね。まあRTAなんですが。

 お次は主主徹偵を満たせるように適当に開発しておきます。46cm三連装砲も二基。

 あれ……思ったより資材カツカツですね……。鎮守府の状況は、前任者から引き継ぎという名のランダム要素なので……前任者の野郎開発サボりやがったな! 許さんぞ……!

 あとは大事な対潜装備。ソナーと爆雷投射機、爆雷の三点セットを六つくらい確保しておきます。いくつか余りが出ますが意図したものです。

 

 最後に技術ツリーの「その他」をLv.13まで振ることで、提督専用クソダサボートのエンジンを解禁・開発します。開発終わり!

 これ20ktくらい出るらしいっすよ。なお凌波性と乗り心地はおしまいの模様。

 

 

 

 そういえば明石ちゃんどう? この間言ってた注文のやつできた? 1/1零戦のやつ。

 

「一応できてます。資材だいぶ使っちゃいましたけど、いいんですか……?」

 

 ナイスゥ! 不安そうな明石ちゃんをシカトし、ダッシュで司令官室へ向かいます。

 

 えー、朝潮くん、荒潮くん、白露くん、霞くん、那珂ちゃんくん。至急司令官室へ来るように。大事なお話があります。

 

 放送したらビビるくらいの速さで揃いました。RTA走者麾下の鑑。

 さっき開発したソナーとかの資料をドバーッと机に置きます。ねえ、何だと思う?

 これね、新しい対潜装備。お前ら準備はいいか! 敵占領海域に乗り込むぞオイ!

 

 急展開に困惑する五人を傍目にさっさと7-1へアサインします。ブルネイ泊地真正面の海域すら制圧できてないとか、人類の急先鋒として恥ずかしくないの? 今すぐ出撃せよ!(艦これ公式サイト)

 対潜装備さえスロット一杯に持たせておけば攻略完了するので、あとは放置でOKです。それでは次のメンバーを呼び出します。こっちが本番です。

 

 

 

 はい。山城、龍鳳、川内、夕立、時雨、漣が揃いました。なお鎮守府に改二は誰もいない模様。絶望的な戦力だぁ……(狼狽)。

 彼らに攻略してもらうのは、原作ゲームでいう7-4海域です。ベトナム・フィリピン沖を通って台湾は高雄に至る、本土との連絡ルートの重要部分です。劣勢ブルネイの場合、ここを全面開通させることで本土要素が解禁されます。

 なお攻略難易度は乙の模様。中盤の難関海域です。通常だと伊勢型改二を育ててから挑む海域ですね。現状戦力じゃ無理無理!

 

 そんな無理を通すため、小細工を弄します。

 現在は朝の六時。艦隊には明朝〇五〇〇に出撃するよう命じます。そして、ハテナを浮かべる艦娘たちの可愛い姿を視姦します。ここ短縮ポイント。

 ……あっ、出撃までの空き時間の指示考えてなかった。ついでだし、出撃までは川内に従うよう言い含めておきます。困惑する川内を残して退出してもらい、二人きりに。

 

「どういうつもり?」

 

 彼女は触り心地の良さそうな自らの身体を抱くようにしています。警戒の視線です。慌てんな、慌てんなよ……。

 ここは誠意を込めて「前回出撃で頼りになった君に一任したい」と告げます。川内に任せるとだいたい上手くアレンジしてくれるので、困りごとは川内に投げるといいでしょう。ママかな?

 暇だろうし適当に休んだり飯食っといて、と告げたらダッシュで鎮守府裏手の滑走路へ。

 明石ちゃんが零戦を離陸可能な状態で用意してくれています。乗り込んで出撃! もちろん無断です。ここでは私がルールだ。

 

 

 

 零式艦戦21型(ほも隊)のクッソ長い航続距離を生かし、燃費を気にせず速度をぐんぐん上げていきます。向かうは7-4上空。

 当たりをつけて高度を下げ、上空から偵察(物理)を行います。いっぱいいるザコはスルーして、本丸のボスを激写したいところさんですが……。

 向こうが気付いて戦闘機を放ってきました。よくないパターンです。ですがこちらも撮影が間に合いそう。

 

 えーと、ツ級が三隻、ナ級一隻、潜水艦たくさん、ヒ号船団棲姫が二隻、ヨシ!

 

 は? ヨシじゃないが。

 外れ編成を引いてしまいました。ボスが二隻とかこんなんじゃ勝負になんないよ(動揺)。

 

 偵察が済んだので急いで離脱します。たこ焼き艦戦の群れが追いすがってきました。まじヤベー! 性能的にはこちらの乗る零戦21型よりも先の世代の戦闘機、F6F-5に相当します。チョー怖い!

 旧式戦闘機のほも君に勝ち目はありません(無情)。艦娘が操縦しているわけではないので、こちらの機銃は深海棲艦相手に一切効きません。馬鹿みたいな数の艦戦からただ逃げ続けるのみです。

 

 先ほど撮影にかまけていたせいで機体操作がないがしろになり、既に左主翼の先っぽが吹っ飛んでいます。

 他にもいっぱい被弾してしまい、穴まみれの装いはなんだか水玉コラみたいです。死ぬっ、死ぬっ、死ぬっ!アーキモチ(やせ我慢)。

 ツ級の弾幕も相まって空は大変なことになっています。グレイズがものすごい速度で上昇していることでしょう。

 

 なんとか対空砲火と敵艦戦の追尾を抜けて、帰路につくことができました。ほも君の天才的操縦スキルがなければ即死だった。なんか血も出てます。あー、いってぇ……。噛みやがったなオイ!

 涼しいと思ったらキャノピーも吹っ飛んでますね。アハハ!

 サムゥイ!

 

 

 あとは鎮守府へ帰還して、撮影した画像を艦隊に共有して任務完了です。

 通常は偵察機を飛ばさないと入らない索敵補正ですが、こうして提督が索敵(物理)を行うことでも補正を得ることができます。なお艦隊索敵補正とは別枠なため、出撃し得です。

 だから生まれを「父親がエアレーサー」にする必要があったんですね。そのための生まれ、そのためのプレイヤースキル?

 

 

 

 一体どこからこんな写真を……と川内たちが騒いでいますが、しばらくして勝手に作戦立案を始めました。索敵補正が入った証拠です。

 小細工その一は完了! やることがあるので放置します。

 明石ちゃん! これ直しといて! あと今度はボート使うから出して!

 

「うわ、なんですかこれ! ボロボロじゃないですか! 何してきたんですか!」

 

 流れるように明石ちゃんをシカト。エンジンがついてちょっと凛々しくなった一人乗りクソダサボートに乗り込んでソロ出撃します。目指すは7-4ボス付近。また君か壊れるなぁ。

 

 

 

 片道分の燃料を満載し、20ktでのんびり進みます。ちなみに下着姿かつ丸腰です。

 何事もなく船旅は進み、三分の一くらいまで来ました。夕暮れの海は穏やかです。

 

 あっ、見てください。あんなところにイ級がいます。

 わぁ。近付いてきましたよ。グロいですね。このままじゃほも君が死んじゃう! まずいですよ!

 

 しかしイ級はこっちを一瞥したあと、「そう……」とでも言いたげな様子で興味を失いました。

 

 こちらが丸腰のうえ敵意もないのでマンボウと同じ扱いを受けているんですね。

 ちなみに拳銃とかナイフはもちろん、オールやベルトを持っているだけでも敵判定食らって処されます。下着でよかったー!

 

 あとはこのまま高雄近海までのんびり船旅を楽しむだけです。

 ごくごく稀に野良の鬼級・姫級深海棲艦とエンカウントしますが、彼らには丸腰ヘイト管理は通用しません。普通に撃沈されて終わります。まあ一度も遭遇したことがない激レアさんなので大丈夫でしょう。

 到着予定は二度目の払暁のころ。まだまだ時間がかかるので仮眠をとっておきます。

 

 

   ◇

 

 

 オッハー! 今日も良い天気! 月が綺麗ですね。

 

「コクハク?」

 

 そうだよ。お前のことが好きだったんだよ!

 

「ジョウネツテキ ナノネ」

 

 あれ? なんで会話が成立してるんですかね……。

 ファッ!? 姫級じゃないかたまげたなぁ……。

 

 絶望的なまでに顔が良いですね。南太平洋空母棲姫かな? ホーネットの例のアレです。

 こいつの火力やばいんだよなぁ。原作で500に迫る火力で爆撃されたらこの世から塵一つ残さず消えてしまいます。ほも君に勝ち目はありません。彼女は空母なので、どうにか逃げるということも不可能です。

 

 これ死ゾ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ああああああああもうリセットやだああああああああ!!!!!

 なんかもう全部嫌になってきたな。どうせリセットだしこの子とエッチしてから死のうかな。

 

 嘘です見逃してください! もう鎮守府お掃除したくない! なんでもしますから!

 

「マタ会エル?」

 

 彼女の後ろでジンベエザメみたいな艤装が副砲をチラつかせています。暴力はやめましょうよ! 機嫌を損ねた瞬間殺されるので、全力でご機嫌を取ります。

 また会えるかって? 当たり前だよなぁ(震え声)。そう遠くない内に再び巡り合えるってはっきりわかんだね(震え声)。私はお前が好きだ(震え声)。君との間に運命の赤い糸が見える見える(震え声)。

 

「ソウ……」

 

 全力で媚を売った結果、姫級はスウーッ……と闇に溶けていきました。ジンベエザメ艤装くんも唾を吐いて消えていきます。お前らなんで興味なさげなんだよ。

 

 

 

 

 

 

 ……生きてるーっ!

 

 

 怖っ(本音)。至急台湾着いてくれや。限界やで。

 ほも君の正気度ががっつり削れています。早く艦娘で補給しなきゃ。

 正気度のリカバリーを考えると小ロスが発生しましたが、この後ノーミスなら世界記録なので続行します(鋼の意志)。

 

 

 

 怖すぎてあれから一睡もできませんでしたが、太陽が昇り、沈んで、そしてまた東の空が青みがかり始めました。ほも君も無事に台湾近海にたどり着いています。

 ボスは台湾の南西にある小さな環礁の島、東沙島に位置取っています。ボスから陰になる環礁東岸に身を潜めましょう。干潮を迎えているので、いい感じに地形が露出して隠れ場所ができています。あとは待つだけです。

 しばらくすると川内たちが到着したのか、朝焼けの中に砲声が聞こえてきました。やだ怖い……。クソダサボートの中で身体を丸めつつチラチラします。

 

 やべ、こっちに砲弾飛んできた。メガトン級の誤射ですね。急いで逃げます。

 砲弾はみるみる大きくなり、着弾。

 ガドッゴォァッシャアッシュワワァ……みたいな音を立てて、さっきまで隠れていた地形が跡形もなくなってしまいました。川内の砲撃なのですが、明らかに戦艦クラスの威力となっております。ヒエーッ!

 

 

 これが小細工その二です。

 

 艦娘と提督の心の繋がりが強固になればなるほど、艦娘は大きな力を発揮できるようになります。

 提督のいない鎮守府の艦娘の戦闘能力が著しく低下するのは、これとまったく逆の理屈です。

 

 

 ゲーム的に読み下すと、艦娘のステータスには、提督との好感度・物理的距離に応じてバフ・デバフが入ります。

 好感度によるバフは一定以上の好感度で頭打ちになり、ケッコンすることでその上限を解除できます。

 一方で不思議なことに、物理的距離によるバフは、その距離に上限が存在しません。

 つまり提督が艦娘に近ければ近いほどステータスが上がります。現状の距離なら、火力だけで比べれば、二艦種上のクラスに相当するくらい上がっています。

 

 だからほも君がボスの近くにいる必要があったんですね。

 

 なお例のごとくマスク仕様のため、自力で気付くしかありません。

 好感度はまだしも、特に距離に依存する提督バフは、通常では司令官室で指揮するためになかなか気付けません。せいぜい遠くの目標を攻略するときに「攻撃の通りが悪いかな……?」とうっすら思う程度です。弾薬ペナも相まってクッソ分かりにくい模様。

 

 全ステータスにバフがかかっているため、通常ではかすりもしない敵艦載機も破竹の勢いで撃ち落としていくうちの子たち。頼もしいわね。上官が見ているほうが気合が入るのは当たり前ですよね。だから誤射に見せかけた本気の砲撃はやめてね川内さん。気付いてないんだよね? 本当だよね?

 

 

 

 しかし偵察バフと提督バフがかかったとはいえ、ボスのヒ号船団棲姫二体を相手にするのは相当にキツそうです。

 原作換算で耐久500・装甲231ですからね……。一体か二体編成かはランダムですが、はずれを引いたのが悔やまれます。

 ちなみに原作だと随伴のツ級が二隻減り、ナ級もいなくなり、代わりにロ級とかイ級が入ります。今回そいつらがいるのは戦況:劣勢だからです。劣勢って言えば何でも許されると思ってるんじゃねぇよオォン!? ボス二体は反則だろうが……。

 なおこの戦力差で提督バフなしの場合、一瞬ですり潰されます。艦隊が全員改で火力雷装が足りないため、そもそも敵の装甲を抜けずになぶり殺しにされてE敗北です。

 

 ぼーっと見ているうちに、山城が大破して龍鳳も甲板を破壊されてしまいました。あー困りますお客様。

 残りボス一体まで追いつめているんですが、艦隊は満身創痍です。火力になるのは持ちこたえている川内だけです。敵もそれを理解しているようで執拗に狙われています。

 

 

 

 ……ええい、我慢できん!

 私が出る!

 

 クソダサボートくん、出航^~。

 

 

 

 岩場を出て、エンジンをブロロンブロロン鳴らしながら艦隊に近づいていきます。川内たちの動きが、傍目にも明らかに良いものに変わっていきます。どんどん近づくぞー。えいえい。

 すごいステータスの高まりを感じる。今までにないなにか熱い上昇幅を。風……吹いてきてる着実に。

 

 風? あっこれ追い風やんけ! アカンほも君が死ぬぅ!

 

 くそざこエンジンの音が追い風に乗ってボスに届いてしまいました! 気づかれました! ヤツが見てます!

 

 

 

 ダッサいボートにちょこんと佇む下着姿のほも君を……。

 

 

 

 ヤツは『何この……何?』みたいな視線を投げかけてきます。隙だらけです。

 このボートがそんなにダサいか!? 許さん! 死ね!

 いけ川内! 今だやっちまえー!

 

 艦娘たちの裂帛の気合と共に砲雷撃が殺到します。

 ガッシ! ボカッ! ボスの胸に風穴が空いた。スイーツ(笑)

 

 

 

 薄氷の上の勝利でした。ボス二体編成のわりにタイムは良いほうです。

 んじゃ帰りましょ。行きの燃料しか詰んでないから曳航してくれよな!

 

 ……くしゅんっ!

 

 あ、風邪ひいたかも。うわ急に体調悪い。やべっ意識が遠野く――。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。