星間国家の戦士道   作:カオスサイン

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EPⅡ「急襲と出会いと」

Sideハクト

「義兄ちゃんお帰り!…」

「ちょっとしたら又すぐに出る事になったけどな。

というかシロハも一緒に出られるか?どうやらゴアズの領域のようだからな」

「!行く!…」

「よし決まりだな!サキュナはシロハのサポートを頼んだぞ!俺はMSの方で出るからな」

「かしこまりました」

シロハの返答を聞いて俺は再びの出撃準備に入った。

「待たせたかな」

「『そこまで待っていないぞ。

それじゃあお宝を返してもらいにいざ!いくぞ!』」

領主サマと合流しワープゲートを通ってゴアズ海賊団の領域へと足を踏み入れる。

その途端に警報が鳴り響き敵が出て来る。

「『これはこれはこいつぁーわんさかと出て来やがったな!アヴィドで出撃るぞ!』」

領主サマが真っ先に出撃していく。

「俺と領主サマが先行して敵を減らす。

シロハ達は敵を粗方殲滅出来たら施設を調べてくれ」

「『オーダー受領しました』」

「『分かった…!』」

「それじゃあ、ハクト・シラガマ、ゲルググカスタム出撃る!!」

俺はゲルググしかしその見た目がジム、そうGQ版のモノへと搭乗り込んで出撃した。

「覚悟しろよ宇宙海賊の蛆虫共!」

「『何!?……』」

「『なっ!?新手か!』」

「『しかも見た事の無いタイプの機動騎士…もしやアレも新型か!』」

ビームライフルを撃ち込んで敵を撃ち抜く。

奴等は新たに現れたゲルググの姿に驚きつつも応戦してくる。

「『取ったぞ!』」

マシンガンで狙いを定めて撃ち込んでこようとしてくる。

だがその程度の動きなどでは!

「接近してきたのが運の尽きだ!」

「『なっ!?……』」

バックパックに搭載している背部ビームキャノンを撃ち込んで迫る敵を撃ち抜く。

「『野郎!よくも!』」

残った敵達は実体剣を抜剣して一斉に仕掛けて来る。

「抜刀!!」

対する俺もビームサーベル二刀流を構えて次々と斬り伏せる。

「『なっ!?…』」

「『剣が!?…』」

「隙有りだ!」

「『し、しまっ!?…うわあああああー!?……』」

呆ける敵のコクピットを次々と刺し貫き爆散させる。

「こんなモノか…」

「『此方も粗方片付いたぞ』」

どうやら領主サマも敵を殲滅したようだな。

シロハと合流するとしますか。

 

少し時を戻して Sideシロハ

「シロハ御嬢様、我々も出撃致しましょうか」

「うん!…シロハ・シラガマ、サキュナ両名はシールドライガーで出撃します!」

ハクト義兄ちゃんが出撃していった数分後に私達も義兄ちゃんが造り生み出した水色にカラーリングされたシールドライガーに搭乗して出撃する。

「サキュナ、索敵と周囲の施設の生体反応を調べて!」

「承知致しました!」

地上に降りてすぐにサキュナに調べてもらう。

「調査完了致しました。

かなり弱った生体反応がいくつも確認出来ました。

恐らくはあそこが人質の者達が捕らえられ収容されている施設で間違い無いでしょう」

サキュナからの報告を聞いて私はライガーを走らせる。

「ライガー、いこう…!」

「ガアオオーン!」

私の言葉にライガーは疾走る。

「『其処の未確認の機体止まれ!』」

「邪魔しないで!…お願いライガー!」

「ガオオオオー!!」

「『んなあっ!?……』」

敵が行方を阻んでくるがライガーのスピードにはついてこられずに鋭い爪に斬り裂かれる。

「周囲に敵性反応は御座いません」

「ん…だったらいくよ!」

「了解!」

「ライガーはシールドを張って此処を守って!」

「ガオッ!」

私達は一旦ライガーから降りて彼には防御を頼み施設へ入り込む。

「シロハ、サキュナ!」

「義兄ちゃん!」

入口近くで義兄ちゃんと合流出来た。

「手分けして人質達を探すぞ!俺は右側を探すからシロハ達は左側の方を頼むぞ!」

「新たなオーダー受領!」

「分かった!…」

義兄ちゃんにそう頼まれ又二手に別れて私達は駆け出す。

「この先に奇妙な生体反応があるようです…」

「それって?…」

道中でサキュナの言い回しに対して疑問を感じた私だったがその先の部屋で目にしたもので理解する事になる。

「此処は…」

奇妙な雰囲気が漂う空間の先にあったのは…

「コレ…人!?…」

「そのようですね…特にゴアズが抱えている者達の中には闇に染まり過ぎた者が多く居るようで…」

可笑しな液体に満たされているカプセルに入れられた私よりも幼いであろう黒髪ツインテールと白髪ショートの女の子二人の姿が其処にはあった。

「これは義兄ちゃんに伝えないと!…」

「!お待ち下さい御嬢様、何者かが潜んでいます!」

「!…」

義兄ちゃんにこの事を伝えようと駆け出そうとするとサキュナに警告され思わず飛び退いた。

「…其処!…」

「ぎゃぴっ!?……」

刀で反撃し潜んでいた者を斬り伏せる。

その人物は人間の原形はほんの少しだけで何処からどう見ても化物だった。

「この者も何らかの処置を受けていたようですね…」

「…動かない方が良いかも…サキュナ、義兄ちゃんにメールを送って!」

「かしこまりました!」

私はこの場を離れない方が良いと判断しサキュナにそう指示した。

 

Sideハクト

「此処か!」

人質達が捕らえられているであろう場所を発見した俺はセキュリティーを破壊し突入する。

「う…」

「助けが来たの?…」

「そうだ、状態が悪い者から優先的にうちの安全な所に転移させるから安心してほしい」

その牢には数十人の男女が捕らえられていた。

だがその中には父さん達の姿は見当たらない。

ゴアズの野郎に他の人質達と一緒に連れ回されている可能性があるか…軍の連中が融通利かないから少々不味いな…。

それよりも今は優先すべき事がある。

「あ、あの!…お願いがあるんです!どうか私の双子の姉も助けて貰えないでしょうか?!」

「俺の妹も俺を庇って代わりに連れていかれてしまったんだ!どうか頼む!」

その中の銀髪の少女と青年がそう歎願してくる。

「という事は別の場所にという訳だな…お?すまないちょっとだけ待っていてくれ」

そこで丁度別行動を取っていたシロハ達からの連絡メールが来たので見る。

「これは!…」

サキュナから送られてきたメールに添付されていた画像には明らかに可笑しな人体実験をさせられたであろう怪しげなカプセルに入れられた二人の少女が映っていた。

この画像は見せない方が良いか?いやどの道可笑しな実験をされているのなら隠し通しておけるものでもないか。

「今別行動を取っている身内から送られてきたんだが…覚悟して見てほしい」

「?…う、嘘!?こんな事って…!?」

「ああ!?…俺の妹で間違い無い!…糞っアイツ等め!…」

俺がサキュナから送られてきた画像を彼女達に見せると二人は絶望した表情になる。

「生きてはいるようだがまず間違い無くこの子達は可笑しな人体実験の影響を酷く受けているだろう…それを完全に打ち消し去るのは非常に困難だ…恐らく襲撃かけた時点で実験に関する資料は破棄されているだろうしな…」

「そんな!?…」

シロハ達に一応探させたがそれらしいデーターは何一つも残されてなどいなかった。

まあ残っていたとしてもバックアップ等は持ち出している可能性の方が高いか。

いずれにしても手際が良過ぎるな…流石は国際指名手配されているだけはあるという訳か。

兎も角今後の話は帰還してからだな。

~帰還後~

「この度は助けて下さり感謝を述べさせて頂きます。私の名はアルンフィア・セルフィード、爵位は実質的に侯爵です。

私達は移り住んでいた星を破壊され両親もゴアズの仲間にとても言葉にする事が辛い事をされて無残にも目の前で殺されてしまいました…妹のカシアはあの様な事に…」

「カイナ・セオンだ…」

セルフィードか…帝国内でも最も名のある大貴族の一つじゃないか。

それにン?セオンって確か…

「セオンって財閥のだよな?御子息の捜索願いが出されていたぞ…」

「…」

助けた銀髪の青年カイナの名を聞いた俺はそれを思い出し問いかけると彼はあからさまに目を逸らした。

どうやら深い事情がありそうだな。

「…縛られるのが嫌だったんだよ…当初は本当は俺一人だけで家出するつもりだったんだが妹のカノンもついて行きたいってきかなくてな…」

「ああうん、大体把握出来たわ。 

要は当ても無く放浪の旅をしていたら運悪くゴアズの連中に捕まっちまったって訳か?」

「面目無い…俺のせいもあって妹があんな目に遭っちまったし…」

「一応連絡させてもらうぞ?」

「構わない…」

彼等の親に連絡した後、俺はカイナ達ににもう一つ問いかける。

「これからどうする?」

「俺は…妹をあんな風にしたゴアズの連中に復讐したい!…だけど俺は只の財閥の御曹司だ…」

「私もカシアや両親の仇がとりたいです…」

医者に診断させてみた所、妹さん達はやはりといった所か強化人間染みたエクステンデッドと非常によく似た人体実験を施されていた。

希少なエリクサーで薬物依存は打ち消せても強い汚染をされてしまった精神を良好な状態に戻せるかはそこは本当に本人次第だ。

まあそれも解決策は考えてあるけどな。

「それじゃあ取引といこうか、妹さん達の治療と引き換えにウチの会社で働いて貰うよ。

俺もゴアズを追っているからね。

その中で帝国騎士にすらもひけをとらない力を与えてやるよ。

あ一応言っておくけど拒否権は無いからな

野垂れ死なれても後々困るし」

「「…」」

俺の発言に二人は顔を見合わせる。

「お願い致します!」

「お、俺も頼む!」

「決まりだな!」

俺は二人をほぼ強引に雇う事に決め行動に移るのだった。

 

 

 

 

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