戦いは嫌なので音楽をしたいと思います。   作:名無し

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案外早く仕上がりました。

あと防振りでもう一作、Fateとのクロス作品の雛形ができているので近いうちに投稿するかもです。
ウマ娘でも書きたいネタがあるけどウマ娘はエアプな上に明確なストーリーがないから行き詰まってる……


音楽少女とイベント準備

魔法陣でダンジョンから出たハルはそのまま町へ戻り、イズの店へと帰ってきた。

中には既にクロムの姿はなく、作業をしていたイズが出迎える。

 

「ただいま戻りました」

 

「あら、思っていたよりも早かったわね」

 

「相性がよかったので」

 

ハルがダンジョン攻略にかかった時間は1時間ほどで、耐久に優れたアンデッドの相手をして帰ってくるには早すぎる時間だった。

余談だが、某防御特化はダンジョン攻略におよそ5時間かけた上に討伐方法は捕食によるHPドレインである。

 

「それで、ダンジョンは攻略できたの?」

 

「それはもうスムーズに。ユニークシリーズを手に入れたので相談したいのですが……」

 

「あら!これでハルちゃんも初期装備卒業ね!」

 

「これまで楽器ばかりでしたからね」

 

イズは最早諦めていたハルの服装問題が解決したことに喜びを隠せない。

そんな様子にハルはこれまで楽器一辺倒でイズの言葉を無視していたことに申し訳なさを感じていた。

 

「それでどんな装備なの?」

 

「ええと……これです』

 

ハルはウィンドウを出して装備欄を操作し、【死霊の穴】で手に入れたユニークシリーズを身に着ける。

そこに居たのは白い薄手のドレスを纏ったハルの姿だった。

 

「どう……でしょうか?」

 

「ハルちゃんの為の装備ってこともあってよく似合っているわよ」

 

「よかったです……それにしても、薄手なこともあって少し恥ずかしいですね……」

 

「まあそれくらいなら許容じゃない?」

 

「それもそうですね」

 

似合うかどうか不安の残っていたハルだったが、イズに褒められたことで安心したのか改めて服装を確認する。

ロングドレスなのでパッと見では分からないが、レギンスなども付けていないので少し恥ずかしさが出ている。

 

「あ、相談の内容なんですが……この装備、明らかに性能がおかしいんですよ」

 

「おかしいって?」

 

ハルの言葉にイズが首をかしげる。

しかしハルが装備の説明を見せると顔が凍り付いた。

 

「明らかに強化幅が高いですよね?」

 

「そうね……武器がないこともあるんじゃないかしら?」

 

「あ、成程」

 

イズの考察にハルは納得する。

歌と楽器が武器であるハルは例外で、多くのプレイヤーが剣や弓などの武器を身に着けているのだ。

 

「あ、それともう1つありまして……」

 

「まだあるの?」

 

「この装備に付いているスキルをまだ確認してなかったんですよ」

 

そう言ってハルがスキルの詳細を確認し、それをイズにも見せる。

 

「これヤバくないですか?」

 

「確実にヤバいわよ」

 

 

【冥府の歌】

MPを消費して歌を歌うことでボスモンスターを除くアンデッドを自身の支配下に置くことができる。

 

 

【死の拒絶】

毒、炎などの環境によるダメージを受けずに移動することができる。

 

 

【冥府の門】

MPを消費して冥府の門を開き、アンデッドを召喚することができる。

使用可能回数1回。

使用可能回数は日付の変更で回復する。

 

 

【冥府の歌】と【冥府の門】はMP消費こそ多いようだがかなり強いスキルだ。

それに加え、【死の拒絶】はパッシブスキルのようでどんな悪路でも気にしないことができるのは探索を主とするプレイヤーからすると喉から手が出るほど欲しいだろう。

 

「……取り敢えず、しばらくは信頼できる人だけに話すことにします」

 

「そうしなさい。というより無暗に自分の手札を明かすものじゃないわよ」

 

「分かりました」

 

イズに注意され、ハルは素直に頷く。

鈍いところがあり、世間に疎いハルでもこれはマズいと感じているようだ。

 

「そうだ。ハルちゃんもそのスキルがあればイベントで活躍できるかもしれないわね」

 

「イベント……確かポイント制のバトルロワイヤルでしたっけ?」

 

残り1週間ほどで『NewWorld Online』初のイベントが開催されることになっている。

生産職のイズは元より碌に戦えないハルもこのイベントは見送る予定だったのだ。

 

「そうね。そのスキルがあればハルちゃんでも戦えると思うわよ?」

 

「そう……ですね。やってみます」

 

こうして、第一回イベントへの参加を決めたハルは準備に入るのだった。

 

 


 

 

「で、俺とパーティを組もうと考えたと」

 

「はい。お願いできますか?クロムさん」

 

ハルが真っ先に行ったことはクロムとパーティを組んだレベル上げである。

 

「まあ話を聞く限り戦えるようになったようだが……俺と組む意味はあるのか?」

 

「スキルのことは隠しておきたいですし、支援ならできますので」

 

「それならいいが……」

 

そう、ハルはクロムと会う前にスキルショップで楽器系のスキルを大量に購入していたのだ。

 

 

【戦いの詩】・【護りの詩】・【行進の詩】・【叡智の詩】

それぞれ音が聞こえる範囲にいるパーティメンバーのSTR、VIT、AGI、INTが10%アップ

取得条件

スキルショップ

 

【脱力の詩】・【崩壊の詩】・【鈍足の詩】・【愚者の詩】

それぞれ音が聞こえる範囲にいるパーティメンバー以外のSTR、VIT、AGI、INTが10%ダウン

取得条件

スキルショップ

 

【癒しの詩】

音の聞こえる範囲にいるパーティメンバーのHPの5%を3秒に1回継続回復。

取得条件

スキルショップ

 

 

といった様子である。

ハルの曲のバリエーションや演奏上限からすると実質的に常時バフとデバフ、回復をすることができる。

 

「そういうことなら、よろしく頼む」

 

「こちらこそよろしくお願いします」

 

こうしてハルはクロムと共にレベル上げに励むのだった。





リクエストに応えるのも難しい……個人的な趣味や物語の進行で曲が左右されやすいです。
全てのリクエストに応えるのは無理でもある程度は応えようとは思っているので気長にお待ち下さい。

アンケートの協力お願いします。
できれば馬か七層まで待ちがやりやすい……鷹が一番やりづらいし原作キャラと被ってるので回避したいですね。

次回 『イベント開始』
あと3、4話でメインストーリーを区切りを付けてステータスなどの纏めをします。

ハルは相棒を手に入れる?

  • 七層まで待て
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