戦いは嫌なので音楽をしたいと思います。   作:名無し

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どうも、1ヶ月と少しぶりくらいですね。久々の更新です。
理由としては別名義で匿名投稿しているやつが好調で気分がいいのと、『防振り』の二次創作が増えてモチベーションが上がったからですね。
防振り二次創作の都合上、極振りになりがちなのは分かるけど自分は極振りでどう強くすればいいのか分からないんですよねぇ……原作でもメイプルたちが特異点なだけっぽいですし。
スランプ中なので頑張ってなるべく早く脱却したいと思います

それはそうと、結構前ですが総合評価が300超えて嬉しいです。
"死神"の方と合わせて今後もよろしくお願いします。


音楽少女と卵発見

魔法陣に乗って雪山から転移したハルの目の前には森が広がっていた。

 

「蒸し暑い……ジャングル風でしょうか?」

 

雪山とは打って変わって気温も湿度も高い場所へ飛ばされ、その気温差に違和感を覚えながら周囲を警戒する。

 

「周囲に敵影は無し、音も聞こえませんね」

 

分かる範囲では姿も音もなく、ハルは少し気を緩める。

しかし、次の瞬間、とある考えが頭をよぎったことで再び気を張った。

 

(気配がなさすぎる……何らかの特殊モンスターが居るかもしれませんね)

 

ハルは警戒をしたまま森を歩いて行ったが、特にこれといった出来事はなく、小さな小屋に辿り着いた。

 

「これは……メダルがあるかもしれませんね」

 

常に気を張っていて精神的に疲れていたこともあり、ハルは小屋の中へ入っていった。

中にモンスターの姿は見えず、ベッドや机、棚などが置いてある。

 

「では探してみますか」

 

そうして小屋の中を隅々まで探したハルは、1枚のメダルとメモを手に入れていた。

 

「『ここは死者の森、夜に外へ出るべからず』……モンスターは夜のみの出現でしょうか?アンデッドが相手ならば大丈夫そうですね」

 

メモを読んで夜に行動することを決めたハルは、小屋にあるベッドで少しの間体を休めることにした。

 

 


 

 

「んぅ……夜になりましたかね」

 

目が覚めたハルはベッドの上で軽くのびをして外を確認する。

外は既に暗くなっていて、よく見ると火の玉や幽霊が彷徨っているのが見えた。

 

「では参りましょう」

 

一度脱いでいた外套を羽織り外に出る。

すると直ぐに周囲に居た幽霊やゾンビ、スケルトンやミイラなどの多種多様なモンスターが襲い掛かって来た。

 

「よく考えるとこれって歌わなくてもいいんですよね。【並列演奏】、【聖歌】」

 

いつものように聖歌を流し、アンデッドたちの中を進んでいく。

”外へ出るべからず”なんて言われていた割には苦戦していない……これはハルの対アンデッド性能が高いだけかもしれないが。

 

「そろそろ何かメダルでも……あれ?」

 

ハルが演奏をしつつボーっとしながら歩いていると、少し開けた場所に辿り着いた。

近くにアンデッドの姿もなく、これはどうしたのかとハルが周囲を警戒していると、空から巨大な幽霊が現れた。

 

「幽霊……」

 

イベントムービー?のようなものが終了し、幽霊がハルに襲い掛かる。

これまでのアンデッドのように苦しんでいる様子は確認できるものの、無作為に暴れるのではなく確実にハルに向けて攻撃していた。

 

「ッ!危ないですね」

 

これまでの油断もあったのだろうか。

ハルはギリギリのところで幽霊の薙ぎ払いを回避し、動きを観察する。

 

「効いてはいるようですが……」

 

そう、確実に効いてはいるのだ。

しかし、【聖歌】と【エクソシスト】をもってしてもこの幽霊を倒し得ない。

それもそのはず、この幽霊……【幽王】は【銀翼】や【海皇】と同じく運営の悪意が込められたモンスターで、高水準となる各種耐性や物理無効などを持つモンスターなのである。

むしろその耐性を貫通して僅かながらもダメージを与えているハルは運営にとっても軽い想定外なのだ。

 

「ならば初披露といきましょう!【聖者の詩】、【破邪の詩】!」

 

効いているのならば無効ではないと判断したハルは更にスキルを展開する。

すると【幽王】の体が淡い光に包まれ、ハルが【並列演奏】で展開していた楽器から聖なるオーラが発せられる。

 

「オオオオアアアアアァァァァァァ!」

 

属性耐性弱体化と属性威力上昇の乗った聖なる歌は【幽王】を更に苦しめ、HPをどんどんと削っていく。

先程の様に攻撃することも叶わず、遂にハルの前に平伏し、ダメージエフェクトを纏いながら消えていく。

 

「アア……ァ……ア」

 

少しでも反撃しようという幽霊の王としての意地なのか、【幽王】はハルに向けて手を伸ばす。

そしてその様子を見たハルは……

 

「……貴方にも、救いがありますように」

 

その手を優しく包んで祈りをささげた。

これはVRMMOであるため、この幽霊は実際には存在しない。

それでも、これほどまでに強力な力を持った幽霊がどれだけの恨みを、未練を持っていたか、それを考えてしまったのだ。

 

「ァ……」

 

その祈りを受けて【幽王】は完全に消滅した。

 

『スキル【聖乙女】を取得しました』

 

『レベルが35に上がりました』

 

「終わり……ですか」

 

いつの間にか、【幽王】の居たところには墓のようなものがあり、墓の前にはいくつかのものが置いてあった。

 

「メダルが5枚に、なにやらよく分からない布……それに卵ですか」

 

メダルを回収し、素材だった布を回収した後に卵を調べる。

 

【モンスターの卵】

温めると孵化する。

 

「えぇ……」

 

余りにも少ない情報に、ハルは軽く引きつつも、今は温めることのできる場所でもないのでこれも収納する。

 

「幽霊って卵から孵るんでしょうか……あ、スキルも確認しないとですね」

 

【聖乙女】

【神に仇なす者】への攻撃力が上がる。

スキルでのHP回復量が上がる。

取得条件

【属性:聖】のスキルを所持した状態でアンデッドに祈りを捧げる。

 

「それっぽいはそれっぽいですが……」

 

またも少し恥ずかしいスキルの登場に、ハルは頭が少し痛くなりつつも、現れた魔法陣に乗るのだった。




前々話にてハルが入手したスキルの属性は炎、水、土、雷、風、聖、悪の7つです。
属性の種類は作者のイメージなのでもしかしたら原作では違うかもしれません。
今回の幽霊のイメージはFGO1.5部に出て来たキャスター・リンボ(エネミー体)です。

昨日まで1日数文字しか書けなかったのに一気に進みました。
マシュマロの力は偉大……個人的に、マシュマロや感想、次いで評価がやる気に繋がります。

次回『気ままな旅路』
マシュマロのリクエストでシチュエーションまで希望されたので「それええな……やるか」となったから入れるかもしれません。

第二回イベントで武器を手に入れる?

  • いいよ!
  • ハルさんが武器を持つわけないだろうが!
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