シャングリラ・フロンティア〜兄を超えんとする者、神ゲーへと挑む〜 作:凌介
ペンシルゴンさん主催、俺とラク兄とカッツォさんの3人を巻き込んだ【墓守のウェザエモン討伐戦当日】がやって来た
そんでもって俺達は朝からNPCカフェ「蛇の林檎」に集まっていた
そしてラク兄とカッツォさんはケーキを注文しパクついている
「ん〜、雑に甘い!」
「俺はこういう大雑把な甘味嫌いじゃないよ」
「正直SHINEが作ったやつの方が美味い」
「俺だって素人だよラク兄」
なんて話しているとペンシルゴンさんが手を叩いて自分に注目させる
「はいはい…わざわざ朝集まってもらったのは他でもない作戦決行における予定の再確認だね」
俺達は頷きつつ予定を復唱する
「俺達はサードレマで待機、そんで11時半になったら樹海窟に行く……だろ?」
「今の俺達なら15分あれば目的地に着くから入口で待機」
「で、ペンシルゴンさんは一度フィフティシアで阿修羅会足止めの罠を仕掛けてから合流するんですよね?」
「そういう事、だから私の合流時間は55分予定……そして日付が変わるその瞬間が決戦の時」
NPCカフェ「蛇の林檎」の個室にて俺達は悪巧みの真っ最中である
何をしたのか知らないけど店に入った途端揉み手で案内してくれたのだ、それに関しちゃ聞くだけ野暮だしなと思いつつ諸々の確認を行う
レベルリングは完了、スキルも整理完了、武器防具も今用意出来る最高水準の物を用意したしカッツォさんは何やら隠し球があるみたいだけど俺とラク兄はやれる事を最大限やるだけだベンPの超速ボスに幕末のレイドボスさんとも遊んで今の俺達は僅かな予備動作から相手の動きを読み取るくらい造作もないと思う
さらにはカッツォさんがレベル49で足踏みしている間にレベリングに参加し呪いを有効活用してライブスタイド・デストロブスター釣りによってある程度スキルも鍛えられた。
そんな今の俺のステータスは
PN:SHINE
傭兵(片手剣使い)
Lv56 残りスキルPt0
HP40 MP10 STM75
STR60AGI 75
Dex60 TEC60
VIT10 LUC80
Skill
【自動反撃】【斬鉄線】【最後の刺突撃】
【爆拳掌底】【刹那瞬脚】
【ライジングステップ】【アサルトフット】
【瞬天斬】【哮牙突】【餓狼の闘志】
【ニトロドライブLv4】
【影狼の牙】
【超速天跳躍】【スピニングラッシュLv3】
【ハンドオブフォーチュンLv3】
【ツインブーストLv3】【キラーパンツァーLv2】
致命刃術【水鏡の月】 【幻影乱舞】
装備
頭:舞踏の蝶面
右:傭兵の斬剣
左:無し
胴:リュカオーンの呪い
腰:剛角の装具
足:剛角の脚甲
アクセサリー:旅人のマント
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マントがアクセサリー枠なのは助かったと言うべきだろうがこの先
アクセサリーに頼る事もあるだろうからウェザエモン戦が終わったらアクセサリースロットを解放しないといけないだろう
まぁ、何はともあれティッシュ装甲から俺はギリギリベニヤ板装甲くらいにはなれたと思うがこれがラク兄みたく足にも呪いがあったらやばかったかもしれない
ラク兄は初手は帝蜂双剣で行くみたいだが俺は傭兵の斬剣で行くつもりだ、もちろん場合によっては武器は切り替えるがまずは初見でどこまで行けるかだろう
「ってか罠ってなにをするつもりだ?」
「上位クランに阿修羅会のクランの場所をチクる」
「「うわぁ」」
「まぁ、そんな事だろうと思ってましたけどね……」
「多分上位クランが知らない場所、つまり例の場所に逃げ込んで来るだろうけど、少なくともあいつらが襲撃を受けてから即その答えに辿り着けるとも思えないし」
「まぁ、十中八九焦るでしょうね向こう様は」
俺が邪魔かと以前聞いた時ハッキリ邪魔だと口にしていたから驚きはしないがクラン1つを潰してでもバレたら報復どころでは済まないとしても、なんとしてでもなにをしてでも勝つという決意の現れなのだろう
「とりあえずエリアに入るまでの作戦はこれで行くとして……本題は戦闘中の作戦」
「俺とSHINEがウェザエモン担当で」
「こっちが騏麟担当、ペンシルゴンはサポートだよね」
「間違いないですか?」
「うん、それについてさらに詳細な確認だよ。まずサンラク君にSHINE君、君達には少なくともウェザエモンが持つ大体のスキルを十分で完全対処出来るようになってもらう」
「マジか」
「無茶言いますね〜」
「十分経過するまでは私とカッツォ君もアシストに回れるから兎にも角にもあいつの動きに対処出来るようになって欲しい。多分後半に行くほどサンラク君とSHINE君には対処出来なくなるから」
さてさて……事前情報があってもやはり実際の光景を見ないと対処法もまた変わって来るだろうが十分の間であればカッツォさんとラク兄を肉壁にして良いのなら可能性は大きいだろう
「と言う訳で頼むぞ肉盾」
「任せろやふやけたダンボール」
「お願いしますね肉壁2人組」
「「あ゛?」」
三竦みでメンチを切る俺達のやり取りを無視したペンシルゴンさんは次にカッツォさんに視線を向ける。
「カッツォ君、多分だけどキミは相当な回数死ぬことになる。
だから10分経過して騏麟が来た時点で私はカッツォ君の専属サポートになる」
「ヤバいとは聞いてたけどそこまでヤバイの?」
「実際の所どうなんです?」
カッツォさんは10分経過で出現する戦術機馬【騏麟】
それの''足止め''を役割としてる。あの人も大概ゲーム内じゃ超人じみてるからロデオくらい難なくこなしてくれそうだが、それを踏まえてのペンシルゴンさんの言葉は否が応でも戦闘の厳しさを物語っている
「なんていうかな……牛とか馬とか、そういうイメージは捨てた方が良いよ。あれはなんて言うかもう足の生えたダンプカーだと思った方が良い」
「如何にも面倒そうですね」
「予想の二段階くらい上行っちゃったな〜」
それを言ったら俺達は予想の2、5倍か3倍くらい内心ドン引きしている。ペンシルゴンさんをして警戒を抱かせるデンジャラスロデオに挑むカッツォさんであるが、不敵な笑みを崩すことなく堂々と告げる
「まぁ、これでもプロゲーマーだからね、そこの悪食アマチュアゲーマー2人がロボ武者にボコられてるあいだ優雅に馬と戯れるさ」
「言ってろ!精々後ろ足で蹴りあげられないようにな」
「むしろ振り落とされて踏んづけられる方が有り得そうですよ」
「どっちにしろそれやられたら死ぬよ。阿修羅会のタンクが掠っただけで消し飛んだし」
「……」
「口は災いの元ですねぇハハハ」
笑みが引きっってますよぉプロゲーマー殿
「決戦は夜だし軽く仮眠は取るとして…」
俺もラク兄も今晩がベストパフォーマンスになるように身体を調整済だし今すぐ仮眠を取るためにログアウトしてもいいがその前にいくつかやっておきたいこともある。
ペンシルゴンさんに頼んで買っておいて貰った
使い捨て魔術媒体(マジックロール)【座標転移】(テレポート)を使ってラク兄と共にラビッツへと転移……
転移直前に俺達の元にメールバードがメッセージを運んできた
「うおっなんだ!鳥!?」
「メールバードだよラク兄」
俺は腕を止まり木代わりにメールバードを止まらせメールを確認すると刹那ことThemomentからアプデ後の調整やらなんやら確認の為に一緒にプレイしようと言う内容だった
「ラク兄もアプデ後の調整云々で一緒にあそぼって誘い?」
「あぁ、それっぽい」
俺は悪巧みが本格化するからまたの機会にそちらも大規模クランなので忙しいだろうから日を改めてと返答したらすぐさま返答があり
俺達の悪巧みに関係あるかは分からないが予定が入ったから日を改めて一緒にプレイしようとの事でラク兄の方も一段落したようなので俺達は改めてラビッツへと転移してすぐエムルとジーラに変に詰め寄られ例の【ピザ留学】の嫌な記憶を思い出したりと色々あったがとりあえずヴァッシュの兄貴に挨拶へ向かった。
ヴァッシュの兄貴のいる大部屋へと入りヴァッシュに挨拶する
「おう、おめぇさん達かい」
「どうもですヴァッシュの兄貴」
「うっす、いよいよ今晩です故に一言ご挨拶にと」
こういう細かな気遣いはギャルゲーの基本だ、選択肢1つがルート分岐になりかねないからな。
「成る程なぁ、いい面構えじゃあねぇかい……だったらぁよう、俺等ぁから言えるこたぁ一つだけだ」
「………」
「ヴォーパル魂を忘れんなよう」
「「押忍!!」」
本当ならもう少しなにか話すべきなのだろうがあえて何も言うまい
「では、失礼しやす」
「決戦の後にまた伺わせていただきます」
「おう、頑張りな!」
ヴァッシュからの言葉を受け取り俺達は夜へと備えるのだった。
11話目となります。挑戦まであと少しです。次回からウェザエモンとの戦闘に入りますのでお楽しみに!
明日中に12話目は投稿しますが13まで行けるかは分かりませんがとりあえず気長に待っててください
次回「刹那に想いを込めて其の二」
GGC編も欲しいですか?
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お願いします。
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そのまま深淵の使徒を穿てを進めてください