シャングリラ・フロンティア〜兄を超えんとする者、神ゲーへと挑む〜 作:凌介
-決戦の時-
目を覚ました俺とラク兄は2人共風呂を済ませ完全に目を覚ました
俺達は部屋の扉に明日まで面会謝絶の貼り紙をしそれぞれの部屋に戻りラク兄から「お前も コイツを飲んどけ」と渡された英語表記のエナドリを飲む
カフェインを摂取するとゲーム内パフォーマンスが上がるとか何とかラク兄が言ってたがカフェインなら濃いめに入れたコーヒーでもいい気がするけどまぁ、いわゆるドーピング的なものだろうし今使わずしてってやつだよなと思いつつエナドリを飲む
「飲み慣れてる味なはずなのにエグい感じがするけどラク兄と一緒に!そして何より兄を超えるために!」
残っていた眠気すら吹っ飛ぶレベルのカフェインが身体に行き渡るさらにビタミン剤やバランス栄養食等を詰め込みエネルギーチャージ完了まさにベストパフォーマンスを出せるベストコンディションと言える
「さぁてやりますかね!」
俺、太陽がもう1人の俺ことSHINEに代わり現実世界からシャンフロ世界のラビッツのベッドの上で目を覚まし感触を確かめる
「最っ高だな」
ジーラもエムルもラビッツに残るがサードレマまで送ってくれると言うのでお言葉に甘える
「SHINEさん、これは御守りですから持ってて欲しいです」
「ん?御守り?」
ジーラから渡されたのはブレスレットだった。
「大切なものなので必ず返しに来てください」
「預からせてもらうよ!必ず返しに来る」
ラク兄の方も何やら御守りとしてネックレスを借り受けたようだ
「さて、行こうかラク兄……いやサンラク!」
「PN呼ばれんの久々だな!よし!行こうぜ!」
俺達はゲートを潜りカッツォさんと合流する
「よう!」
「どうも!」
「やぁ2人共どうだい?ドーピングの程は?」
「お前が進めてきただけあるな!多様するものじゃねーわ!」
「ベストコンディションを超えた超ベストコンディションってやつですね!」
カフェ「蛇の林檎」で合流しなるべく人目につかないよう千紫万紅の樹海窟へと向かう
そして細心の注意を払って隠しエリア【秘匿の花園】に入る
「あ、そうだカッツォ便秘で新バク見つかったしSHINEが新バク開発したぞ!ガーキャン挟めばゲージ技でパイルバンカー撃てるのとヨーヨー発動と同時に跳躍技使うと筋肉がバネ化するしその勢い利用するとパイルバンカーの威力倍になる。後半2つはSHINEが作ったやつな」
「マジで!ガーキャンは想像付かなかったしバグ技に技重ねるとか想像すらしなかったわ!さすがだね!」
「まぐれですよまぐれ」
「SHINE君その気になればまた更なる視界バグ作れんじゃないの?」
「言っときますけど視界バグってかなり負担デカイんすよ」
やる事がない故に時間を待つのみな俺達だったが彼岸花の花畑のど真ん中に亀裂が入った瞬間気を引き締めて立ち上がる
「これ……だよね?」
「新月の夜は結界に綻びができる…だったか、こういう感じなのか。なんというかバ……」
「バグってオブジェクト崩壊したみたいとかバカみたいな事言わないでよ」
「バグではないにしろ世界が崩壊の一途を辿る中の一筋の光って感じですかね?」
「まだSHINE君の方がサンラクよりまともな感性してるわ」
「んだとコラ!?」
「目が泳いでんだよラク兄」
「ぐ……」
それは兎も角として、あとは主催者たるペンシルゴンさんを待つだけだ
俺達が空間に生じた亀裂を眺めていると、洞窟の方から駆け足が聞こえてくる
「お待たせ」
「その様子だと手間取ったみたいですね」
「予定外も予定外で最大火力(アタックホルダー)と聖魔神剣使いが2人揃って初手ブッパ決めてくるとは思わないじゃん!」
成る程相当苛立ってるようだな。まぁ良い阿修羅会の命運もここまでだろう。
残党狩りとかあったら俺もPVPしてもいいんだけどな〜
「サンラク…君の弟君がものすごく悪い顔してるんだけど…」
「言うな…幕末志士の血が騒いでんだろうよ」
「うわぁ...」
「ゴホン!まぁとにかくチャンスは1度きり失敗すればまぁ阿修羅会から袋叩きは確実だね」
「失敗した時のことなんざドブに捨ておけ」
「そうとも俺達は墓守のウェザエモンなんてご大層な相手に勝ちに来てるんだ。だったら言うことは一つでしょ!」
「ですよね!早くやり合いたくてウズウズしてますから」
「じゃあ主催者として私が音頭を取りまして……あのロボ武者野郎をぶっ倒すよ!」
「「「おう!」」」
拳離すと同時にペンシルゴンさんから飛んできた
パーティー申請を受諾、改めて4人1組となった俺達は花園の中心でき空間の綻びに飛び込む
カッツォさん、ラク兄、俺、最後にペンシルゴンさんが飛び込み
そして世界は反転する…………!
阿修羅会は嵌められた事を知るのはもう少しあとの話である
そのフィールドは命の気配を一切感じさせない場所だった
枯れ木には白銀に僅かに朱を帯びた花弁を、花弁そのものが重さに耐えきれず散ってしまう程に咲き乱れる桜の花が。
そして根元には簡素な墓標……そして何よりも
「……あれか」
「……あれだろうね」
「……間違いないね」
「……あれだよ」
錆がある訳でもないひび割れ風化しているわけでもない。だと言うのにそれからひしひしと伝わる『年月』が、舞い散る花弁を押しのけ静かに立ち上がる
成る程、ペンシルゴンさんの言った通りロボ武者と形容するのが1番適切だろう。
「さて……お手並み拝見と行こうか!」
「墓守のウェザエモン!いざ尋常に……」
『断…風!』
「勝負!【インファイト】」
「色々試させてもらうぜロボ武者!」
繰り出される斬り上げを躱すと追撃が襲い来る
『断風!』
「…っのヤロ!【パリングプロテクト】」
「見えてんだよばァァァか!」
「本当に初見で見切っちゃったよ…」
ラク兄の戦闘からカッツォさんは考えられる可能性やモーションを言葉に出し目に焼き付けている
ペンシルゴンさんの方も何やら準備を進めているようで天秤を持ち出して構えている
「成る程、聞いてた通りだな!」
『断…風』
「カッツォ君!」
「わかってる!」
蘇生アイテムを放り投げカッツォさんとスイッチする
「サンラク情報!」
「無理ゲーだから全力で避けろ!」
「SHINE君、どう?」
「カッツォさんが1分持てば良い方でしょうね」
「ラク兄、やりあった感想は?」
「「余程の策」がないとやり合う相手じゃないって事はわかった」
「その余程の策を大金はたいて用意したんだから頼むよ」
「リスポーン1回400万マーニとはな」
「そろそろかな…」
「そうらしい」
カッツォさんがやられたので蘇生アイテムを放り投げて俺はカッツォさんとスイッチする
「カッツォさん追加情報は?」
「初速がかなり早いから注意!」
「了解!」
『断風!』
「【自動反撃】!からの【爆拳掌底】!」
俺はヒットアンドアウェイを駆使してウェザエモンの攻撃をさばく
「やりづれぇな!」
『雷鐘!』
「【ライジングステップ】!」
『入道雲!』
「舐めんなよ!【アサルトフット】」
『断風!』
「【自動反撃】!」
刀を弾き入ってるか分からないがダメージを与える【自動反撃】に
稲妻の速度で攻撃を避ける【ライジングステップ】
そして攻撃を躱しつつ反撃または攻撃する【アサルトフット】のおかげで何とかなってるがギリギリもギリギリだぞ!
「SHINEのやつ粘ってるな!」
「サンラクと同じくらい?生存時間」
「もうすぐ3分かな」
「やるなぁ!」
「余裕かましてる場合か!死んじゃいねーけどスタミナヤバイからできるならスイッチ!」
「しゃーねーな!やれ!SHINE!」
「【自動反撃】!【超速天跳躍】」
俺は跳躍して安全圏まで退りスタミナ回復に務める
「SHINE君キッカリ3分だね」
「あのままやれたんじゃないの?」
「スタミナ管理ちょっとでも怠るとヤバいですスタミナも上げてるハズなんですけどね、とりあえずこのまま俺とラク兄でスイッチしながらいければ10分は何とかなると思います」
「なら任せるよ!俺はヤバくなったらスイッチするから」
「了解です」
そして俺とラク兄でスイッチしながら時に死体から復活しながら
10分が経過した。
「ようやくだ…とりあえず10分稼ぎましたからね!ペンシルゴンさん!」
「さぁ、第2段階(フェーズ)だ」
【…質量転送及び展開…戦術機馬騏驎】
「カッツォ君!」
「わかってる残機回復要員もここまでだね」
「さぁてラク兄、ここからは俺とラク兄2人揃ってあいつの相手しようか!」
「あぁ、さすがにそうしないとヤバイだろうしな」
「それに俺の方も斬剣が限界っぽいし湖沼の剣改弐!そして湖沼の白刃改弐!」
「どっちも強化出来たのか!」
「まぁね!行くよ!」
俺とラク兄が全力で時間を稼ぐ中ペンシルゴンさんは天秤を持ったまま何かをやってる
「ラク兄!気になることがあるから1分だけ頼む!」
「あいよ!任せろ」
『雷鐘!』
「【スケートフット】」
俺は跳躍してペンシルゴンさんの隣に並ぶと声を掛ける
「ペンシルゴンさん、そのアイテム対価が必要なんですよね?」
「そうだけど…」
「ならこれ!」
俺は武器と回復アイテムを残して全部の素材アイテムをばら蒔いた
「サードレマ近辺のものばっかですけどないよりマシですよね!1%でも足しになるなら使ってください!」
「感謝するよSHINE君!」
俺は跳躍スキルを使った後【刹那瞬脚】を発動してウェザエモンをラク兄から離す
「ラク兄、スタミナ回復に務めて少しなら粘れる!」
「頼む!」
「【一閃!】【瞬天斬】!」
『断風』
「ヤバッ!【自動反撃】」
ちょっと体制を崩したが何とか耐えて1時的にラク兄とスイッチする
「もうちょいスタミナが欲しいな〜」
「ならあげるよ!先駆け50ポイントずつね!君のおかげで350までポイント取れたから君には10ポイントだけ追加してあげる!持ってけ泥棒〜!」
「うお!なにこれ!」
「いけるぞ!【ハンドオブフォーチュン】!」
ラク兄がウェザエモンの刀を弾き飛ばす
「剣を持たない剣士などルーのないカレーと同義!ざまぁねぇな白米野郎!梅干しかたくあん持って出直してきな!」
「SHINE頼む!」
「はいはい【アサルトフット】」
俺は刀を回収するが一瞬で距離を詰められる
「何!?」
『大時化』
「もしかして掴まれたらアウトなやつ!?【超速天跳躍】」
掴まれるのを跳躍して回避するがさらに猛追される
『入道雲』
「ざっけんな!やられてたまるか!【幻影乱舞】」
10秒程幻影を生み出し幻影による攻撃が繰り出されるスキルで水鏡の月を使いまくってたらなんか取れたスキルだ
「多分ヘイト分散スキルなんだろうけど、ラク兄!パス!」
「よし来た!」
ラク兄が刀を持った事でヘイトがラク兄に移ったらしい
「やっぱり刀を持った方にヘイトが向いてるな!」
『大時化』
「ラク兄!避けろ!」
俺の声が届いたのとラク兄自身も危機感を感じ全力で回避したが位置取りが悪くペンシさんにヘイトが向いた
「まずい!致命刃術【水鏡の月】!」
「お前の刀はこっちだろうが!」
ラク兄が持ってた刀でウェザエモンに一撃入れる
『大時化』
ラク兄がウェザエモンに捕まり即死の投げ技をくらう
「ラク兄!」
俺は蘇生アイテムを投げてラク兄を蘇生させヘイトをこちらに向いたのを確認するとペンシルゴンさんに距離を取るよう伝える
「ペンシルゴンさん離れて!」
「助かったよ!ありがとう」
「さて仕切り直しだウェザエモン!」
「ふぅ〜こっちもさらに集中してきいますか!」
俺とラク兄が2人揃ってウェザエモンに刃を向け宣言する
「ここから先はまた一味違うぜ!」
「やってやろうじゃないの!」
俺とラク兄が駆け出し仕切り直しの再戦が始まる。
12話目第2段階までです。簡略化してるつもりはないですけど、戦闘シーンがここから激化しても15話くらいまでかなと思います
13、14、15でウェザエモン完全攻略になるかなと思います
15はウェザエモン戦が終わったあとの話になるかなと思いますがお楽しみに
次回「刹那に想いを込めて其の三」
GGC編も欲しいですか?
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お願いします。
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そのまま深淵の使徒を穿てを進めてください