シャングリラ・フロンティア〜兄を超えんとする者、神ゲーへと挑む〜 作:凌介
俺とラク兄は現状について話し合っている
「俺は胴体に」
「俺は胴と足に装備不可で当然のように装備破壊されてて突然現れて襲ってきて喰われて【呪い】だ!?」
「しかもこれ大元倒さないとダメな半永続的なタイプっしょ、参ったねぇ〜」
「こんな……こんなの……!!クソゲーじゃねーか!!」
「ラク兄、激しく同意だけど注目されてるからシャラップ」
「あぁ、悪い。とりあえず落ち着こう数々のクソゲーで学んだ3ヶ条を思い出せ」
「寛容な心、不屈の精神、冷静な判断力だったっけ?」
「あぁ」
とりあえず路地裏に入りステータスを確認するとLvがかなり上がっていた。
どうやらユニークモンスターは戦闘をするだけでかなり経験値が入るらしいおかげでレベルだけじゃなくてスキルの成長やステータスポイントも貯まっている
「そろそろステータスの方向性を決める時だこの50ptを慎重に振り分けて…つか、太陽は良いのかよ?ステータスにポイント振らなくて」
「俺、宿屋にいる間に済ませたよ元々防御なんて捨ててるからスタミナと敏捷優先しつつ筋力と幸運かな、一撃特化の瞬殺系を目指す方向性かな?一応はね」
「まだ確定ではないのな…つか俺達2人とも即死上等の紙装甲になっちゃったな」
「しゃーなし!しゃーなし!防具枠俺は1つ、ラク兄は2つ封じられてるし耐久値上げても焼け石に水だし、敏捷とスタミナでカバーしつつ攻撃上げてくとかするしか無いっしょ!アクセサリーで補うとかしつつさ」
「だよなぁ〜つか、あの時HP1残ったのはやっぱり幸運のおかげだったりすんのかな?」
「さぁ?」
「いや……きっと効果はあるはずなんだ…うん…なんつーかこう…これだけど散々な目に遭ってんだぞ少しくらい幸運を願ったって良いだろ!!」
「確かにね」
なんて話しているとラク兄の頭にボフッと何か毛玉の様なものが当たる
「今度はなんだ!?」
「何今の?」
毛玉がとんでった方を見ると服着た兎が手招きしていた
「何?不思議の国のアリス?」
「いや、あれどう見てもヴォーパルバニーじゃねぇか!とりあえず追うぞ!」
「よし来た!」
俺達はヴォーパルバニーを追いかけ路地裏を駆ける。
そして行き止まりまで辿り着くと目の前に扉がありその前では魔術師風の兎が杖に乗って浮かんでいた。
「マジで不思議の国のアリスじゃないよね?」
「とりあえずあの扉潜って見りゃわかんだろ!」
扉にはウサギの国からの招待の文字と推奨Lv80の文字が
「高レベルユニークシナリオか…」
「逃す手はないな!」
俺達は扉を潜ると扉の先はヴォーパルバニーの国ラビッツだった。
「ラビッツじゃん!」
「知ってんのか?太陽」
「ヴォーパルバニーの国って事と兎の国ツアーって別なユニークシナリオに関わってるってくらいだけどね」
「なるほどねぇ〜」
「お会いしたかったですわ!サンラクさん!シャインさん!」
「ウチも会いたかったですよ!」
「えっと…はい、どうも」
「こ…こんちは!?」
「いやあ〜今ラビッツは御2人の話題で持ちきりなんですわ!!」
「あの【夜の帝王】に弱き身でありながら果敢に挑む御2人の勇気!そして入れ替わり立ち代りで致命の一撃を与え続ける技量!そしてそれを2人とも一撃も喰らうことなくやってのけるなんて!!」
「まさにヴォーパル魂の体現ですわ!憧れますわ〜」
「でも相手が悪すぎでした!」
「そうですわ!かの夜の帝王はドラゴンすらオヤツ感覚で喰い殺す最強種!」
「神代の加護を持つあなた達開拓者でなければ今ここでウチら2人と話すことすら敵いませんですから」
「そっすか…」
「光栄です?」
なんかめっちゃ喋るじゃんこのヴォーパルバニー達
モンスターが喋るゲームは初めてじゃないけどマジでNPCなのか疑うレベルだ
「その身体に刻まれた【呪い】は夜の帝王が御2人を餌ではなく1個体として認めた証!」
「そんな貴方達にこのラビッツのオカシラが会いたいという事でウチらが派遣されてきたってわけでした」
「俺達に?」
「会いたい?」
「ヴォーパルバニーを倒しまくった報復とか…」
「復讐とかじゃないですよね?…えっと失礼、君ら名は?」
「アタシはエムルですわ!」
「ウチがジーラです」
不思議の国のアリスみたいな格好の方がエムルで杖に乗ってる魔術師風の奴がジーラというらしい、しっかしマジですごいな本当にAIかNPCかと疑うレベルだ俺達と大差ないように感じる
「カシラは報復とか復讐とかそんなねちっこいことするような方じゃありませんわ」
「ラビッツを訪れる開拓者さんは沢山いますけど、兎御殿を訪れたのは御2人が初めてですよ!」
「俺達が初か…」
「初めてねぇ〜」
つー事は俺達しか知らないユニークシナリオって事だよな!
あのクソ狼の奴に【呪い】喰らった時はどうなる事かと思ったが
まだ天は俺達を見放してはいなかったみたいだ。
いや、別ゲーは最早見放すどころか諸他人事つか天が殺れって言ったからと最早天が悪いと言う始末だけど…
「さぁさぁ!こちらですわ!」
「オカシラがお待ちです!」
「カシラ!例のヴォーパル魂のある御2人を連れて来ましたわ!」
「どんな恩恵が…」
「えっと…」
「おう…待ってたぜぇおめぇさん等があの人犬っころとやり合ってションベンかけられたって奴等は」
「おめぇさん等はすぐヴォーパル魂を無くしちまうからよォ仕方のねぇ奴等だと思ってたがぁな…見所のある奴らも居たもんだぁ
どうだい?おめぇさん等の時間俺等に預ける気はねぇかい」
目の前にいるのは極道のようなボス兎が煙管を咥えたまま話す
「おめぇさん等あのワンコロと殺り合ったんだろ?中々ヴォーパル魂があるじゃねぇか 」
「ヴォーパル魂?」
「見所があるって事じゃないか?」
「どうだい?おめぇさん等がその気なら俺等が直々に鍛えてやってもいいぜ」
つまりは修行&苦行のクエストだろうと思いつつ俺達は提案を受ける事に決めた。
「「よろしくお願いしやす!兄貴!」」
「あ''?兄貴だぁ…?」
「あ…いやちょっとした洒落で…」
「教えを乞う以上俺等2人は舎弟だと思いますが…兄貴ではなくエムルやジーラのようにカシラと呼ぶべきですかい?」
「いや、兄貴で構いやしねーよおめぇさんの言う通り教えを乞う以上はおめぇさん等は舎弟だからな!うはははははははは!気に入ったぜ!俺等のこたぁヴァッシュと呼びな!認めた奴になそう呼ばせてんだ」
「う…うっす」
「ありがとうございますヴァッシュの兄貴!」
ラク兄が若干へっぴり腰になってるのはまぁ、しゃーなしだけどとりあえずパーフェクトコミュニケーションだったようだ。
「エムル!」
「はいな!」
「サンラクの世話はお前に任せるぞ!ジーラはSHINEの世話だ」
「え!うん!アタシ超頑張るですわ!」
「ウチも任されましたよ!」
「それじゃあよろしくジーラ」
「よろしくです!シャインさん!」
「それじゃあ早速兎御殿を案内しますわ!」
「あ〜すまん俺達は一旦休もうと思ってるんだけど」
「すぐに戻って来るしそしたら案内頼むわ!」
「わかりました!とりあえず宿に案内しますから着いてきてくださいです」
「頼むわ!」
「おっといけねぇ!コイツを忘れてたおいっおめぇさん等!」
「はい?」
「へ?」
俺達に首輪が装着された
【致命魂の首輪】
取得経験値が半分になる代わりにレベルアップの際に獲得する
ステータスポイントが2,5倍(小数点切り捨て)になる
致命兎の王が作り出した戒めの首輪王の許可なくして
外れることはない
「……マジで!?取得経験値半分!?つまり胴体装備不可な上にまた縛り増えんの…えぇ〜マジで〜!」
「弱者が強さを得るには尋常ならざる苦難が必要なってこったヴォーパル魂忘れるべからず!だ!」
「お似合いですよ!シャインさん!」
「サンラクもお似合いですわ!」
「まぁた縛り増えんのかよ!」
「それな〜」
とりあえず情報整理の為ログアウトして俺は楽兄の部屋で情報整理をしていた。
「めぼしい情報ないね〜」
「そりゃユニークだし、あの兎達の話じゃ俺達だけって話だからな〜でも経験値半分とはいえステータスポイント2,5倍はかなりのメリットだよな、控えめに言っても壊れアイテムだ」
「今の俺達に必要なのはステータスを底上げする方法だからね〜」
それに掲示板を見る限りあの首輪はもちろんヴァッシュやエムル、ジーラの存在も知られてないし兎御殿に入るユニークシナリオは誰も発見してない未知のユニークだし正直ワクワクするよ
一通り調べ終えて時計を見ると11時30分を示している
「楽兄、そろそろ約束の時間だよ」
「もうそんな時間か、カッツォめわざわざ【便秘】に俺達を呼び出すなんてな〜ログインも久々だぞ」
「だねぇ〜とりあえず【便秘】で合流ね」
「あいよ」
『ベルセルク・オンライン・パッション略して『ベンP』【便秘】だ太陽が兄、サンラクを追いかけて以前プレイしていた格闘ゲームである現在のデイリーログイン人数が100人以下なぜまだサービスが続いているのか不思議なレベルで過疎っているためもはや殆どのプレイヤーが知り合いであり皆同じ穴のムジナ、つまりゲテモノ好きだ』
ログインすると早速モドルカッツォと表記されたアバターが目の前に立っている
「ようやく来たなサンラク、SHINE!1人ずつ順番にやろうか!」
「ルールは?」
「聞くまでもなくでしょ!」
「そうそう!決まってるじゃん!バーグドゥード!」
戦闘開始と同時にモドルカッツォの身体がウネウネしだす
「なにあれ…」
「うぁ…気持ち悪いバグり方だな」
「同意」
「君達がフェアクソに挑んでいるあいだに編み出した新技だよ!」
''R-18触手アタック!!!''
「また新しいバグ開発したのかプロゲーマーのくせに相変わらずイカれてんなモドルカッツォ!」
''居合フィスト!!!''
「何ィ!?ディレイ入れたのに普通に対応するとか…!!イカれてんのはそっちの反応速度だろ!」
数度の拳の撃ち合いを制したのはモドルカッツォだった。
「さて、SHINE君!come on!」
「上等!」
「俺以外に負けんなよた…じゃねーやSHINE」
「大丈夫!今回は勝つよ」
「強気だね〜じゃあ早速!」
「「LETSバーグトゥード!」」
''R-18触手アタック!!!''
俺は目を閉じ意識を集中させて視界をバグらせる
「出たなSHINEの十八番狭間の視界」
俺は繰り出される攻撃を針の穴に糸を通すように躱していき距離を詰めると思った通りモドルカッツォの頭突きが飛んで来た
「読めてます!」
''ヨーヨー!''
「ここでそれ!?」
「終わりですね笑バグ技の引き戻りを利用してと強襲の一撃『アサルトストライク!』」
俺の一撃がクリーンヒットしモドルカッツォのHPが削れて俺の勝利となる
YOUWIN!
「よっしゃ!」
「その視界バグ俺も使えたらな〜」
「あれ、検証勢でも出来る人少ないですから」
「それにSHINE、今なら新しいバグ開発できるんじゃね?」
「できてもやらないよ!めんどくさい」
「でも最近もっぱらNPC相手ばっかだったし対人戦できて満足だよカッツォ」
「俺も久々に対人戦で楽しめました!」
「しっかし、いきなり2人揃ってシャンフロ始めたってさ、サンラクからmail来た時は冗談かと思ったけどマジなんだな!」
「結構ハマってます」
「恥ずかしげもなくそう言えるな!」
「…明日は槍の雨かな?」
「聞けって!掲示板の情報だけどさ『シャンフロ』には『七つの最強種』っていうとんでもなく強いモンスターが居てだな、プレイヤーによって名前が判明しているのは確かまだ4体だけとか書いてあったな」
「待ってラク兄、俺が見た掲示板には5体ってなってたよ?」
「マジ!?」
「真偽不明だけど」
「とりあえず、続けて」
「俺もラク兄も調べた限りじゃサービス開始から今の今までそいつらを倒せたプレイヤーはいないそうで、大規模なクラン?ギルド?だったか、集団が躍起になって攻略法探してるって話です」
「へぇー」
「そんで、そのうちの一体とやり合って2人ともズタボロに殺られた」
「粘った方だと思いますけどね」
「……それでハマったわけだ」
「とりあえずあのクソ狼を張り倒すまでは俺たち2人とも辞める気はないっすよ」
「……じゃあ、俺も始めようかな『シャンフロ』」
「「え!?マジで(すか)!?」」
「2人がそこまで言うなら俄然気になってきた!このゲームリア友誰もやってないし」
「そういやアイツも『シャンフロ』やってるんだよね2人が『シャンフロ』始めたってメール送っといたよ大事件だからな」
「アイツ?」
「あぁ〜あの人…」
-シャンフロ世界-
???
私の元にメッセージが届いた。送り主はカッツォ君だった
内容はあの兄弟がシャンフロ始めてガチハマリしらしいし
自分も気になってるゲームだから始めようと思う
という内容だった。
「へぇーあのクソゲー中毒のサンラク君にそのサンラク君を追いかけてるSHINE君が『シャンフロ』をね〜SHINE君の方はともかくサンラク君はクソゲー以外をプレイしたら死ぬ病気なのかと思ってたこれは優ぁ〜しく手解きしてあげないとなぁ〜」
そう言って1人のプレイヤーが槍を片手に不敵に微笑んだのだった。
こんにちは。今回も読んでくれてありがとうございます。
主人公もラビッツに行きました。ラビッツは花鳥風月になぞらえてプレイヤーヴォーパル魂を示したプレイヤーが招待されますが
主人公は『雪月花』の『雪』になります『月』がサンラク『花』が秋津茜になります『風』がサイガ-0 『鳥』がイムロンだったと思います。後々登場しますがまだまだ序盤の為とりあえず目標はまずはウェザエモン戦までという事でお楽しみに
GGC編も欲しいですか?
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お願いします。
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そのまま深淵の使徒を穿てを進めてください