シャングリラ・フロンティア〜兄を超えんとする者、神ゲーへと挑む〜   作:凌介

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SHINE達の前に再び姿を現した夜襲のリュカオーンにSHINE達は闘志を燃やす


第31話大志の灯火を抱いて其の一

あの日の事を忘れた事は1度だってなかった。

俺達は頭の片隅で思っていたリュカオーンにボロ負けしたのは

レベルも『シャンフロ』の経験も浅いゲーム開始直後だったからだと……

【ユニークモンスター〈夜襲のリュカオーン〉に遭遇しました】

システムメッセージがリュカオーンの顕現を告げる

「とんだ思い上がりだったみたいだね」

「あぁ、どうやらそうらしいな」

コイツから満ち溢れる死をもたらす気配はそんな生易しく生温いものじゃない

「SF-Zoo!!全員行動開始!!作戦は【対ドラゴン想定】!!」

【了解!!】

Animaliaの号令の元動き出すSF-Zooのメンバー達

「サンラクさん、SHINEさん私達はどうしましょう?」

「邪魔をせず見学していればいいわ私たちの本気がどれ程のモノかをね」

「……そうだなリュカオーンの行動パターンを調べ上げ出現場所を特定したくらいだ、ただの動物狂いの連中じゃないってところを見せてもらおうじゃねぇか」

「まぁ、無駄なあがきになること間違い無しだけどね」

俺は肩をすくめ苦笑し1歩下がりSF-Zooを見届ける事にする

「本当に良いの?SHINE」

「別に良いさ!あいつらがリュカオーンをどうにか出来るわけないし仮にどうにかできてもラビッツには来られない」

「なんでそう言い切れるわけ?」

「……俺達が連れてる致命の兎達ねよく致命の魂(ヴォーパルたましい)って言葉を使うんだ、そしてあんな集団囲い込みで致命の魂が示せるとは思えないんだ」

そう話している間に耐久値強化のMAXバフより攻撃を耐える体制を取るが枝を払うように簡単に前脚の攻撃で吹き飛ぶがすぐにカバーに入りしっかりリュカオーンを囲む

「なるほどねぇ〜優秀だねアノ鉄塊達磨達。攻撃を引きつけるだけじゃなくてあのリュカオーン相手に可能な限り移動させないよう立ち回ってる」

「第1陣撃てー!!」

【アトラスバインド】

一瞬だがリュカオーンをその場に縫い止めるがすぐに破られるがすかさず第2陣により拘束されて補強魔術込みで捕えアニマリアが持つユニークウェポンから発動される拘束技で地面に完全に縫い付ける

「SHINE、本当の本当に大丈夫?このままだと条件達成されるわよ」

「リュカオーンがあんなに温い訳ないだろ!それにただ100回クリティカル当てるだけでいいなら誰にでもできる」

「どういう事?」

「あくまでも俺の考えだけど100回以上のクリティカルを当てること、それも致命(ヴォーパル)を関する武器でしかも5分以上ノーダメでそれを達成してこの【呪い】を付与された状態になることが条件だからな」

「そんな事、アンタとサンラクさん以外に誰ができんのよ」

「まぁ、それに見てみなよ」

「え?」

「当の本人は随分と余裕なツラしてる……あるんだろう...リュカオーンお前にはまだ隠してるなんかがよ!」

Animaliaがウキウキ気分で近付いていくがおれはその瞬間壮絶な悪寒に襲われる

「……来る!」

「え!?何が!?」

俺は...いや、俺達は勘違いをしていた夜に襲い来るから【夜襲】なのだと...でも、そうじゃなかった

「ラク兄!空!」

「!?空に...何か...!?」

襲うのは暗闇【夜】そのもの

襲い来る夜闇こそが【夜襲のリュカオーン】

闇に飲まれるように砂煙が舞い上がり轟音が響き砂煙が晴れる頃にはAnimaliaがリュカオーンに食われポリゴンになり消えた

「やっぱりね...」

「SHINE!?アンタ気づいてたの!?以前荒唐無稽な説明とか言ってたことが現実になってるじゃない!」

「最悪の可能性だよ!しかも俺が想定しているよりもっと最悪【暗闇】を渡り歩き闇と同化するなんてさ!」

闇に溶け込む分身による不可視の貢献

「『それが』お前の''タネ''か【夜襲のリュカオーン】」

「疑問が解けたけど、どうしたもんかねぇ〜」

「SF-Zooがあっという間にやられたけどどうしましょうか?SHINE君」

「さぁね、どうする?ラク兄」

「SF-Zooのおかげで【夜襲のリュカオーン】のエンカウントできたし不確定だった奴の攻撃をじっくり観察する事ができたつまりあの余裕かましてるイヌッコロにお仕置きする絶好のチャンスが来たってわけだ」

「「「わかった(ました)(わよ)」」」

「やるんですね!」

「よし来た!」

「さぁ、行こうぜ!」

……だが一つだけこのままリュカオーンに挑むにはおおきな問題があるこのまま4人でたたかえばサイガー0とThe・momentにもユニークシナリオEXフラグが発生する可能性がある

「あのさ、0さん、moment2人は【黒狼】だよね?」

「え?は...はい」

「いまさら何...ってそういう事...アタシらはほかのメンバーに比べて執着はないよ!ゲームのモンスターである以上倒してみたいとは思うけどさやられてもあ〜あ負けた負けたって感じで終わるのよ!でもねそんな時はいつもあたし達はこころに1つ決めていくのよ!ね0!」

「あぁ、その通り!やるからには……『全力』で楽しむ!」

「勝てる勝てないじゃなくて今この瞬間をこのゲームを全力で楽しみましょうよ!」

「だってさ!ラク兄!」

「……そりゃあ...そうか...はははすいませんレイ氏、moment氏そんでもってSHINEもな!俺、そんなつまらなそうな顔してました?」

「え?あっいや!そのっ……」

「全く馬鹿らしい事で悩むんだからさ!」

「腑抜けた事を考えてんじゃねぇなんの為にゲームをやってるんだよ!……そうだよなぁ!今が楽しければ先のことなんざどうでもいい!」

先を考えるのはいい事だけどその為に今をつまらなくしたらそれは面白くない!

「さぁ!やろうぜ!全力でさ!」

今ここで攻略してやるよ!リュカオーン!

「覚悟しろ【夜襲のリュカオーン】あの時の俺たちとはひと味もふた味も違うぜ!」

レベル99の力を見せてやるよ!

「SHINE!」

「【シューティングソニック!】」

斬撃と刺突を浴びせヘイトをこちらに向ける

「ハッハハ!俺を見失うなよ!【幻影乱舞】参式!ラク兄!」

「おしきた!【縷々閃舞】スイッチ!」

「OK!【完全反転撃】!」

「私達を忘れないでよね!【破砕の剛剣】!!!」

「こちらにもいるぞ!【剣神断覇】」

「レイさん!moment!ヘイトは俺とラク兄で引きつけるから強力な一撃叩き込め!」

「OK!」

「任されました!」

「ラク兄!来る!」

「あいよ!」

俺達は分身の攻撃を掻い潜りスキルでダメージを与えていく

「分身は単調な攻撃しか出来ないから建物や柱の影に注意すれば避けられる!そして!繰り出される攻撃を初撃だけなら完全に弾き返せる【一撃反転撃(ファーストカウンター)】」

「すご!なにあれ!カウンタースキルってあんなに凄いっけ?」

「いや、私も知らない!だが幾つか強力なカウンタースキルを持ってるようだ!」

「SHINE!月が出てる間になるべく削るぞ!いくらお前でも透明分身を回避できるとは思えない!お前のカウンタースキル頼りな部分もあるからな!」

「まぁ、多分感知なら出来ると思うけど、了解!お二人さんどデカいの頼むよ!」

「お任せ下さい!【アポカリプス】」

「もちろんやるわよ!【ホーリーブリンガー】」

「今度はこっちがヘイト受け持つから攻撃お願いするわ!」

「ラク兄煌蠍の籠手でいこう!」

「おしきた!」

俺は【煌蠍の籠手】と【煌蠍の脚鎧】を装備する

「その面1発殴ってやる!【アガートラム】」

「なら俺は蹴り飛ばしてやる【瞬天壊脚】」

攻撃がヒットし体制で立て直そうとした時はしらの影から分身か襲い来るが俺は予想していた為攻撃する

「読めてんだよ!【剛力崩拳】からの【ハンドオブフォーチュン】」

「SHINE!避けろ!」

「【ライジングステップ】」

俺はラク兄の声に反応しスキルを発動して攻撃を回避する

「まさか本体も影移動出来ることを隠してたなんてね」

「あのヤローこっちの言葉を理解した上で楽しんでやがる!」

「やっぱりそう思う?」

「あぁ!」

なんて話している間にも前脚の攻撃が飛んでくる

「おっと!ならこうだ!【星天大跳躍】からの【発射せよ(Firig-up)】」

手の甲から水晶の弾丸が発射される

「【成長せよ(Growing -up)】」

「今!」

「【カタストロフィー】」

「【ダークスレイブ】」

「【アガートラム】」

「クソが!ダメージ入ってんだよな?」

「腐らずやるしかないわよ!【ホーリーブリンガー】」

「全くもってその通りだよなぁ〜【縷々閃舞】」

「SHINE!ヘイト散らしてくれ!」

「あぁ〜もう!【幻影乱舞】参式」

俺はヘイトを散らしつつ攻撃し時に囮としてウツロウミカガミを発動しながらスキルで攻撃していく

「…………もしかしてができないか試してみるか!」

俺はインベントリから【煌蠍の光剣(ギルダリアソード)】を呼び出すと握ってみるが装備不可とならないので問題ないようだ

「籠手は防具じゃなくはずなのに装備出来たってことは?これはもしかして剣も含めて装備1式扱いなのかな?まぁいいや!いくぞ!

【哮牙爪突】こっちだクソ犬!【残光瞬線】」

線となって残る程の神速の一刀がリュカオーンを襲う

「よそ見してんじゃねぇ!【ハンドオブフォーチュン】」

リュカオーンが歯を剥き出しにしてこちらを睨む

「来いよ!」

俺の煽りが効いたのか噛みつきが襲う

「【一撃反転激】!」

「いいぞ!SHINE!【縷々閃舞】」

「【アポカリプス】」

「【ダークスレイブ】」

現状は【アポカリプス】2回【カタストロフィー】1回

【ホーリーブリンガー】3回【ダークスレイブ】2回と2人の条件を

満たすにはまだ数が少ない俺とラク兄にも切り札はあるがそれだってまだ使えない

勝ち筋は俺、ラク兄、レイさん、momentの切り札を全てぶち当てて勝てる事が勝ちに繋がると思ってる俺の場合は拳、脚、そして剣での攻撃を当てれば良いがまだその時じゃない

「そして何より影移動を攻略しながらか...やるしかないかなぁ」

「ラク兄、ちょっと集中するから時間稼ぎお願い」

「よし、わかった!」

俺は目を閉じ集中し五感を研ぎ澄ます

「このくらいかな...さすがに今すぐゾーンに入るわけにはいかないし」

俺は【天眼】を発動し辺りを見回す

「そこ!【シューティングソニック】」

攻撃がクリティカルヒットし再びヘイトがこちらに向く

「ラク兄!今のうちに!」

「頼む!」

俺は【イグニッションバースト】【刹那ブースト】を発動し

力を底上げし地面に剣を突き立て斬剣を装備し構える

「一撃しか耐えれないからなこれ!【次元斬月破】」

リュカオーンがいた次元が切り裂かれリュカオーンも一瞬ズレる

「何!?」

「やっぱ死なねーよな!これでくたばってくれたら御の字なのに」

ピシッと音がして斬剣がヒビだらけになり耐久値が限界を迎える

「やっぱ一撃だけしか耐えられないんだよな〜」

「SHINEアンタ一体!?」

「よそ見するな!」

「【アポカリプス】!!」

「【ダークスレイブ】」

攻撃がヒットした瞬間に俺が飛び込み【剛力崩拳】と【ハンドオブフォーチュン】でヘイトをとり【ウツロウミカガミ】でヘイトを置き去りにする

「悪い復帰が遅れた」

「待ちかねたよ!で?その頭何?」

「規格外特殊強化装甲【艷羽】の頭装備」

「そう、じゃあ仕切り直しと行こうか!」

俺は拳を打ち合わせてからリュカオーンに向き合った

「あと2回!確実に攻撃を当てる!」

「確実に勝ちに行く!」

俺達はリュカオーンに各々の武器を向けて勝利宣言を口にした。

 

-その頃-

 

無果落耀の古城骸に向かって走る2人のプレイヤーがいた

「待ってろSHINE!呼んだくせに待ちやがらねぇ!蠍の恨みも乗せて切り刻んでやる!」

「ちょっとお二人とも聞いて欲しいですわ!待って欲しいですわ!」

「兎御殿で待って欲しいですわ!」

「俺はいけねーんだよその御殿って場所にな!」

「大丈夫!走った方が早いですから!」

「諦めるでござる妹達よ!此奴はこういう性質(タチ)なんでござるよ!しかし本当に知り合いなんでござるか''その者たち''は」

「''確証はないです''でも、エムルさんとジーラさんの話を聞く限り...同じサンラクさんとSHINEさんですよ!きっと」

「お前のことは知らねぇが保証してやるよ!SHINEとサンラクは俺の知り合いでもあるから間違いねぇってな!」

サンラクとSHINEを追いかけて2人のいる場所に向かうプレイヤーが走り続けるのだった。




31話目です。次回秋津茜が合流しますのでお楽しみに
2人だとヘイトの取り合い難しいですが倍の4人だと色々幅が広がるなと考えてますが3倍の6人や6人+3匹でどこまで戦闘の幅が広げられるか自分でも楽しみで集団戦を書く楽しみそろソロの戦いを書く楽しみがあるのでやってて楽しいので筆が乗れば1日で3話くらいいけるかもですので次回をお楽しみに

次回「大志の灯火を抱いて其の二」

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