シャングリラ・フロンティア〜兄を超えんとする者、神ゲーへと挑む〜 作:凌介
リュカオーンとの戦いを見て、相手してわかった事がある
あのリュカオーンは【魔力で肉体を構成するモンスター】だ
分身だけじゃなくて本体も影移動出来ることから闇から生まれる分身と構造は同じってわけだ
「ハハッ!ハッハハハ!燃えてきた!」
テンションは最高潮!そしてmoment達の条件達成まであと一歩
「いくぞ!ジーラ!【ネビュラチェーン】発動!」
「いきます!【ネビュラチェーン】!」
「ラク兄!行くよ!」
「おう!同時に行くぜ!」
「「【発射せよ】Firing-up」」
「エムル!マジックチェーンだ!」
「はいな!【マジックチェーン】」
2本のチェーンが動きを一瞬封じる
「「隙あり(です)...!(よ !)」」
「【アポカリプス】」
「【ダークスレイブ】」
「条件達成!」
「こっちはあと一歩よ!SHINE!頼める!?」
「任せな!【成長せよ!Growing -up】」
「くらいなさい!【セイントストライク】!」
「レイ!詠唱に入りなさい!私もあと一歩だから!」
「我は混沌を手繰る者...」
ゼロさんが頷き剣を突き立て詠唱を始める
「イカルガ!」
「おう!【武人光臨剣】」
「俺も行くぜ!【成長せよ!Growing -up】スイッチ!」
「【シューティングソニック】」
流れるような連続攻撃に怯むリュカオーン
「最高の隙をありがとう【デススラッシュ】」
「アタシも詠唱に入るわ!SHINE!あとお願い!」
「任された!さぁここからが本番だ!ジーラ!1度シークルゥ達のところまで下がれ!」
「はい!」
雲が月を隠す
「ここに来て悪意で笑うのか乱数の女神...!!」
「秋津茜!SHINE!気を付けろ!闇に紛れて透明な分身が襲ってくる...!!避けるには出てくる時の音を聞き取れ!」
「いや...それじゃ駄目だ!透明分身を無効化しないと詰む!だから!任せろ!」
俺は深呼吸して更に集中して周囲の音を拾っていく
「詠唱を続けてください!サイガ-0さん!momentさん!透明分身は
私達にお任せを!」
「俺が合図したら頼むぞ!」
「はい!」
音を拾う中でノイズが走る
「今だ!」
「葉隠し心得奥義!【竜伊吹】!!わぁぁぁ!!」
【竜伊吹】-職業【忍者】を獲得するために必要な修行クエストのクリア時にランダム入手出来る【奥義】の1つで「記憶に強く残る竜のブレス」を模倣する忍者の奥義である
そしてゲームを始めてひと月にも満たない秋津茜が遭遇したドラゴンはただ''1体のみ''その威力は彼の【天覇】と比べれば天と地程の差がある見掛け倒しに過ぎない...が
「【光源】として不足なし!刮目せよ!【夜の帝王】!!我が【タケノミガヅチ】を...!!」
その攻撃を受けてリュカオーンの分身が消える
「想像以上だ!ラク兄!準備は?」
「万端!いくぞ!」
俺達はリュカオーンに向かって駆け出す
「ラク兄!」
「はいよ!【発射せよ!firing-up】そして【成長せよ!Growing -up】」
「エムル!ジーラ!右前脚!」
「はいな!【マナ・シェイカー】」
「お任せを【マナ・ブラスター】」
「いいぞ直撃だ!さぁ頼むぜ最後のひと仕事だ朱雀!」
『ポイントマーキング』『焼却対魔刃(インシレート:スラッシャー』
『起動』
「ブチかませ!!」
リュカオーンの片脚を斬り裂く
「ナイスファイトだ朱雀ゆっくり休んでくれ!エムルお前も離れてろ」
「え?」
「次は俺達の【切り札】の出番だ!」
【煌蠍の籠手】の右拳と俺の【煌蠍の脚鎧】の左脚には月明かりに魔力を当てることで魔力をチャージする能力を持っている
その魔力は左拳で【晶弾】を生成する際必要となり、右脚の方は足裏に突起を作り出す為に必要になるのだがもう1つ別の使い道がある
「それはチャージした魔力を全排出し破壊力(ダメージ)に転換する機構」
「「【超過機構】(イクシードチャージ)!!」」
「お前との戦闘中にために溜め込んだ月光の魔力を全ブッパだ!」
「月は必ずお前と言う名の影を照らし出す!」
「今だ! ブチかますぞ!」
「了解!」
「「【超過機構・超排撃】リジェクト!」」
「「あの夜の礼だしっかりと受け取れ!!(りやがれ!)」」
月光の魔力を纏った超威力の一撃がリュカオーンに襲い掛かる
莫大な攻撃力と引き換えに使用者は甚大な反動ダメージを受けることになるしリキャストタイムは1週間後本当の本当に奥の手だ!
「まだだ!【超過機構】」
左脚の脚鎧が輝き出す
「もう1発受け取れ!クソ犬が!」
吹き飛んだ反動を更なる反動で上書きしリュカオーンに向かっていく
「くらええええええ!!【超排撃】!!」
【超排撃】の反動で吹っ飛ぶ俺をジーラがネビュラチェーンで捕らえイカルガと一緒に引っ張ってくれて何とか着地した
「クライマックスだ!ゼロさん!最大火力をお願いします!」
「...「即ち」我が一撃は塞がる万象を砕く我が身は天にありてサタナエル魔にありてサタン双貌を一つに混沌を執行す始源の終焉を謳え!【アルマゲドン】」
辺り一帯が吹き飛ぶ程の一撃がリュカオーンに襲い掛かり空を覆っていた雲をも晴らすがリュカオーンはギリギリで持ち堪えたようだ
「大丈夫!まだもう1つ切り札がある!だろ!moment!」
「大自然の摂理よ!」
「相容れる事なき光と闇、聖と魔」
「それらを我が身を持って一つとし黄昏と成せ!」
白と黒の剣が共鳴し始める
「相反する力を今───ひとつに!」
2振りの剣が1つへと融合する
【神をも葬る断罪の剣(ゴッドブリンカー)】!!
黄金に輝く闇色の刃を持つ巨大な剣がリュカオーンに振り下ろされた瞬間姿を保てなくなりリュカオーンが消滅する
「や……やったぁー!」
「ふぅーっやっと終わった...疲れた...」
集中力が途切れた俺は強い疲労感に襲われサイガ-0
The・momentも剣を支えに立っているのがやっとと言った様子だ
「最後の最後、笑ってやがったなあのヤロウ」
ファンファーレのような音と共にウィンドウが表示される
称号【影狼を穿つ】を獲得しました
特集状態【導きの灯火】を入手しました
ユニークシナリオEX【夜闇祓うは勇気の灯火】を開始しますか?
「...そうかそういうことかよ」
「ハッ!やってくれるじゃないかあのヤロウ」
「SHINE?どういう事?」
「恐く俺達が【本体】だと思っていた''アイツ''も元よりリュカオーンが作り出した【影狼】つまり『分身』だったってわけだ」
「え!?」
「本物の『本体』は離れたどこかで見物か...遠隔で操作して楽しんでたってところか?」
「そんな……偽物って事ですか?」
「チクショ〜!!どこまで人をコケにしやがるんだ!あの犬っころめ……!!」
「次会ったら次元ごと消し飛ばして歪めてやる!」
「良いじゃない!分身や偽物でも」
「そうですよ!だれも太刀打ちできなかったあのリュカオーンを影とはいえ皆さんと協力して撃退する事ができた私はそれだけでも楽しかったですよ!」
「そうね!楽しかったわね!満身創痍だけどさ!」
「んん?なんだ?何かがチラついたような...?」
「……まぁ、そうだなレイ氏の言う通りだあのとんでもねぇ
【アルマゲドン】を見れただけでも全リ出し切った価値はあった!」
「おいおいラク兄!momentのゴッドブリンカーも忘れんなよ!あれが決定打だ!」
「確かに凄かったですもんね!」
「ありゃあすげーよ!」
「影だろうが分身だろうが勝ちは勝ち!あのにっくきリュカオーンにみごとリベンジを果たしたって事だぜぇ!!」
「何はともあれリベンジ達成だ!」
そして報酬を確認しようとした時俺達の【呪い】からモヤが出始める
呪いが解けると喜ぶラク兄とは対照的に俺は嫌な予感に襲われ気付いた時にはリュカオーンの頭にムシャムシャされる
「なんだ!?離せ!オイ!」
「サンラク!SHINE!」
近付こうとしたらイカルガも出現した頭にムシャムシャされ吐き捨てられる
「うえぇ〜」
「路上に吐き捨てられたガムの気分だぜ」
「同意だよ」
「全くだ...」
そして身体を見ると【呪い】が上書きされていた。
そしてイカルガも【呪い】が付与されたようだ
「存在感増してるし...何これ...しかも爪痕みたいになってるし」
リュカオーンの爪刻傷
「夜の帝王」の分け見を打ち破りし者を
最早リュカオーンは餌として認識しない
それは自らの手で仕留めるべき相手として爪痕を刻むにふさわしい
【敵】の証明であり最強種がみとめた強者の刻印である
魂に刻み込まれた呪いは黒狼の真なる姿を打ち破る他ない
「つまり、本体ぶっ倒さないと解けないのね最早...最悪だ...」
「オイ!SHINE!これどういう事だ!あ゛あ゛ん?」
「イカルガのはなんて?」
「咬傷(こうしょう)だとよ!自分が認めた相手にだけ付ける噛み砕くって証だとか何とか書いてある」
「ラク兄のは?」
「………刻傷」
なるほどねぇ〜つまり元々呪いのあった俺たちは上書きされイカルガもめちゃくちゃ抵抗した証として傷刻まれってとこか
詳しく調べると装備は出来るが一時的らしい
「つまり、確実に倒しに来いじゃないとこの呪いは解かせないって訳ね…わかったよ!いつか必ずぶっ倒す!覚悟しろ!リュカオーン!」
ラク兄はグダグダと騒いでいるがとりあえずは一件落着と見て良いだろう
「ところでさ...SHINE、このユニークシナリオEXってのは?もしかして...そういう事?」
「そういう事だコイツがユニークモンスターと直接やり合う事ができるって事だ【墓守のウェザエモン】の時がそうだった」
「なるほどな、ならこの咬み傷刻みやがったクソ犬を直接ぶっ飛ばすつか、斬り刻むチャンスって訳かなら受けない手はないな」
「よく分かりませんけど、私もそのユニークシナリオいーえっくす?を受けても良いんでしょうか?」
「良いんじゃないか?受けた方が楽しいぞアンタらには大分助けられたしな!」
「同意、俺達だけでやり切れたかどうか分からなかったしさ」
こうなった以上今更独占も何もあったもんじゃないしあーだこーだはペンシルゴンさんにお任せしよう
「そういえば称号の他にもう1つ報酬があったっけ」
説明を見る限りリュカオーンが一定範囲内にいたらその方向を指し示してくれるって事かリュカオーンにより授けられた一部であり破棄された光である
「なるほど...この導きの灯火があれば本体を見つけ出すことが可能...要するにレーダーか」
「みたいだね、今回は偶然で【ユニークシナリオEX】を受注したわけじゃなかったしね、上手く煙に巻かれたってか闇に紛れられたって感じだけどさ」
「だな!次はパスポート持って堂々と乗り込めるわけだ!」
「地の果て空の果て海の果てその先の最果てだろうが探し尽くして必ず引き摺り出してやるからな!」
「「精々余裕面かまして待っていやがれ(なよ!)夜襲のリュカオーン!」」
「サンラクさんなら余裕もってですわー!!」
「SHINEさんも余裕ですよー!」
「ですね!必ず倒せますよ!」
「...秋津茜もそうだが今回は特にレイ氏に感謝だ!」
「俺からも、momentに感謝だ!」
「良いわよ別に!楽しかったし、この程度ならなんでもないわよ!それにアタシもさ、自分がシャンフロでここまで出来ると思ってなかったって言うか?自分を再認識出来たから良かったわよ」
「てか、激戦で忘れそうになってたが攻略しに来たんだよなサッサとエリアボスを倒さないと」
「俺が最悪次元ごと歪めて消し飛ばしますとも!武器壊れるけど」
「お前のスキルは武器耐久値と=だからな〜」
「ボス攻略ですか!私もお手伝いします!ね!シークルゥさん」
「うむ」
「そりゃあ心強いなレイ氏、moment氏ここのエリアボスってどんな奴なんだ?」
「あ...はっはいエリアボスですが【無果落耀の古城骸】のエリアボスは迷彩色の鱗を持つワイバーンで戦闘開始と同時に空を飛び回り地上にはほとんど降りてきません」
「オマケにね魔法のコントロールやら武器やら奪ってくるのよ!」
「マジで武器犠牲にする覚悟しないとな…予備武器あったかな?メイン武器大破は嫌なんだけど...」
「いざとなればSHINEが暴れれば問題ねーわな!」
「オイ!まぁ、良いけど...」
「ヴッヴン、奪う者...そこから付けられたエリアボスの名は【簒奪者の竜ユザーパードラゴン】」
「カンピオーネかよ...」
「カンピオーネ?」
「あ...いや、なんでもないよ!」
そう話しているうちに目的地に辿り着いた...
「...とはいえ約束の時間が迫って来てるんでな!悪いが…速攻で終わらせて貰うぜ!ユザーパードラゴン!」
「速攻で終わらせますとも!」
メイン武器である雪兎を構えエリアボスへと立ち向かうのだった。
33話目です!影リュカオーン戦完結です!ここからフィフティシアに行ってクターニッド、GGC編に行きます。
その後は漫画がまだなので小説の方を見ながら執筆していきますので少しペースが落ちる可能性もありますが区切りをつけつつとりあえずクターニッド、GGC編を完結させていきますのでお楽しみに
次回「夢想にしたがい愚行を通す、その言動は極端か熱狂」