シャングリラ・フロンティア〜兄を超えんとする者、神ゲーへと挑む〜   作:凌介

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ルストとモルドと合流し本格的にユニークシナリオ攻略に乗り出すSHINEとサンラクの前に暗雲と荒波が襲い来る


第35話ジョーカー混じりのストレートフラッシュ/大海賊登場

時は少し巻き戻り朝6時ルストとモルドは久しぶりにシャンフロへとログインした。

「ふぁ...流石に早すぎない?まだ朝6時だよ?」

「……半年ぶりのログインきっと感覚が鈍ってる」

「相変わらず『ネフホロ』漬けだったからね」

「さては楽しみで寝れなかったんでしょ?」

「うるさい!」

「イタッ!」

ルストに殴られるモルド

「馬鹿言ってないでサッサと出発モルド」

「わかったよルスト」

2人は行動を

開始する

 

-現実-

 

机を叩き唸るオイカッツォこと魚臣慧

「だぁーっ!畜生!お前らもかよ!ジュリーはお家事情...ケンは喪中...!?なんだってこんな時に!!どうする!?...このままじゃメンバーが足りないぞ!それにスターレインの期待の新星ことシルヴィアゴールドバーグの妹、ラピスゴールドバーグまで来るってのに!」

その時自分に宛てられたメールを受信する

対戦を楽しみにすると共にまた勝利させてもらうという内容だった。

「……このままじゃ不戦敗だぞ...!!どうにかしてあと''3人''見つけないと…」

………とはいえ誰でもいい訳じゃない強敵達と渡り合える実力者が必要だ...

「………はぁ...駄目だ...もう...''アイツら''しか思いつかないやあの3人を『グローバル・ゲーム・コンペティション』に呼びつけるしかないそれ以外に『奴』に、いや...『奴等』に勝つ方法はない!」

慧は腹を括り3人にメールを出した。

 

その頃メールを受信した俺達はと言うと

 

Fromカッツォさん

To:楽兄 ペンシルゴンさん SUN・SHINE

 

交通費参加表明諸々を持つから3人共グローバル・ゲーム・コンペティションに遊びに来ませんか?

 

出場するはずのメンバーは皆用事があって参加出来ないみたいでさ

何とかあと3枠埋めないと参加自体できないんだよ

 

「...カッツォからGGCの誘い...」

「お誘いねぇ〜」

「要するにその『GGC』で行われる大会で絶対に負けたくない相手と対戦する予定にも拘わらず、他メンバーが全員欠席して不戦敗の危機だ……と、ぶっちゃけどう思うよ?太陽」

「話くらい聞いても良いんじゃない?ペンシルゴンさんはともかく俺と楽兄は学生の身だし、交通費諸々出してくれるって言ってるしそこまでして俺達を呼ばないとダメってことでしょ?あわよくば貸しつくれるかもよ!」

「一応あいつにも聞いてみるか…」

「俺も聞いてみよっと!」

 

To:鉛筆戦士

 

『ぶっちゃけどう思いますか?』

 

 

To:楽兄 SUNSHINE

 

『貸しを作れそうだから話を聞くよ最終的には内容次第だけどね!』

 

と思った通りの返答だった。

「交通費参加費を全額負担...俺達3人に頼る辺り相当追い詰めらてるっぽいなカッツォさん...とはいえ明後日か...ちょうどこっちも忙しいんだよねぇ〜主に『シャンフロ』がさ...」

 

-シャンフロ世界-

 

仮眠後、カフェインでまだぼーっとする頭を無理矢理覚醒させログインした俺達は今、現在ラク兄が装備時間を確認するため鎧を着込んで秒数をカウント中

俺の方はラク兄と同じくらいと考えているため不参加だ

「...170...」

「待つんじゃ!!思い直せ!鳥の人!早まるな!」

「落ち着くですわ!ビィねぇちゃん!近付くと危ないですわ!」

「そうだよ!ビィねぇ!危ないって!」

「176...177……悪いなビィラックどうしても必要な事なんだ。

これで180秒だ!」

パァンと音を立てて防具がバラバラになる

「じゃああぁ!わちが作った防具がバラバラじゃあぁぁ!」

「木っ端微塵ですわ」

「粉々だねぇ」

「ですね〜」

「仮面の人!ワリャも何故止めんのじゃ!」

「止めるだけ無駄だもん!骨折り損のくたびれもうけじゃ割に合わないし、それに俺にも関係あるからね…」

「防御力とか関係なく【刻傷】で破壊される時間は一律みたいだなピッタリ3分だ」

「そうなると俺の【爪刻傷】でもおなじだろうね、これは一律同じとみていいと思うイカルガの【咬傷】もね!つかイカルガは?」

「あの刀使いけ?あいつならワリャらと同じ毒の武器が欲しい言うんで作ってやったらどっか行きよった」

「顔合わせはしたんだね」

「まぁ、何はともあれ3分後には防御力とか関係なく爆散するみたいだし、一時的な強化(バフ)効果と考えた方が良さそうだ」

「そうなるとその時だけはRTAになるね」

「だなぁ〜その時だけは3分意識して戦わねぇとな」

「全くわちが作ったものを壊しすぎじゃ!」

そう言いつつ【煌蠍の籠手】と【煌蠍の脚鎧】その他諸々修理してくれた。

「お手間をお掛けしますビィラックさん」

「SHINEはもう少し武器を大切にせぇ!いくらスキルの問題もあるとはいえワリャはもう少し修理頻度減らさんと色々まずい」

「まぁ、何とかなると思いますよちょっとだけ頻度は減りますから」

「ならええが…甦機装(リ・レガシーウェポン)の修理は簡単じゃないんじゃ!もう少し加減せぇ!」

「じゃあ追加で武器強化と新武器作成お願いしていいですか?予算はこのくらいで!」

金(マーニ)の入った袋を取り出しビィラックの前に置く

「スマンが俺も頼みたい」

「どんだけ働かせる気じゃ!」

「ビィラックさん以外に頼れないんですよ!他に腕の良い【古匠】の鍛冶師なんて知りませんし」

「……作ったのもワチじゃしのう」

「なんで、お願いします!」

両手を合わせ頭を下げてお願いする

「……わ〜った!なら強化して欲しい武器と新武器の素材出しぃ!」

一通り素材を渡し武器強化と新武器の作成をお願いし装備を追加、強化刷新、ポーション諸々も揃えて懐はドすからぴんだ

とにかく金策が必要だそれもかなり性急に一攫千金したいのでルストさん達と合流する事にした

 

-フィフティシア造船場-

 

待ち合わせ場所に向かいつつ辺りを見て回る

「いやぁ...修理やら強化やらにここまで金がかかるとはね攻略で稼いだ金がすっからかんだ」

「同意、俺の場合武器修理と強化に新武器もだからドすからぴんだよ」

「なんかイライラしてたし吹っ掛けられたんじゃないだろうな」

「エルクじゃないんだから」

「そうですわ!エルクおねえちゃんじゃあるまいしそんなことしませんわ」

「こればっかりはエムルに同意です」

「お前ら...ちゃんと擬態しろよ...」

「人間変化で歩きたかったですわ!」

「同じくです!」

「マナポーションも節約しなきゃいけないんだ我慢しろ」

「それに、この先の戦いには必ず必要になるアイテムだから我慢して」

「………しかし素行の悪そうな連中が集まってるなぁなんて所に集合させやがるんだアイツら」

「海賊船絡みらしいし仕方ないよ」

「待ち合わせ場所は...この店か」

「みたいだね」

見せの入口近くまで来るといきなり扉が破られ1人のNPCが吹っ飛んできた

「くそ!やりやがったな!もうゆるさねぇ!」

「大丈夫かあんた」

「今にもナイフ片手に襲いかかりそうだけど...何があった?」

「あ?っせぇな!きやすく話しかけ...!?」

「お前等…… 」

「「?どうした(んだ)?」」

「あ...いやなんでもねぇ」

「ちょっと落ち着いて!ルスト!」

「うるさいモルド!コレで合ってるはずだ!」

ルストとモルド?確かにそう聞こえたので店の中を見ると背の高い青年くらいの見た目のプレイヤーと小柄で褐色のプレイヤーがいた

「オイオイ何やってんだここにいる誰よりも気性が荒いじゃねぇの''ちっこい''クセに」

「もう少し冷静になった方が良いんじゃないかな?そっちのひょろい兄さんみたいに」

「なんだと……貴様ら……」

「ル……ルスト!ちょっと!」

「黙れ!半裸の変態共!」

俺達は殴りかかってきたルストさんの攻撃をサラリと躱すがその拍子にエムルがスルトの顔を覆うようにくっ付いた

「んぐっ...!?前が...!?何があったモルド!?」

「ぴええええなんですわ!?なんですわ!?」

「待った!待った!その人達NPCじゃないよルスト!」

「なに?」

「NPCだとしてもいきなり殴りかかるなよ」

「同意です。いきなり殴り掛かるのはどうかと」

「『ネフホロ』とはまた雰囲気が違うアバターだなルスト&モルド」

「こっちでは初めまして!ルストさんモルドさん」

「……ッ『サンラク 』…!?『SUN・SHINE』…!?」

「俺こっちでは『SHINE』です」

「……お前達こそ何だその珍妙な格好は?SHINEの方はマントで隠してるけど、手を出したりしたら1発でわかるぞ!……趣味...なのか?」

「「んなワケあるかい!」」

もういいってこのくだり...毎回毎回なんで趣味を疑われにゃならんのだ!

とりあえず落ち着いて事情説明から入る

「...なるほどリュカオーンの顎を砕いたら嫌がらせされたと」

「リュカオーンってさたしかユニークモンスターだよね?すごいなぁ...」

「半裸はもっと前からだけどな!まぁ、色々因縁があるんだよ」

「俺なんて最初は最初のエリアボスの蛇革で作ったコート着てたのに破壊されましたからマントで隠してる訳です」

「...変態と一緒にいると視線が痛い」

「いやお前がボコったからじゃねぇの?」

「多分どっちもだねこの場合」

「それで、その喋るヴォーパルバニー達もユニーク絡み?」

「まぁな」

「エ...エムルですわ」

「こっちが俺の相棒でジーラ」

「よろしくです!」

「あと2人このユニーク絡みがいるんだけど今はいないから今度機会があればって事で」

「それについては了解!でも、流石『シャンフロ』!例のロボ関連もだけどまだまだ知らない事が眠ってるね」

「...ロボの件デマだったら許さない」

「そりゃお互い様だ」

「で?これからどうするんです?」

「早速俺達も『深淵のクターニッド』に繋がるユニークシナリオを受注したいんだけど」

「それが...早めに来てユニークシナリオ攻略受注できるNPCを探してたんだけど、なかなか見つからなくてね」

「は!?おいおい大丈夫なのかよ!」

「もしかして偶然見つけた感じだったから正確な発生条件がわからないって事ですか?」

「実はそうなんだ正確な発生条件が僕らもよくわかってないんだ」

「前はここら辺の悪党面したNPCを片っから殴っていたら『大海賊の使い』を名乗るNPCが現れ『大海賊スチューデ』の元へ案内された」

「「『大海賊スチューデ』...」」

俺の頭には某映画に登場する片手が鉤爪の船長が浮かぶ

「ソイツからユニークシナリオを受注するのか?」

「そう、だからルストが『前と似たような事をすれば出てくるんじゃないか?』とか言い出して店中のNPCを殴り始めちゃったんだ朝早くて他のプレイヤーがいなくてよかったよ」

「暴れてて怖かったですわ」

「怒ってる時のSHINEさん程じゃないですけど確かに怖かったもんねぇ〜」

「どういう意味だコラ!」

ジーラの頬を摘んだまま引っ張る

「いひゃい!いひゃい!やめてほひぃれす!」

「つか元々NPCをボコってたのもおかしくないです?絡まれたとか? 」

「そう、あっちから先に挑発してきた」

「要するにまずは『大海賊の使い』って奴に会う必要があるんですね」

「多分もうじき来る」

「ホントに来るかなぁ?...あっ!」

「はんっ!騒がしいと思ったらやっぱりお前か!暫く見ないから怖気付いて逃げたのかと思ったぞ!!チビ女!!」

ルストさんを指差すチビジャリ...もといガキんちょ

「……おいまさか、このガキんちょが『大海賊の使い』とか言うんじゃないだろうな」

「あ……いやこの子は……」

「使い...?何を言ってる!僕様こそが大!海!賊!!スチューデ彷徨うだぁー!!」

「「は!?」」

「スチューデ!?じゃあコイツがっ...!?」

「マジなんです?」

「……そう『深淵のクターニッド』に繋がるであろうユニークシナリオを受注できるNPCはこのクソガキだ」

「マジか〜」

どうやらまたしても波乱の予感というか波乱の幕開けのようだ...

 




35話目です。タイトルの方は小説の方から取ってましたけどカフェイン系殆ど触れてないのでタイトル詐欺ぎみですので変更しました。後で前話の奴も変えておきます。
次回から本格的に攻略スタートしますのでお楽しみにちなみに人数は原作メンバーにオリ主&オリキャラ追加で計8人でやりますので結構攻略面が安定するかもしれませんけど上手く調整して難易度高めに書こうかなと思ってますのでお楽しみに

次回『運送品はナマモノ注意/盟主の影』
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