シャングリラ・フロンティア〜兄を超えんとする者、神ゲーへと挑む〜 作:凌介
-現実-
「ふぅ……んんー!」
目を覚まし身体を軽く伸ばしてからジャージの上を羽織部屋を出て1階に降りリビングに向かう
「おはよう」
「あら、おはよう早いのね太陽」
「朝食の支度手伝おうと思ってね」
「夏休みを満喫してるようだけど約束守れて偉いわねそれにこうして手伝いまでしてくれて助かるわ」
「いやまぁ、さすがに俺も簡単な料理くらい出来ないとね」
「太陽はそれなりにできるじゃない、その辺楽郎達にも見習って欲しいわ」
母さんと2人で朝食の準備をしていると瑠美姉が起きてきた
「おはよう、なんか話してたの?」
「太陽は偉いわねって話してたのよ」
「末っ子なもんでね」
「ふぅ〜んまぁ、良いけど」
興味なさげな返事を返してファッション誌を手に取り見始めたのは
陽務瑠美-姉と呼んでいるが歳は同じで16歳、誕生日の関係で俺が末っ子になる
そしてこの姉はファッションガチ勢でバイト漬けの日々を送っている。
「おはよう」
我が兄、陽務楽郎こと楽兄の登場である。
俺をゲーム世界に引き込んだ張本人であり今や俺がゲーム世界で超えんとする目標の人物である
「おはようラク兄ちゃんと起きて来れたんだね」
「物理的ログアウトはもう懲り懲りだからな…あの時だけは太陽を恨んだぜ」
「仕方ないじゃん!向こうで声かけたのに聞く耳を持たなかったのは楽兄だし」
などと話していると母から声が掛かる
「太陽、もういいわよ!後は私だけで平気だから」
「OK!」
俺はキッチンを出て楽兄の横に座ると瑠美姉が読んでいるファッション誌が目に入る
「うわぁ〜また出たこの人!」
「あぁ〜出たな天音永遠」
「何々!2人ともついに永遠様のファンになったの!?」
「なってない」
「同じく」
「もう凄い人なんだよ!永遠様は〜」
瑠美姉が''あの人''の事を語り出すと長いので聞き流す
「楽兄、今日はどうする?」
「とりあえずサードレマに行っときてぇな〜太陽は?」
「ん〜じゃあ、サードレマまでは俺たち2人で行こう!そこから先は別行動で!」
「OK!じゃあ、ログインしたら1度セカンディルに戻るか」
「賛成!あんまりラク兄と一緒にプレイしてるとラク兄超えられなそうだし」
「お前が早く追いついてくれることを願うよ」
などと話しているとリビングの扉が開き父さんが帰って来た
「ただいまぁー!見ろ!立派なカンパチだろ!」
「これまた消費が大変そう!楽兄、瑠美姉しばらく弁当は魚必須になるからね、後、父さん捌くならキッチン行って!瑠美姉の服に血付くから」
「おぉ!スマンスマン!」
「はぁ〜、とりあえず後片付けよろしく!俺は済んだから部屋戻るね」
「待て太陽!俺も戻る!」
「楽兄、エナドリ!」
「おっと!忘れちゃいけねぇ!ほれ!お前の分!」
「食後はコーヒー派なんだけど、まあいいや!じゃあ、向こうで!」
「おう!」
俺達は部屋に戻ると『シャンフロ』にログインする
-シャンフロ世界-
ログインするとジーラがベッド横で魔導書らしきものを読んでいたが俺に気付くとピョンと立ち上がり声を掛けて来た
「おはようです。SHINEさん」
「おう、おはようさん。ラク兄とエムルは?」
「エムルはサンラクさんと一緒にいるはずですし探せば会えるかと」
「じゃあ、探して合流だな!1度街に戻ってつぎの街に行っておきたい」
「そういう事でしたらウチとエムルが力になれるかと」
ジーラがそう言うとパーティー申請が届いた。
「じゃあ、頼むわ!力貸してくれなジーラ」
「お任せくださいです!」
そう話しつつ御殿を出た所でラク兄&エムルと合流しパーティーを組んでからセカンディルの裏路地に転移門を開きラビッツからセカンディルへと戻って来た。
「あぁ〜ジーラにエムル、お前達擬態とか変身できる?」
「出来ますですわ!」
「一応ね、できますね」
「じゃあ、頼む」
「構わないんですが一つ問題があるですわ!」
「マナの消費がとてつもないんですけど、それでも大丈夫です?」
じゃあ擬態をと言おうとした時会話している所を他のプレイヤーに見られてしまった…
「え!?その子たちってヴォーパルバニーですよね?可愛い!」
「え!?どうやってテイムしたんですか?」
「あぁ〜…」
俺はもうどうにでもなれと説明を放棄した。
「説明面倒なんでまたいつかぁ〜!!!逃げるよ!」
「あいよ!」
俺達は全力疾走で街を飛び出したが時すでに遅しだったようで情報が拡散されてしまったようだが知った事か!喧嘩なら買ってやる!
-サンラク視点-
あ〜あ太陽の奴がものすごく悪い顔をしている。
コイツは普段大人しいくせにブチキレると俺以上に手がつけらんねえ攻撃は単調になるけど一撃必殺を体現するか自分が死ぬ覚悟で無理矢理インファイトに持ち込んでぶっ飛ばしに来るからタチが悪い
「おい、SHINE!とてつもなく悪い顔してるからな」
「自覚してるよー!殺る気はないけどやる気はあるから大丈夫」
「文字に起こせば伝わるけど発言が危ないな」
「それでお二人共これからどうするんですわ?」
「「雑魚は全無視エリアボス一択」」
「計画性がない気もしますけどその夜の帝王の呪い貼っつけてるSHINEさんとサンラクさんにはちょうど良いかも知れませんねぇ〜」
そして逃げる雑魚を全無視してエリアボスのいる沼地に到着した
「相性最悪だな」
「間違いないが俺達ならやれんだろ!エムル!肩に乗れ」
「ジーラは浮遊!」
「はいな!」
「任せてくださいな!」
俺達も武器を呼び出すと戦闘態勢をとるとエリアボスマッドディグが現れる
「鮫と鯰が合体したような見た目」
「とはいえ本当に相性最悪だぞ!どうする?」
「ん〜俺はあえて動かないかな〜回転運動だけでやってみるさ」
「き…来ましたわサンラクさん!」
「沼底は深くないのによく潜れるな!」
「ジーラ使える魔法は?」
「硬質化ですかね〜」
「な〜る程ならあの鯰が潜った瞬間地面をかためてくれる?」
「短い時間しかできないですよ?」
「ちょっとの間でもしっかりした足場があれば十分!」
「「【ストライドムーブ】!!!」」
【回転斬り】(スピンスラッシュ)
【レペルカウンター】
「今だ!」
「地面凍らせますからねぇ!上手く避けてくださいね!」
「急速上下運動スキル!【先駆大跳躍】!!捕まってラク兄!」
「よし!来た!エムル!どデカいの準備!」
「マジックエッジ!」
「ジーラは攻撃魔法は?」
「ウチはサポート専門なんですが…これならどうでしょう?
【浮遊】!からの〜ロックバレット!」
凍らせた地面を割りなお潜るつもりだったマッドディグに岩の破片が飛んで行く
「よっしゃ!いくぜ!離せSHINE!」
「はいよ!」
「【アクセル】からの!【スパイラルエッジ】」
「俺も!【一閃】からの【空撃殴打】(エアストブロー)」
「【エッジクライム】」
マッドディグの上で踊るサンラクを見つつ俺はトドメの一撃を見舞う態勢をとる
「エムル!どデカいのイケるか!」
「やってやりますわ!【加算詠唱】」
「エムルにばっかええ格好させませんからね!【浮遊】からの〜ロックブラスト!」
巨大な岩をマッドディグにぶつけるジーラに反撃しようと動くマッドディグにサンラクがスキルによる攻撃を放つ
「おせーよ10秒とっくに経ってんだよ!【レペルカウンター】!!!」
「今だ!エムル!」
「どデカいのいきますわ〜!!!出力加算マジックエッジ!」
「今だ!決めろSHINE!」
「任された!【アクセル】そして【最後の刺突撃!】」
スピードが乗った刺突がマッドディグに直撃した瞬間マッドディグは光の破片となり消えラク兄が沼の中にベシャッと言う音と共に落ちてきた
「大丈夫?」
「HPが1割減った」
「そりゃ災難、それにしてもジーラもエムルも最高だせ!」
「おうそれな!お前達最高ですわ!」
「とりあえず言葉の真似っ子はやめるですわ」
「貢献出来たなら何より」
まぁ、リュカオーンの時並みに死に体だけど生き残った事を誇るとしようと思った俺達だった。
そして道中にエムル達が人間体になれることを知ったりラク兄の体力回復の行動を見て驚いたりと色々あったが無事サードレマの入口に到着したがそこでも門番に驚かれエムルとジーラが俺たちのことを熱弁しているのを遠巻きに見ていたら俺とラク兄が息遣いが荒いプレイヤーに肩を掴まれた
「貴方達2人がサンラクとSHINEで間違いないわよね?一つだけ答えて!どうやってヴォーパルバニーをテイムしたのか教えて!」
「「な!?」」
「とぼけなくて良いからね!貴方達が喋るヴォーパルバニーを連れていたのはわかってるの!」
あぁ〜やっぱり面倒なことになったあの時スクショされた感じがしたけど当たりのようだ。とはいえ俺達もどうやって今の状況に至るか明確には分からないので教えようがない
「知らねーよ!教えたくても俺達も詳細不明なんだ!だから諦めろ〜」
「なら状況説明で良いから!」
「そうそう!独り占めもとい2人だけの秘密は感心しないなぁ〜こういうのは皆で共有すべきだよね革命騎士サンラク君にSUNSHINE君!」
その呼び名が示す意味はたった一つとあるゲーム世界での俺達とあるプレイヤーの関係性を明確にする言葉だ
「出やがったな!」
「現れるとは思いもしませんでしたよ!」
「「鉛筆戦士!!!」」
「こらこらこんな超絶美人を厄介なモンスターみたいに言うんじゃないよ」
「似たようなもんでしょ!Ms鉛筆戦士!」
「『鉛筆戦士』じゃなくてここじゃあアーサー・ペンシルゴンと呼んでもらえるかな」
そう言って俺達2人に因縁のあるプレイヤーアーサー・ペンシルゴンが剣をこちらに向け不敵に微笑むのだった。
ペンシルゴン登場しました。次回は兎の国からの招待の闘技場戦闘前までを書いて次の話で戦闘を書いていきますのでお楽しみに
次回「筆記用具の騎士王VS」
GGC編も欲しいですか?
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お願いします。
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そのまま深淵の使徒を穿てを進めてください