シャングリラ・フロンティア〜兄を超えんとする者、神ゲーへと挑む〜 作:凌介
-シャンフロ世界-
鉛筆戦士もといアーサー・ペンシルゴンは俺とラク兄のクソゲーフレンドである。
彼女の事を語るにはとあるクソゲー『ユナイト・ラウンズ』の話をしないといけない
元々は滅びに瀕した王国を救うためにプレイヤー達が騎士となり襲い来るモンスターと戦う『協力型』MMOVR…だった…
だが世界観に忠実すぎてアイテムドロップ率が桁外れに低いという
最高にクソな仕様のせいでまともなプレイヤーは極わずか
初心者用クエスト『薬草調達任務』ですら12時間草むらを捜索しなければ必要数を獲得する事が出来ないのだそしてもちろんアイテムのグレードが上がれば入手難易度はさらに跳ねがる
ではどうするか?簡単な話だ''奪えば良い''
「アイテム集めご苦労様でした。横から失礼!」
「カツアゲしに来たよ!」
薬草あつめ?いつまで四つん這いで草をムシっているんだ?
NPCの売店を襲撃するか襲撃したプレイヤーを襲撃し奪えば良い
それが【世紀末円卓】の正解だ
そんな実質全員敵とも言える「無謀者」(アウトレイジ)が蔓延る中
暴れに暴れ回りあらゆる手練手管を駆使し王国の掌握を達成したヤツがいたそれが鉛筆戦士である
「富もドロップアイテムもみんなで分けようね」
鉛筆王国爆誕の瞬間である
「……サンラクよぉ〜」
「なんだカッツォ」
「これってモンスターから国を護るゲームだよね」
「そうだっけ?独裁共産政権という名の魔王を倒すゲームだろ?
そこんとこどうよ?SUN SHINE殿」
「いやいやモンスターもあの魔王様も倒して国崩しするゲームでしょ!」
「もっとタチの悪い返答にちょっと引くわ〜」
奴はストーリー上のラスボスとは訳が違う意図的に配下にしなかったプレイヤーから搾取したり
内通者にわざとレジスタンスを作らせる事で被害者達に反抗の意志を持たせゲームから離れないよう対策するなどこの時のユナイトラウンズは1人のプレイヤー誰が呼んだか『反理想郷の女帝』-ディストピアエンプレス-の掌の上だった
「それじゃ資本主義パワーで革命しますか!」
「打倒魔王様ってね!ハッハハ!」
「サンラクよりもサンシャインの方が狂気じみてる気がするよ」
「反乱軍を囮にして侵入…少数精鋭で本丸を狙うとはやるねぇ」
「はっ!もう少し噛みごたえのあるトラップを用意してくれよ」
「ヌルすぎて初見突破余裕でした」
「ウォーミングアップにもなりゃしませんでしたよ!」
「サンラク君にサンシャイン君にカッツォタタキ君ね覚えた
ふふその馬鹿にした鼻笑い不思議と凄いムカつくさぁボスバトルだ!私を倒して『革命騎士』になれるかな?」
まぁ、結局なにが言いたいかと言うと俺とラク兄とこの人は因縁ありまくりな訳だ『ユナイトラウンズ』では最終的に痛み分けの相打ちだったけれどもココでは更にレベル差も乗っかってくるからな〜
「さぁてボスバトルの再来だ!」
ダッと駆け出したペンシルゴンが肉薄して剣を振るう
【レペルカウンター】
パリィは成功するもカウンター攻撃は空を切る
「スイッチ!」
「あいよ!」
ラク兄が致命の包丁を振るうがそれをペンシルゴンは悠々と躱していく
「わざわざ遠くの街フィフテシアからペナルティ承知でKILLしに来たんだ感謝観劇に咽び泣いてもいいぞぉ?」
「「誰が!!!」」
挟み撃つ形で攻撃するがあっさり躱されナイフが投擲される
「おっと!」
投擲されたナイフを蹴り上げてキャッチし逆に投擲し返す
「お返しだこのアマぁ〜」
「あからさまに毒属性付いてそうなナイフだな」
「使い捨ての割に高いんだよ!それ」
「「知った事か!」」
「……ところで2人ともレベル幾つ?マッドディグ倒してすぐなら30前後って所でしょよく避けられるものだね」
「神ゲーだからな!身体がスムーズに動くぜ」
「それにペンシルゴンさん剣士じゃないでしょ!剣士でもない相手に負けられないんでね!ある意味ヴォーパル魂の張りどころってね!」
「…………あの動き……ペンシルゴンってまさかPKクラン『阿修羅会』のナンバー2''廃人狩り''(ジャイアントキリング)ペンシルゴン…!?」
「「ジャイアントキリング?」」
「格上プレイヤーばっか闇討ちしてたらいつの間にかそんな名前で呼ばれててね最近は運営が鬼調整入れたせいで殺りづらくなっちゃったけど」
「いやいやむしろ世紀末円卓(ディストピア)でキリングされた女帝(ジャイアント)の方だろ罪と巨体の重さを誤魔化すなよ!」
「いやいやむしろ本気の誤魔化しする為にジャイアントキリングしてるまであるぞラク兄!」
「なーるほど!そりゃお笑い草だな〜」
「「「あっはっはっはっはっ!」」」
「鳥頭のくせに難しい言葉知ってるね!むしろそこの仮面君から教わったのかな?頭の悪さを誤魔化すための仮面だったり??」
「それは禁句でしょうが!」
「誰が脳味噌まで鳥頭だバァーカ!!」
「誰が頭の悪い仮面野郎だこのクソアマぁ〜!!」
お互いを罵り合い怒りをぶつけ最早三つ巴に近い状態の私怨で俺達はお互いの武器を合わせている
「な……なんなのあの3人……」
「実はさ個人的な理由だけで来たんじゃないんだなこれが」
「ウチのトップからメッセージ頼まれてんの」
「メッセージ……!?」
「聞くだけ聞いてあげますよっと!」
「ユニークに関する情報を開示するかしたくなるまで狙われるか選べだってさ!」
「脅し?俺達に?」
「はっ!聞いたかSHINEよぉ〜」
「頭が悪すぎて脳が溶けてるかと疑いたくなるレベルの戯れ言ですね!ただの馬鹿ですよね!」
「知ってる!」
ガギィィィン!!!
一際大きな音と共に俺達はお互いに距離をとる
ユニークシナリオの存在がけっこうオープンに晒されてるな〜あの初心者共〜ルールってのは守るものじゃなくてやぶるものなんて言うけどそういう事なのかよ!だけどまずはこのアマをどうするかだ!
今の俺達じゃあ2人がかりでもキツイ!
「にしても妙に俺達を門に近づかせたくないようじゃねーかさっき街に入るのをこばむようなタイミングも気の所為じゃないよな……」
「おそらく街中でPKすると都合が悪いんだろうよ!」
「……まぁ出来ればって程度のものだけどさ、どうせ辿り着けないでしょ?門まで」
俺はチラリとエムルとジーラの方を見るとそろそろ原価がちかいようでジーラの方もエムル程やばくは無いけど全身が震えている
ていうか今、まさにエムルの変身が解けてしまいアニマリア?アニマニア?がなんかヤバい感じになってる
「よそ見?舐めてる?」
「よく言うよ!」
俺は一つだけ手の内を隠していたが今しかないとその手札を切る
【自動反撃】(オートカウンター)
俺のスキル【一閃】がマッドディグ戦を経て進化したスキルだ
そしてそのスキルのおかげで数ドットだがペンシルゴンのHPが削れた
「スイッチ!」
「任された!【レペルカウンター】更にスイッチ!」
「【空撃乱脚】!(エアストクラッシュ!)」
一瞬で3度蹴りを入れるスキルでペンシルゴンをある程度引き離す
「「エムル!ジーラ!来い!」」
ジーラも人型を解除し俺に飛びついたのを確認し俺達は走り出す
「待って!せめてその子達とスクショだけでも…!!」
「「無事生還出来たらな!」」
「そんなスピードで逃げられるわけないでしょ!」
追いかけようとしたペンシルゴンに横槍が入る
「プレイヤーの方はどうでもいいんだけどさあの兎ちゃん達に危険が及ぶ以上ここで死んで!廃人狩り!!」
「よっしゃー!ヘイト押し付けたぜ!」
かなりエムルとジーラに固執してたからな〜
「いやいや〜マスコットとしても優秀だなエムル!」
「ジーラも抱き心地はすっげー良いしな!」
「褒めてるんですよね!?」
「褒めてる褒めてる!」
後は街に入ればこっちのものだ適当な場所でラビッツに行っちまえば誰にも捕捉される事はないからな!
「ふっ!メッセンジャーは私だけなんだけどさ別に1人で会いに来た…なんて言ってないんだよねぇ」
俺達はプレイヤーキラーに囲まれる
「チッ低レベルをPKするとカルマポイント爆増するから嫌なんだけどなぁ」
「それは上のやつらも一緒でしょ」
「だから俺達が実行犯にされたんじゃねーか」
「文句言ってるとペンシルゴンさんに殺されんぞ」
プレイヤーネームの横に付いたドクロマークはPKの証だったか…
「野生のPK出現かよ……!!低レベル相手にここまでやるか……!?」
「けしかけるのは私の十八番なんだけどなまぁでも…対人にカケラも興味無いモンスター撮影クラン『SF-Zoo』の園長さんと戦えるんだからサンラク君&SHINE君には感謝しないとね」
「チクショウ……!!神ゲーをクソゲー展開にするんじゃねーよ!!」
「ハァ〜……ふぅ〜……」
「…………た……じゃねーやSHINE?」
「あったま来た!」
俺は致命の直剣を仕舞い傭兵の剛剣を装備する片手用直剣と言っても大きさ的には大剣に近い
「全員HPレッドゾーンなるまでぶっ潰す!」
俺は仕舞った直剣と片刃を取り出し地面に刺す
「先に行けラク兄!ジーラ!ついて行け!路地裏で隠れてろ!すぐ追いつく」
「……お…おう…」
「なんか雰囲気変わりましたわ!?」
「めっちゃ怖いめっちゃ怖い!」
「あぁなると手が付けられない気が済むまで暴れないと収まらねーよ!」
俺は軽く深呼吸するとPKの大剣使いに肉薄すると肩を掴みそこから髪を掴み勢いに任せて地面に叩きつけるこの間僅か数秒…
そして剛剣を振るい両手足を切断し顎を蹴り飛ばしてその場に放置
放心している間に直剣使いの剣を持っている方の手足を斬り飛ばし
そのままスキルで片手斧使いに近付き下から斬り上げようと剣を振るった瞬間近付く殺気を感じ跳躍して距離をとる
【断撃破城斬】!!!
【破砕の剛剣】!!!
白銀の鎧の騎士と黒衣に蒼黒(そうこく)の直剣を肩に掛けた剣士が
スキルを使い割って入る
「んだよてめぇら!コイツら潰すんだから邪魔するな」
「あちゃーかなりお怒りモードの様だねSHINE君」
黒衣の剣士が俺の名を呼ぶ
「俺はてめぇを知らねーよ!誰だよ!」
「あはは、当然だね」
黒衣の剣士はスっと俺に近付き耳元で囁く
「わたしだよ太陽!雪菜(せつな)」
「せつな?」
俺の知る限りその名は1人しかいない
「もしかして斎賀雪菜?」
「当ったりーとりあえずさ細かいことは次会った時にね!追われてんでしょ!行きな!」
「……借りを作るのは癪だけどスマン!たのむ!」
「あいよぉ〜」
俺はスキルを使い全速力で街に入りラク兄との合流をはかるため路地裏へと駆け込みラビッツに逃げ込んだ。
-サイガ-0及びmoment視点-
やっと陽務君に会えたのに!邪魔なこの人達さえいなければ!もっと絶対お話出来たのに!
「せっかくウチらお目当ての人に会えたのに邪魔してくれちゃってさぁ〜まぁウチのトップからの命令でもあるんでちょっとおイタしたあんたらを懲らしめないといけないんだけどさぁ〜
まぁ、私怨も含めてこっからはアタシらの八つ当たりって事で阿修羅会さんはおさらばしてよね!」
八つ当たりと言うには不便な一方的蹂躙が開始された。
そしてペンシルゴンもアニマリアと相打ちになりサードレマ前の大戦争が終結した。
-サンラク・SHINE視点-
俺達は何とかラビッツに退避して来た
「見たか廃人共め!ラビッツまではさすがに追ってこれまい!」
「ジーラがいなければやばかったねMP回復アイテム買ってたとはいえエムルが変身でMP使い切ってギリギリ1度だけゲート開けるくらいならってゲート開いてもらって本当にギリギリだったからね」
「まぁ、何にしても目標無事達成…ん?」
「メールだね」
「ペンシルゴンめ負け惜しみメールかよ」
『私が死んだのはあくまでも自滅なので負けた訳じゃないけど
まさか最高火力ちゃんに聖魔神剣使いちゃんまで乱入してくるなんて予想外知り合いなの?
まぁそれは良いとして話したいことがあるからカッツォ君も呼んで4人で『円卓』で会おう日程は後ほど』
「話したいこと?」
「なんかろくでもなさそうな気がする」
「確かにシャンフロ以外で話すあたり臭うなぁしかもなんでカッツォまで」
「噂をすれば影だね、カッツォさんからだ」
『たった今鉛筆か明らかに悪巧みの匂いしかしないお誘いが来たんだけど何やらかしたの2人して
面白そうだから話しは聞くけどさ当然2人も逃げないよね?』
「カッツォにまで念押されたら逃げるわけにはいかないな」
「俺は元々話だけは聞くつもりだったよ聞くだけタダだしね」
「まぁ、何はともあれサードレマに着いた事だし待たせたなエムル!」
「お待たせジーラ!」
「「本格的にユニークシナリオを始めるぞぉ(よ)!!!」」
波乱が波乱を呼び込む展開はとりあえず一時終息し本格的にユニークシナリオに挑むの体制を整えて新たな挑戦が幕を開けたのだった。
5話目です。予定通りユニーク開始1歩手前です。次回がユニーク攻略&エリアボス討伐辺りまでかな〜と考えてますがどこまでいくかは多少のオリ展開も含めた進ちょく次第ですね。とりあえず次回もお楽しみに!あとペンシルゴンVSアニマリアカットしたのは謝罪します。ごめんなさい
改めて次回もお楽しみに
次回「トライ&エラーそしてボスバトル」
GGC編も欲しいですか?
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お願いします。
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そのまま深淵の使徒を穿てを進めてください