シャングリラ・フロンティア〜兄を超えんとする者、神ゲーへと挑む〜   作:凌介

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ペンシルゴンの誘いに乗っかりユニークモンスターへと戦いを挑む事になったサンラク、カッツォそしてSHINEの3人は目的に向けて動き出す。


第8話墓荒らしの時、近付く

ペンシルゴンさんの誘いを受けユニークモンスターに挑む事になった俺達は目的の為にそれぞれ動き出していた。

とはいえまずは体調管理もゲーマーの仕事のひとつであるため俺とラク兄はジョギングがてらにコンビニに向かっていた。

「最近はシャンフロしっぱなしだったから身体が鈍ったな〜」

「俺はそうでも無いけどね、天候不良じゃない限り朝はかるく走ってるし」

「お前にはお前の俺には俺のルーティンがあるんだよ!一緒にすんな!」

そういいつつ俺達は自宅から三件先のコンビニまで走る。それが炎天下の中でもだ…でも正直少し後悔している

「あっつ…」

「同意…」

照らす日光は燦々…というよりギラッギラのジリッジリである

地面からも熱が発せられ上と下から熱攻撃が襲い来る

スリップダメージの如く身体の水分が減って行くのを自覚しつつ

ようやく見えてきたコンビニへと駆け込む

「あ゛あ゛あ゛〜…」

「快適だねぇ〜」

ジャージの袖で汗を拭いながら俺達は店内を歩き始める。

とりあえず現状の水分補給用のスポドリとエナドリ1箱にアイスコーヒー何本かとついでに昼食用にカップ麺1つをカゴに入れ兄と合流する

「ラク兄!ってなんだ、カッツォさん載ってんじゃん」

「あぁ、知り合いが載ってたからなんとなくな」

「そういう事」

正直魚臣慧(カッツォ)さんに何を聞くことがあるのかって感じではあるけど、そんな事よりも興味を引いたのはシャンフロの大型アップデートの情報である。

「成程なぁ〜「断絶の大海」に「開拓船団」、まだ見ぬ新大陸…新職業「ライダー」ねえ〜」

この辺は挑むにしてもまだ先になるだろうから今はいい問題はスキルや修正等の情報である

「あぁ〜これはチェックしておいて正解だったわ!俺の戦闘スタイルにも関係して来そうなスキルや修正がそれなりにあるな〜」

「おい太陽、そろそろ行くぞ」

「あっうん、ごめんごめん」

思わず読みふけってしまったようだ、さっさと買い物を終わらせて

戻って色々と用意をしないといけないからな

「お願いします」

「7560円になります」

財布の中の諭吉さんを店員さんに渡してお釣りを貰い兄と共にコンビニを出る。

「さて、帰るか…」

「だね、帰ろうか」

ラク兄の方を向いて頷き歩き始めた時呼び止める声が聞こえ振り返る

「あ、あのっ!陽務君…ですよね?」

「ん?」

「はい?」

現状この場に陽務は2人いるがどっちをお呼びなのかな?

振り返ると涼し気なワンピース姿の女子と1歩引いて動きやすそうな格好をした女子がいた

「雪菜じゃん、終業式以来?」

「そうだね、これから習い事なんだけど飲み物買おうと思ったら太陽とお兄さんが出てくるの見えたから」

「そっか、お姉さんの玲さんだっけ?」

「そうそう、よく覚えてたね」

「まぁ、学校の有名人的な感じ?」

「お姉あの見た目だからね〜」

あっちはあっちで上手く会話出来てるのか不安な程定型文的な会話が聞こえてくるがまぁ、本人達次第なので気にしたら負けだろう

「ところで何買ったの?」

「エナドリとかアイスコーヒーとか色々」

「ゲームに缶詰?」

「そうなりそう、詳しくは言えねぇけどちょっと別ゲーの仲間達と悪巧みをね」

「詳しく言えないなら聞いても仕方ないし良いかな、一応アタシはリアル明かしてるから言うけどお姉があの時の重騎士ね」

「マジで!?」

「うん、お兄さんが気付くまで黙っててね、お姉が自分から色々頑張ってるみたいだから」

「あぁ〜わかった」

なんて話してるとメールが届く

「ごめん、ちょっとメール」

「ん、良いよ良いよ気にしなくて」

内容を確認するとペンシルゴンさんからお急ぎの命令文そして未読で埋まっていくメールBOX

「ごめん、フレンドから呼ばれたから行くわ!」

「うん、またね」

「あぁ、またな!ラク兄なるべくダッシュ」

「あいよ!」

俺達駆け足で自宅への道を急いたのだった。

 

-雪菜・玲視点-

太陽とお兄さんを見送ってから姉に声を掛ける

「お姉、もうちょい頑張ろうか」

「雪菜はなんで平気なのよ〜」

「ん〜アタシはほら斎賀の人にしては人見知りとか皆無だから?」

「関係あるのそれ〜」

元々斎賀の家系は天が二物も三物も与えた代わりに恋愛運だけは皆無と言う感じなためゲームに例えるなら好感度が0の状態から年単位の時間をかけてヒーロー、ヒロインを攻略していく形にどうしてもなってしまうためアタシは考え過ぎるより行動するをモットーにしてるがこの姉の恋路はまだまだ未熟も未熟なようである

「やれやれ、我が姉ながら奥手すぎるのはもはや欠点だね、とりあえず切り替えて習い事の方に行くよお姉」

そう言って歩き出すアタシの後ろをお姉が急ぎ足で着いてくる

「待ってよ雪菜〜」

習い事やらなんやらあるけどしっかり自分の時間を確保してアタシもゲームを楽しむとしますかねぇ〜なんて考えながら歩みを進めるのだった。

 

-楽郎・太陽視点-

帰宅した俺達は昼食諸々を済ませシャンフロへとログインする

「おはようございます。お待ちしてましたSHINEさん」

「ジーラ、近いから離れろ」

「すみません。」

ジーラが離れたのを確認して身体を起こす

「今日はどうしますか?サンラクさんとエムルと合流しますか?」

「それもだけど、その前に話がある」

「なんです?」

「2週間後に『墓守のウェザエモン』ってのに喧嘩売る事になった

もちろんラク兄も一緒に、その間だけお前とエムルをパーティーから外さにゃならんのだけど…」

そこまで話してジーラが固まってる事に気付く

「ってか、大丈夫か?」

「一大事ですよぉ〜!!!エムルも行くでしょうしサンラクさんと共に今すぐオカシラの所へ来てくださいー!!!」

俺はとりあえずラク兄と合流しヴァッシュの兄貴のいる広間に向かった。

 

-大広間-

御殿の大広間に座するヴァッシュはいつも以上に一際存在感を発揮していた。

「エムルとジーラから聞いたがぁ〜よぉ、おめぇさん達の口からも改めて聞かせてくれや、''あの死に損ない''に喧嘩売るってぇのは本当かい」

死に損ない?「ウェザエモン」について多くは知らないが…どういう意味だ?

それよりもユニークモンスターの名から突発的に始まったこのイベントが重要なのは間違いない

ラク兄も同じ考えらしく頷き合いまずは俺から口を開く

「はい、ラク兄と共に墓守のウェザエモンに喧嘩を売りに行きます。」

「わかってんだろう?おめぇさん達がまだ弱ぇってことくらいよう」

「た…確かに『勝てる』と確信があって挑むわけじゃあないです」

「何?」

「俺は…いや、俺達はあくまでも補助でして主幹となるのは俺達の知り合いなんです。」

話を引き続き俺が続きを話す

「話を遮るようで申し訳ないですが、兄貴は今墓守のウェザエモンがどう言う状態、いや状況と言うべきでしょうか、とにかくどんな形にあるかご存知ですか?」

「いや、あいつにあったのはもう何年も前だからなぁ〜」

「墓守のウェザエモンは今殺しを成羽とするならず者達の集まりの新人教育のための道具の如く良いように扱われているそうです。」

「カチコミの発案者はそのならず者1人なのですがそいつは墓守のウェザエモンを本気で倒すつもりのようで自分の開拓者生命の全てを賭けてでもと」

そのためにあらゆる手を尽くしている

「いくら手を尽くそうが勝算がねぇならそれは無謀ってもんだ俺ぁ死にに行くことをヴォーパル魂と言った覚えはねぇぜ?」

「心得ています」

俺より先にラク兄が口を開く

「俺達2人とその発案者含め誰1人ハナから負けるつもりで挑むヤツはいませんので!ただそいつの「勝ちたい」って心意気に俺や他の協力者も応える気になってんでさぁ」

「勝っても負けてもこれが最後と言ってのけた彼奴に力を貸してやるのが…仁義ってもんだと俺は思うんです!」

「ましてやそれが古くからの盟友(とも)であるならば力を貸さないわけにはいかないでしょう、約束を違えてしまっては盟友(とも)として失格ですし何よりこのラビッツの名誉国民であると認めてくださった兄貴への不義理にもなりましょう」

「未だ木っ端の未熟者ではありますが猶予は2週間、間に合わせます!未熟者の不遜な蛮勇を挑戦者の強者へ挑む度胸になるまで」

「時間が許す限り手を尽くし必ずや強者に挑む度胸をこの手にし無謀を超えた挑戦に挑ませて貰えませんか?」

「……仁義…か…そして不義理と来たかぁ〜」

「アイツはよう不器用なやつさ」

「アイツ?」

「ウェザエモンの事ですね」

「ああ、糞真面目でよぉ…加減を知らねえアイツは下手くそな嘘のせいで女房を失ないああして死ぬに死ねねぇ身体になっちまった…もう自分で倒れることもできねぇ生きる屍、なら誰かが張り倒して寝かしてやんなきゃならねぇ」

ヴァッシュは立ち上がり歩きながらさらに告げる

「俺等は「あいつら」にぁ手を出さねぇと決めてるんだがぁ…

おめぇさん達がどうしてもやるってぇなら止めやしねぇ可愛い息子と娘の頼みもある。ついてきなちぃとばっかし俺等も力を貸してやろうじゃねぇか」

ヴァッシュの後ろを着いていくとたどり着いたのは鍛冶場だった

「ここは鍛冶場…?」

「みたいだね」

とりあえずイベントは進んだみたいだな!結果オーライだ

「おうビィラックいるか?」

「あ?なんじゃあオヤジ」

顔を見せたのは黒兎だった

「ビィラック姉さんお久しぶりです」

「ビィねぇーちゃん!」

「おうエムルにジーラか!そんでもってワリャ達がオヤジやジーラ達が言ってた奴らけぇ?」

「そうすっね、SHINEです。よろしく」

「ども」

「サンラクさんですわ」

「なるほどイーヴェルに似た目をしちょるな」

「イーヴェル?」

「多分というか間違いなくジーラ達の兄だろうな」

「おう、早速だがおめぇさん達ヴォーパルの武器出しな」

「俺達2人とも2本持ちですが両方ですか?」

「おうよ!」

ヴァッシュは俺達から武器を受け取ると武器を眺めて呟くように言った

「おう、おう…ちゃあんと武器に認められてるじゃあねぇかい良い刃(かお)つきしてるじゃあねぇかこれなら不足はねぇだろうよ!」

「はぁ」

「武器に認めらるってのは嬉しいですね」

「ビィラック!『真化』をやるぞ!」

「まさか…オヤジが金槌握るんけぇ?」

「あの死に損ないに挑むってんならよう俺等ぁが見てるだけってのも味気ねぇからな」

「待っとってな!今炉に火ぃ入れるけぇ!」

「おめぇさん達手持ちになにか良い素材そうだな苦労して倒したやつの素材とかねぇかい?」

苦労したって言ったらリュカオーンか?いやアレは悪あがきだろうし

マッドディグの素材は必要ないと思って売っちまったし

「あ!ラク兄!苦労したって訳じゃないけどさ、素材狩りした時のカブトクワガタ!あれの素材あったよね?」

「ああ!それがあったか!」

「苦労したって訳じゃないけど俺達が協力者して倒したちょっと強そうだったヤツの素材ならありやすが」

「出してみな」

俺は角をラク兄は甲殻を出した

「クアッドビートルの角に甲殻(ガワ)か」

「エンパイアビーの攻撃を長時間耐え続けた甲殻素材として優秀だと思いやして」

「あの角を武器とした突進力とパワーの方に俺は注目しました」

「ふぅむどっちも悪くねぇ、まずはサンラク!おめぇさんの方から始めるとするか!」

「ワリャ達は運のいい奴らじゃけぇオヤジが金槌握るんはここ数年無かったことじゃき」

「そうなのか?」

「それホントですか?ビィラックさん」

「アニキがラビッツのこくおー?とかいうのを継いでだなわちゃぁオヤジの鍛冶継いだんじゃ」

「そういえばお二人共知らないんでしたわ!」

「オカシラは鍛冶師なんですよ!それもただの鍛冶師じゃないんです」

「鍛冶を極めたもんが名乗る事を認められた『名匠』にして失われた神代の武器を鍛える『古匠』そん2つを極めた『神匠』凡百の鍛冶師に並ぶ者無き至高の頂それがわちらのオヤジじゃ」

「始まりますわサンラクサン!」

武器を打つたびに魔法陣の様なものが浮かんでは消えていくように武器に吸い込まれる

【真化】とは武器が戦いの中で宿した『記憶』『経験』を読み取り

より相応しい形へと…即ち「まことの姿」へと転ずる御業である

「『致命』(ヴォーパル)を冠する武器は強者への挑戦を記憶するけん今までワリャと共に駆け抜けた記憶とワリャがオヤジに渡した強者の力それそのもんを混ぜて鍛えその形を変えるんじゃ」

あのリュカオーンとまで戦りあったワリャからどんな武器が成り上がるんか楽しみじゃな!

そう話しているとヴァッシュの兄貴が歌を口ずさみながら武器を打っていきそしてラク兄の武器が出来上がる

「出来たぜ致命の包丁はここに真なる名ぁと姿を得たその名も兎月上限兎月下限」

「対刃剣…!?」

「まぁ、確認は後にしろや、SHINE!おめぇさんの番だ!」

「ウッス!」

ヴァッシュは再び鉄打ち唄を口ずさむ

『…昏い〜夜空に炉の炎〜火花は生まれ闇が舐め取る踊る金槌歌う鉄トンカラカンとコンキンカンお前は刃お前は力』

「いい歌だ」

「ワリャなかなかにわかっとるけぇ」

『土より出てて木を焚べ火を育み金を鍛えて水にて冷やす世界は巡りしかして停滞る(とまる)金より鉄を鉄より鋼を鋼より刃を刃より剣を開ける夜空に剣の輝き光を映し闇を切り裂く踊る剣に歌えや世界…』

「ふぅ〜おし…致命の直剣と致命の片刃はここに新たな姿を得たぜその名も雪兎(ゆきと)新雪、雪兎瞬雪」

直剣と片刃はどちらも幅のある形になったが問題はそこじゃない

「兄貴、ひょっとしてこの武器合体しますか?」

「一目でよく気付いたなぁ〜そいつは戦いの中で力を溜めて解き放つと大双刃になるぜまぁ使いこなすにはそれなりの技量が必要だがなぁ」

「さすがに今すぐ使えるとは思ってません。強い武器にはそれを使いこなす腕が必要な事は百も承知しています。ですがメイン武器でもあったので他武器の強化もお願いしたいですね」

「そういう事ならワチの出番じゃな!武器の相談は受け付ける」

ラク兄の方も気を取り直して新しい武器を頼むようだ

「2人分になりますしまずは出来るか出来ないかの確認をお願いします」

「わかったSHINEって言ったな、ワリャは何が欲しい?そして何をして欲しい?」

「まずはこの傭兵の剛剣の強化ですね、鉱石形は残り少ないので難しいかと思うんですけど」

「いんや、これなら何とかなる」

「マジすか?」

「あぁ、ただ、この武器は今回の強化で限界じゃきしばらくは強化できんじゃろ、他には?」

「湖沼の直剣の強化もお願いします後、この剣作った時に扱えないと言われて返された素材がありまして」

「見してみ」

俺は沼棺の白色化石を見せた

「これなら新しい武器を作った方が早い既存の武器に組み込むのは無理じゃな直剣か片刃の剣1本なら作れるがどうする?」

「じゃあ片刃でお願いします。直剣の方はそのまま強化で」

「わかった、他にはあるけ?」

「新しい武器で槍も欲しいです」

「槍?なぜじゃ?」

「戦闘スタイルの幅広げるために片手剣以外に武器が欲しいので」

「なるほどそういう事か…なら任しちょき、金は大丈夫か?」

「足りなければピーツに強化で使うもの以外の素材の買取してもらいますから」

「なら心配ないな、槍に使う素材は?」

「蛇の皮に牙とエンパイアビー系の針でどうです?」

「ん、問題ないそれなら強化×2新規作成×2でキッカリ8万マーニじゃき」

「ギリギリだな〜ピーツに素材買取お願いしないと今日御殿に居たかな?」

「まぁ、行ってみるしかないけん武器の方は任せぇ!」

「お願いします」

「そんでサンラク、お前さんの方は?」

「武器の強化と新規作成を1つずつ俺のは双剣を頼む」

「わかった、お前の方が早そうじゃきお前のから先に取り掛かる少ししたら来いや」

「じゃあ、俺はピーツいるか確認して来るわ」

「行ってら〜俺は待ってるわ」

「あいよ」

俺はいったんラク兄と別れピーツがいる場所に向かった

「おっ!いたいた!ピーツ」

「おお〜仮面の人やんけ買取か?」

「仮面の人はやめろSHINEだ!」

「ほなSHINEはん今日は素材の買取ですか?それともなにかお探しで?」

「あれからマントは?」

「特にないな〜外套ならあるんやけど」

「外套は装備出来なかったからな〜」

「マントはアクセサリーと同じ扱いだからなのか分からへんけどその胴体の傷隠すのも大変なんやな〜」

「まぁ、マントの方はおいおい何とかするさ、とりあえず素材の買取頼む」

「はいよ」

ピーツに素材を売り回復アイテムと武器のみを残してインベントリの空きを作りマーニを確保した。

「そうだジーラ、特技剪定所(スキルガーデナー)ってラビッツにもあるの?」

「ありますよ、案内しますか?」

「いや、今はいいや確認だけしておきたくて戻ろう!」

「はい、戻りましょう」

そうして鍛冶場に戻るとビィラックさんはまだ作業中だったが俺に気付くと1度手を止めた

「おう戻ってきたけ!槍はもうちょい待ち、剣の強化と作成は済んじょるけん確認しい」

「了解」

まずは新規作成した白色化石の武器は見た目はサーベルだ

効果は湖沼の直剣と同様の効果にプラスしてクリティカル発生時に追加ダメージが入るようだ

「クリティカルによる連撃か!悪くない!」

「おう、確認は済んだけ?ご所望の槍じゃ!名を蛇蜂槍(じゃほうそう)」

「軽く振ってみても?」

「もの壊さんのなら好きにせぇ」

俺は軽く突きを放ったり払う動きをしてみるが扱いやすい

「さすがいい腕してますね!」

「当然じゃ!」

「ラク兄の方は?って何その顔?」

ラク兄は渋いというか気まずい顔をしていた

「おい、SHINE!ペンシルゴンとの待ち合わせ!時間過ぎまくってるぞ!」

「うげ!忘れてた!とりあえず行こう!」

「あぁ!」

「ビィラックさんありがとうございました」

「おう!また修理やら必要になったら来いや」

「エムル!サードレマにゲート頼む!」

「はいな!」

エムルに開いてもらったゲートを潜りサードレマに到着し待ち合わせ場所に急いだ。

 

裏通りにある指定された店に行くとカンカンな様子の2人

「えーという訳ですまん遅れたいちお謝意も無くはない!」

「色々あって遅れましたすんません!」

「2人ともなにか言い残すことはあるかな?」

「もう3時間は過ぎてんだけどこの大遅刻は簡単には許されないよぉ?」

「実は…こっちのユニーク関連を進めていたらウェザエモンについての言及がありやしてもしかしたらなにかの足しにやるやも…」

「よし、吐くなら不問とする」

「え!?お咎めなし!?」

「それだけユニークモンスターの情報は重要って事ですよカッツォさん」

「それにしてもあざといアバターで来たなぁカッツォいや、ここではオイカッツォ……か……追い鰹ね」

ネーミングセンスよ魚と臣と慧(圣)で毎回『鰹』を入れるんだよな

「君達に見た目云々は言われたくないね110番待った無しのサンラク君にSHINE君」

「店に来るまでの苦労は分からないだろうな」

「だよねぇ〜かなり大変だったし」

「裏路地の中でもとびきり出入りが少ない店を選んだんだから店内では安心して」

「道理で分かりづらい場所なわけだ」

「ほんと分かりにくかったしね」

「じゃあ早速なんだけど情報を聞かせて貰おうか」

「じゃあ、俺が説明しますね」

俺はヴァッシュの兄貴から聞いた事をそのまま伝えた

「なるほど『墓守のウェザエモン』を「死に損ない」や「生ける屍」と形容した……と」

「アンデット系モンスターって事?」

「確かに戦闘開始時は動きが硬かった、そうかてっきりサイボーグ系とばかり思ってたけどアンデット系なら納得出来る点が…」

「なんか攻略に使えそうか?」

「役に立ちました?」

ペンシルゴンさんは少し考える素振りを見せてから立ち上がり俺達を見回す

「私ちょっと用事が出来たから夜まで別行動かも」

「いいけどじゃあこれからどうするかな?」

「とりあえずこれを渡しておくから夜まで『神代の鐡遺跡』でレベリングしてて!」

「レベル上げかそれについては俺も賛成だけど…」

「地図と…」

「釣り竿?」

「釣り竿で捕れると言うか釣りをする事で出現するモンスターを狩れって事ですか?」

「そういう事!行けばわかるから…それから2人とも来た時からずっと思ってたんだけど、それは擬態させてるつもりなのかな?」

「ハテ?リュウコウノサイセンタンデスガ?」

「イマハヤリノニンキナヤツダヨ」

「え?なになに?」

1名誤魔化せてるし知らなければ案外気にならないのかな?

「まぁいいやじゃあまた夜にここでね」

「おう」

「はいよぉ〜」

「よーし俺達も早速行こうぜ!」

「神代の鐡遺跡だっけか?街中の安全な裏路地ルート確認するからちょいまち」

「ラク兄の場合胴体と足もですから俺は胴体だけなんでまだマントで隠せるんですけどラク兄はそうもいかなくて」

「SHINEさんSHINEさんそろそろ限界ですので少しくらいなら動いても良いですか?」

エムルの方はかなりプルプルと震えているし限界なのだろうな〜

「動いてヨシ!」

俺の腰からぴょんと飛び降り杖に乗り浮遊するジーラ

「擬態も楽じゃないですね〜」

その様子を見てエムルも擬態を解除する

「あぁこら「コイツいつになったら気づくんだゲーム」やってたのに!」

「やってたのラク兄だけで俺はやるとは言ってないけどね」

「もしかしてこのNPCが例のユニーク!?もうちょっとよく見せてよ!」

カッツォさんはエムルをモフるジーラは手の届かない位置まで浮遊で逃げた

「俺も欲しいな〜ユニークー」

「「自力で頑張れ(ってください)」」

そんなこんなで俺達は鐡遺跡でのレベリングに向かうのだった。

 




8話目です。ウェザエモン戦は10話か11話くらいからかなと思ってます。今回は戦闘シーン無しですけど次回からは戦闘シーン書いていくんでお楽しみに
次回「新武器と色砕徹拳」

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