ポケットモンスターSpecial 冒険記録 作:KAZ1421
続きです。
ではどうぞ。
─── しぜんこうえん ───
【しぜんこうえん】
コガネシティの北に位置し、35ばんどうろと36ばんどうろの間にある公園。
公園の中央には噴水があり、それを囲む様に多くの草むらや木があり、野生のポケモンが生息している。 正に自然をそのままにした公園だ。
その野生のポケモンが生息するほどの自然豊かな公園には現在、多くの人々が集っていた。 そして、
「いよいよだな。」
「ピカチュウ。」
しぜんこうえんに集まっている人々の中にサトシ達4人がいた。
現在、このしぜんこうえんでは、【むしとり大会】が開催されている。 その大会に参加するべく、多くの人々がこのしぜんこうえんに集ったのだ。
“むしとり大会”
このしぜんこうえんで行われている大会で参加者は会場となるしぜんこうえんでむしタイプのポケモンを捕まえ、その捕獲したポケモンの強さを競い合う大会である。
開催中、参加しているトレーナー達は手持ちを1匹のみとし、他参加者のトレーナーとの戦闘は禁止されている。
サトシはピカチュウを手持ちとして登録した。
「このむしとり大会、絶対優勝ゲットするぜ!!」
「ピカ、ピカチュウ!!」
「いや、優勝はオレだ!」
気合いを入れて優勝宣言をするサトシに否とレッドが答える。
「このむしとり大会、絶対にオレが優勝する。 頑張ろうぜ、ブイ。」
レッドの気合いにブイは頷く。
「へへ、それならオレだって先輩達やサトシさん勝つぜ! 気合い入れろよ、相棒!!」
同じく気合いが入っているゴールドは最近マグマラシに進化したばかりのバクたろうと共に優勝を狙う。
「うぅ。 僕も頑張ります。 行くよピーすけ。」
そんな気合いが入った3人と対象的に不安そうに頑張ると言ったイエロー。 こんなにイエローが不安な理由はポケモンをボールで捕らえる事だ。
イエローはポケモンを捕まえるという行為が苦手で、初めてピーすけを捕まえた時も数日かかり、サファリゾーンではレッドとサトシが正確にサファリボールをポケモンに投げて当てるのに対してイエローは投げて当てる事ができなかったのだ。
それは様々な戦いの経験をした現在でもイエローは苦手意識があった故に不安そうにしていたのだった。
『さあ、毎週恒例の大会“むしとり大会”が開催されようとしております。 今回の参加者人数はなんと大会最多の30人!! 前回優勝者のエリートトレーナー、ケン選手に前回準優勝者のポケモンだいすきクラブ所属のアキヒト選手も参加しております。果たして優勝者は誰なのか。』
そんな不安を抱えているイエローに気付く事もなく、この大会の司会者がそう実況する。
『改めてルールを説明致します。 この大会ではしぜんこうえんに生息するむしポケモンを事前にお渡しした専用のボール、【コンペボール】で捕獲して頂きます。 その他のボールの使用、そしてトレーナー同士のポケモンバトルも禁止させて頂きます。』
司会者は手元にコンペボールを持ちながら説明する。
『制限時間は20分。 捕まえ、採点するポケモンは一体のみ。 制限時間内では他のポケモンを捕まえ、採点するポケモンを変更する事が可能です。 なお、参加者の所持していい手持ちのポケモンは一体。 そのポケモンが野生のポケモンとのバトルで戦闘不能、又は手持ちのコンペボールが無くなればその時点でその人物は終了とし、その時点で所持しているむしポケモンを採点させて頂きます。』
制限時間、採点するポケモンの決め方など、充分に司会者は説明した。
『この大会にて上位3名には豪華商品が贈られます。 では、むしとり大会、始めさせて頂きます。 では────始め!!!』
その言葉と共に参加者全員が自然公園内のむしポケモンを捕まえるため、参加者達は一斉に動き出す。 むしとり大会が始まった。
「コラッタ、“たいあたり”!」
「ホーホー、“さいみんじゅつ”!!」
多くのトレーナーが草むらなどに生息しているむしポケモン達と戦闘。 そしてコンペボールで捕獲していく。
「よし! 行くぜピカチュウ!!」
「ピカチュウ!!」
そんな中サトシは持ち前の身体能力で木の上などを移動してむしポケモンを探す。
「───! 見つけた!!」
サトシが見つけたのは空中を飛ぶバタフリーだった。
「よし、早速ゲットだ! ピカチュウ、“エレキネット”!!」
「ピカ!」
サトシの指示でピカチュウは“エレキネット”を繰り出し、飛んでいるバタフリーを正に網の様に囲む。 結果、バタフリーは電撃を受けつつ、拘束される。
「今だ! 行け、コンペボール!!」
動けないバタフリーを逃さまいとサトシは帽子のつばを後ろに回し、コンペボールをバタフリーに投げる。
投げられたコンペボールは正確にバタフリーを捉え、ボールへとバタフリーが入っていく。
「………」
「………」
ボールが“カタカタ”と揺れているのをサトシとピカチュウは願う様に見つめ、“カチッ”とボールが閉まる音が聞こえる。 それは、バタフリーの捕獲が成功したという事だ。
「やった!! バタフリー、ゲットだぜ!!」
「ピッピカチュウ!!」
バタフリーを捕まえる事ができた事をサトシとピカチュウは喜び合うのだった。
「ブイ、どうだ? ポケモンはいるか?」
レッドの質問にブイは首を横に振る。
「そっか、此処は人数も多いし逃げたのかな?」
レッドは野生のポケモンをなかなか見つける事が出来ず困っていた。
「うぁあ!?」
その時、別の方向から叫び声が聞こえる。 レッド達がその場所へ向かうと、倒れた多くのポケモン達とそのトレーナー達がいた。
「あれは、ストライク? あいつがこれをやったのか。」
そしてその光景を作り出しただろうストライクがいたのだ。
「クソ! あのストライク強い!」
「俺のポッポが負けた!!」
周りのトレーナー達がそう悔しそうに言う。 そんな中ストライクはレッドの方へ目線を向けると“かかってこい”と態度を示す。
「かかって来いって事か? ブイ、頼む。」
ブイはレッドの言葉に頷き、前に出る。
「ブイ、“スピードスター”!!」
“スピードスター”がストライクに目掛けて放たれる。 対してストライクは“れんぞくぎり”ですべて捌いていく。
「! あのストライク、強いな。」
レッドが目の前のストライクの実力に驚いていると、ストライクは激しく踊り始める。
「あの踊りは………“つるぎのまい”か!?」
レッドがポケモン図鑑でストライクが覚えている技を確認すると、今の踊りが“つるぎのまい”である事が分かった。
そしてそのままストライクが目を光らせていたブイに迫って“れんぞくぎり”を繰り出す。
「?」
しかし、ストライクの攻撃はすべてギリギリかわされる。 エーフィに進化したブイには【全身の 細かな 体毛で 空気の 流れを 感じとり 相手の 行動を 予測する】能力がある。 故に紙一重でストライクの攻撃を避けているのだ。
このままでは埒があかないとストライクは“こうそくいどう”をし始める。
そして素早さが上がった状態でブイに再び“れんぞくぎり”を行う。
スピードが上がった事で徐々に予測するだけでは対処し切れない。 ストライクの攻撃が一度ブイの足を掠め、動きが止まる。
そしてその隙を逃さないとストライクがその腕を振り下ろすその瞬間、
「!?」
意識外から攻撃が来て、ストライクはまともに受けてしまった。
「ブイ、“サイコキネシス”!!」
その瞬間をレッドは逃さなかった。 ブイの“サイコキネシス”がストライクに炸裂。 その攻撃を受けてストライクは地面に伏す。
「……オレ達の勝ちだ。」
そうレッドは言う。 ストライクが受けた意識外の攻撃の正体は“みらいよち”と呼ばれる技で、ストライクが“つるぎのまい”を行っている最中ブイは“みらいよち”を繰り出し、みらいのストライクに攻撃をしたのだ。
ストライクはその反応を見て、目の前のレッドとブイが自分を打ち勝った事を悟り、負けを認める。 レッドはコンペボールでストライクをゲットするのだった。
「お? イエロー先輩じゃないすか。 どうですか?」
「! ゴールドさん。 それがやっぱり上手く捕まえられなくて、ゴールドさんはどうですか?」
イエローは此処であったゴールドに進捗を聞く。
「……むしポケモンって聞いてたからバクたろうを選んだんだが、正直悪手だった。 自然が多い此処じゃ炎技は難しい。 さっきもカイロスを見つけても“かえんぐるま”使えなかったっす。」
「そっか。 僕もさっきまでキャタピーを見つけて捕まえようとしてたんだけど、逃げられちゃって此処に来たんです。」
そう話していると奥の草むらにカイロスがこちらを覗いていた。
「あ! 見つけたぜ!! 待ちやがれ!!」
「待ってくださいよ。ゴールドさん!」
カイロスを追いかけるゴールドをイエローが追いかける。 その最中、
「………よし、アニキ。 作戦通りだ。 2人のターゲットがそっちに行ってるぜ。」
その2人を笑うながら見る1人の男性がいたのだった。
以上いかがでしょうか?
むしとり大会は次回で終わる予定です。
※
本編にて未だに更新出来ずすみません。 リアルが忙しい事とスランプ状態で何も思いつかない状況です。 もしかしたら更新は来月になる可能性も…………
本当に申し訳ありませんがもうしばらくお待ち頂ければ幸いです。