ポケットモンスターSpecial 冒険記録 作:KAZ1421
ではどうぞ。
─── しぜんこうえん ───
ジョウト地方のしぜんこうえん。 そこで行われているむしとり大会に参加したレッド達4人。
サトシはバタフリー、レッドはストライクと順調に捕獲していく。
そんな中、ポケモンの捕獲に苦戦していたイエローの所にカイロスを追いかけていたゴールドが現れ、カイロスを追っていくゴールドの後をイエローもついて行く。
そんな2人に悪意が迫っているとも知らずに。
「クソ、あのカイロスどこ行きやがった?」
カイロスを追ってゴールドとバクたろうは更に奥へと進む。
「ゴールドさん。 あまり奥に行くのは良くないですよ。」
そのゴールドを心配し、ついて来たイエローとピーすけが来る。
「でもイエロー先輩。 あのカイロスを捕まえることが出来れば絶対優勝だ! 逃す訳にはいかねえ──! いた!!」
話している最中にカイロスがこちらを見ており、ゴールドが気付くと再び奥へと逃げる。
「あ、待ちやがれ!!」
「ちょっと、ゴールドさん!!」
そのまま追いかけるゴールドを止めようとするもそのまま行ってしまう。
(あのカイロス、やっぱり気になる。 こっちが見失ったらまた姿を現した。
イエローがゴールドを追いかけているのはカイロスの動きが怪しかったからだ。 故にゴールド1人にするのは不安でゴールドについて来たのだ。
2人がそのままカイロスを追いかけて行くと周りに木があり、唯一空が見える場所に辿り着く。 その中心にカイロスが佇んでいた。
「ようやく追い詰めた。 此処でおまえを捕まえるぜ!」
ゴールドとバクたろうがカイロスとのバトルを始めようと気合いを入れていた時、後ろからイエローとピーすけがやって来て気付く。
「!! ゴールドさん! 気をつけてください!! 今僕らは囲まれています!!」
「!」
イエローの言葉と同時に周囲の木や草むらから多くの虫ポケモン達が現れ、2人を包囲する。
「……ふふふ、作成成功ですね。 兄貴。」
「ああ。 上手く行ったな。」
そんな2人を遠くから監視する人影が2つ。 彼らは自身が連れ出しているポケモンを虫ポケモンのみとして、野生のポケモンと誤認させて罠に嵌めたのだ。
「どんなに強いガキ達だからであろうと、このむしとり大会なら所持しているポケモンは一体のみ。 事前に俺たちのポケモンをあそこに隠して始まったその時解放。 総勢12体の虫ポケモンで倒す。 ターゲットがもう1人来たのは想定外だったが、それでも12対2。 こちらが圧倒的に有利だ。」
「しかも全てが虫ポケモンだから仮に運営にバレても事故として処理出来る。 良い作戦です兄貴!!」
彼らはポケモンハンターだ。 目的は育て屋を襲ったポケモンハンター達と同じでレッド達4人の排除が目的。
この罠で4人全員を始末しようとしたのだ。
最初に2人を襲ったのは空に飛んでいた4体の虫ポケモン、ヤンヤンマだった。
急に羽から音を鳴らす。
「ゴールドさん!!」
「!」
イエローの切羽詰まった叫びにやな予感がしたゴールドは立っている場所から離れ、イエローも既に離れていた。
「なんだこの音。 気持ちわりな。」
「あれは“衝撃波”です。 まともに受ければ大変ですよ。」
イエローはヤンヤンマのポケモン図鑑の説明文をゴールドに見せる。
「【高速で 羽を 羽ばたかせると 衝撃波が 発生して まわりの 窓ガラスが 割れていく。】だって? しかもあのポケモン、360°見ることができるのか。 厄介だな。」
ゴールドはヤンヤンマの説明文を見て常に見ているなら隙がない事に戦慄する。
「幸い、あのヤンヤンマは空中だ。 場所も考えれば下からなら“かえんほうしゃ”で倒せる。 でもよ───」
その言葉と同時だった。 2人に迫って来た2体のストライクと2体のカイロス。 合計4体が左右から襲って来る。
「やっぱ来るよな! バクたろう、“まるくなる”!」
「ピーすけ、“かぜおこし”!!」
迫り来るポケモン達にゴールドはバクたろうの“まるくなる”で防御し、ピーすけは“かぜおこし”で迫って来た2体を攻撃。 その攻撃を受けたストライク達は大きなダメージを受ける。
そんなイエロー達に遠くからクモの糸が襲い掛かる。
「! これは“いとをはく”か!?」
突然襲って来た糸にイエローとピーすけはどうにか回避できたが、バクたろうとゴールドは捕らわれてしまう。
「ゴールドさん!」
イエローはどうにか助けようとするも、ヤンヤンマやストライク達の攻撃で助ける事ができない。
「クソ、しくじったぜ。 仕方ねえ───って言うと思ったかよバーカ。」
明らかににトレーナーの意思を感じるポケモン達。 故にこれを指示しているであろうトレーナーに向けて舌を出してバカにするゴールド。
その言葉と同時にバクたろうの背中から出た炎がクモの糸を焼き切る。 そして、
「バクたろう、“ころがる”!!」
そのまま“ころがる”でアリアドスやキャタピー達がいる場所へ向かって行く。
アリアドスを含め、多くのポケモン達がそのバクたろうに攻撃しようとする
「ピーすけ! そのまま“いかりのこな”を出しながら逃げ回るよ。」
イエローは“いかりのこな”で相手の注目をピーすけに合わせて回避しつつ“まもる”で攻撃を防いでいた。
イエローは相手を傷つける戦い方は苦手だが、守る戦い方は上手い。
今まで四天王など多くの強敵と戦い生き残って来たその実力は本物だ。
そのイエローの行動で迫り来るバクたろうがいてもアリアドス達は何もできず、そのまま“ころがる”を受けて戦闘不能となった。
これは“ころがる”を繰り出す直前に“まるくなる”を使用した結果だ。 “まるくなる”を使用すると、“ころがる”の威力は2倍となる。
更に虫ポケモン達はいわタイプの攻撃に弱い。 つまり約4倍の威力でダメージを受けて倒れたのだ。
「バクたろう! そのまま上に“かえんほうしゃ”!!」
“ころがる”を解除してバクたろうは上空にいるヤンヤンマ達に“かえんほうしゃ”を浴びせる。
衝撃波の威力を高める意図で集まっていたのもあり、一網打尽でヤンヤンヤンマ達は戦闘不能となった。
「ピーすけ、“ねむりごな”!!」
ヤンヤンマやアリアドスたが戦闘不能となったことで余裕が生まれたピーすけはそのまま“ねむりごな”を繰り出す。
ピーすけに接近して攻撃していたこともあり、そのこなを間近で受けてしまったストライクとカイロス達はねむり状態となる。
これで戦闘は終了となったのだった。
「ゴールドさん、大丈夫ですか!?」
「大丈夫、イエロー先輩。 オレが糸で捕まっている間“いかりのこな”で攻撃を受けてくれたおかげっす。」
ゴールドが糸に捕らわれてすぐに攻撃されなかったのはイエローがすぐに“いかりのこな”で攻撃を全て引き受けていたからだ。 故にバクたろうだけが自由になってゴールドが糸でいまだに拘束されていても一切攻撃が来なかったのだ。
「バクたろう、背中の炎で糸を焼き切ってくれ。」
バクたろうの背中の炎でゴールドを拘束している糸を焼き切り、糸から脱出する。
「ふう、ようやく解放された。 てかコイツらどう考えてもトレーナーの意思があるぜ。」
「はい。 少しポケモン達の記憶を見てみましょう。」
そのままイエローは倒れているポケモン達の記憶を見る。
「クソ! まさかあんなにやべえガキ共だったとは!!」
「兄貴! どうしますか!?」
2人の強さに逃げたポケモンハンターの後輩がそう質問する。
「とりあえず此処は逃げるしかねえ。 あの弱え奴等は回収しねえ。 元々適当に捕まえたポケモンだし、いなくなっても問題ない。 あのゴールドとイエローってガキ共は別の機会で始末すれば───」
その時、
「ピカチュウ、“エレキネット”!!」
1人の少年の指示が聞こえ、同時に2人はピカチュウの“エレキネット”で拘束される。
「これは、電気!? まさか……、」
その疑問に答える様に2人の少年が姿を見せる。
「さっき、イエローとゴールドを始末するって言ってたよな?」
「やっぱりあの炎はゴールドのバクたろうのか。」
レッドとサトシがポケモンハンターの2人を拘束したのだ。
「お、お前たちは!?」
「お前たち! 2人をどうした!!」
「返答次第じゃ──」
レッドとサトシは仲間であるイエローとゴールドを襲ったであろう2人に怒りを露わにしながら詰めていると。
「! レッドさん、サトシさん!!」
ハンターの2人が来た方向からイエローとゴールドが来たのだ。
「! 2人共!」
「無事だったか!!」
レッドはイエロー、サトシはゴールドに駆け寄る。
「大丈夫かイエロー。 怪我とかしてないか?」
「は、はい。 だ、大丈夫です。 (レッドさん、近いです。)」
レッドは気づいていないがイエローが心配でいつもより近い位置で怪我がないか確認して来たので少し恥ずかしがる。
「大丈夫か、ゴールド。 また助けることができなくてごめんな。」
「大丈夫ですよサトシさん。 イエロー先輩の協力もあって勝てたからな。」
ゴールドがそう“どうだ”と胸を張る。 そして4人は捕まっているポケモンハンターの2人を見る。
「コイツらがオレ達を襲った奴等か。」
「僕の力でポケモン達の記憶を見ましたけど、この人達、前に育て屋で襲って来たポケモンハンターの仲間でした。」
イエローの言葉にレッドとサトシは驚き、捕まっているハンター2人に問う。
「お前ら、どうしてオレ達を狙っているだ!」
「……へ、知るかよ。 ただ【ボス】から指示があったから襲ったんだ。」
「ボスだって?」
どうやら襲って来たポケモンハンター達は組織で動いているらしい。 ボスが何者か聞きたかったが、イエローはポケモンの記憶から彼ら末端の人達は【ボス】が誰なのか知らないらしく、手紙などで指示をもらっているらしい。
「……とりあえずどうするか。」
「まずは警察に引き渡そうぜ。 育て屋の件の仲間だっていえばいいだろう。」
「それに複数のポケモンを連れて来てましたし、大会のルールを違反してます。 ましてや相手がポケモンハンターなら大会の運営が対応してくれます。」
イエローの提案に3人は頷き、ポケモンハンターの2人を運営に引き渡した後、大会の制限時間となった。
「少しハプニング等がありましたが、みなさんが捕まえたポケモンの審査をいたします。」
ついに大会中に捕まえたポケモン達を審査する時が来た。 ポケモンハンター達の襲撃でイエローとゴールドは捕まえることが出来なかったが、レッドとサトシが捕まえたポケモン達は審査されていた。
「………結果発表ー!! じゃじゃじゃーん!!」
審査が終わり、結果発表となる。
「第3位はバタフリーを捕まえたサトシ選手。 得点は326点でした。」
「3位か。 悔しいな。」
「ピカチュウ…。」
サトシは3位である事に悔しさがあるが、見事に結果を残し、楽しんだので満足していた。
「2位はカイロスを捕まえたエリートトレーナーのケン選手! 得点は360点でした。」
「ふ。」
「そして! 今回の優勝者は……ストライクを捕まえたレッド選手! 得点は372点でした!」
「よっしゃ!」
レッドは自分が捕まえたストライクが優勝した事に喜ぶ。
「1位〜3位の人には豪華賞品を贈呈致します。 3位はオボンの実。 2位はかわらずのいし。 1位にはたいようのいしが送られます。」
サトシ、ケン、レッドの3人はそれぞれの順位の商品を受け取る。
これにてむしとり大会閉幕した。
「レッド、優勝おめでとう!」
「レッドさん、おめでとうございます。」
「レッド先輩!! サトシさん逃げる勝って優勝、凄かったぜ!!」
「ありがとうみんな。 でもこれはブイのおかげだよ。 な、ブイ。」
レッドがブイを撫でながらそう言い、ついさっき運営の人から言われたセリフを思い出す。
「……とりあえず、あのポケモンハンター達はキキョウシティに連行されたみたい。 それで事情を聞きたいからキキョウシティに来てほしいってさ。」
「キキョウシティ、ハヤトさんやクリスがいる街か。とりあえずまずは行こうぜ。」
サトシの言葉に3人は頷き、キキョウシティへと向かう。
そのキキョウシティでクリスと再会し、アルフ遺跡に行く事になるのだが、それは別の話。
以上如何でしたでしょうか?
また次の機会に。