ポケットモンスターSpecial 冒険記録 作:KAZ1421
ではどうぞ。
『ある目的』の為にサクラギ研究所に来たサトシと図鑑所有者達。
サクラギ研究所ではゴウやコハルとの再会もあり、サクラギ博士と話しているとクチバの港に珍しいポケモンが現れる事がデータから分かる。
サトシはサクラギ博士とオーキド博士に協力する必要があり、港には行けないのでゴウとコハルが案内役としてレッド達を案内する。
港に着くと多くのトレーナーが既に珍しいポケモンに為に待機しており、そのポケモンが姿を現す。
そのポケモンはルギアだった。
─── クチバシティ 港 ───
レッド達は目の前に現れた伝説のポケモン、ルギアに驚きを隠せなかった。
「ルギアがどうしてこのクチバの港に!?」
レッド達の世界では伝説や幻のポケモンが人の前に現れる事自体珍しい事である。
特に自分達の世界でルギアの伝説を知っていたレッドとイエローは驚きを隠せなかった。
そんな中、周りのトレーナー達が気合いを入れてこう話す。
「出て来た、ルギアだ!」
「待ってた甲斐があった。」
「
そのトレーナー達の言葉にグリーンは疑問を抱く。
「……
「もしかして、ルギアがこのクチバに来たのは初めてじゃないの?」
そんな2人の疑問に答える様にゴウが話す。
「ああ。 ルギアがここに来たのはオレが知っている限り、『3回目』だぜ。」
「3回目!?」
正確にはルギアは今回で2回。 ゴウがそう誤認している理由はある。
ゴウが2回目と認識しているルギアはミュウが変身した姿だったのだが、ゴウはその事は一切知らない。
そう話していると周りのトレーナー達がポケモンを繰り出し、指示をする。
「ヤミラミ、“パワージェム”!」
「サンダース、“かみなり”!」
「カメックス、“ハイドロカノン”!」
トレーナー達がポケモン達に指示してルギアに攻撃。命中するもそこまでのダメージにはならなかった。
そのままルギアは羽根を激しく振う。 そこから大きな風が吹き荒れてトレーナーとポケポケモン達を吹き飛ばす。
「い、いきなりルギアに攻撃って、幾ら伝説のポケモンでも──!」
レッドはいきなり攻撃した事に少し腹を立てていたが、5人はすぐに気付く。
攻撃を受けたルギアがそのまま近くにいた別の団体の所へ向き、まるで『次はお前たちだ』とこのトレーナー達とのバトルを楽しんでいる様に見えたからだ。
トレーナー達はそれに答えるかの様にポケモン達を繰り出す。
『ガブリアス』や『キリキザン』、『アーマーガア』など多くポケモンがルギアに向かって攻撃している。
その攻撃にルギアは避けて、受けて、反撃と戦っているがその表情は楽しげだ。
「あのルギア。 トレーナー達とのポケモンバトルを
「それだけじゃありません。 今戦っているトレーナーや負けて悔しそうにしているトレーナー達も笑ってる。」
その光景を見て、察する。
あのルギアはここでクチバの人々と『ポケモンバトル』をする為に来たのではないのか? っと。
そのトレーナー達も負け、遂にルギアは自分たちの所に向いて来てこちらがポケモンを繰り出すのを待っている。
「こっちがポケモンを繰り出すのを待っているか。」
「随分と人懐っこいルギアね。」
「……イエローはポケモンバトルは大丈夫か?」
レッドの質問にイエローは答える。
「……はい。僕は戦いが苦手ですけど、ルギアはきっとポケモンバトルを通して僕たちと『仲良くなりたい』って思っていると思うんです。」
イエローはそう言いながらルギアを見る。
「ならバトルします。 戦う為じゃなく、ルギアと『友達』になる為に!!」
「準備はいいみたいだな。 ならいくぜ!!」
ゴウの言葉と共にレッド、グリーン、ブルー、イエロー、そしてゴウとコハルはポケモンを繰り出す。
「行け! フッシー!」
「リザードン!」
「行って、カメちゃん!」
「行くよ、チュチュ!」
「こい、エースバーン!」
「イーブイ、行って!」
6人はポケモンを繰り出してルギアと対峙する。
「フッシー、“パワーウィップ”!」
「リザードン、“きりさく”!」
「カメちゃん、“あくのはどう”!」
「チュチュ! リザードンに乗って“10万ボルト”!!」
「エースバーン、“かえんボール”!」
フッシーとエースバーン、カメちゃんは地上から、リザードンとそれに乗っているチュチュはルギアの上空から迫って攻撃する。
ルギアは回避しようと空中を自由自在に動き回る。 とはいえその巨体故、チュチュとフッシーの攻撃はさけることが出来ずに命中する。
その攻撃に少なからずダメージを負った様子が分かる。
「(ルギアにダメージを与えた。 それだけでも相当鍛えている証だ。)」
ゴウはレッド達の実力に驚くと同時に、友人のサトシが頼りになると言った事を思い出して頷く。
話ではこのクチバに来る前にシゲルと戦ったと話していたし、確かに頼りになるトレーナー達だ。
「イーブイ、行ける?」
「イブイ!」
コハルの言葉と同時にイーブイは尻尾を動かしてある技を放つ。
「! “あくのはどう”!?」
そう、ブルーのカメちゃんが直前に放った“あくのはどう”だった。
その攻撃をルギアが完全に避けきれず、少し掠った。
するとルギアが仕返しとばかりに空気を吸い込み始める。
「! みんな、気をつけろ! “エアロブラスト”だ!」
レッドの言葉に答えるように、ルギアは“エアロブラスト”を地上に放つ。
「“まもる”!」
その攻撃をブルーはカメちゃんの“まもる”で全員を守りつつ、どうにかやり過ごす。
「! この威力、オレ達が知っている“エアロブラスト”以上か。」
周囲の状況を見て、自分たちが知っているルギア以上と認識する。
「……まだ余裕って感じだな。」
レッドはルギアの様子を見て、まだ余裕の状態であると認識する。
「なら、『あの技』を当てればルギアでも大きなダメージになる。」
「『あの技』ね。 でも確実に当てる為にはルギアを抑えないと。 あのスピードと身のこなしなら簡単に回避されるわ。」
レッドの言葉にブルーは問題点を言う。
あのルギアの身のこなしなら『あの技』を回避するのは容易ではあるだろう。
つまり確実に当てるには相手の動きを止める必要がある。
その隙は一瞬でもいい。
「……ならオレに考えがあるんだ。」
「リザードン、“かえんほうしゃ”!」
「チュチュ、“10万ボルト”!」
作戦が決まり、リザードンとチュチュはルギアに攻撃をするもルギアは軽やかに回避して風を引き起こす。
その風を受けてリザードンは体勢を崩し、そのままチュチュが空へ投げ出される──── 否。
チュチュはルギアの攻撃でリザードンから落ちたのではない。
「カメちゃん、“ハイドロポンプ”!」
リザードンから
チュチュは“ハイドロポンプ”をあえて空中で受けた事で落ちるのではなく、ルギアの方へ向かっていく。
しかし、ルギアは気付けない。 何故なら、
「フッシー、“はっぱカッター”!」
「インテリオン、“ねらいうち”! エースバーン、“かえんボール”!」
レッドとゴウのポケモン達の攻撃に対応しており、
チュチュがどの方向でどの威力で“ハイドロポンプ”を受ければルギアの方へ向かうのかブルーは判断して放った事でチュチュはルギアに気づかれる事がなく、その足にしがみつく。
「チュチュ! “ほっぺすりすり”!」
そのままチュチュは“ほっぺすりすり”を繰り出しルギアに当てる。
“ほっぺすりすり”は当たった相手を必ず“まひ”にする攻撃。 その攻撃をルギアに命中させたのだ。
「よし! 今だ!!」
その攻撃が命中したのを見て、レッド達が攻撃をしようとしたその時!
ルギアは
「! リザードン!!」
リザードンはどうにか“エアロブラスト”の直撃は避けたが、その強力な風で体勢を崩して地面に落ちる。
同時にルギアは足にしがみついているチュチュも振り払った。
「チュチュ!」
イエローはギリギリ、チュチュを受け止める。
「やっぱり、“しんぴのまもり”を使ってたか!!」
ルギアが“まひ”状態にならなかったのは“しんぴのまもり”の効果だ。
この技を使うと自分と味方のポケモンは状態異常にならなくなるのだ。
この技の効果でルギアが“まひ”にならなかったのだ。
先程のルギアのとの攻防の結果、レッド達のポケモンが一箇所の集まる。
それを見たルギアはまとめて倒す為に“エアロブラスト”を放とうとする。
「──(ニヤ)」
しかし、その攻撃が放たれる事は無かった。 否、“エアロブラスト”を放とうとしたのだが、
「作戦成功!! 今だみんな!!」
ゴウは混乱しているルギアを見て、自分達の作戦と賭けが上手くいった事に喜ぶ。
ルギアが“エアロブラスト”を放つ事が出来なかったのはゴウの『あるポケモン』のおかげだ。
そのポケモンは『メグロコ』。 使用した技は“いちゃもん”という技だ。
“いちゃもん”を喰らってしまうと同じ技を連続で出せなくなるという技だ。
その技によってルギアの“エアロブラスト”を連続で繰り出す事が出来なくなり、攻撃が出来なかったのだ。
そして今、混乱している事で隙が生まれた。 『あの技』を─────『究極技』を使う時だ!!
「フッシー、“ハードプラント”!!」
「リザードン、“ブラストバーン”!!」
「カメちゃん、“ハイドロカノン”!!」
「チュチュ、“ボルテッカー”!!」
4人の『究極技』がルギアに迫り、命中する!!
「すごい!」
「やったか?」
コハルとゴウはそう言いながら攻撃を受けたルギアを見る。
「! これって、“じこさいせい”!!」
するとルギアは傷を治そうと“じこさいせい”をしていたのだ。 ルギアにあった傷は徐々に癒えていき、完全に回復する。
「クソ、ダメだったか。」
その光景を見てレッドは悔しがる。
こちらの最大威力の『究極技』はルギアに相当なダメージを与えたのだが、そのダメージは今“じこさいせい”によって回復されてしまった。
対してこちらは『究極技』の代償でフッシー、リザードン、カメちゃんは動けず、チュチュも反動のダメージが大きい。
このポケモンバトルの結果は一目瞭然。 レッド達の負けだ。
「ギャアァーース!!」
このバトルとして満足したのかルギアはそう雄叫びをあげて、海へと帰って行ったのだ。
「はあ、オレ達の負けだな。 『究極技』でもアレじゃ勝てないや。」
「ああ。 それにしても驚いたな。 ルギアは伝説のポケモン。 そんなポケモンがどうしてこのクチバに来たんだ? それも何度か来ているみたいだしな。」
グリーンの言葉にイエローは自身の考えを話す。
「多分、ルギアはここで『ポケモンバトル』がしたかったんじゃないでしょうか?」
「ルギアが? わざわざここにいるポケモントレーナー達とバトルする為だけにクチバに来たの?」
ブルーの疑問にイエローは答える。
「はい。 最後に見たルギアの表情はとても満足そうにしていました。バトルと時も常に楽しそうにしている様に見えたんです。」
「……もしそうなら凄いな。 ルギアは人とポケモンバトルをする為に来ていた。 そしてこんな事が起こるのが『この世界』か。」
レッド達は周りのトレーナー達を見る。
悔しそうにしている者、自身のポケモンに労いの言葉を掛けている者、絶対に負けないと決意をしている者、悔しがっている者など多くいるが、その表情には笑顔があった。
「……僕たちの世界もこんな風になれるでしょうか?」
「……きっとなれるよ。」
イエローの言葉にレッドはそう答えるのだった。
─── サクラギ研究所 ───
「ルギアに会ったのか!? 羨ましい!!」
「ピカチュウ!!」
サクラギ研究所に戻ったレッド達はクチバの港にルギアが現れてバトルした事をサトシに話すと、サトシはそう羨ましいそうに言う。
「すまんのう、サトシ。 じゃが、そのおかげでこの解析は終わったぞ。」
「後はアローラ地方の『エーテル財団』に渡しているから、詳細な位置が特定出来る筈だよ。」
そうオーキド博士とサクラギ博士は言う。
「とはいえ、場所が分かってもすぐには不可能だろう。 ルザミーネさんが言うには最低でも2か月はかかるらしい。」
「……それまでは何も出来ないか。」
グリーンはそう現状の状況を把握する。
「そこでだ! 実は君たちがルギアと戦っている間、サトシ君のつながりから、ある人との連絡がついた。」
「つまり、君たちが行う『試練』の準備ができたという事だ。」
『!?』
その言葉に4人は驚くと同時に決意を固める。
「とはいえ3人とは違って、イエロー君はその『力』をコントロールを高める為の試験ということになるかな。」
「…そっか、遂に始まるのか。」
レッドはそう少し笑い、言う。
「『メガシンカ』を継承できるかどうか、それを決める試験が。」
以上、いかがでしたでしょうか?
これより、レッド達は『メガシンカ』を継承できるか否かを決める試験へと向かいます。
ではまたの機会があれば。