ポケットモンスターSpecial 冒険記録 作:KAZ1421
では、どうぞ。
『ある目的』の為にサクラギ研究所に来たレッド達5人。
サトシが事情で研究所で待機している中、クチバシティでゴウとコハルと共にルギアと戦い、この世界の人々とポケモンの関わりに感動する。
その後、サクラギ研究所に戻ると『ある人物達』との連絡が出来たと報告される。
それはレッド達4人が強くなる為の試練が始まる事を示していた。
─── 空港 ───
『ある人物達』を迎えに行く為にサクラギ研究所から空港へ向かったレッド達。
その空港の待ち合わせ場所でレッド達5人と
「…なあ、ゴウ。 これから来る人が『メガシンカ』を継承できるかを決める人なんだろう? どんな人なんだ?」
「うーん、メガシンカを継承する人でちゃんと厳しんだけど、ちょっとイタズラ好きな人って言えば良いかな? サトシの時も正体を隠して戦って“楽しかった”とか面白がってたし。」
そうゴウが『サトシ』の名前を話した事でイエローは周りを見る。
「サトシさんは……、まだ此処に
「ええ。 いつもサトシとは普通に話していたから気にならなかったけど、『世界チャンピオン』だったのよね。 この空港に来て実感したわ。」
─── 少し前 ───
サトシ達8人がバスから降り、空港に到着する。
『よし、着いた! 早速行こうぜ!』
『ピカチュウ!』
そうサトシは久しぶりに知り合いに会うというでテンションが上がっており、大きな声が響く。
それがいけなかった。
『ねえ、あの人ってもしかして……。』
『うん、間違いないよ。』
そんなサトシを見てある子供達が憧れの眼差しで見ていたのだ。
『コハル、此処が待ち合わせの場所で合ってるのか?』
『うん。 此処で待ち合わせってメールに書いてる。 間違いないよ。』
そうコハルが言い、8人で待とうとしたその時。
『? なんだ、アレは?』
グリーンがこちらに向かって走って来る多くの人達を見る。
どうして此処に向かってきたのか? 何かイベントのようなのがあるのだろうかと考えていると、
『やっぱり、
その言葉を聞き、全員がしまったと思った。
サトシはこの世界では『世界チャンピオン』であり、ポケモントレーナーならば知らない人はいない程の有名人であった事が頭から抜けていたのだ。
『サインして!!』
『写真を撮らせて欲しい!!』
『ピカチュウを触らせて!!』
多くの人がサトシに迫り、
『うわわわわわ!?』
サトシはその人の波に呑まれてしまったのだった。
─── 現在 ───
「あれから20分、まだサトシは来ない。」
「此処だと迷惑だからって空港のイベントスペースに案内されていたもんね。」
「空港の役員さんも緊急に使わせてくれたからな。 サトシって凄い有名人なんだなあ。」
そう話していると、突然会話に入る声が聞こえる。
「それはそうだ。 サトシ君は今や『世界チャンピオン』。 この世界の全てのポケモントレーナーが目指す『目標』そのものだ。」
「その目標が変装とかしないで空港にいるんだもの。 こうなるのは当然だよ。」
そう2人の人物が言いながら7人の前に現れる。
「
ゴウは2人の人物の名を嬉しそうに言う。
「久しぶり、ゴウ。」
「イベントスペースでの様子を見るに、サトシ君も元気そうだな。 何よりだ。」
カロス地方からコルニとコンコンブルの2人がやって来たのだ。
「なあ、もしかしてこの人達が?」
「ああ、 紹介するよ、レッド。 カロス地方にいるメガシンカを伝承しているコンコンブルさんとカロス地方のシャラシティのジムリーダー、コルニだ。」
「ジムリーダー!?」
「……他地方のそれもジムリーダーが来るとは、ジムや町は大丈夫なのか?」
グリーンの質問にコルニは答える。
「大丈夫、今回の件でカロスから代表のジムリーダーが派遣される予定だったからそのフォローとかは問題ないわ。 ……私たちカロス地方のジムリーダーにとっても無視できないもの。」
そう真剣に言った後、コルニはレッド達4人を見る。
「それで、あなた達が話に聞いた平行世界のトレーナーね?」
「はい。 僕はイエローっていいます。」
「オレはレッド。」
「私はブルー。」
「オレはグリーンだ。」
4人はコルニにそう自己紹介をする。
「よろしく、みんな。」
それぞれ自己紹介を済ませた後、コンコンブルが話す。
「さて、既に話は聞いていると思うが、これから君達はメガシンカを伝承するに値するか、その試練をそれぞれ行なってもらう。 その内容をバスの中で説明しようと考えているんだが───、」
話していると、サトシがいるであろう方向から歓声が沸き、全員がその方向を見る。
「……先にサトシ君の所へ行こう。 先にバスにいることを伝えなければな。」
「うん。 わかった。 それじゃ行こう。」
コルニの言葉に7人が頷き、バスに向かう。
全員が向かったのは、サトシがいる空港のイベントスペース──では無かった。
空港より少し離れたポケモンバトル用のバトルフィールドだった。
「エンペルト、“アクアジェット”!!」
相手のトレーナーがエンペルトの“アクアジェット”を繰り出す。
「ゴウカザル、“マッハパンチ”!!」
それに対してサトシはゴウカザルに“マッハパンチ”を指示。
“アクアジェット”と“マッハパンチ”がぶつかり合い。
「エンペルト!!」
サトシのゴウカザルが相手のトレーナーのエンペルトの“アクアジェット”に打ち勝ち、エンペルトはダメージを受ける。
「“フレアドライブ”!!」
そのままゴウカザルは倒れたエンペルトに対して“フレアドライブ”を放つ。
「(今だ!) “ハイドロポンプ”!」
それに対してエンペルトは顔をゴウカザルの“フレアドライブ”に向けて、“ハイドロポンプ”を放つ。
「よし!」
“ハイドロポンプ”を受けた事で“フレアドライブ”中のゴウカザルに命中。
体力が少ない事で特性『げきりゅう』を発動させたその威力に“フレアドライブ”は蒸気を上げながら逸れて地面に落ちる。
それを見てこのまま反撃をしようとエンペルトのトレーナーは気合いを入れて指示をしようとしたその時!
「ッ! いない!?」
地面に伏していると思われる場所にゴウカザルはいなかったのだ。
蒸気が晴れ、その場所を再度見るとその理由を理解する。
「“あなをほる”か!!」
そう、ゴウカザルが居たであろうその場所に穴があったのだ。
「エンペル──」
トレーナーはその場から逃げろと指示をしようとするが、既に遅かった。
「ウキャ!!」
エンペルトの真下からゴウカザルが出て来て、エンペルトを攻撃する。
「“フレアドライブ”!!」
そして体勢を崩したエンペルトに追撃の“フレアドライブ”を放ち、命中。
ゴウカザルの攻撃を受けたエンペルトはそのまま地面に倒れ、気絶するのだった。
「エンペルト、戦闘不能! よって勝者はサトシさんです!!」
このポケモンバトルはサトシの勝利で幕を降ろすのだった。
「大丈夫か? エンペルト。」
トレーナーの質問にエンペルトは頷く。 その後トレーナーはエンペルトに礼を言ってボールに戻す。
「ポケモンバトル、ありがとうございました!!」
「ああ! ゴウカザルもおつかれ様。」
そう話しているとトレーナーが興奮しながら話す。
「参りました。 流石はチャンピオンです。 全く叶いませんでした。」
「いや、あの時の“ハイドロポンプ”は凄かったぜ! またバトルしような。」
「はい!!」
そう言いバトルが終わり、サトシが周りを見るとコルニの姿が見える。
「コルニ!! 久しぶり!」
「ピカチュウ!」
「久しぶり、サトシ! 元気そうで良かった。」
「ああ、ポケモンバトルをしていたのか、通りで時間が掛かる訳だ。」
コンコンブルのその言葉にサトシは“はっ”とする。
「ご、ごめんみんな。 ポケモンバトルに夢中になってた。」
「良いって、凄い試合も見れたしな。」
レッドがそう興奮しながら言う。
「サトシ君、これからバスに乗ってサクラギ研究所に向かう予定だ。 そこで今回レッド君達が受ける試練について説明をするつもりだ。」
「はい、分かりました。 みんな! 俺はこれから用があるから此処でお別れだ。 バトルありがとうな!!」
サトシの言葉に周囲の人々が“ありがとう”と答え、サトシ達はクチバシティ行きのバスに乗るのだった。
移動のバスの中、コルニ達と話していた。
「……そっか、カロス地方からの代表としてコルニ達が。」
「ええ。 状況はオーキド博士から聞いているよ。 それでメガシンカの伝承者の私たちがカントーに来たの。 本当はシトロンが凄く行きたかったみたいだけどね。」
「シトロンって?」
コルニとサトシの会話に出て来た人物名に疑問を持ち、レッドは質問する。
「シトロンはカロス地方のミアレシティのジムリーダーだよ。 俺がカロス地方を旅した時、一緒に旅をしたんだ。」
「……なんかサトシって、ジムリーダーと一緒に旅をする事が多いな。」
「はい。 本来ならジムリーダーが町を空ける事なんて難しい筈なんですけどね。」
レッドとイエローがそうジムリーダー達と旅をするサトシに驚いていた。
「そういえばそうだなぁ、でも問題無かったぜ。それぞれ代理のトレーナーがジムを守ってたんだ。」
「代理か。 ジムリーダーを任せられる程の人物だ。 相当な実力だろうな。」
グリーンが感心しながら言う。
「シトロンは科学者でもあるの。 実は今回の件、エーテル財団だけじゃなくてシトロンも関わっているの。 今はサトシのロトムスマホからの情報を基に研究している筈よ。」
「そっか、シトロンが手伝ってくれるなら心強いぜ。」
「ピカチュウ。」
サトシはカロスで旅をしたシトロン、ユリーカ、そしてセレナと共に旅をした日々を思い出しながら言う。
「さて、話はここまでにしてレッド君達がこれから行う試練について話そう。」
コンコンブルのその言葉にレッド達4人は気持ちを切り替えて、真剣に話を聞く。
「これから君たちはキーストーンを受け取れるに値するのか、その素質を確かめさせてもらう。 そして此処での素質とはトレーナーとしての実力だ。」
「トレーナーの実力?」
ブルーの疑問にコルニが答える。
「メガシンカしたポケモンはこれまで以上の力を持つ事になる。 突然そんな大きな力になればポケモンは混乱するよ。 かつてわたしのルカリオも初めてのメガシンカで力を制御出来なくて暴走したの。」
そうコルニは自身の過去を話す。
「……つまり、ポケモンが得るその力を制御出来る力があるのかを確かめるということか?」
「その通りだ、グリーン。 そしてそのトレーナーの実力を証明するのは何か、世界は違えどトレーナーならば分かるのではないかな?」
その言葉に4人は察する。
「……『ジムバッチ』か?」
レッドの言葉にコンコンブルは頷く。
「その通り。 期限は2週間、その間にそれぞれ指定されたジムリーダーに認められる事、それが最初の試験だ。」
そう言いながらコンコンブルはレッド、グリーン、ブルー、イエローの4人にそれぞれ資料を渡す。
その紙にはこれから戦うであろうジムリーダーの事が書かれていたのだ。
「レッドは誰とバトルするんだ?」
サトシは近くにいたレッドの資料を見ると、驚愕する。
「! レッドの相手はハナダジムって事は
「ああ。 オレも驚いた。」
レッドは自身が戦う相手がハナダシティのジムリーダーのカスミである事に驚く。
「わたしはニビシティのジムリーダーか。」
「……オレはトキワジムのジムリーダー?だが確かこの世界のトキワジムにはジムリーダーはいなかった筈だが?」
「今回、君たちの為に一時的だがある人物が相手をしてくれるそうだ。イエロー君はメガシンカができるポケモンがいないが、君のポケモン達を鍛える事と君のポケモンの能力を上げる力の精度を上げるという事であるジムリーダーと戦ってもらう。」
イエローは自分が戦う相手を見て複雑な気持ちになる。
「クチバジムですか。」
「クチバジムは軍人が多い。 そして今此処を守っている代理のトレーナーは“ボルテッカー”を使えるライチュウがいるそうだ。 良い訓練になるだろう。 とはいえ今は忙しく、相手ができるのは一週間後だそうだがね。」
そうコンコンブルは説明を終えた後、サトシに話す。
「サトシ君、実はゴジカから伝言がある。」
「……え?」
サトシはヒャッコクシティのジムリーダー、『ゴジカ』から伝言があると言われ、驚きながら話を聞く。
「『これから先、
「!?」
その言葉にサトシとピカチュウは驚く。
「……分かりました。 ゴジカさんに感謝と後でカロスに行くと伝えてください。」
その言葉にコンコンブルは頷くと同時だった。
《次は終点、クチバシティ。 終点、クチバシティ。》
クチバシティへ到着したのだ。
─── クチバシティ ───
「さてと、わたし達はしばらくこのクチバシティに止まるつもりよ。次の試験の準備もあるからね。」
「君たちがジムリーダー達と戦って戻ってくる時には準備も終わっているはずだ。 では気をつけてな。」
「はい! 2人とも、ありがとうございます。」
レッドに続いて4人も同様に感謝を述べて、5人は近くの町、『ハナダシティ』へと向かう。
つまり最初の試練はジムリーダー、『カスミ』だ。
以上いかがでしょうか?
次回はハナダジム戦……もしくはその前哨を行おうかな?
ではまた次回。