ポケットモンスターSpecial 冒険記録   作:KAZ1421

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外伝更新です。


アルフ遺跡②

 

これは、冒険記に記されなかった記録。

 

 

 

─── アルフ遺跡 ───

 

 

レッド達6人は遺跡にある古代のパズルを解いた瞬間、地面に穴が空き、重力のまま落下する。

 

 

「痛て!」

 

 

最初にサトシが地面に伏し、

 

 

「ぐぇ、ぐぁ! ガハ!」

 

 

残りの5人が地面に倒れているサトシの上に重なる。

 

 

「ううう……、サ、サトシ! 大丈夫か!?」

 

「だ、大丈夫。 だから早く離れてくれ、重い。」

 

「あ! ご、ごめんなさい。」

 

 

サトシの言葉にレッド達5人はすぐにサトシから離れる。

 

 

「だ、大丈夫ですか? サトシさん。」

 

「どっか怪我あるか?」

 

 

クリスとゴールドの言葉に“大丈夫”と答え何とか立ち上がる。

 

 

「いててて。ピカチュウ、大丈夫か?」

 

「ピカチュウ。」

 

 

ピカチュウは頷いていると、現場のリーダーのツクシは周りを見渡し驚く。

 

 

「此処は、さっき案内していた地下? いや、似ているけど、壁に書かれているこの文字みたいな模様は何だ?」

 

 

そうツクシは落ちた場所が先程までレッド達を案内していた遺跡の中と似ているが、その壁に文字の様な物が書かれていた。

 

 

「! この形……アンノーンの姿だ。」

 

「アンノーンって、“シンボルポケモン”の事ですか? ならこれはアンノーンの姿を書かれているんでしょうか?」

 

 

サトシの言葉にクリスはこの壁に書かれているのがアンノーンの事ではないかと推測する。

 

 

「……仮にクリスの言う通り、アンノーンってポケモンについて書いているってんならどうして此処に書いたんだ?」

 

「……アンノーンの姿ではなく、古代文字じゃないか? 君たちの話じゃ、この姿がアンノーンらしいけど、古代文字に似ている。」

 

 

そうツクシは話しているが、その最中にも何か。

 

 

「……やっぱり気のせいじゃない。何だ? 何かの気配を感じる。」

 

「……ツクシさん? どうしたんですか?」

 

 

サトシはツクシの様子を見て質問する。

 

 

「……いや、此処は今までの場所とは何かが違う様な───」

 

 

その瞬間、視界に突然『それ』が現れる!!

 

 

『!?』

 

 

それはポケモンだった。 ただ、その姿はこのアルフ遺跡の壁画にある文字の様な記号に似た姿だった。

 

そのポケモンを見たサトシはその名を言う。

 

 

 

 

 

 

()()()()()!!」

 

 

そのアンノーンは自分たちに襲って来たのだ。

 

 

「ヘラクロス!!」

 

 

そのアンノーンに対してツクシは素早く対応し、ヘラクロスを繰り出す。

 

ヘラクロスは“メガホーン”を繰り出してアンノーンを攻撃する。

 

 

「それ!!」

 

 

そのままツクシは常に持っている虫取り網でアンノーンを中に入れると、その虫取り網の網に小さなモンスターボールの様な形の装飾が“パカッ”と開き、アンノーンが吸い込まれて行く。

 

 

「すげえ! その網は何ですか?」

 

「この網はキャプチャーネットと言ってね、モンスターボール内部の捕獲糸と同じもので作ってあって、どこまでも伸びるんだ。」

 

 

ツクシは自身が持っている道具について説明する。

 

 

「網の内側に一度でも触れたものは、柄にセットされたボールにそのまま吸い込まれる仕掛けさ。」

 

「それでアンノーンを捕獲したんですね。」

 

 

捕獲のプロのクリスも初めて見る捕獲用道具に興味を持つが、

 

 

「! クリス、みんな。 どうやら話している場所じゃねぇみてーだ。」

 

「ゴールドさん?」

 

 

ゴールドの言葉にイエローは疑問に思うがすぐに全員が気付く。

 

 

「さっきのアンノーンは()()()()()()()()()()()()()()()()。これから考えれば。」

 

 

ゴールドの言葉に応える様に壁画にある古代文字全てが()()()()!!

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!?」

 

 

そして6人に向かって来る!

 

 

「ピカチュウ! “エレキネット”!!」

 

「ピカ!!」

 

 

すぐに対応したのはサトシとピカチュウ。

 

ピカチュウの“エレキネット”で複数を捕らえて、道を作る。

 

 

「みんな! こっちだ!」

 

「流石にこの数をまともに相手するのは難しいか!!」

 

 

サトシの言葉にレッドはそう言い、全員が従う。

 

そんなサトシ達をアンノーン達は追いかけて来る。

 

 

「何で追って来るんだ!?」

 

「あのパズルを解いて此処に来た事で怒っているでしょうか!?」

 

「それとも僕がアンノーンを捕まえてしまったからか!?」

 

 

レッド達は自分達が追われている理由を推測しながら逃げるも、自分達が通るとその壁画の文字が目覚めて、追って来るアンノーン達と合流。

 

徐々に数が増え、もはやアンノーンの津波の様になっている。

 

 

しばらく道なりに逃げて、曲がり角を曲がったその時、6人はその光景に驚く。

 

 

「!? 行き止まりか!!」

 

 

そう、目の前には壁画の壁があったのだ。

 

 

「! トランセル、コクーン!!」

 

 

ツクシはトランセルとコクーンを繰り出し、2体はツクシが持っている網を伸ばして一種の網の壁を作る。

 

それと同時にその網に多くのアンノーンが来るが、“キャプチャーネット”が自分達の所へ来るのを食い止めていた。

 

 

「僕のこのキャプチャーネットでもこれほどの数を抑え続けるのは無理だ! 今は食い止めているけど、いつまで持つか。」

 

 

ツクシのおかげでどうにか食い止める事が出来たが、このままでは時間の問題だ。

 

 

「クリス、この数を一瞬で捕獲って出来るか?」

 

「ごめん、流石にこれほどの数を一瞬で捕獲は無理だわ。」

 

「ポケモンで壁を破壊する事も此処が何処か分からない以上無闇に行う訳にはいかないしね。」

 

 

破壊した瞬間、水が流れる可能性もあるし、土が流れて来る可能性もある以上、得策ではない。

 

そう考えていると、網に止められているアンノーン達から“カ!”と何か不思議な力の様なものが放たれ、キャプチャーネットが破れてしまう。

 

 

「! まず──。」

 

 

そして6人はアンノーンの波に呑まれるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─── ???? ───

 

 

「う……ん。 此処は?」

 

 

レッドは気が付き、周りを見ると驚く。

 

 

「! 何だ此処は。 それに身体が浮いてるみたいだ。」

 

 

周りの光景を一言で表すと、『宇宙空間』の様な場所と言うべきだろうか。

 

まるで宇宙服を着ないで宇宙を漂っている状態と言えば分かりやすいだろう。

 

 

「そうだ! みんなは!!」

 

 

レッドが周りを見渡して探すと

 

 

「! イエロー!!」

 

 

意識を失っているのか、少し離れた所で自分と同じ様に漂っていた。

 

レッドはどうにか近くに行ってイエローを抱えて言う。

 

 

「イエロー! イエロー!! しっかりしろ!!」

 

「うーん……! レッドさん? ここは一体。」

 

 

イエローはレッドに質問するが、レッドも此処はまだ分かっていない。

 

 

「分からない。 でもまずはみんなを探そう。 それから考えれば良いさ。」

 

「……はい!」

 

 

そう言い、2人はサトシ達を探しに動く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここは一体何処だ?」

 

「分からないわ。 まるで宇宙にいるみたい。」

 

 

ゴールドとクリスはサトシ達を探しながらそう呟く。

 

 

「あのアンノーン達に襲われたと思ったらこんな所にいて、一瞬オレは死んであの世かと思ったぜ。」

 

「でも此処は現実よ。 間違いなく。」

 

 

そう2人が話しながら探していると、

 

 

「ゴールド! クリス! 無事だったか。」

 

「! ツクシか!!」

 

「ツクシさん! 良かった。」

 

 

ツクシがヘラクロスと共に来たのだ。

 

 

「ああ。 でも本当に此処はどこ何だろう? こんな場所があったなんて聞いた事ないよ。」

 

「…あのアンノーン達に襲われたと思ったらいつの間にか此処だからなぁ。」

 

 

3人がどうして此処にいるのか考えるも、結論は出ない。

 

 

いや、正確にはアンノーン達によって此処に連れて来られた事は理解しているがなぜなのかは分からない。

 

 

「……まずはサトシ君達を探そう。 ここから出る方法はそれからだ。」

 

 

ツクシの言葉に2人は頷き、探す為に進む。

 

 

 

 

 

 

 

 

この光景を見てサトシとピカチュウは悟る。

 

 

「間違いない。 此処は()()()の空間に似てる──いや、同じだ。」

 

「ピカチュウ。」

 

 

サトシとピカチュウはこの場所がどんな場所なのかを察する。

 

 

「となると、()()()()?」

 

 

 

サトシとピカチュウは()()()()()()()()()()()に会いに行くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

レッドとイエローがしばらく進んで行くと遠く離れた場所にサトシとピカチュウが見えた。

 

 

「レッドさん! あそこ!」

 

「! サトシか!! 行こうぜイエロー。」

 

「はい!」

 

 

そう2人がサトシの方へ向かっている途中、同じくサトシの方へ来ている団体が見えた。

 

 

「! もしかしてゴールド達か!!」

 

 

 

 

 

しばらくサトシとピカチュウがこの空間の主に会うために向かっていると左右から声が聞こえる。

 

 

「みんな!?」

 

「サトシさん!! 大丈夫ッスか!?」

 

「サトシ! 怪我は無いか!!」

 

 

ゴールドとレッドはそうサトシを心配して聞く。

 

 

「ああ、大丈夫だよ。 それにしても()()()()()()()()()()()()()驚いたよ。」

 

「呼ばれたってどうしてそう思ったんですか?」

 

 

クリスの質問にサトシは答える。

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。 それで俺達を呼んだのが誰か分かったんだ。」

 

 

その言葉に5人は驚く。

 

 

「僕たちをこの場所に呼んだのって一体?」

 

 

イエローの質問にサトシは答えようとしたその時、上空が輝き出す。

 

 

『!?』

 

 

黄金に輝く四足歩行のポケモンだった。

 

そのポケモンの身体には金色の円の様な物があり、全員的に白い身体をしていたのだ。

 

 

「やっぱり俺たちを呼んだのはお前だったのか?  『()()()()()』。」

 

 

この空間の主、アルセウスが姿を見せたのだ。

 

 

「! ああ。 オレはサトシ。 こっちは相棒のピカチュウ。 そして俺の仲間たちのレッド、イエロー、ゴールド、クリス、そしてツクシさんだ。」

 

 

突然サトシはそうアルセウスに語る。

 

 

「え? 『ディアルガ』の力を感じた? ──もしかして『あの時』の……。」

 

「サトシ? あのポケモンと話しているのか?」

 

 

そうレッドがサトシに質問するとサトシは疑問に思う。

 

 

「? ああ、そうだけど、もしかしてレッド達にはアルセウスの声が聞こえないのか?」

 

 

サトシの言葉に5人は頷く。

 

 

「どうして俺とピカチュウだけが─── !、そういう事か。」

 

「サトシ?」

 

 

疑問を口にしてすぐに納得した事からその理由をあの『アルセウス』というポケモンから聞いたのだと理解する。

 

 

「……アルセウスは俺以外に話すつもりは無いって。」

 

「……そっか。」

 

 

レッド達は残念がるも此処はサトシに任せる事にする。

 

 

「……俺は『平行世界』から来ました。 ディアルガの力は多分、俺の世界のディアルガの力を借りて()()()()()()()()だと思います。」

 

 

どうやらアルセウスの質問に答えている様だが、過去に行ったとか『ディアルガ』とか訳がわからない情報が出て来る。

 

 

「……え!? この世界にはまだディアルガ、パルキア、ギラティナはいないんですか!? だから俺が何者か知るために此処に。……いや、大丈夫だよ。 この世界でもやる事はあるし、ありがとうアルセウス。」

 

 

サトシがそう言うと同じだった。 『アルセウス』というポケモンから光が放たれ、6人が気付くとアルフ遺跡の入り口にいた。

 

 

 

 

 

 

 

─── アルフ遺跡 ───

 

 

「……『そうぞう』ポケモン、『アルセウス』。」

 

 

サトシの説明に5人は呆けることしか出来なかった。

 

 

アルセウス、そうぞうポケモンと呼ばれてるポケモン。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()との事だ。

 

 

他にも時を司るポケモン、ディアルガ。 空間を司るポケモン、パルキア。物質を司るポケモン、ギラティナと聞いた事も無いポケモンの情報をサトシから聞き、驚きを隠せなかった。

 

 

「俺の世界のアルセウスは昔、人間に裏切られて人間に憎しみを持っていてさ、人間全てを抹殺しようとしていたんだよ。 ディアルガ、パルキア、ギラティナの力を借りても止められなかったから、その原因になった過去を変えるしか無かったんだ。 ディアルガはそれに協力してくれたんだ。 その時にディアルガの力が俺に少し残っているみたいでその理由を知るためにアンノーンを使って呼んだんだって。」

 

「……この世界にディアルガはいないのにその力があったからか。」

 

「それに()()()()()()って、セレビィ以外に方法があったんですね。」

 

 

クリスの言葉にサトシは頷く。

 

 

「この世界のアルセウスと色々話せて楽しかったよ。 なあ? ピカチュウ。」

 

「ピカチュウ!」

 

 

サトシは楽しそうにしているが、レッド達4人はあの時のアルセウスの表情に不安があった。

 

 

 

あの時の自分達を見る時の目は悲しそうにしていたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

この事は結局誰にも話さない事にしたとツクシは語る。

 

アルセウスの事は公開するべきでは無いと判断したのだ。

 

 

 

「じゃあ、私はキキョウシティに戻るわ。 じゃあねゴールド。 楽しかった!」

 

「おう。 じゃあな!」

 

 

そう言いクリスと別れ、4人は再び旅に出る。

 

 

 




以上如何でしょうか? 

ではまたの機会に
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