ポケットモンスターSpecial 冒険記録   作:KAZ1421

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番外編 ジョウト編です。


ヒワダタウン〜34番道路

 

 

これは、冒険記に記されなかった記録。

 

 

 

─── 34番道路 ───

 

ポケモン協会での一件(後にポケモン協会事変と呼ばれる。)での出来事の後、ガンテツの家からジョウト地方を旅する事にしたレッド、イエロー、サトシ、そしてゴールドの4人。

 

 

これはウバメの森を抜け、コガネシティに向かう途中の出来事である。

 

 

 

「うーん、やっぱり今日中にコガネシティに着くのは難しそうだな。」

 

 

レッドはそう、現状を整理して言う。

 

その理由は───、

 

 

 

「みんなごめんな、俺達のせいで。」

 

「ピカチュウ。」

 

 

ウバメの森でサトシとピカチュウが以前に来た際に会ったポケモンに会い行き、そこで起こったトラブルに巻き込まれた所為である。

 

 

「いや、でもアレは仕方がないぜ。 サトシさんがというより、『あの野郎』の影響のせいだったんだからな。」

 

「はい。 レディバ達も無事で良かったですし、何より楽しかったです。」

 

 

とはいえそのトラブルの原因は以前ウバメの森にいた仮面の男の影響で起こった出来事ではあったため、積極的に4人が関わったのが遅くなった理由だが。

 

 

「カイリューとか、プテ、ピーすけの力を借りれば行けるけど、」

 

「せっかくの旅だから、歩いて色んなポケモン達と会いたいからいいよ。」

 

 

せっかく旅をするのだ。 

 

歩いて色んなポケモン達に会う事を4人は選んだ。

 

しばらく歩いていると、

 

 

「ピッ? ピカ?」

 

 

サトシの肩に乗っているピカチュウは何かに気付いたのか周囲を警戒する。

 

 

「どうした、ピカチュウ?」

 

 

それに気付いたサトシがピカチュウに聞く。

 

 

「ピカピ、ピカピカチュウ。」

 

「……みんな、何かが複数こっちに来てる。 気をつけて。」

 

 

サトシの言葉を聞き、3人は警戒する。 

 

その時、近くの草むらが“ガサガサ”と揺れ、中から複数のポケモン達が姿を現す。

 

 

「な、なんだぁ!? このちびっこいやつらは!?」

 

 

現れたポケモン達を見てゴールドは驚く。

 

 

「“ムチュール”と“ププリン”?」

 

「それに“ブビィ”や“ピィ”までいます。」

 

 

レッドとイエローは自分が持っているポケモン図鑑で現れたポケモン達を見る。

 

 

「……でもどうしてここに?」

 

 

現れたポケモンを見てサトシは疑問を持つ。

 

この近くにこの子達が生息しているのは聞いた事がない。

 

故にサトシはどうしてここにいるのか分からなかったが、

 

 

「こりゃ、待て待て待て〰︎〰︎〰︎〰︎。」

 

 

遅れて現れたのは年寄りのお婆さんだった。

 

 

「ばーさんも出て来た!?」

 

 

ゴールドは現れたお婆さんに驚き、指を指しながら言う。

 

 

「こぞう〰︎〰︎。」

 

 

普段からゴールドはヤンキーな言い方をしている。 レッド達は既に慣れているのだが、それがお婆さんを怒らせたようだった。

 

 

その証拠に“ギロリ”とこちらを見ている。

 

“まずい”とレッド達3人は思い、謝罪しようとするも既に遅し。

 

 

「ひとをいきなりつかまえて、ばーさんとはなにいうか!? 『このかわいいおじょうさん』ぐらい言え!!」

 

 

お婆さんは怒ってしまったのだ。

 

 

「ひ──、言えるか!?」

 

「ゴ、ゴールドさん! また失礼な事を……、」

 

「ご、ごめんなさい! おば──ゲフゲフ、お、お姉さん!」

 

 

レッドも謝罪しようとして咄嗟に『お婆さん』と言い掛けるも、すぐに訂正して『お姉さん』と言い直す。

 

 

「失礼のお詫びに、捕まえるのを手伝いな!! 早く!!」

 

 

怒りながらそう4人に言い、レッド達は頷いてポケモン達捕まえるのを手伝うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ポケモン達を捕まえてお婆さんの後に着いて行くとある家に到着する。

 

その家の前に看板があった。

 

 

「ん? 看板が……育て屋!?」

 

「え! まさか、ばーさんが育て屋の!?」

 

 

看板の文字を見て、此処がガンテツやオーキド博士達の友人達が経営する育て屋であった事が分かり、4人は驚く。

 

その驚いた声に気付いたのか、家から1人の男性が現れる。

 

 

「ばあさんや、もう戻ってきたのか……おや? この子達は。」

 

「ああ。 昨日()()()()()()()()()()()()子供達だよ。」

 

 

お婆さんの言葉に4人は驚き、質問する。

 

 

「……オレたちがガンテツさんやオーキド博士の知り合いって分かっていたんですか?」

 

「ああ。 ポケモンの捕獲の腕、見事じゃったよ。さすがはオーキドとガンテツが認めたトレーナーじゃ。」

 

「……もしかして、《あの事》も?」

 

 

イエローの質問にお婆さんは答える。

 

 

「ああ。 オーキドとガンテツから聞いとるよ。 キクコの事と………『あの馬鹿』の事もな。」

 

 

お婆さんはそう真剣に話す。

 

 

「柵からポケモンが逃げてしまい、追いかけていたんじゃがお主らがきたのでのう。 ちょうど良いから実力を見ようとしたんじゃよ。」

 

 

そうお婆さんはレッド達に語るが、

 

 

「(……ほんとか?)」

 

 

確かに実力を見るという目的もあるだろうが、お爺さんは大半が面倒くさかったから押し付けただけだと理解していたのだった。

 

 

「どうじゃ? もう夜も遅いし、此処で止まっていかんか? ちょうどポケモン達の世話を手伝って欲しかったんじゃよ。」

 

「良いんですか? ありがとうございます。」

 

 

お婆さんの提案にサトシ達は感謝を伝える。

 

 

「(さいきん仕事が辛くなってきたからな。 若いやつは引き止めるに限る。)」

 

「(あーあ、またばあさんの作戦に引っかかった若者達が……。 まぁ、いいか。 聞きたい事があるからの。)」

 

 

お爺さんはゴールドを見て、ある人物に連絡する事を決める。

 

 

「……ちょうどいいか。 彼女に連絡でもするかな。」

 

 

お爺さんは“ガチャリ”と電話を取り、電話をする。

 

 

《もしもし。 》

 

「ああ、わしじゃ。 育て屋じいさんじゃ。」

 

 

お爺さんは電話した理由を話す。

 

 

「キミのポケモンを2匹預かった時、発見されたタマゴがあったじゃろう!? ウツギくんが研究のために預かっていたタマゴから孵ったポケモンを所持しているトレーナーが今わしらの所にいるんじゃよ。 見たい?」

 

《え───!! 見たい!!!》

 

 

電話先の女性の言葉に頷き、おじさんは話す。

 

 

「だったら来るがええ、()()()。」

 

《行くわ!! 今すぐに!!》

 

「……今日は遅いから無理しなくてええからな。」

 

 

そう言いおじさんは電話を閉じるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……そういえば、育て屋に来るのは初めてだなぁ。」

 

「はい。 確か、トレーナーの代わりに育てる仕事ですよね?」

 

「そうじゃ。 大怪我などで出来ない時、仕事の都合でポケモンを連れて行けない時や、強くしたいのに事情でそれが出来ない時にトレーナーの代わりに世話等をするのがわしらの仕事じゃよ。」

 

 

お婆さんの話を聞き、イエローはある疑問を持つ。

 

 

「でもお婆さん、それって大変じゃないですか? 確か他の人のポケモン達は中々言うことを聞かないってカスミさんとタケシさんが言っていましたけど。」

 

 

イエローの疑問にお婆さんは笑いながら答える。

 

 

「なかなか鋭いね、でもそれが当てはまるのは()()()()()()()()()()さ。 他人のポケモンでも実力を認められれば言う事を聞いてくれるのさ。」

 

「……って事は、ばーさんは()()()()()()って事っすか?」

 

 

ゴールドの質問にお婆さんは少し笑う。

 

 

「まあ、昔はね。 オーキドやキクコ、それにヤナギとポケモンバトルをして勝ったり負けたりと色々あったさ。」

 

「へえ、ならここにいる間預けてみようかな?」

 

「おお、もちろん大歓迎じゃ。 あと2匹までなら預かろう。どのポケモンを預けるんじゃ?」

 

 

お婆さんはそうレッド達に聞く。

 

 

「うーん。 そうだ、ピカはどうかなぁ?」

 

「ピカ? どうしてなんだ?」

 

 

レッドの預けようとしたポケモンが『ピカ』だと知り、その理由をサトシは聞く。

 

 

「ピカがオレのポケモンになった時の理由は()()()()()()()()だっただろう? お婆さんとお爺さんが優秀なトレーナーなら色々学ぶ事があるかなって思ったんだ。 “何事もまずは動いてみる”!! だよな?」

 

「ああ。」

 

 

レッドの言葉を聞いてイエローも考える。

 

 

「お婆さん、僕のポケモンも預けられますか?」

 

「ああ。 もちろんさ。」

 

 

お婆さんの言葉を聞き、イエローは決める。

 

 

「なら、僕はチュチュを預けます。 トキワの森からピカとチュチュは仲が良いから、ピカが預けられるなら、一緒にいた方が楽しいかなって思って。」

 

「確かにそうだなぁ。 じゃあお願いします。」

 

 

レッドとイエローはピカとチュチュを育て屋に預ける事にする。

 

 

「分かった。 お金は後で良いよ。 今は仕事を手伝ってほしいからね。」

 

 

そう言いお婆さんは4人に手伝ってほしい場所へと案内する。

 

 

「最近年を取ったせいか仕事が辛くてね。 そのせいでやんちゃなポケモン達を逃してしまった。」

 

「それがあのポケモン達か。」

 

 

ゴールドは逃げ出したポケモン達の事を思い出す一方で、サトシは手伝って欲しい事が何かを理解する。

 

 

 

「それで俺達にポケモン達の世話を手伝ってほしいって事ですね? 分かりました。」

 

「ピカチュウ。」

 

 

サトシはそう手伝う事を了承する。

 

 

「助かるよ。 ──ああ、その前にサトシとレッドとイエローだったか? 3人は少し待って欲しい。 キクコやヤナギの事で聞きたい事があるんじゃ。 そっちの小僧は先にこの部屋に入ってくれ。」

 

「オ、オレだけ世話をやるのかよ!? ふざけんじゃ──」

 

「おまえさん、()()()()()()()()()()()()?」

 

 

 

ゴールドが育て屋のお婆さんに文句を言おうとするが、その言葉を聞き言葉が詰まる。

 

 

「……だったらなんだよ。」

 

 

少し不貞腐れながら言うゴールドに育て屋のお婆さんは答える。

 

 

「だとしたら、この部屋にいるポケモン達の相手をした方が良いさ。今のあんたにピッタリだよ。」

 

 

その言葉にゴールドは怒る。

 

 

「……オレは弱い相手をしてろって事か。」

 

「逆だよ。 この部屋のポケモンは()()()()()()()()()()()()()。」

 

 

 

その言葉にゴールドは“きょとん”とし、何を言っているのか理解出来なかった。

 

 

「ヤナギに『仮面の男』に直接会ったんだろう? なら今後狙われる可能性があるから此処で()()()()()()()()()()()()()

この部屋にいるポケモン全員とバトルをして勝つこと。 それが小僧にやってもらう手伝いさ。」

 

「バトルが手伝い?」

 

 

レッドはなぜ、ポケモン全員とバトルすることが手伝いになるのか疑問に思う。

 

 

「ポケモン達の運動不足を解消させるためさ。 本来ならわしらがやっている事だけど、修行として今回はお前さんに任せるさ。 分かってると思うけど、仮面の男ならこんなの簡単にできるだろうね。 どうする?」

 

 

育て屋のお婆さんの提案にゴールドは少し考え、

 

 

「……もちろんやってやら!!」

 

 

そうやる気を出して部屋の中に入ろうとする。

 

 

「ちょっと待ちな! その小道具は使用禁止。」

 

「ああっ、何するんスか!」

 

 

キュー等を没収されてゴールドは文句を言うも“ギロリ”とお婆さんに睨まれ、

 

 

「おまえさん、まさか道具に頼らないと戦えないわけじゃあるまい?」

 

 

そう言われてしまった。 

 

 

「う……もちろん。」

 

 

ゴールドはそのままポケモン達と身一つで部屋に入る。

 

 

「さて、3人はこっちに来なさい。」

 

「「「はい。」」」

 

 

 

レッド、サトシ、イエローの3人は育て屋のお婆さんの後に着いて行く。

 

 

 

───さっきゴールドが入っていた部屋から“わー”と何かに追いかけられているゴールドの叫び声が聞こえない振りをしながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─── ???? ───

 

 

「報告、調べた所スイクン、ライコウ共にカントーにいるとの事。 何よりエンテイはグレンタウンジムリーダー、カツラが所持しているとの情報が入りました。」

 

「スイクンとライコウもカントーのジムリーダーをパートナーとする可能性があるかと。」

 

 

2人の報告を聞き、仮面の男は言う。

 

 

「そうか、エンテイはパートナーを見つけたか。 カントーのジムリーダー達には警戒と監視をする必要があるがこちらの目的等が知られている以上、下手に動く事は出来ん。」

 

「一つご提案が、ポケモンハンターを雇ってみては如何でしょうか?」

 

「ポケモンハンター?」

 

 

シャムからの提案に仮面の男は詳細を聞く。

 

 

「はい。 相手の監視や襲撃などを彼らに依頼するのです。 もちろん証拠等は残さないよう致します。 その際、まずはこちらを依頼しようと思いますがいかがでしょうか?」

 

「……いいだろう。 この件はお前たちに任せる。」

 

「「は」」

 

 

仮面の男から許可をもらった2人は早速ある依頼をする事にする。

 

 

内容は

 

 

『ある人物達の監視と可能ならば排除』だった。

 

 

 

 

 

 




以上如何でしょうか?


ではまたの機会に
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