ポケットモンスターSpecial 冒険記録   作:KAZ1421

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番外編 ジョウト編です。


今回は短いですがご理解の程お願いします。


育て屋

 

これは、冒険記に記されなかった記録。

 

 

─── 育て屋 ───

 

育て屋のある一室で老夫婦はレッド、イエロー、サトシから話を聞き、

 

 

「──そうか。」

 

 

そう、自身の感情を吐く様にため息をする。

 

既に話は聞いていたが、実際に会った人に聞くとでは印象が違う。

 

 

 

「……ばあさん。 ヤナギはやはり、『あの事』を。」

 

「……そうじゃろうな。」

 

 

自分達はヤナギの絶望を振り払う事が出来なかった。

 

ヤナギのラプラス達が命を落とし、その悲しみから救おうと努力はしたが、結局は不可能だった。

 

しかし、もっと他のやり方があったのではないか。 もっと頑張れば。

 

 

2人の頭にはその思いが出てくる。

 

 

 

「……ヤナギさんの件はおばあさんやおじいさんのせいじゃありません。 『仮面の男』として動く事を決めたのはヤナギさんです。」

 

「……ありがとう。 だが、やはり思ってしまうのさ。」

 

「わしらがヤナギを救う事が出来ていれば、罪を犯す事は無かったのではないか、とな。」

 

 

いくら悲しい出来事があったといえど、ブルーやシルバーという被害者が出ており、ウバメの森では現在修行中のゴールドとクリスもその被害に遭っている。

 

それに対して何も思わない訳がないのだ。

 

 

「…おまえさん達。 この件で力になれる事があるならわしらは全力で力になろう。」

 

「それが『あの馬鹿』の友人としての務めさ。」

 

 

「「「ありがとうございます。」」」

 

 

2人の言葉にレッド達3人は感謝を伝える。

 

 

「──さて、話が終わってすぐに悪いけど、仕事を手伝ってくれないかい? あの小僧が相手しているポケモン達程じゃないけど、手間がかかるんだ。」

 

 

おばあさんの言葉にレッド達は頷き、預けられているポケモン達の所へ向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

レッド達がポケモン達を相手をしている最中、老夫婦の2人はゴールドの所へ向かう。

 

ゴールドが今どの様になっているのかを確認するためだ。

 

 

 

「───ほう?」

 

 

お婆さんはゴールドの戦いの様子を見て感心する。

 

 

 

「バクたろう、“かえんほうしゃ”!! エーたろう、“みだれひっかき”!!」

 

 

ヒノアラシのバクたろうの攻撃が迫って来るポケモン達の足を狙って攻撃し、動きを止めてから。エーたろうで攻撃し、また距離をとる。

 

攻撃、逃げを繰り返していた。

 

 

「クソ〰︎〰︎、攻撃を当てるタイミングが全く分からねぇ!! こうやってちまちまやるしかねえ。」

 

 

ゴールドはイライラしながら対応する。

 

ゴールドの立ち回りを見ると、基本的な立ち回りが上手く出来ていない事が分かる。

 

だが、“かえんほうしゃ”を足止めさせたりと、それを応用する力は充分にある。

 

 

 

つまり、ゴールドは応用力はあるが、ポケモントレーナーとしての基本的な立ち回りが上手く出来ないというあべこべな状況なのだ。

 

 

 

今までの戦いではポケモン達のレベルが高い事と、キューなどの道具、共に戦う仲間という状況もあり、基本的な立ち回りを必要とする機会が少なかった。

 

故にこの弱点を知る事が出来なかったのだ。

 

 

 

 

「! なんでコイツには“かえんほうしゃ”が効かねえんだ!?」

 

 

バクたろうの“かえんほうしゃ”の攻撃でも足を一切止める事なく接近する『ドンファン』にそう嘆きながら攻撃を回避する。

 

その光景を見たお婆さんはゴールドに叫ぶ。

 

 

「そいつは“じめんタイプ”じゃ。 とっとと“ほのおタイプ”を下げて“みずタイプ”を前に出す!」

 

「え!?  お……おう! 下がれ、バクたろう!!」

 

 

育て屋のお婆さんが突然アドバイスをしたことに驚くも言われた通りにバクたろうをボールに戻してニョロトノのニョたろうを繰り出す。

 

 

「接近戦を仕掛けてこられたら相手の距離になる前に離れ技で早めにたたく!!」

 

 

お婆さんの言葉の通りに迫って来ているドンファンに対して

 

 

「今じゃ!!」

 

「ニョたろう、“バブルこうせん”!!」

 

 

ニョたろうの攻撃を繰り出し、ドンファンはその攻撃を受けて倒れる。

 

 

「あんなに苦労したやろうをこんなに早く!?」

 

「タイミングを選べば、体の大きさは問題じゃない。 どうじゃ、少しはバトルの組み立てもスムーズになってきたか?」

 

 

お婆さんたちは確信する。

 

 

ゴールドにバトルの基本を叩き込めば、一流のポケモントレーナーになると。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─── ???? ───

 

 

「あんたが依頼主か?」

 

 

1人の男性がそう質問すると目の前にいる謎の人物は頷く。

 

 

「それで? このオレに依頼したい事ってなんだよ。」

 

 

その男性、ポケモンハンターが今回の依頼内容を聞く。

 

 

「──今回は彼らを監視、可能なら排除を頼みたい。」

 

 

その謎の人物がポケモンハンターに複数の写真を見せる。

 

 

「こりゃ、全員ガキどもか? どうしてこんなガキを始末しなきゃならないんだ。」

 

「その問いに答えることは出来ない。」

 

 

ポケモンハンターの男性はそう依頼内容について質問するも、依頼主は詳細は語らない。

 

 

「そうかい。まあ、金さえ貰えれば良いんでね。 やらせてもらいますよ。」

 

 

男性はその言葉と共にその場から立ち去る。 そして連絡をする。

 

 

「おい、お前ら聞こえるか? 久々の大型の依頼だ。 総出でこれから送る写真のガキ共を探して報告しろ。」

 

 

そうポケモンハンターは言うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─── 育て屋 ───

 

 

レッド達が泊まって翌日。 4人はお婆さんとお爺さんから話があると言い、話していた。

 

 

「え? オレたち3人に迎えに行って欲しい人物がいる?」

 

 

レッド、サトシ、イエローの3人に育て屋の夫婦はある人物の迎えを頼んだのだ。

 

 

「ああ。 この子を迎えに来て欲しいんじゃ。」

 

 

お婆さんはそう言いながら写真を取り出して3人に見せる。

 

 

「それがこの写真の子で名前は──「ミカンさん!?」おっと、既に知っていたか。」

 

 

写真を見たその時、サトシとピカチュウは驚愕する。

 

 

「? この人を知ってるのか?」

 

 

レッドの質問にサトシは頷く。

 

 

「ああ。 俺の世界ではミカンさんは()()()()()()なんだ。」

 

「「ジムリーダー!?」」

 

 

写真の女性がジムリーダーである事に2人は驚く。

 

 

「サトシ君の世界でもミカンはジムリーダーなのか。 そうだ、彼女はアサギシティのジムリーダーさ。」

 

 

お爺さんの言葉にゴールドは疑問に思う。 

 

 

「アサギって、ここから結構遠いじゃねえか。 なんでここに来るんだよ。」

 

 

そう、アサギシティとこの育て屋との距離は遠い。アサギから39、38番道路を通り、エンジュシティへ。

 

そのエンジュシティから36番道路、自然公園、35番道路と通り、コガネシティを過ぎてこの育て屋と、長い距離を通るのだ。

 

故にゴールドはどうしてここに来るのか気になったのだ。

 

 

「そうだな、これは今話そうか。 実はな、ミカンからある2体のポケモンを預かった事があってな。 そのポケモンからタマゴが見つかったんじゃよ。」

 

「タマゴが? そのタマゴは今何処にあるんですか?」

 

 

サトシはそう質問すると2人はゴールドの方へ向く。

 

 

「そのタマゴはゴールド君が孵した。そして今も所持している。」

 

「──まさか」

 

 

2人の言葉にゴールドとサトシは気づく。

 

 

「そう、『トゲたろう』の事じゃ。」

 

 

お婆さんの言葉に4人は驚きを隠せなかった。

 

 

「じゃあ、トゲたろうの親はジムリーダーのミカンさんのポケモンたちって事なんですか!?」

 

 

サトシの驚きと共に発した言葉に2人は頷く。

 

 

「トゲたろうの事をミカンに伝えて、見たいか聞いたんじゃ。 そうしたら見たいと言ったからのう。 ミカンにとってもトゲたろうは大切な存在。 今どうなっているのか、トレーナーはどんな人物なのか知りたいと思うのは当然じゃろう。」

 

「……ここに来る理由は分かったけどよ。 なんでオレはここに残るんだ? いや、確かに修行の続きができるから良いけどよ。」

 

 

ゴールドはここに残る理由を聞く。

 

 

「理由はまだバトルの基礎を全て教えていないからじゃ。 ミカンはジムリーダーじゃぞ? ポケモンバトルもまともに学べていないトレーナーに任せるのは不安になるじゃろう。 これからの戦いでもミカンとも共に戦う機会もある。 少しでも学ばなければな。」

 

「……そっか、あの野郎と戦う時に一緒戦う場合があんのか。 分かった。 確かに大事な相棒の子のトレーナーが弱いと不安だもんな。」

 

 

一度タマゴから孵したゴールドだからこそ、納得する。

 

 

「という事で、お主ら3人に迎えに行って欲しい。 頼めるか?」

 

「「「はい!」」」

 

 

レッド、イエロー、サトシはその頼みを承諾する。

 

 

「じゃあ、ゴールド。 ピカたちもお願いな。」

 

「チュチュ達の事だから大丈夫と思うけど、お願いします。」

 

「うっす! 任せてくれ。」

 

「じゃ、行ってきます。」

 

「ピカチュウ!」

 

 

そう互いに話しながら3人はゴールドと2人に見送られながらコガネシティへ向かう。

 

 

 

「───見つけた。」

 

 

その光景をある人物が見ている事に気がつく事もなく。

 

 

 

 

 

 

 

─── ??? ───

 

場所は変わり、カントーのある場所にて。

 

戦いが行われていた。

 

 

「シャワーズ、“シャドーボール”!!」

 

 

以前、ヤマブキシティでの戦いでロケット団に実験体として扱われ、エリカとそれぞれ一体ずつ保護したイーブイが進化したシャワーズの攻撃をその相手に繰り出す。

 

しかし、相手のポケモン、『スイクン』はその攻撃を避けるのだった。

 

 

「いきなり攻撃してきたけど、やっぱりカツラと同じ理由で仕掛けてきたの?」

 

 

スイクンはカスミの言葉をただ聞き、見つめる。

 

 

まるで、“力を示して欲しい”と言っている様に。

 

 

「なら、私の全力を見せてあげる! 行くわよ、スイクン!!」

 

 

カスミはシャワーズを一度戻し、ランターンの“ランちゃん”を繰り出し、共に近くの滝の中での戦闘を繰り広げるのだった。

 

 

 

 

 




以上、いかがでしたでしょうか?


番外編は時々更新致します。


ただ、来週は番外編、本編共に更新しないかも。


理由は色々とありますが、結末までの展開に多少スランプ気味で悩んでいるのが主な原因です。
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