ポケットモンスターSpecial 冒険記録   作:KAZ1421

8 / 14
番外編 ジョウト編です。


ではどうぞ。



2026/03/11


ミカンと別れた後、ある場面を追加。




育て屋〜コガネシティ

 

─── 育て屋 ───

 

 

最初に目に映ったのは天井だった。

 

 

「……ここは?」

 

 

目を覚ましたゴールドは何故此処で寝ているのか分からなかったが記憶を思い出し、ベッドから身体を起こす。

 

 

「そ、そうだ! 先輩達のピカ達とタマゴは!?」

 

 

気を失う前に謎の人物に人質とされていた事を思い出し、周りを見る。

 

すると、

 

 

「あ、目が覚めたんですね?」

 

 

1人の女性が起きたゴールドに声を掛ける。

 

 

「………えーと、お嬢さんは一体?」

 

 

ゴールドは一度も会った事がない女性が自分を心配しているという状況に整理が出来ず、質問する。

 

 

「そうですね、自己紹介をしましょうか。 私はミカンと言います。」

 

「! ミカンって、トゲたろうの親のトレーナーでジムリーダーの……って事は、」

 

 

その瞬間、部屋の扉が開いて3人が入ってくる。

 

 

「! ゴールド!! 目が覚めたんだな!」

 

「サトシさん、それに先輩達も!!」

 

 

サトシ達三人が帰ってきた事を確認すると質問する。

 

 

「ピカとチュチュ、そしてタマゴは!?」

 

「大丈夫。 ピカとチュチュ、それにタマゴも無事だよ。」

 

「ゴールドさんのおかげです。 僕たちがいない間守ってくれてありがとうございます。」

 

 

 

レッドとイエローの言葉にゴールドは安堵する。

 

 

「良かった、無事でよかったぜ。 そういや、襲って来たあの野郎は?」

 

「あいつは既にコガネシティの警察が連れていたぜ。 よくやったな、ゴールド。」

 

 

サトシがそう自分を誉めてゴールドは嬉しくなるが、すぐに()()()を話す。

 

 

「…今回襲ってきたあの野郎、オレだけじゃなくてサトシさんや先輩達も狙ってたぜ。」

 

「……ああ、お婆さんから聞いた。 オレ達を狙ってこの育て屋を襲ったって。」

 

 

レッドは真剣な表情で既に聞いた事を言う。

 

 

「警察から聞いた情報だと、今回捕まえた奴は【ポケモンハンター】で複数人で行動してたって話だ。」

 

「周辺は捜索したそうですが、仲間は見つからないそうです。」

 

「そうっすか……てか【ポケモンハンター】って何すか?」

 

 

ゴールドは聞いた事がない言葉に質問する。

 

 

「【ポケモンハンター】は()()()()()()()()()()()()()()()()の事です。 その手段は悪質で人のポケモンを強奪したり、保護指定区域のポケモンを密猟するなどをする犯罪者です。」

 

 

ジムリーダーのミカンがゴールドの疑問に答える。

 

 

「──なんだそれ、ポケモンを道具としか思ってないって事か。」

 

 

【ポケモンハンター】の事を知り、ゴールドは怒りを露わにする。

 

 

「そんな奴らが俺達を狙ってきた。 理由は警察から聞いたけど、()()()()()()()()()()()。」

 

「依頼? オレ達を狙って? ………まさか。」

 

 

ゴールドはサトシから聞いた理由にある推測をすると、サトシ達3人は頷く。

 

 

「うん。 あの仮面の男かロケット団残党、もしくはシモンの残党って線もある。」

 

 

レッド達4人を目の敵にしている存在は多い。

 

多くの【悪】をレッド達図鑑所有者達は倒してきたからだ。候補が多く、相手が全く読めない。 だが確かな事がある。

 

 

「……今回のジョウトの旅、一筋縄には行かないな。」

 

 

レッドの言葉に全員が頷く。 依頼した人物が何者なのかわからないが、今後も自分たちを襲って来るのは目に見えているからだ。

 

 

「……でも大丈夫だよ。」

 

「え?」

 

 

突然サトシが問題ないと断言した事に3人は疑問に思う。

 

 

「俺にはポケモンが、そして頼りになるみんながいる。だから何が来たって乗り越えられるさ!」

 

「ピカチュウ!」

 

 

その理由を聞いたレッド達3人は笑みを浮かべて頷く。

 

サトシにとって自分たち3人が()()()()()()()と断言したのだ嬉しくない訳はない。

 

 

 

「ふふ、いい仲間がいるようでよかったです。 さて、わたしはアサギシティに戻ります。」

 

「え、トゲたろうに会わなくて良いのかよ?」

 

 

ゴールドがそうミカンに聞く。 ジムリーダーのミカンは自身の預けたポケモンの子供のトゲたろうに会いに来た筈だと疑問に思ったのだ。

 

 

「その件は既に()()()()()()()()()。 ゴールド君が目を覚ます今日までジムを空けてしまったのでもうそろそろ戻らないといけませんから。」

 

「お、一昨日!! って事はオレは2日寝てたのか!?」

 

 

ミカンの一昨日という言葉に驚きサトシ達の方へ視線で本当かを訴えると3人は頷く。  どうやら本当に2日は寝ていたようだ。

 

 

「トゲたろうも含めてポケモン達がゴールド君を心配そうに見ているのを見ました。 大事にされていて良かったです。 アサギシティに来たらジムに来てください。 ──その時にはゴールド君とバトルをしたいんです。 良いですか?」

 

 

ミカンからのバトルの申し出でにゴールドは驚くが、

 

 

「ああ! ぜってー負けねえ!」

 

 

快くその申し出を受けるのだった。

 

ミカンと別れてしばらくした後、レッドとイエローはゴールドに真剣な顔で語る、

 

 

「……なあ、ゴールド。 イエローと相談したんだけどさ、ピカとチュチュのタマゴをゴールドに預けてみたいんだけどどうかな?」

 

「え?」

 

 

突然の提案にゴールドは驚きを隠せない。

 

 

「で、でも、レッド先輩のピカとイエロー先輩のチュチュの子供だぜ? 先輩達が育てればいいんじゃ───」

 

「今回の事件でゴールドはピカとチュチュのタマゴを守る為に必死にやった。 そんなゴールドだからこそ、ピカとチュチュのタマゴを預けるに相応しいって思ったんだ。」

 

「ゴールドさんがいたからタマゴは無事だったんです。 そんなゴールドさんならチュチュとピカのタマゴから生まれるポケモンのトレーナーに相応しいって思ったんです。 どうでしょうか?」

 

 

レッドとイエローにそう言われて悩むゴールドにサトシは言う。

 

 

「ゴールド。 お前ならそのタマゴのポケモンのトレーナーに相応しいって俺も思う。 もちろんゴールドの考えを優先するぜ。」

 

「ピカチュウ。」

 

「………分かった。 先輩達のピカとチュチュのタマゴ。 オレが責任を持って育てます!」

 

 

こうしてゴールドはピカとチュチュのタマゴを預かる事となった。

 

 

 

 

 翌日。 ゴールドの体調もすっかり良くなり、世話になったこの育て屋と別れる時が来た。

 

 

「今回、色々と世話になったなぁ。 ありがとうよ。」

 

「いえ、こちらこそありがとうございました。」

 

 

見送りに来ていたお婆さんとお爺さん、そしてポケモン達にサトシはそう感謝を伝える。

 

 

「育て屋の手伝い、色々と楽しかったです。」

 

「機会があったらまた来ます。」

 

「ああ。 お前さん達ならいつでも歓迎するぞ。」

 

 

イエローとレッドの2人にお爺さんはいつでも歓迎すると言う。 そしてお婆さんとお爺さんはゴールドの方を見て言う。

 

 

「小僧。今回教えた事は基本中の基本。 これから強くなれるかはお前さん次第じゃ。」

 

「ああ。 わかってるぜ。 色々とサンキューな。」

 

 

ゴールドはそう感謝を言う。

 

 

「オコリザルもみんなもまたな。」

 

 

ゴールドの言葉を理解したのかポケモン達は頷く。

 

 

「それじゃあまた元気で!」

 

「ああ。 お前さん達も気をつけてな!」

 

 

 

レッド達4人は育て屋の2人と別れを惜しみながら次の街、コガネシティへと向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─── ???? ───

 

ある場所の一室にてある人物が部屋に入り、 その部屋にいる人物に敬礼し、報告をする。

 

 

 

「“ ”様。 標的の1人、ゴールドという少年の戦闘データ等を報告致します。」

 

「分かった。 聞こうじゃねえか。」

 

 

 

報告した人物は育て屋を襲撃した人物と共にいた人物だ。 彼はポケモンハンターで自らの上司に自身が得た情報を報告しているようだ。

 

 

「……なるほど、こんなガキでもそれほど厄介って事か。」

 

「はい。 おそらく残りの3人も同等、もしくはそれ以上に強敵の可能性があります。」

 

 

その意見を聞き、判断する。

 

 

「……ならしばらくはターゲットの戦闘スタイルなどを調べろ。」

 

「今回の様に捨て駒を使ってですか?」

 

 

その言葉に指示をした人物は頷く。

 

 

「このガキどもが強い事は分かった。 だが、依頼された以上どんな困難だろうと失敗はしねえ。 この裏の業界なら絶対にな。」

 

「は!」

 

 

そう指示を受けた人物は部屋を後にする。

 

 

 

 

─── コガネシティ ───

 

育て屋の2人と別れ、コガネシティへ辿り着いた4人。

 

だが、

 

 

「〰︎〰︎♪」

 

 

何やらゴールドの様子がおかしい。

 

何処かテンションが上がっているというか、期待している様な感じだ。

 

 

「ど、どうしたんでしょうか? ゴールドさんは。」

 

「ああ。 なんかこのコガネシティに来てからこんな感じだ。」

 

 

レッドとイエローはそんなゴールドに疑問を持ち、勇気を出して質問する事にする。

 

 

「ゴールド、どうしてそんなテンションが高いんだ?」

 

「良く聞いてくれたぜ先輩!!」

 

 

ゴールドは質問してくれた事に感謝頷く述べ、話す。

 

 

「このコガネシティにはラジオ塔があって、その番組になんと、アイドル歌手の【クルミちゃん】が出演しているんだ!!」

 

「「クルミちゃん?」」

 

 

クルミちゃんというアイドル歌手の事を全く知らない2人は一体誰なのかと疑問を持つ。

 

 

「ま、まさか先輩達はクルミちゃんを知らないのか!?」

 

 

レッドとイエローがクルミちゃんを知らない事に驚愕と失望の表情を見せる。

 

 

「ご、ごめん。 オレはバトルとかが好きだからそういうのは疎くて。」

 

「僕もです。」

 

 

レッドとイエローはそう知らない理由を話す。

 

(イエローに関してはバトルというより、友達のポケモンや最近ではレッドの事を常に意識して旅の最中にもスケッチブックでレッドを書いたりしていたので知らないのだが、それをレッドの前で話す訳にはいかないのでレッドに同意した。)

 

 

「なんて事だ。 まさかクルミちゃんを知らない人がいるなんて………。」

 

 

その事実にゴールドはショックを受けて膝を付く。

 

 

「クルミちゃんって確か、ゴールドが好きなアイドル歌手だったよな? そういえばこのコガネシティにラジオ塔があったな。」

 

「ピカチュウ。」

 

 

以前、ゴールドの家で過ごした事があるサトシはゴールドが推しているというアイドル歌手のクルミちゃんの事を思い出す。

 

 

「そう、もしかしたらクルミちゃんに会えるかもってさ。 少し楽しみで。」

 

「それでそんなテンションが高いんだ。」

 

「ならラジオ塔に行って見るか? もしかしたら会えるかも知れないぜ?」

 

 

 

そんなサトシの提案にゴールドは食い付く。

 

 

「当然! サトシさん達が居なくてもオレ1人で行くつもりだったし、文句は無いぜ!!」

 

「アイドル歌手か──、ゴールドがそんな推してるなら一度会ってみたいな。」

 

「僕も会ってみたいです。」

 

 

そう3人とも言い、次の目的地が決まった。

 

 

「よし! 一度ポケモンセンターで休んでからラジオ塔へ行こう!!」

 

 

 

サトシのその言葉に3人は頷くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




以上如何でしょうか?


次も楽しみに。


(もしかしたら内容を飛ばすかもしれませんがその時はご了承ください。)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。