転生魔導師の迷走道   作:かりん2022

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目標は究極の自家発電

地球から異世界にTS転生した。

腐女子だったのである意味ご褒美だった。ナーロッパでも、女性は生き難かったし。

幸いにも魔法学院の教師の子供として生まれたので、滅茶苦茶研究を頑張った。

発明→大儲け→研究の正のループを繰り返し、ついには人間としての殻を破り、無事討伐された。

 

転生したのは、渇望した懐かしき現代日本だった。最も、並行世界のようだったが。

俺としては、日本とジャパニメーションさえあればなんでもいい。

絵心は前世で滅茶苦茶鍛えたので、今世では音楽に挑戦してみる事にした。

アニメや映画を作るというのも面白そうだ。

 

両親は天才だと褒め称えてくれて、ペンタブや漫画の執筆の為のあれこれをプレゼントしてくれた。

 

早速俺は向こうの英雄譚を参考に執筆を開始した。

 

小説→自力漫画化→自力書籍化→自力グッズ化→自力アニメ化→自力映画化→自力実写映画化→自力ゲーム化→自力二次創作が目標だ。

 

これは中々、一生の計画としては十分壮大なのではないか?

伝説になりそう。せっかくチートなんだから、チートでも難しい事したいよな。

 

まずは、15歳になったら投稿サイトで連載しよう。

いくつかの候補を挙げて、ヒットした奴を漫画化するのだ。

漫画化・アニメ化・実写化・ゲーム化がしやすい物を考えるのだ。

ヒットする事も大事だが、それ以上に自分が楽しめる事が大事だ。

何せ自己満足の伝説を作るのだ。自己が満足できなかったら本末転倒すぎる。

 

小説を完成させ、漫画の下書きを描き、アニメ・映画の脚本とゲームのシナリオを書く。音楽も考える。そこまで済ませたら、予約投稿で進めている間に金策をしたい。

 

15になったらバイトをして、18になったらそのお金で会社を作る。

大学はいいや。やる事いっぱいあるし、資格が欲しくなったら通おう。

 

完璧な計画だ。

 

15歳になると、俺はついに投稿サイトに登録した。

自らの壮大な野望を明記し、3年間、みっちり予約投稿をあげた。

 

いくつか上げる予定だったが、疲れたので一作で力尽きた。

 

炎上が怖かったので、感想欄はオフだが、漫画を掲載する投稿サイトへのリンクと、完結したら通販するというリンクを貼った。

 

そして、バイトをする傍ら、ちまちまと漫画を描いて、別の投稿サイトに予約投稿した。

漫画の連載が始まると、梨の礫だった小説サイトのPVが伸び始めた。

 

18歳になると、俺はバイトで貯めたお金、100万円で起業し、ネットショップを開設した。

投稿サイトに付随しているネットショップで、在庫を預かってくれる素敵仕様だ。

商品は1万円の魔力判定の水晶。3000円の同人誌(おまけの光る魔法陣カード付き)。作中に出てくるアミュレット。コスプレ衣装。投稿サイトでお手軽に作れるグッズなど。主要キャラの抱き枕を作った時は自分が大騒ぎだった。

 

値段はお高めにした(というか、赤字を出さないようにするだけで高くなってしまうのだ)が、完結したタイミングでネットショップをオープンしたのもあり、買ってくれる人はちらほらいた。

 

それから、急に魔力判定の水晶だけ売れるようになった。

 

試しにオークションに出してみるとお高く売れたので、大量にオークションに出す。

すると、投稿サイトの小説や漫画もPVが上がり始めた。

それに呼応して、オークションの金額が上がる。

なんか投稿サイトの方の商品も完売した。あ、オークションで売られている……。

 

試しに特別デカい魔力判定の水晶を最低落札価格一億でオークションで売った。売れた。

 

とにかく、資金が出来たので、マイチューブのアカウントをとる事にした。

ここにアニメを載っけようという魂胆である。

アニメだが、絵柄だけなら魔法と科学とAIちゃんを駆使してなんとか準備できた。

絵が描けるというのはやはり強い。

効果音も効果音集を買ってなんとか。今の世の中お金あれば割となんでもできるね……。

後は歌手と声優が必要である。

 

募集要項をキャラごとに動画にして挙げる。

オーディションの場所、日時、役名、仕事量、給料、どんな声を求めているか。それと後はセリフを入れるだけのワンシーンをいくつか。それと、これは俺の我儘だが、属性の一致は絶対だ。

という事で、スタジオを借りてオーディションを行う事とした。

子供役も欲しいので、収録は夏休みに済ませる予定だ。

アニメ、アニメ映画、ゲーム分、全部撮るから、お買い得パックって事で一キャラ100万くらいか? もちろんメインキャラはもうちょい高くするけど。

それぞれのキャラ当選者には、キャラ生い立ちシートもプレゼントするつもり。

喜んでくれればいいな。

 

7月のとある日曜日。オーディションの日。

300人くらい応募が来てびっくりした。

お金の力って凄い……。

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