俺は、なんとかメンバーを5人集めていた。
「皆さんは、隠された農村の農民です。魔力判定の義務から逃れてました。そして、村が見つかって魔力判定される事になり、魔力が強かったので徴兵される事になりました。外の世界にドキワクしながら魔法の授業やダンジョン攻略に挑む事になります」
「わかりました!」
「了解です!」
「頑張ります!」
「頑張っちゃうぞー⭐︎」
「ラジャー!」
なんだかアクの強いメンバーが残った。
役名、フレア。芸能界から干されてた男(芸能界とは関係ないから関係ない)
役名、アクア。不祥事を起こした男(実質個人依頼だから関係ない)
役名、ウィンド。売れない芸人
役名、パワー。売れないアイドル
役名、サンダー。元自衛隊の男
どうせ今回だけの偽名なので、個々の名前は覚えず、役名だけ覚える。
もしもの時の安全策の自衛隊の男を除いては、なんでもすると言ってきた相手だ。
文字通りなんでもしてもらう予定である。
とにかく、5人には生い立ち表と名前を完璧に覚えてもらう。
何度かテストして、いざ出発。
「これから特殊なセットのある場所に移動するけど、動揺しないように」
俺は5人を連れて移動する事にし、異世界への扉を開いた。
「ええええええええ」
「本物の魔導師……」
「大変な事になってきたぞ」
「一番乗りしちゃおー⭐︎」
「これって法律とか」
「セットです」
「はい」
「あくまでセットです。いいね?」
「はい」
予め、撮影用にダンジョン近くの家を借りている。
ここで、魔力判定のシーンや自己紹介のシーン、魔法の勉強のシーンを撮るのだ。
それらの撮影の後、俺はカメラを止めて言った。
(カメラは使い魔ドローンが撮影してくれている)
「魔法は見た事ないって設定だから驚いてOKです。ここから常に撮影して、必要な芯を編集するので常に見られている事を意識してください。朝食で作戦会議、午前は授業で、午後はダンジョン。夕食時は反省会。お昼ご飯の時はお小遣いあげるので好きな物を食べてかまいません。ただ、安ものはお腹を壊す確率が高いので気をつけてください。それでは、アクション!」
「これから、お前達には魔法の授業をする。税金を滞納していた分、ダンジョンでガンガン義務を果たしてもらうからな!」
「ヒェェ」
「わかりました」
「魔法使い、俺が」
「パワー、頑張っちゃうぞー⭐︎」
「全力を尽くします」
覚えさせるのは、見栄えがする魔法だ。
9割無駄で構成されているが、魔法陣が浮かんだりしてとにかく格好良くて魔法を使っているって感じがする。
最初の階層ボスを討伐目標に据えているので、こんなもんでいいのだ。
買い物に右往左往をする所を撮って、初日は装備を整えた。
サンダーに準備運動の仕方を習ってその日は終了。
二週間でダンジョンに慣れてもらい、ついにダンジョンに泊まり込みで攻略に写ってもらった。
三週間は予定通りに行ったのだが、親切な他の冒険者に助けられるというアクシデントが起きた。それでも5人は村人の演技を頑張った。結果、冒険者達に騙されてるよと諭され、戻る。翻訳魔法を使ってもらうというサービスっぷりで言い逃れできない。
「カーット!!」
洞窟から出てきた冒険者達に慌てて駆け寄っていうと、5人は一斉に頭を下げた。
「ごめんなさい、演劇だったんです!」
「なんだ? どういう事だ?」
「この魔道具は人を動く絵に描き写すもので、これを使って劇をするつもりだったんだよ」
そこで魔道具を操作して、動画を映す。
「劇を途中でやめるわけにはいかなくて……すみません!」
「あれ、全部演技だったのか?」
「そうなんです!」
「邪魔しちゃったかしら」
「そんな事は! そうだ監督、この人達にも出演してもらう事はできるでしょうか?」
「それしかないな」
そういうわけで、演技指導して俺が正義の冒険者に倒される所まで写して、映像を再生できる魔道具を人数分といくばくかのお金を冒険者にあげた。
再生用魔道具には、おまけとして俺の今までのアニメや映画も入れた。
喜んでもらえて良かった。危うく警邏を呼ばれる所だった。
とにかく編集を頑張って、マイチューブで放映。
俺は20歳の誕生日までに、一生の目標を達成したのだった!!
20歳までは商品の増産だけしてのんびりすごそー。
書籍化の話に乗ってみるのもいいな。
俺の作ったのとプロとの違いで興味がある。
ま、著作権についてはガッツリ話し合わせもらうがな! 俺の作品で儲けるのはいいが、俺の作品を俺から取り上げて俺が好き勝手するのを邪魔するのは許さん。
少なくとも二次創作フリー。これが絶対の条件だ。
それだと有名な俳優が使えない? 売れない俳優でも演技が上手いのや根性あるのはいるじゃん。条件に当てはまるなら素人でもいいし、当てはまらないなら大御所でもお帰りください、だ。