己とチームの球道編   作:しゃけふりかけ

16 / 25
戦力外ってのは悲しいもんですね。西川遥輝ぃ…北の大地に帰ってくる気はないですか?
ってか取ろうや。

あと、輝40本いってる〜!!!おめでと〜!!!
HR王として威厳のある本数、ありがとうございます。
それと、その輝と才木はメジャー行くのかな?行くなら応援したいですし、どんな成績を残すか楽しみですね。
それと西純矢は打者転向。雄平、糸井、石井琢朗みたいに成功できるのかなぁ…ちょっと心配もありつつ、頑張って欲しいです。



ダブルヘッダー②

1
2
3
4
5
6
7
8
9
4
9
2
5
7
P
8
3
6

西

  
1
2
3
4
5
6
7
8
9
P
3
8
7
9
4
6
5
2

 

第二戦のスタメンは以上の通り。先攻後攻は入れ替わっている。それにしても、一番ピッチャーとは…タマの実力を考えれば妥当なのだろうか。

始まる1回の表。先頭は先ほどと同じミチカ。

「ストライク!」

初球はアウトローストレート見逃し。

(…違う…違う…そう、それ!)

メグムのサインに二度首を振った後、球種が決まる。

「ボール!」

しかし高めに抜けてしまう。

(フォークが、やっぱりか…)

内心では落ち込むも、気を取り直して三球目。

カキン!

逃げていくスライダーに手を出てファール。カウントが整った。

(ここはシンカーいきたい…)

(…あの顔はシンカーの顔かなぁ?)

メグムがシンカーのサインを出すと、首を縦に振る。インコースにミットは構えられた。

カキンッ!

しかし合わせられて、鋭い打球がファールになる。

(危なかったぁ…もう少し厳しいコースに投げないと…!)

反省をしつつ、ストレートをアウトコースに投げ込んでセカンドゴロに打ち取る。

次の打者も、変化球を織り交ぜつつ、最後に縦スライダーで空振り三振。

このまま三者凡退といきたいところだったが、三番ナツキにフォークをセンター前に運ばれる。

(甘かったかな…)

良い所に決まったと思ったのだが、タマは打たれたシーンを回想する。

と、そうしているとバッターボックスに入る。四番、ヤスミ。

初球カーブ、次にストレート。連続ストライクで0B2Sとする。しかし、ここからフォーク、シンカー、シンカーが外れフルカウント。

(変化球が決まらないなぁ…ここはストレートで押そう!)

配球はインハイ直球。タマもそれに応え渾身の一球を投げる。

キンッ!!ガシャン!!

ボールはバックネットに当たるファールボール。

(…もう一球行っとこうか!今度はアウトハイ!)

キンッ!

またもファール。

(変化球…空振りを取るならフォーク?最悪このバッターはフォアボールでも大丈夫…)

(…フォーク。うん)

とりあえずボールでもいいので、低めにフォークを要求。…しかし、

シュッ!

「あっ…」

フォークボールが抜けてしまい、真ん中へ吸い込まれていく。

 

カキンッ!!

 

弾丸ライナーはそのままライトの頭を越えフェンス直撃。角度さえついていればという当たり。一塁ランナーは三塁へ。ヤスミは一塁ストップ。

初回からピンチを招いてしまう。

「タマ、ここは一旦ストレートで押すよ!」

「うん、分かった」

変化球を多めで配球してきたが、ここは一旦スタイル変更。

初球からストレートを続けて、2B2S。

「んっ!!」

カキンッ!

6球目のストレートはセンター高いフライ。…何事も起こらず捕ってアウト。なんとか無失点で留める。

 

そして裏の攻撃。先頭はタマから。

先ほどの投球結果が頭に残ったまま、整理がつかないままの打席になってしまう。

カキンッ!

しかし、三球目のカーブを振り抜くと強いゴロが三遊間へ。

「ヒットなの!」

「ナイスバッティング!タマ!」

これがヒットになる。こういうことが出来るのは、やはり野球センスを持っているのだろう。

次のイクミは、送りバントの構え。その初球、相手投手のモーションを読んでタマが好スタートを切り、二塁へ走る。イクミはバットを引いて、見送る形。相手捕手からの送球が来るが、スライディングで二塁を陥れた後。盗塁に成功する。

そして、その次の一球で送りバント成功。一死三塁で先制のチャンス。

三番アイナは凡打に終わるも、ユウナが第一戦の調子そのままに、ライトへのタイムリーツーベースヒット。1点を先制することに成功した。

5番リアンは三振でイニングは終了。一点リードを貰ったタマはその後、味方のエラーが絡み、ヒットは一本も許さなかったものの二死二三塁とチャンスを作られ、一番のミチカに打順が回ってくる。

(ここは調子の良いストレートで最後までいこう!)

「…んっ!!」

ピッチャーフライに打ち取り、無失点。

だが裏の攻撃は三振、三振、凡フライ。タマは最後のアウトを確信した瞬間、ベンチからすぐにグラウンドへ。

(タマ、絶対に打順が回ってこないと思ってるのか、グローブつけっぱにしてたな…)

二番から始まる攻撃だったが、調子が上がってきたタマを捉えることは出来ず。

三振、ファーストゴロ、サードフライで、先ほどのチス中のイニングと同じくらいの時間で終了。

そして、この試合の見どころになった、3回裏の攻撃。

(ずっと見てたけど。サードの動き…ヤスミって子、守備が穴な気がする)

メグムはバントの構えを取り、サードファーストは前進してくる。

投手が投じた高めのストレートを、突っ込んできたサードヤスミの後ろにポテンと落とすようにバントする。ヤスミは咄嗟にジャンプして取ろうとするも、グラブは届かず。急いで投手がボールを拾った頃には、一塁ベースを踏もうかという時だった。

良いプッシュバントで一塁にランナーを置いて、続くタマが3球目をセンター前。

二番のイクミは送るかと思われたが、初球から積極的に振っていき、4球目がレフトの前へ間に合うか怪しい所へふらーっと上がったフライ。レフトがスライディングキャッチを試みるも、ボールを後ろに逸らしてしまう。

「よしっ!!」

タマは後逸したのを見ると、メグムに続いて全力でホームへ走る。

「回って回って!!行ける行ける!!」

三塁ランナーコーチをしているチームメイトが何回も腕を大きく回す。カバーに入ったセンターからボールが中継に帰ってくるころには、タマはホームベースを踏み3点目が入っていた。

打線を繋げたい三番アイナは、ライトへの大きな当たりになるもフライ。ランナーはタッチアップで三塁へ。

一死三塁でユウナに回ってくる。

『まぁ、四番ですから。ここで決めてほしいですよねぇ~!』

うわっ、誰君。某大天使は帰ってもろて。

ブンッ!

あー、そうこうしてる内に2B1Sじゃないか。…でも、ここで打つのが四番の所以か。

 

カキンッ!!

 

4球目のスライダーは、空高く上がるビッグフライ。

センターが落下予測地点に入って捕球の姿勢を取るが、思ったより伸びているのか、徐々に後ろに下がる。

「これ、もしかして入ったんじゃ…?」

タマがポツリと呟くと、ホームランゾーン手前でそれ以上下がれなくなったセンターがグラブを下げる。

「わ、スゴイ!!入ったの!!」

「え、嘘でしょ?」

「すっごいですユウナ先輩!」

チスベンチも驚きが隠せず、向こうベンチに至っては「何だあいつ…」とユウナを見ている。

今日二本目のツーランホームラン。点差を5点と広げる。

この後は、ショートゴロ、三振を喰らい終了。

反撃したいオリュウシ中学の攻撃だが、タマは3回以降はストレートを主体にしたピッチングで安定感を見せ、4回を被安打0(エラー1)奪三振1、5回を被安打0奪三振1、6回を被安打1でそれぞれ無失点。

一方のチス中も、5点で満足せず追加得点をしておきたかったが、4回からマナカに代わってマウンドに上がった剛腕二年、龍居(たつい)ラオにねじ伏せられ、4、5、6回を被安打1に抑えられる。

7回表は、タマは先頭ハルミに四球、次の八番はアヤカに代わって、代打倉本ジュン。2B2Sからのシンカーを捉えられセンター前ヒット。

無死一二塁だが、ここから粘りの投球を見せて、4度目の打席が回ってきた一番のミチカはサードへのゴロで、守るニナは三塁を直接踏み、1アウト。一塁は間に合わない。

ユノはセンターへのフライ。ランナーはタッチアップは出来ず。2アウト。

三番のナツキを迎え、打順的にもここで絶対に抑えておきたいところ。シンカー、シュート、フォークと変化球を続けて3Bとしてしまうも、低め良い所の縦スライダーを振らせると、アウトロービタビタにストレート。フルカウントとすると、インコースへストレート。これはファールになる。そして最後、さっきのストレートと同じコースに縦スライダー。これが決まって空振り三振。無死一二塁のピンチを無失点で切り抜ける。

7回裏は、好投を見せたラオが降板し、三年の竹永(たけなが)レンが登板。

最速143kmのストレートと、彼女の代名詞と言われている魔球ドロップカーブに翻弄され、八番ニナは三振。メグム、タマも初見で捉えることは出来ずゴロアウト。

8回表、流石にタマは疲れが見えてきたのか、四番ヤスミを歩かせると、1アウトを挟んで、また四球。

(そろそろきつくない?大丈夫?)

メグムが身振り手振りで聞くも。

(大丈夫だから…私は大丈夫だから…!!)

(…無茶しないでね?)

投げ続けるタマ。七番打者は、第一戦にグランドスラムも打った西川ハルミ。

「…んっ!!…あっ」

初球、ハルミに対してのストレート。初球からストライクを取ろうとするが、ボールは甘い所へ。

 

カキンッ!!

 

右中間への強い当たり。ランナーは二人帰ってこれるか。

ライトリアンが捕って、中継のナオへ、二人目のランナーは三塁をすでに蹴っている。

ホームでのクロスプレー、際どいタイミングになるが、主審は高らかに告げる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「セーーーフッ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二点タイムリーツーベース、2-5とされる。タマはしゃがみこんで、後悔に駆られる。

ベンチからは、ミイヤが出てきて投手交代としそうな雰囲気。

(…まだ)

…だが、ここでタマは思わず首を振ってしまう。

(こんなので、降りたくない…!)

「!!」

それに気付いたミイヤは、その場で少し考えた後、親指をぐっと立てて、ベンチへ戻っていった。

(私が…チームを引っ張っていかないと!!)

一球一球にそんな思いを込めて投げ込むタマ。しかし、身体は無茶を聞いてくれないようで。

「フォアボール!」

「くっ…!!」

ジュンを四球で出し、一死一二塁。

次の打者は、九番のチヒロー。*1

(ストレートが落ちてきてる気がするから、変化球主体でいきたい!)

(えーと、アウトローストレートは首横ね?ってことは変化球か、コースは…)

(…正直コース指定されても投げれる自信はないかも)

(…んー、あの顔は。…アバウトでいこっか、ストライク入れてー)

メグムもタマの意見を上手く読み取り、それを尊重して配球していく。

シュート、内角ボール。カーブ、外ストライク。

フォーク、高め抜けてボール。縦スライダー、低め空振り。

そして5球目。

(フォークで三振取ろう…!)

(あの動画の先輩みたいに)

(一人で投げ込んで)

(ゲームを終わらせる)

(なんてカッコいいんだろう)

(低め狙って…)

(…あっ、ダメ)

(そのコースは…)

(ダメッ!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カッキーーーンッ!!!

 

 

 

ジャストミート。レフトへ引っ張った打球は、打球角度がついていないにも関わらずぐんぐん伸びていく。チヒローは打った瞬間は走り出したものの、打球を見て確信。ゆっくりダイヤモンドを回った。同点、3ランホームラン。九番の思わぬ一撃だった。

 

*1
本名:三ツ村チヒロ

試合描写、どれが良い?

  • ダイジェスト形式多め
  • 細かい描写(打者投手の心理描写等)多め
  • なんでもいいから書いてくれ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。