「ん?なんで弱いのって?」
チス中学野球部のキャプテン、
「んー…なんと言えばいいのか迷うの…」
「やっぱり、理由があるんですよね」
「そうなんだけど…」
少し間を置いて、「うん、隠してもあれなの」と、決心したのか、ミイヤは口を開く。
「咲儂リントって人がいたの」
「咲儂リント?」
(どこかで聞いたことがあるような…)
「とっても凄い人だったの」
「そうなんですか?」
「うん、あの時のチーム。私も含めて、彼に頼りっきりだったの」
「毎試合投げてもらって、完投はいつもの事、決勝点は自らのホームランで上げることも多かったの」
「大会でも同じ。彼が投げて、彼が打って、彼が勝たせる。去年の優勝は彼のお陰なの」
「そんなの…」
「もちろん、チームプレイの野球とは言えなかったの。ただ、自分で手にしたわけでもない勝利に、酔いしれていたの」
「それを見かねたんだと思うの。彼は去年の冬辺りに野球部を辞めちゃって」
「彼がいた期間、チームとしては全く成長はしていなくて、結局元の状態へ逆戻り」
「残ったのは、大会初の優勝っていう背の丈に合わない肩書だけになっちゃったの」
「…これでわかってくれた?」
「まぁ…理由は分かりました。ありがとうございます」
少なくとも、進んで話したくないこと、それを正直に話してくれたことに、タマは感謝する。
「大丈夫大丈夫。それに皆、多少は反省したと思うの。練習量も大幅に増えたし」
「それでも一向に上手くはならないんだけど…」
「なにせ、コーチの一人もいないから」
「せめて彼に教えてもらえれば良かったの…」
後悔を語るミイヤ。少し考えて、タマはひとつの事を聞いた。
「…リントって人は、今どこにいるんですか?」
「何処にいるかは分かんないけど、今は副生徒会長やってるの」
「副生徒会長…あ」
(そう言えばそうだった…入学式の時に挨拶してた人か…)
「どこかで聞いたことあると思ってたら、副生徒会長やってる人なんですね」
「でも、そんなの聞いてどうするつもりなの?」
「連れ戻す、までとは行かなくても」
「何とか野球部に協力して貰えないか、説得してきます」
「…結構無茶なことなの」
苦笑いをするミイヤ。
「私達も何回か言ったことはあったけど、全部断られちゃったの」
「それでも、現状それしか道がないなら」
「私は全力でやります」
「でも…」
「やります!」
強い意志を示すタマ。
「…うーん、止めるのも野暮なの。そこまで言われたら頑張ってきて欲しくなるの」
後輩の姿勢に、かなり嬉しくなるミイヤ。
「なら、ちょっと行ってきますね!」
「行動が早いの!?」
タマは、部室を飛び出して生徒会室へ向かって行った。
試合描写、どれが良い?
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ダイジェスト形式多め
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細かい描写(打者投手の心理描写等)多め
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なんでもいいから書いてくれ