【再稿】ペルソナ3でハム子のヒーローアカデミア! 作:Cran
まず、ちょっとプロットが限界だったのと誤って削除してしまったこと、原作のほうがどこでどうなるのかわからず、やたらめったらと迷ってしまっていたことなどで眠っていました。
原作が完結したこともありますし、細々と再投稿でございます。
とはいえ、なんだかログとかバックアップが消えているので一から書くのですが。
ちょっとどころではなくいじっているためもしも当時のをご覧になった方がいらしたら、新しい作品だと思っていただいたほうがいいかなと思います。
・2025/6/15:末尾に一文を追加するなどしたほか、少し文を修正しました
終わりからの始まり
そこはどこか近い未来か、あるいは過去のことだろう。
真ん丸な月が見下ろすその場所で倒れる少年少女がいる、その中。誰が発したとも知れない言葉が、絞り出すように漏れ出て、響く。
「そんな、……どうして……」
ただ、ひとり。
血まみれになりながら、薙刀を杖代わりにして必死に立つ少女がいる。ゆっくりと、ほとんど這いずるように歩き出す。それを呼び止める声たち。
「おい、――待てよ、ひとりで、行くんじゃねえ」
ぎりぎりの力を振り絞ってバットらしき武器を杖にして、立ち上がろうとする少年に、彼女は少しだけ微笑みを向け、そのまま前に進む。
それを向けられた、震える足で立とうとする、彼が声を絞り出す。
「くそ、くっそ、なんでだ、なんでオレは立てねえ!!」
膝はがくがくとしていて力を伝えてくれない。半分立って半分座りこんでいるようなもので。
彼の、平凡な人生からいきなり飛び込んで、少しならず向き合った命の瀬戸際の数の多さも、それを掻い潜ってきた自負もそれを裏付ける実力も確かなもの。けれど、これは魂も世界もすべてをねじ伏せるものだから、いたしかたない。
それから、どこからどう見てもすごい人なのに。懸命に生きる、強い精神性を持った、なのになんだか美貌ばっかり評価されてしまう、弓の技に優れた子。
「待って、待って! 待てっていってんでしょ、バカあ!」
でも、それでも。
呼びかけには、ゆらりと微笑みを返す。
ゆらり、ふらりと、まるで誘われるように行く。
楽しかったなあ。同じ同級生で同じクラスで、色々な使命もあったけど。ねえ、もっと、きみが、きみのことを好きな人たちのことを見られるようになったら良いなあ。
それから。
「姉、さん。だめだ、いくな」
双子の弟の掠れた声。
うん。わたしと違って同じな、あんたがいるなら安心だ。
これはね、こうじゃないと、どうしようもないものだから。
だから、私がどうにかするから、それからはお願いね。
面倒な感じになるかもしれないけど。一番いけないのは私が持ってくから。
ほかのみんなも、それぞれ、何とか立ち上がり自分を引き留めようとする。嬉しい。
私がやってきた、やってこれたことの多くは弟がきっと継いでくれる。それで、もう、十分だ。なんもかんも消えるか、私が消えるかなら、そりゃそうよねーって。ね、そうでしょ、私。
きっと、わかっていたことだから。
ああ、でも、みんな優しいからね。
最後にいっておかないと。
一回だけ、くるっと振り返る。
「みんな、ありがとう。ごめんなさい、バイバイ」
――ねえ、荒垣先輩に、伝えてほしいなあ。
心は殺して、私が、残したのは、そんな言葉だったと思う。
υ´• ﻌ •`υ
彼の朝は早い。
それはもう早い。
具体的には、朝五時くらいに行動開始をしてしまうくらいには早い。
特に彼が生真面目だからということに限らない。
(朝の面倒に巻き込まれるのは合理的じゃない)
ということに尽きる。
そういった理由があるので、自宅は雄英高校の至近で、かつ狭いアパートである。お給料はまああれど、広くても使い道はないし掃除の手間がかかるからだ。
訳あって、ヒーロー事務所への所属や運営もしない専業の教師をすることになったのだが、これが忙しい。驚くほどに忙しい。
どれくらい忙しいかというと、忙しいという言葉を口にする暇がないくらい忙しい。
ただでさえ、生徒個々人の趣向や性向やら粗暴だとかその逆とか、学力が高いけれど応用は利かないとかあれこれ悩むことが多い教職で、かつ、まさしく“個性”豊かなヒーロー科の担任である。忙しくないわけもない。
起床してから、頭のエンジンがかかるまでに結構な時間を要する少しぼんやりした頭で、そういったことを改めてつらつらと思う。
(経験不足に任せる仕事じゃねえのだけは分かるが)
多忙に加え、単にチャレンジングな仕事という難題は、別に彼だけに与えられたものではなく、どんな熟練の教師も同じ状況である。毎年いろいろな個性が出てくるので決まったカリキュラムを組むのは難しい。必然的に、各教師自身の個性*1と、受け持つ生徒たちの個性*2とでお見合いをしながら、適時適切に指導をしていくこととなる。マルチタスクはヒーローに求められる基礎的なスキルであり、それが実に仕事をしてくれるお仕事であるといえる。
あくびを噛み殺しつつ、早めに仕事をしておけばあとが楽というこれも合理的な考えだ。自宅を出てから職場へ到着するまで、大体5分。そこから缶コーヒーでも啜りながら当日の予定の見直しにかかる。
――はずだったのだが。
「は?」
雄英高校を目前とした位置にある路地に、血で真っ赤に染まったと思しき子供が倒れていた。
何かのどっきりかを疑うような合間もない。ほぼ反射的に周囲に警戒の目をやりながらも、彼は電話を取り出しつつ走りだす。宛先は病院でもなく警察でもない。
(制服、うちのじゃないが学生か?)
電話をスピーカーに切り替え、声をかけながら数点に指をあててのバイタル確認。
「脈拍、呼吸ともに不安定、微弱、意識なし。……トリアージ、赤だ! ちいっ!」
吠え声を上げた相澤消太は、雄英高校の警備に繋がった電話に怒鳴るように伝える。
「雄英高校正面入口至近、10歳程度の重傷者を保護、外傷と出血多数、至急リカバリーガールの出動を願う!」
そして、捕縛布を駆使して子供――少女を大事そうに抱えられた道具ごと抱え上げ、構内へと急ぐ。
これは、世界がどうこうというより、大事なものを守りたかっただけの少女の物語が終わってから始まった、別の物語。置いてきたもののかわりとばかりに与えられて、紡がれる新しいおはなし。
二次だと大体USJと林間とかですよね。
できればAFO撃滅までいきたいですが。
結城公子さんのコミュの恋人関係は? 必ず設定に反映するというアンケートではなく、皆さんはどのように感じていらっしゃるかなというものなので、お気軽に。
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真田先輩(熱血アニキ、真田 明彦)
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乾くん(侮れないショタ、天田 乾)
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荒垣先輩(我らがオカン、荒垣 真次郎)
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男主人公(禁断の双子の弟、男主人公)
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いない
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全員
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全員-男主人公