【再稿】ペルソナ3でハム子のヒーローアカデミア!   作:Cran

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既に皆様お気づきと思いますが、今作におきましては斎藤くんの出番はございません。
そして、ふと検索してみたら、斎藤くんに転生するという二次作品もちょこちょこ見当たりまして。全国ウン万人の斎藤くんファンには陳謝いたします。

ときに、「血が飲みたくなる」「血を飲むと相手に変身できる」のロジックはどうやって理解したんでしょうね。個性だからおのずとわかるのか、個性診断がかなり優秀でお医者さんが調べればわかるのか。転狐の場合は最初はともかく、おうちごとドーンとしたときにはなんかわかっていたし、前者なんですかねえ……。

今話も前半は一人称です。トガちゃんです。間に三人称を挟んで、後半もトガちゃん一人称です。

そして、またまた高評価を頂戴しました。
神々が私に続きを書くパゥワァを与えてくれている……!


2回目の中学生時代⑩~1学年上の先輩と血の香り・後編~

 キミちゃんは、私が想像していた以上にとってもステキな女の子だった!

 聞いてください、私の笑顔がかわいいって。あんなにステキでカァイイ、キミちゃんと同じくらいに私もカァイイっていってくれたのです。それに、パパとママはヒミコ先輩にとってもひどいことをいったんだから、悲しむんじゃなくて怒った方がいいって、私の代わりに怒ってくれました。そんなキミちゃんと友達になれて、私は胸がいっぱいで幸せだった!

 

 でも、わかっているのです。

 ちゃんとお話をしなくちゃいけないことがあるの。だって、私は好きなひと、カァイイと思うひとがいたら、その血を飲みたくなってしまうのです。そうして、そのひとに同じになりたくなる。

 

 私の一番の好きはキミちゃんです。きっと今日から私は、いつでも何度でもキミちゃんの近くにいって、お話したり一緒に遊びにいったりしたくなっちゃいます。迷惑をかけちゃいけないから、少しは我慢できると思いますけど、それでも、いっぱい。多分、キミちゃんも都合があうなら、付き合ってくれるでしょうし、私のことだから絶対に甘えちゃいます。

 

 そうしたら、そのうち、絶対に我慢できなくなる。

 泣きたくなってしまいそうな気持ですが、確信しています。友達に貸してもらった漫画にも、したいことを我慢しすぎて悪いことをしちゃうひとの話がありました。悪いことがものを壊すとか泥棒さんをするとか、そんなのだったらいいけれど、ついうっかりして気が付いたらキミちゃんの手とかに、もしかしたら首とかに噛み付いていたなんてことになってしまうかもしれません。そうなったら、優しいキミちゃんでも、悲鳴を上げちゃうでしょうし私のことを嫌いになってしまうかもしれません。

 

 そんなのはイヤ。

 だから、わかっているのです。

 

 もう少ししたら、いまやっている授業の終わりを知らせるチャイムがなるはずです。わかっていることはもうひとつあります、いま、この時をそのまま過ごしちゃったら、私の秘密にしていることを話す勇気は出せなくなっちゃう。いましかないって。

 

 だから。

 

 キミちゃんがお友達の猫ちゃんのお話をしてくれている途中でしたが、私が黙って見つめてくることに気が付いて、どうしたの? って感じで少し首をかしげて見返してくれます。キミちゃんはその友達の猫ちゃんも、本当の猫ちゃんも好きみたいですが、そのキミちゃんもなんだか猫っぽくてカァイイです。おもしろいですよね。

 

「あのね、キミちゃん」

「どうしたんです?」

「あのね、話しておきたいことがあるんです。私の秘密」

「うん」

 

 どうぞという感じのゆったりとした雰囲気で促してくれます。なんでしょう、私の方がお姉さんなのに、私よりもずっとお姉さんみたいで不思議です。

 

「私ね、ボロボロになっているひとが好きなの」

「そうなんだ」

「映画とかでも、ボロボロになって血を流しているのがカッコよかったり、かぁいかったり見えます。胸がドキドキするの。……変じゃないです?」

「ボロボロかー……」

 

 顔を上向かせて、考えています。空を見ているようで、その目は何かを思い出そうとしているようにも感じました。

 

「私はこう、頑張れって感じで応援したくなるかなぁ、たぶん。でも、ボロボロなのに格好つけてやせ我慢したりしているのを見ると、やっぱりどきどきしたり可愛いって思っちゃうかもしれません。ぎゅってしたくなっちゃいそう*1

「わぁ、嬉しいな。おんなじですね」

 

 変だといわずに、キミちゃんは自分も同じだっていってくれる。でも、私にはもうちょっと先があるのです。

 

「でもね、私はそれだけじゃなくって、そうやってドキドキするひと、好きになっちゃったひとのね、そのね」

「うん」

 

 ぐっと喉が締め付けられるようです。いいたくない、けどいわないとダメなんです。

 キミちゃんは優しく待ってくれてます。

 

「血を舐めたり、吸いたくなっちゃいます。飲みたくなっちゃうんです」

「血を飲みたくなるんですか?」

「そうなの。私の個性、“変身”っていうんですけど、飲んだひととおんなじになれるんです。好きなひととおんなじになりたいから血を飲みたくなるのか、関係がないのかはよくわかんないんですけど」

「そうなんですね」

 

 へぇーと、キミちゃんは感心したようにうなずいてます。あれ? 怖くないの? 驚いてもいない感じです。

 

「面白い個性ですね! 双子のひとみたいにこっそり入れ替わって友達をびっくりさせたりもできそうだし」

「は、はぁ……」

 

 この子、大丈夫でしょうか?

 

 もちろん、この場所でいちばん大丈夫じゃないのは私なんだとは思うんですけど、なんだかふっと冷静になってしまいます。

 もしかして、危機感とかあまり持っていないのかな。つまり、私がいってるのは……。

 

「あ、そっか。つまり、あれですよね。ヒミコ先輩はとても私のことが好きになっちゃったから、ボロボロの姿も見てみたいし、あわよくば血も飲んでみたいということですね!」

「え、えぇー……」

 

 この子のメンタルは何でできているんでしょうか?

 

 また私が浮かべる感想じゃないと思うんですけど。すごい自信満々ですね? いえまったくもってそのとおりなんですけど。あなたは私の血を飲みたいのかと笑顔で問われることになるとは考えもしませんでした。

 

「あれ、違いました?」

「ち、違わない、ですよ?」

「よかった、あってた」

「そのー……、あのですね、私がいうことじゃないのはよくわかってるんですが、怖くないです?」

 

 この様子だと怖くないんだろうなと思いつつ念のため聞きましたが、あっけらかんとしたようにキミちゃんはいうのです。

 

「だって、そういう個性なんだから、それが普通なんじゃないです?」

「普通なんです……?」

「うん」

 

 嬉しいですけども。とっても嬉しいですけども。なんかおかしいな? っていう気持ち。なんというか不思議な敗北感すら湧き上がってきます。なんで私はお化けだぞーって驚かせにいったのに全然怖がってもらえなかったお化け屋敷のキャストさんみたいな気持ちにさせられなければならないのでしょうか。おかしいです。理不尽です。あんなに勇気を出したのに、簡単に普通だよっていわれると損した気持ちになっちゃいます。理不尽なのは私ですね、はい知ってます!

 

「だって、私も調べたことはないですけど、探せば吸血鬼っぽい個性のひととかもいるんじゃないかって思うし。そうしたらそのひとはそれこそ、血を吸わないと生きていけなかったりするかもしれませんよね。だったら多分、そのひとにとってはひとの血はご飯ですから、おいしそうにも見えるし、実際においしく感じるんだろうし、食べたくなるのが当たり前で、普通ですよね?」

 

 いわれてみれば……?

 そういえば、ワンちゃんっぽい個性もありますし、どこかの学校の校長先生はネズミさんらしいと聞いたことがありますし*2。よく考えてみたらそういうものなのかもしれません。

 

「食べちゃいたいくらいに愛してるって言葉がありますけど、ヒミコ先輩の場合は血を飲みたいっていうのが、愛してるの表現みたいなものなんでしょうね」

「あ、愛といわれると、恥ずかしいん、デス、けど」

 

 さっきまでの話とつなげると、私がキミちゃんに愛してるって伝えたみたいにさせられてませんか? 逆に私が愛の告白をされているみたいな感じもありますね? 顔が熱いです。キミちゃんはいたずらっ子みたいな顔をしてます。これ、狙ってやってますね?

 

「照れてるヒミコ先輩もかわいいからついからかってしまうのはさておき」

 

 やっぱり!

 

「私の血、ちょっと飲んでみます?」

「はい?」

 

 そして数時間後のこと。

 

「というわけで、私のお父さんの、相澤消太です」

「よろしく」

「はい……」

 

 なんでこうなったんだっけ?

 

  

 υ´• ﻌ •`υ

 

 

 公子と被身子の校舎裏での団らんは公子の発言が被身子に衝撃を与えたとほぼ同時になり始めたチャイムとともに終了となった。休み時間のうちに2人でそれぞれの先生のところへいき、「思春期特有の事情で時間がかかってしまい、やむを得ず授業を欠席してしまった」と頭を下げて学校へのお話は解決*3させておく。

 

 そして、授業が終了した放課後、言い交わしてあった待ち合わせ場所に集合して、ともに下校開始。ただし、目的地は公子の家である。被身子は、帰るのが遅くなるとだけ親にメッセージを入れてある。

 

「それでさっきの話なんですけど、要するにヒミコ先輩は我慢できなくなっちゃうかもしれないから、先に私に全部話さなきゃって話してくれたんですよね」

「はい、きっと我慢できないです。いまもチウチウしたいです」

 

 もう全部話してしまったからか、すっかりと被身子はあけすけになってしまっている。公子としても、ヒミコが思い悩んでいたのは伝わっていたし、何とかできないかと思って意識的にそのあたりにアプローチしていたこともあり、これには腕を組んでうなずくしかない。

 

「なので、いっそのこと血を飲んでもらっちゃえばいいじゃん作戦です」

「本当に私がいうのもなんですけどキミちゃん的にそれで問題ないんです?」

「でもさすがに保護者の許可が必要じゃないですか」

「許可してもらえる気が少しもしないです」

「うちのお父さんなら許可してくれると思いますよ」

「おおらかなお父さんですね?」

「多分、頻度や一回ごとの採取量とかの輸出制限はかかるでしょうけど」

「希少な資源みたいですね……、あ、それで間違ってないか」

 

 血液は保存も利かない立派な医療資源である。

 

「でも、きっと痛いですよ?」

「まあ、注射器とかがあったら楽かもしれませんけど、そこはお父さんに相談しましょう」

「いいのかなー……」

 

 被身子にとっては願ったりかなったりの状況であるはずなのだが、釈然としないようにしきりに首をかしげている。

 

「なんだかいきなり私にとって都合のいいことばかり起きてます」

「いいことでは?」

「もしかしたら、私は恥ずか死というのをしていて天国に来ちゃってるんじゃないでしょうか」

「私が天使みたいという誉め言葉なら喜んで受け取りますね」

「キミちゃんは私の天使さんだと思いますが羽が生えてませんね」

「寝るときに邪魔だから取っちゃいました」

「お空を飛べなくなっちゃわないです?」

「飛びたくなったら気合ではやします」

「便利な“個性”なんですねぇ……」

 

 きゃらきゃらと笑いあいながら、てくりてくりと歩を進める。

 

「えっと、真面目な話、私、痛いのには慣れているというか強いのであんまり気にならないし、内緒ですけど傷も治せるんです。でも、外じゃできないし、どうやって血を飲んでもらうかの手段とかも必要じゃないですか」

「はい、いろいろ考えておかないと困っちゃいます」

「で、私のお父さんの出番です」

「便利なお父さんです?」

「実は、お父さんはプロヒーローなので、その道の達人だといえるでしょう」

「おぉ、スゴイです!」

「ついでに高校の先生なので、ヒミコ先輩の悩みにも力になってもらえると期待できます」

「迷惑じゃないか心配だなぁ」

「多分、大丈夫ですよ。あ、返事来ました」

 

 少し緊張しながら、公子が差し出してきた端末の画面をのぞき込む。

 

<血を吸いたい系の個性のお友達にうちで血を飲ませてあげたいので今日は早く帰ってきてね>

<何かがあったのは分かるが何があったのかが分からん>

 

 からスタートする公子と父親の消太とのやり取りに、仲のいい親子なんだなあと少しずれた感想を抱く被身子。公子によるかいつまんだ説明と、吸血衝動を抑えきれない懸念があるためその衝動が一番強く向けられている自分が血を飲ませてあげることで苦しみを和らげてあげたいという思いがつらつらと記載されており、事情は消太にも伝わったようである。

 

<18時に上がる。言うまでもないだろうが、友達のご自宅には連絡をしてもらうように。また、くれぐれも、俺が帰る前に血をあげるようなことはしないこと>

<了解しました! ありがとーお父さん愛してる!(*´з`)>

<やめろ>

 

 というわけで。

 

 おっきなお家だねー! スゴイねー! とはしゃぐ被身子にお菓子とジュースでもてなしながら、あまりレパートリーのない少女漫画を広げて女子トークをしているなか、きっちりと18時10分に消太が帰宅してきたのである。

 

  

 υ´• ﻌ •`υ

 

 

 帰ってきたキミちゃんのお父さんは、ショータさんだそうです。野性的というんでしょうか、目が鋭くって、狼さんのような感じがします。ヒーローさんだそうですが、こう、悪いことをしたらガガッときて、ドカーってやられちゃいそうな気配がします。かぁいくはないですね。キミちゃんとはあまり似ていません。

 

 改めて、キミちゃんが私のことを説明してくれます。不気味だとかいわれて笑顔を隠してきたことも、血を流しているのが好きとか、飲みたくなっちゃうとか、そのひとになりたくなるとかも。自然な感じで聞いてくれましたけど、パパとママの話が出たときには、雰囲気がすっごく怖くなりました。すぐに隠されちゃいましたけど。

 

「とりあえず、いまはきみの家庭環境のことは置いておこう。血についてだが、ひとつ、確認させてもらいたい。いいかな?」

「おお、お父さんが子供向けの口調になってる、新鮮」

「黙ってろ」

 

 キミちゃんはなんか、お父さんには妙に甘えた感じがあります。ヒミコセンサーに反応するのでわかるのです。いいなぁ。

 大丈夫と答えた私に、お父さんはいくつか聞いてきます。

 

「まず、血を飲みたいという気持ちについてだが、好きなひとの血じゃなくてもいいから血を飲みたいという気持ちはあるかな?」

「あります。誰でもいいから血を飲ませてほしいなってなります」

「ふむ……そういうときはどうしてる?」

「んーと、好きなザクロジュースを飲んだり、ほっぺとか噛んだりして我慢してます。私のですけど血の味はしますし」

「そうか……」

 

 あれ、なんでお父さん、切なそうにしてるんです?

 

「つまり、吸血衝動と呼ぶが、その衝動はとりあえず、自分の血や誰の血でもある程度は抑えられるということか」

「多分、そうです」

「おなかが空いたときに、本当はステーキがいいけど、ないから具なしのうどんで我慢するっていうことだよね!」

「お前の例えの出来について論評はしないが、そうだな。ヒミコちゃんは、お前のいう愛情表現もあるだろうし、生命維持の必需品めいたものと嗜好品とが混ざり合っているというのが、状況を複雑にしているということだろう」

 

 そうですね、ご飯を食べるとおなかはいっぱいになるけど、血を飲みたくなるのはいつも残ってます。好きな人の血を欲しくなるのは、それと同じようで違うので、なんとなく、そんな? 感じです?

 

「大体は把握した。これはうちの学校の校長とも相談したんだが、まず、きみについては、いまの個性カウンセリングは合っていないようだ。校長の伝手でこちらから紹介するから、きみだけじゃなく、ご両親にも、別の機関のカウンセリングを受けてもらうことを提案する」

「はぁ……」

「次に、吸血衝動についてだが、これは個性補助プログラムを申請するといい。個性の問題で何かしらの特別な対応が必要とされる場合における国の支援制度で、対応にあたって発生する費用の補助や物品の支給といった支援を行うものだ。本来はこういった制度も使用しながら個性への付き合いを探っていくのが個性カウンセリングなんだが、おそらくきみには適用されていないだろう」

「はい、聞いたことないです」

 

 そんなものがあるんです? という感じです。

 

「支援の一部だが、きみと似たようなケースで吸血鬼の個性のあるひとが――」

「やっぱりいたんだ!」

「うるせえ」

「キミちゃん……」

 

 がさがさとお父さんは頭をかき回します。

 

「定期的に医療用の輸血パックの供給を受けていたという記録がある。その人物は毎食といった頻度で必要とするというわけではないが、血を飲まないと徐々に衰弱するといった難儀な個性だったそうだ。きみの場合も適用できるはずだ」

 

 知らないひとの血はあまりうれしくないですけど、イヤなお薬を飲むようなもんですかね?

 

「最後に、公子の血液だが」

「はい……!」

 

 本題です。

 私にとっては死活問題です。

 

「きみも公子も定期的に体調の検査を行うことと、献血に準じてひと月に1回、200ミリリットルを基準とすることを条件として認める。検査については、きみの場合は個性柄、そういった感染症に対する強い抵抗力があると推測はできるが、念のためにな。公子の場合は当然だが貧血等の問題への備えだ。あと、血を飲む手段については、本来は注射器などが望ましいが、あれはきちんと訓練する必要がある。よって、そのあたりの裁量は公子自身に任せる。こいつは自分で自分の傷は治せるからな。くれぐれも消毒だけは気を遣うように」

 

 私の死活問題へのあっさり回答でした。

 

「えっと、あの……いいのです?」

 

 また、お父さんは頭をかき回しています。

 

「本来、俺たち大人が、気がついて対処すべきことだった。それを娘が代わりにケアするっていうんだ。友情でも人道的な見地のどちらからのものだろうと、親としては止めにくい。それに、さっきもいったが、献血の一種だろう。そう思えばどうということもない」

 

 お前さんのご両親には、随分とお話が必要かもしれないが、と続けて。

 

「これまで、随分と我慢したんだろう。偉かったな。そのご褒美だとでも思ってくれればいい」

 

 ちょっと、微笑んでくれました。

 あれ、おかしいな、カァイイです。怖い雰囲気だったはずなのに、きゅんと来てしまいました。どうしましょう、キミちゃんといい、お父さんといい、私をドキドキさせる特別な個性持ちなんじゃないでしょうか。あと、親子そろって私を泣かせに来ないでください。なんでこんなに涙もろくなっちゃったのかわかんないです。

 

「そのご褒美をあげるのが私である件について」

「えらい。よくやった」

「わーい」

 

 あはっ。

 

「ヒミちゃん先輩笑ってるぅ」

「ヒミちゃんでいーですよ」

 

 私、なんだか、もう全然笑うこと怖くないや。

 

   

 υ´• ﻌ •`υ

 

 

 かくして、何のかんのとありつつ公子の朝のルーティンである訓練に、少女が一人追加参加することになるのだが。

 それはまた別の話。

 

 これは、渡我被身子という少女が自分の一番になるための大きなきっかけ、その物語だ。

*1
実際にやった。具体的には、戦闘不能になるのが間違いないレベルの攻撃を受けつつも歯を食いしばって耐えて、逆に即座の反撃で相手を倒してのけて、心配して駆け寄った自分にぷるぷると足を震わせながらも笑顔を向けて「このぐらいどうってことないですよ!」とか強がって見せる小学生男子相手にやらかした。

*2
「私の場合は個性でネズミの姿になっているというわけじゃないけど友情出演なのさ!」

*3
主に公子がごり押しした。2人とも日ごろの素行は優良の部類だったこともあり、うやむやにさせることに成功




というわけで!!
長くなってしまいましたが、トガちゃん編は終了です。おかしい、今日22時には投稿していたはずなのに。

中学生時代に出会うべき出会いがあるので続いていますが、あと少しで、中学生編は終わります。

そして、日が変わってしまいそうですので、推敲が中途半端ですが投稿です。ごめんなさい、後から修正が入る可能性が大きいです。

・2025/6/25:頂戴したご指摘等の反映も含め、全体的に推敲して修正を加えました。セリフがちょこっと変わったり増えたりした程度で、大筋は変わっていません。
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