【再稿】ペルソナ3でハム子のヒーローアカデミア!   作:Cran

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電車が止まっていたつい先日の朝。当日は投稿まで至りませんでしたが、スマホでポチポチしたものです。それをやはりポチポチとしました。ていうのを積み重ねた結果のいま。

本編はスマホだときついので、前世時代のときはこうだったよっていうものです。まあ大したものはないです。いつものあとがき部分の延長的。やまなしおちなし。

本編にすっごくかかわるわけでもありませんが、無関係でもないかなくらいです。おまけ程度に、そこはかとないレベルでうちのハム子たちはこんなんという。このあたり、ペルソナの主人公という特性上、解釈違いとかはどうしてもあるとは思います。

誤字ご指摘とか、いつもありがとうございます! 感想とかここ好きとかもとても大切に読ませていただいております!


閑話P:昔のよもやまばなし①

「そんで、どーしよっか?」

「いや、困ったよね」

 

 これまで親戚関連をたらいまわしにされていた結城姉弟が、ようやく疑似家族っぽい歪な関係から脱却して、寮付きの高校への転校という便利な落としどころに収まることになった。ざっくりと話の端緒を語るとそのようなところだ。それはいいのだ。

 

 問題は、その生活が始まって早々に発生した大騒動とそれに伴う色々なことだった。

 

 大騒動とは何かといえば、まさかそんな事があるとは思わないような寮への襲撃で、まあ実際のところ夜の襲撃めいた事案自体は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()に何度か遭遇し対処済みの経験があるため2人ともパニックになることさえなかったが、終始あまりにも現実離れした事件であったことや、その事件の終幕が双子の姉弟ともに目覚めた奇妙な力により訪れたものであること、ついでにその後に病室で目覚めてお見舞いに来ていた岳羽ゆかりとお話をしたりした一連のことなのだが。

 

 とりあえず、病室で2人は頭を寄せ合って話をしていた。

 

「驚いたね」

「そりゃ、驚くよ」

「あんたはあまり驚いた感じしなかったけどね」

「いつものことだよ。姉さんもじゃないか」

「そだね」

 

 にしてもさ。

 

 と、彼曰くの姉さんが言う。

 

「最初に戻ろっか」

「どうぞ」

「あのペルソナとかいうので、私たちでだよね、あの化け物倒したけどさ」

「倒したね」

「あれ、おかしいよね」

 

 それはそう。確かにおかしい。

 

「私たちがそろって超能力者みたいな?」

「どうなんだろ。発火とか念動とかできる気しないけど」

「あの、鼻長おじさんがオルフェウスっていってたけど」

「足長おじさんみたいにいわないで」

「女性型のオルフェウスってどうなの? あんたは男型っぽいし」

「別にどうでもいい」

 

 髪型がこいつ似なんだよね、とか。それはそれとして、姉は思う。

 

「あの子のふるまいから、巻き込むのが前提だったっぽいよね」

「そうだね。あらかじめ僕たちの武器も用意されていた」

「理事長とかは無理に出したみたいなイタい胡散臭いのあったけど、先輩たちは前のおっさんたちみたいな気持ち悪い嫌な気配はなかったけどさ、隠し事あったし、まだしているっぽいのはそうだよね」

「僕もそう思う。あと、どうでもいいけど、おっさんだけじゃなくておばさんたちってのも含めてよね」

「じゃあ、変態たちにしとく」

「そうして」

 

 どうでもいい部分のどうでもいい大人たちのことはともかく。話はそれる。

 

「いきなり拳銃っぽいので自分を撃とうとするの、やっぱり頭おかしくない?」

「あんただってやったじゃない」

「姉さんがやったからまねただけ」

「はぁ?」

「子供は親の背を見て育つ」

「子供じゃねーし。弟でしょうが」

「僕は姉さんの子って言ってたけど」

「何年前の話を持ってくるのよ」

「1年前だけど?」

「しまった、ついこの前だった」

 

 それは、親族に夜這いを掛けられそうになった弟を助ける際に、あなたが運命のひととなどとうそぶいた女性に対して彼女が「うちの子に何しようとしているんじゃ」と蹴り飛ばした彼女の台詞である。なお、蹴り飛ばしまではしなかったが、それまでに複数回、逆の立場で弟が助けに入ってきたというシチュエーションがあったりする。まだ児童というような年齢から、姉弟ともに何回も出遭ってきた事案だ。

 

 さておき。

 

「どっちもオルフェウスを食べて出てきたなんか邪神っぽいやつ」

「うん」

「見おぼえない?」

「ない」

「そうだね、あんた、大体こういうとき見おぼえないっていうよね……」

 

 大体、どうでもよくなって、見なかった、聞かなかった、知らなかったでお茶を濁す傾向がある。

 

「今回はほんと」

「信じる」

「ごめん嘘」

「嘘ってのが嘘」

「ばれた」

「ばれんでか」

 

 何故か同室、4人部屋で2人分はブロックされている病室でじゃれつきながら、姉弟が意見を交わす。ふつうは男女は分かれるが、病院側が彼らの事情をある程度言い含められたうえでの、ずっと一緒にいたふたりだからオッケーとなったのかなどはどちらも知らない。なお、身の安全のためにもいろいろなシチュエーションで行動を共にしてきたこともあるが、そもそもから同じ場所での寝食なんて慣れきっていて不思議にも思わないので問題ない。

 

「姉さんもないの?」

「なんかねー。ぴぴっとした感じがある」

「じゃあ、どっかで見たんじゃない?」

「どこでよ」

「お風呂で頭洗ってるときの背後とか」

「見えないね?」

「背中に感じた」

「私、武術の達人とか超能力者とかじゃないんだけど」

「後者はペルソナとか的にダウト」

「否定できなくなっちゃった」

「ふふ」

「でもあんたもじゃん」

「あー」

「旅は道連れ」

「世は共倒れ」

「やめなさい」

 

 まあいいけどさ、と姉がまとめる。

 

 双子ふたりして、ペルソナとかいうそれまで接したことがないものと接して、それぞれそろって昏睡状態になったり、同寮でありクラスメイトの、ゆかりに関する話を聞かされたあとで、こりゃあ転校早々に面白いことがあったわぁーと笑っていられるような気楽な子供時代を過ごしてはいない。

 

 なのだが。

 

「よくわかんないけどさ」

「うん」

「また出てくるか知らないけど、とりあえず、当座はシャドウとかいうのを殴り飛ばせばいいのは、親戚相手にするよりましじゃない?」

 

 それでも、なお姉は笑うし、弟も応えるように笑う。

 

「殴り飛ばした後、その後始末をするのが僕なんだってことは、忘れないでよね」

「いつもありがとうございます!」

「行動を治そうね?」

「努力します!」

 

 口元に笑みを浮かべる弟に、えへへとばかりに笑いをこぼして、姉がその手を握る。

 

 

 υ´• ﻌ •`υ

 

 

「じゃあ、当座の指揮官は姉さんで」

「は? 公子」

「はぁ?」

「き、み、こ」

「何でさ」

「順平は順平でしょ? ゆかりのことは岳羽だし」

「それが?」

「姉さんだと、あんたより私が上っぽくなっちゃうじゃん」

「今さら?」

「なにおー」

「いや、でもさ、双子っていってもなんだかんだ公子が立場が上よね」

「おう。オレっちもわかる」

「そ、れ、で、も! 私は前衛でこの突撃アゴヒゲと一緒にやるからさ、あんたはゆかりを守って真ん中できちんとみんなに指示出して」

「なあ、そのヒゲってオレのこと?」

「えー。いいのかな」

「私はそれはそれでいいと思うぞ、結城弟」

「いいんだ」

「私はともかく明彦も復帰するし、ほかにメンバーが増えないとも限らん。本営を分けてそれ以外として、それぞれに指揮官をあてるのは古来から当たり前に行われている。特に、私が見るに、彼女は戦士としても前衛指揮官としても任せるに不安はない。君も常に冷静に周囲と姉の様子を見ながら、ふるまいを決めているだろうことは私も察している。そんな2人で本営としての前衛チームとで阿吽の呼吸で行動できるというのは組織としても大きな強みだろう。リーダーが結城弟でサブリーダーを姉がやればいい」

「ああ。俺は、むしろ美鶴がそこまで期待しての選択だと思っていたぞ」

「ならいいですけど」

 

 ……。

 

「え、オレっち無視?」

「どうでもいいし?」

「どうでもいい」




順平くん、ジュブナイル系の物語で、本来そりゃそうもなるよねっていうのをきちんと見せてくれる感じがあったりもして好きです。悟った子、巷ですと結構ありますよね。
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