【再稿】ペルソナ3でハム子のヒーローアカデミア! 作:Cran
ってなったところで、会社の上司が急病で入院となったという。これがまずい。上司とあと1名と私だけの3人部署なのです、私が休職中なのでつまり会社はオンリーワン。予定よりもかなり前倒しにいろいろとなりそうな予感です。
お話のほうは、今は静か、嵐の前の静けさですかね。
そういえばですが。あえて時間軸とか語り部の明記をしないようにしているんですけど、わかりにくいでしょうか。わかるようにしようとは努力しているのですが、たまに気になります。
そして、誤字指摘とか感想とか、お誕生日おめでとうなメッセージもありがとうございます!
今日は朝から大変でした。
朝っていっても、あれです。クラスメイトとか世の中のほとんどのひとたちは私たちみたいな高校生が朝っていったらせいぜい7時とかと思うかもしれませんけど、ところがぎっちょん、こっちだと朝は大体5時くらいからを指すのです。
理由は簡単で、お父さんは基本的に6時前には学校で仕事をしてる感じでいますし、それに付き合ってお弁当を作るような生活をしてきたキミちゃんも早起きですし。朝のトレーニングもしてますとね、自然と6時にはもう万全のコンディションというわけです。
クラスメイトの子たちにはたまにとかいいましたけど、私はここしばらくずっと、うーん最近? はすっかりほとんど毎日に近い感じでキミちゃんのお家で寝泊まりです。通学にも便利ですし。パパもママも私がいないほうがいいみたいですし? あ、いえ、親子関係はいまは問題ないんですよ。別に問題いいところもありませんが、なんといいますか、私がいないほうがイチャイチャできるみたいで。まあまだ若いですしね。私がいたときはそれどころじゃなかったというか、頭がいっぱいいっぱいでそれどころじゃなかったみたい。
うーん、もしかしたら私に妹か弟かができるのかな。わかんないけど。ショートくんのところに続く感じになるんでしょうか。やっぱりわかりませんけど、もしできるなら、私みたいなのじゃないといいですね!
私にはキミちゃんがいましたけど、その子にキミちゃんがいるかはわかりませんし、お父さんについてはさすがに2人もお父さんと同じようなひとがいるとは思いませんし。そういえば、お父さんに恋人さんはいるんでしょうか、いたらお母さんとしてキミちゃんと会ってそうですしいないと思います。いたらどんな感じなんでしょうねー。お父さんは合理主義者を標榜していますけど、実際は合理的なだけじゃなくって感情がとっても強いひとですから、その逆をいく感じで弱いところを支えられるひとっていうとどんな感じなんでしょ。感情も合理もあるひと? うーん。キミちゃんとかはありかもしれませんけどね、なんかこう相性的に。
でも、ないですね。キミちゃんはこれまで立場としてお父さんっぽいお父さんっていうもののひとと関係ができた記憶がないらしいですから、つまりキミちゃんの中ではお父さんがお父さんなので。お父さんは恋人とかにはなりませんから、お父さんはお父さんでしかないのです、QEDです。どっちかっていうと、世話の焼けるお兄さんに近いんじゃないでしょうか。だって、考えてもみてください、キミちゃんがあのお父さんに頬を染めてかいがいしくお世話をするような姿が想像できますかっていう話。あ、ごめんなさい、多分キミちゃん、お父さんじゃなくっても恋人相手に頬を染めてかいがいしくなんてしないと思います。なんだかこう、当たり前のようにお世話をしたり甘えたりっていうところかな。それでこうです、いつもありがとうとかなんか言われても、何にありがとうっていわれたなんてわからないなあって知らんぷりしながらこっそり喜んでいるような感じ。なんかこういうと恋人っぽい感じしなくもないですけど違うのです。
まあ、キミちゃんは尽くす系ですからね。誰にでも。
それはそれとしまして。
何が朝から大変だったかっていう話ですけど。朝から、爆弾くんがやってきたのですよ。
個性把握テストからの戦闘訓練とかで打ちのめされたみたいですね。私たちが入学前からもずっと朝から訓練をしていたことを聞いて、あと学校の施設も借りていることをどこからか聞いたんでしょうかね、まあ盗み聞きをしていても驚きはしませんがそのあたりから自分もまけていられないとばかりにやってきたんだろうかと思います。昨日の委員長決めのときとかはおとなしかったですけど、なんでしょうね。自分を整理する時間でも必要だったんでしょうか。
ちっ。
おっと、舌打ちしそうになりました。
だって、トガを誰も責められないと思います。お父さんの監督のもとでキミちゃんとショートくんと私とで過ごす時間はとっても大切なんですもん。もちろん、いずれはと思っていましたけど、早々にお邪魔虫が入ってくるとはなんというか想定外です。バイキンの化身さんなら出たなお邪魔虫っていいます。残念ながらトガの特技にアンパンなストレートパンチは含まれていません。血も流れていなそうですし。アンコを食べても変身できる気はしません。
「ッんで、こいつらと一緒なんだよ!」
「生徒の個性を含めた訓練に教師の監督がないわけねえだろ。そして教師も時間は有限、ばらばらにさせるよりも担任が同じならこうなるのは自明だ。それと」
すぱーん。
なんて、あの爆発さんをハリセン――ああ、あれ、前に父の日にふたりで作ったやつですね。学校に持ってきてたんですね。キミちゃんの細工物とかが得意なペルソナさんにちょっと頑張ってアドバイスしてもらってできた、形状記憶のハリセンです。なんで作ったかっていうと、話は簡単なのですが、やたらとうちにお邪魔しに来る轟パパとか、いうことを聞かない担当生徒への体罰に至らない程度の突っ込みのためにというものだったのですが、そのあと特に使い勝手とかについて聞いてはいませんでしたが、これを見る限りはちゃんと活用しているみたいですね。
「目上のものに対しての口の利き方については先ほど指摘したはずだが」
「――ッス」
「それで正しいと思っているのかしらんがな」
いいながら、じろりとお父さんがえーと、爆トゲくんを軽くにらみますが、それ以上は告げません。
彼もちょっとは殊勝な姿勢を示していますね。本気で殊勝な気分になっているわけじゃないっていうのは分かりますが。学校の面接をとってきている以上は知識としてはちゃんとした普通の態度っていうのは分かっているはずですから、何か譲りたくないものでもあるんでしょうね。
「そんで、ここにいるやつらについちゃ説明もいらんだろうが」
「はーい! 相澤公子」
「渡我被身子です」
「……? 轟焦凍」
訓練の手を止めて、お父さんの声掛けに応じて挙手しながら名前をいいます。
背景を頭に浮かべてみてください。メラメラ、かがり火みたいにそこかしこに燃える炎に、同じくたくさん屹立した氷柱に天井からはつらら、床も水だったり氷だったりでいっぱいですし、私が投げたナイフやまきびしやらの中で、きっとそれなりに修羅場っぽい感じあります。私、個性の訓練をしてきてから身についた、自分じゃない普通の目線での、なんというのか私がよく知らない相手でもそのひとがどこを見てどう考えるかって考えるくせがだいぶ板についてきたところあると思いますけど、多分、フツウのひとは何だこのカオスな空間って思うんじゃないかなと理解できるような環境で。そういったあれこれをまるっとどこかにおいた、さらっとした挨拶です。
さて。それに対して新人さんがどうかというと、ちょっと予想外でした。
「爆豪勝己だ。手前ェら全部ぶっ殺す」
宣戦布告の殺害予告なんです?
じゃあ殺されるより先に殺さないとですね。ちょうど背後にいい感じのつららがありますからそれに死角からいくつかのとっかかりを経由して梃子もたくさん利用してこうすると首に――。
「はいステイ」
「あー」
曲がった角度が合計で500度くらいには行ける感じでうねらせた捕縛布が、キミちゃんが放ったブフで止められます。えー。
「……チッ」
キミちゃんがちょっとかわいそうなものを見る目で私を見ますし。しかもなんか爆豪勝己くんにも舌打ちされますし。
「爆豪くんのは本当の意味での殺すじゃなくって、『全員、俺が超える』とかだろうし、特に対処はする必要ないし。ヒミちゃんも真に受けて真面目に捕縛しようとしないでいいの」
「……そうなのか?」
「焦凍はなにしようとしてたの」
「あいつ、原理はしらねえけどたぶん発火が必要な個性だろ、この場所全部冷やしとけばどうにでもなるんじゃねえかなって」
ちょっと詳しく聞くと、とっても小さな冷気の霧みたいなのでここをいっぱいにすれば封殺できると思ったのでそうしようかと考えたんだそうです。ちらっと見ると、お父さんは最初からここまで全然動いていないので、対応とかも理解していた内容とかも別に大きく間違っているわけでもなさそうです。
それでもって、爆豪くんを見ると、わァ。
「――! ――――!!」
すっごい顔です。前にキミちゃんたちと一緒にいった、あさくさでらに立っていた像みたいです。
「せんそうじ」
そうでした。
なんか声に出てましたをしちゃったみたいですね。
とかしていましたら、パンパンと手が鳴る音がします。
「というわけで、だ。爆豪、お前の戦闘力および、
爆豪くんはうつむいて黙っています。なんだか、握りこんだ手が震えているような気もしますね。それから、しばらくして、言いました。
「――ッス」
それは短いながらも承諾でした。
「で。俺の問いに対する正しい返答はそれか?」
お父さんはきちんと厳しいひとでした。
「それで問題ないっす、相澤先生」
「いいだろう」
後でお父さんに聞いたら、実はここに来る前に爆豪くんはさんざん態度とかについて叱責されたらしいです。
υ´• ﻌ •`υ
僕がその光景を見たときに感じたのは、なんで本当にかっちゃんがみんなと一緒にトレーニングなんてできてるの、だった。いや、だってそうでしょ、おかしいでしょ、轟くんに渡我さんに相澤さん、これはわかる。だって、クラスで初めて顔を合わせたときからずっと3人とも仲がよさそうだったし、聞いてみると中学校以来の友だちだっていうからそれはそうだし、一緒に訓練をしている間柄だって聞いてたし。だから、相澤先生にさっき聞いた、彼らとかっちゃんが一緒に訓練をしているっていう話も耳はそう感じたけど頭は感じてくれなくっていまだによく呑み込めないままだったっていうのにそのまま連れて来られたこの場所で見た景色はやっぱり言葉通りの感じだったし。
いや、うそでしょ?
これが夢とか幻とか僕対象のドッキリとかでかっちゃんが弱みを握られたか何かをしていて僕をだますのに協力しているといわれたほうが納得してしまうんだけど。でもそうするとかっちゃんの弱みってなんだろプライベートの部分は僕もあんまり聞いたことないしほらよくお話である雨の日に小猫を世話するみたいな典型的なエピソードはまああってもおかしくはないだけどそうすると猫自身および猫エピソードがかっちゃんの弱みになるかなと思うけどそうするとかっちゃんのお母さんから僕のお母さん経由で僕に伝わっているはずだからそんなやらかしがあるはずもないからそうすると何だろうああもしかしてどっかで泣き顔を見られたりしたとかそれどころか録画されてそれをばらまくとか脅されたりしたとかかなうんだったらわからないでもないかなああ見えてというかああ見えるとおりにプライド高いから泣き顔を誰かに見られたり公開されたりしたら知ったひとを全員爆破して自分も松永久秀みたいに自爆するとか考えてもおかしくないなでもそうするといまだに学校もみんなも無事でいるのがおかしいそういえば松永久秀といえば能力はいいけどやたら爆破するエピソードばっかりでかっちゃんのことを思い出したんだよね無駄に強いしひねくれものだし嫌いなキャラじゃないけど何かにつけてかっちゃんが頭に出てくるから取り扱いに微妙な戦国武将というか――。
「ブッツブッツ聞こえてんだよ黙れやクソデクゥ!」
あ、これマジの声だ。とりあえずかっちゃんが幻だっていう線はなくなっちゃった。
「おはよう、緑谷くん」
「おはようなのです」
「おう、おはよう」
声をあげるとともに音と一緒に虚空に爆発を放つかっちゃんをしり目に、相澤さんたちがこっちに顔を向けて挨拶をしてくれる。なんか、3人中2人が女の子っていつもの僕なら気後れしてしまうところだと思うけれど、もしかしてもう慣れてきたのかな、この2人があんまり男子女子とかを感じさせないところがあるからかもしれない。普通に挨拶を返すことができる。
「おっ、おっ、おはよう、ご、ございます!」
「普通に挨拶返せてねェんだよ」
「あ、ご、ごめんかっちゃん。おはよう」
「黙れクソナード」
ぎらぎらした目でかっちゃんが見てくる。そんなかっちゃんの服はぼろぼろだ。
かっちゃんだけじゃなく、ほかの3人もみんな体操服を着てるけど、どれもかなり傷んでいる。
僕もここに来るまえに使うようにいわれて、自前のじゃなくって学校が貸与してくれる同じやつに着替えてるけど、これらは雄英指定の体操服で、卒業生とかが残していったのが山ほどあるんだそう。ヒーローコスチュームとかそれ以外の衣類関係の進路を選んだ生徒たちのいろいろな……それはもういろいろな練習のために、修繕とか強化とかに使われる材料になるんだそう。
それはそれとして、かっちゃんのぼろぼろ具合はもしかして。と思うけど、相澤先生が僕が考える前に口を開いた。
「――まァ、なんだ。俺の想定よりも早かったが、相澤、渡我、轟に、爆豪と緑谷の2人が加わって5人になったな」
想定?
「俺はまあ立場柄ってのもあるが、相澤たち3人についてはよく知っているから除外するが、もともと変わった生徒ばかりが集まるヒーロー科のなかでも特に爆豪と緑谷は異色でな、目をつけていた。俺だけじゃなく、校長を筆頭とした教員一同でな」
マジか。
いや、うん、かっちゃんのことならよくわかるけど。僕もこんなダメな感じだから逆の意味でわかるけれど。
「特に自尊心の塊のような爆豪が早々に打ちのめされた後で克己心を発揮するのは予想できていた」
しねぇで折れてたらそれまでだったがな。
「最初は自主練とかでもするのかと思っていたからな、どこで聞いたにせよこいつらの朝練に加わるってのは僥倖」
「加わるってのは埒外っつったろうが」
「へぇ?」
「……チッ、予想外でした、よ!」
「敬語は口癖にするくらい使えるようになれ」
「……ッス」
「ハァ……」
「犬のしつけみたいですねー」
「しっ」
「犬ってのはあんな感じなのか?」
「うちのコロちゃんはいい子だったよ?」
聞いた感じ、かっちゃんはもとは学校が朝練を支援してくれるらしいことを知って、ソロでトレーニングをしたいと思っていたみたいだ。でも、個性ありの場合は雄英校以降の敷地内だからといって自由にさせるわけにいかなくって、プロヒーローでもある教員の監督が必要で、でもって。
担任がついてる以上、そのクラスの生徒の監督は担任がするにきまってるだろうが。
生徒ひとりに予定を空けろといわれてできると思うか? あほか。するなら合同だ。
というぐぅの音もでない理由で、かっちゃんも相澤さんたちと一緒に訓練することを受け入れたらしい。まあ、監督をするっていってもその間ずっと張り付いているわけでもなく、決まりごとを設定して、合間合間に様子はカメラ越しに確認して、という感じらしいけど。
それはそれとして、まあ、多分かっちゃんが切れ散らかしてるのは、おそらく。
「緑谷まで来るとは思ってなかったんだろうが、受け入れろ」
だろうなぁ。
先生も、頭をかいている。
「基本は俺は自主性に任せているからな。緑谷の場合は自傷と治療の繰り返しで手いっぱいだと思っていたから、まさか早々に来るとは俺も思っていなかった。が、やる気のあるやつは拒まないのがうちだ。爆豪、お前が緑谷との間に作っているなんだかんだはどうでもいいが、ここではどいつもこいつも対等に訓練仲間ってことになる。ルールを守る分なら好きにしていいが、非合理的な行動は慎むように。緑谷もだ、いいな」
「うっす」
「はい!」
「相澤、渡我、轟は俺の監督下でのトレーニングって意味では大先輩だ。お前ら自身の成長ももちろん重要だが、後輩にあたる2名への接し方っていうもんも、いい機会だ、学んでいけ」
「はい」
「はぁい」
「わかりました」
方針だけ、改めて決めなおす。といって、相澤先生は僕たちを睥睨する。少しだけ考えたそぶりを見せてから、うなずいた。それで、言ったのが――。
「さっきまでのはウォーミングアップだったから何でもよかったが、好き勝手な自主トレならいつでもできる。そうだな、朝の分の仕事は大体終わったからな。せっかくだ、付き合ってやる。個性ありの対人訓練だ。これから30分、ソロでもグループでも構わん、施設をぶっ壊さない範囲で好きにかかってこい、相手をしてやる」
え。
やってやらぁ! とか、やった! とか、無言でのうなずきとか、お父さん側になってもいいですかー? とかなんかの反応をよそに、僕はぽかんと口を開けるのだった。
この後、めちゃくちゃ訓練した。
1話にまとめるつもりが、なんか長くなってしまって時間も足りなくなってしまったので、分割です。
次は、予告通りで、あれって結局どうなったのになります。
病院の予定もだいぶ詰まっていたりして、そこに前書きのあれが来たので、こう。困ったものです。