ナルト「三年ぶりだってばよ!」 サクラ「ヒナタならカレシ出来たわよ?」 《NARUTO -ナルト- 異彩伝 ~新たなる運命~》 作:北条 ゆう(いすわーる)
《第八話:時は過ぎゆく》
薄暗い地下通路に『パチャリ』と
かつて絶望の
「おーい、じいちゃん」
マダラの地下
「里で一番人気の、みたらし団子買ってきてやったぜー」
三人がこの
変わらぬ湿り気と、カビ
「オビト、あんまり大声を出さないの」
だがどこか懐かしさを感じさせる古びた香り。
「マダラさん、最近は横になってお休みになっていることが多いんだから」
先頭を歩くのはオビト。
二〇歳を迎え、念願の上忍へと先頃昇進した彼。その
しかしその声色だけは、初めてこの場所で目覚めた時と同じ、真っ直ぐな少年のままだった。
「わりぃ、つい
「もう、オビトったら」
オビトの後ろに続くリンが、彼をたしなめるように
彼女の背には医療
三尾の人柱力として
「ふん……相変わらずだな。お前たちも、ここも」
最後尾を歩くカカシが、斜めに付けた額当てに手を当てながら
非番の日、二人に強引に連れられてここまでやってきた彼は、今や《コピー忍者》写輪眼のカカシとして里内外にその名を
「あれ……?」
だが三人が洞窟最深部、マダラと外道魔像の座す拠点中心部へと足を踏み入れた瞬間、空気が変わった。
「じいちゃんはどこだ?」
いつもなら、外道魔像に繋がれた老いた伝説の忍:うちはマダラが、威圧感を放ちながらオビトたちを迎え入れるはずだった。
しかしその場所に、マダラの姿はない。
「あっ、みんな。いらっしゃーい」
オビトたちが首を傾げていると、影の中からひょっこりと、奇妙な渦巻状の顔を持つ白ゼツ:グルグルが姿を現した。
「グルグル、じいちゃんはどこだ?」
グルグルはオビトと特に仲が良い白ゼツであった。
オビトの問いに、グルグルは肩を落とす。
「マダラ様なら、あっち……」
いつも明るく愉快なグルグルが、神妙な様子で答えた。
「ちょっと前にね……死んじゃったんだ」
オビトの手から、竹皮に包まれた団子が滑り落ちた。
「マダラ様、最後に言ってたよ」
簡素な
そこには静かに横たわる老忍の姿。
「オビトたちが持ってきた団子を一つだけ食べてね、『……甘すぎる。俺の求めた夢は、こんな味ではなかったはずなのだがな』って。そう言ってさ……珍しく、少しだけ笑ってた気がしたな」
しんみりとした口調でグルグル。
「この間まで……まだあんなに口うるさく説教してたじゃねぇか、じいちゃん……」
魔像から伸びていた管はすべて外され、まるで長い任務を終えたかのように、静かに目を閉じているマダラ。
オビトが
リンはそんなオビトにそっと寄り添い、目を
「……」
カカシは二人からは一歩引いた位置で、伝説の忍の最期の姿を静かに見つめていた。
「(里にとっては恐怖の象徴……だが、俺たちにとっては――)」
不器用で
歴史以上に確かな、
「じいちゃんがくれたこの体、大事にするよ」
三人はグルグルと協力して、地下拠点近くの森の少し開けた場所に墓を作った。
華美な装飾はない。簡素な
「アンタが
降り注ぐ木漏れ日が、冷たい石の表面を温める。
三人は並んで立ち、長い間、沈黙のまま手を合わせた。
「天国から見守っててくれ、じいちゃん」
「マダラさん、ゆっくり休んでくださいね」
「俺たちを救ってくれて……有難うございました、マダラさん」
・あとがき
こんにちは。作者の北条ゆう(いすとわーる)です(^^)
思ったより早くまとまった量が書けました! 連載を再開したいと思います!
高評価、お気に入り、感想など頂けると、嬉しいです(≧▽≦)
それでは、またお会いしましょう。