ナルト「三年ぶりだってばよ!」 サクラ「ヒナタならカレシ出来たわよ?」 《NARUTO -ナルト- 異彩伝 ~新たなる運命~》 作:北条 ゆう(いすわーる)
里の
その夜、木ノ葉の空には不気味なほどに巨大な満月が
「……ッ、はぁ、はぁ……!」
結界に守られた奥の間。四代目火影・波風ミナトの妻、クシナが苦しげな
「
出産。
それは人柱力にとって、尾獣の封印が最も弱まる危うい瞬間。
「クシナさん、落ち着いて。封印は私が必ず抑え込むから!」
四代目火影:ミナトと助産師の
リンはクシナの腹部に手を当て、額に汗を浮かべながら封印式の安定に全神経を注ぐ。
「……カカシ」
洞窟診療所の、たった一つの出入り口。
二一歳になったオビトとカカシの二人が周囲を警戒している。
「感じるか?」
「ああ、空気が重すぎる」
カカシは左目の写輪眼を
隣に立つオビトは、右目の写輪眼を
「「……ッ!!」」
――ドォォォォン!!
地響きと共に、体を奥底から
一帯の松明の灯りが一斉に消え去る。
「カカシ、来るぞッ!!」
オビトが
「……ッ?!」
黒い装束を
「お前――」
オビトたちの命の恩人:うちはマダラ。
その側近であった、オビトが最も親しくしていた白ゼツ《グルグル》。
襲撃者の姿は、そのグルグルと瓜二つ。
「……何者だっ!?」
しかし、そこから放たれるプレッシャーは、グルグルとは比較にならない。
放たれるオーラは凍りつくような、《死》そのもの。
「木遁・大樹槍!」
オビトが地を
地面から鋭い木の杭が襲撃者へ向けて
「オビト、下がれ!!」
カカシが雷光を手に宿し、突っ込む。
しかし――
「なん……だとッ!?」
仮面の奥。その左眼。
仮面の襲撃者の眼が赤く燃え上がった。
写輪眼。
無駄のない、流れるような動き。
雷切はいともたやすく見切られ、襲撃者はオビトとカカシの間を風のように、音速で駆け抜けていった。
「「クシナ(おば)さん!!」」
それはオビトたちが、あの地下拠点で目にした《うちはマダラ》の身のこなしに
診療施設に侵入した仮面の男。
その視線が、結界の奥で産声を上げたばかりの赤子と、衰弱したクシナを捉えた。
「ミナト先生!!」
追いかけて現れたオビトの叫び。
「……!!」
走り込んできた仮面の男が、助産師から赤子を奪い取る。
「!!」
飛雷神の術。
オビトの叫びで一瞬のうちに戦闘態勢を整えたミナトが、瞬身で仮面の男から赤子を取り返した。
だが――
「九尾……」
仮面の男にとって、それは全て想定の範囲内。
「引き抜かせてもらうぞ!」
男の指先が横たわるクシナの腹部に
「?!」
その声に、オビトの心臓が
聞き覚えがある。
いや、そんなはずは……
「……っ、ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああッッ!!」
次の瞬間、クシナの口からこの世のものとは思えない
「やめろぉぉぉ!!」
クシナの体から
九尾の封印が、内側から食い破られるようにして
「「「やめろぉぉぉ!!」」」
オビトが、ミナトが、カカシが仮面の男に突進する。
「「「ぐはッッ!」」」
だが仮面の男を中心に、
クシナの背後には、
仮面の男が印を組む。
「九尾を……奪ったのか!?」
現れた巨大なチャクラが真っ二つに
カカシの眼が、
残りの一方は光をまとい、クシナへと戻って行く。
「……四代目」
仮面の男は奪った《影のチャクラ》を己に収めると、仮面の奥で冷たく
「里を救うか、妻を救うか」
高速で印を結ぶ仮面の男。
「残された時間は短いぞ」
《口寄せの術》。
奪われた《九尾》が木ノ葉の里の中心街に
大災害が、里を
・あとがき
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それでは、またお会いしましょう。