ナルト「三年ぶりだってばよ!」 サクラ「ヒナタならカレシ出来たわよ?」 《NARUTO -ナルト- 異彩伝 ~新たなる運命~》 作:北条 ゆう(いすわーる)
闇に包まれた木の葉の里近郊の深い森林地帯。
木々の合間を
「……
仮面の男が、自身を追跡していたミナトの気配が消えたことを感じ取る。
さながら、フッと空気に溶けるように。
「――ここだッ!」
仮面の襲撃者が油断した。その瞬間を、ミナトは見逃さなかった。
飛雷神の術。
襲撃の際、仮面の男に刻み込んでいたマーキング。
「これで終わりだ!!」
ミナトの手の平には、青白く
マーキングを頼りに、空間を
死角からの一撃。
「ほぅ……」
さながら
いや――
「さすがだな四代目火影。俺の想定した通りの実力者だ」
まさしく紙屑そのもの。
螺旋丸がまき散らしたのは、男の《肉片》ではなく、《紙》。
「扉間に勝るとも劣らない。この俺が認めてやろう。お前は、飛雷神の術最強の使い手だ」
螺旋丸の衝撃で巨木に叩きつけられた仮面の男。
男は折れ曲がった首をゴキゴキと、およそ人間らしくない不自然な動きで戻しながら、ゆっくりと向き直る。
千切れ飛んだ肉体の破片が、まるで磁石に吸い寄せられる砂鉄のように元の場所へと戻り、直ちに修復されていく。
「馬鹿なっ……! こんなにも早く、忍術で傷を回復出来るはずが……」
信じがたい光景を目にして、ミナト。
「いや、これは医療忍術じゃない……これは――」
「《
ミナトの顔から血の気が引いていく。
「俺は
男は修復されたばかりの衣を指先でなぞる。
「この体は不死身であり、チャクラが尽きることもない。そして――」
ミナトは戦慄する。
「邪魔な《
襲撃者の体には、ミナトが刻んだはずの飛雷神マーキングの術式が、欠片も残っていなかった。
己が手で、螺旋丸で、襲撃者の不死身の体ごと吹き飛ばしてしまったのだ。
「アイツはいつも
男は《わざと》隙を見せ、ミナト最大の持ち札であった《マーキング》を消し去ってしまったのだ。
その見事な戦略眼、まさしく歴史に残る《かの伝説の忍び》が如し。
「お前との
仮面の奥。写輪眼が不気味に
「陰の九尾よ、戻れ!」
男が印を結ぶ。
遠く離れた里の方角から、天地を震わせるような九尾の咆哮が響き、直後にその巨大な気配が
《逆・口寄せの術》。
続けて――
「木遁・樹海降誕!」
「ま、待て――!!」
ミナトが仮面の男を
「こ……この術は……」
仮面の男を信源に、地面が盛り上がり樹海が形成されていく。
男の姿を飲み込んでいく。
「初代火影様の……それに、写輪眼」
瞬身の術で、
地表を埋め尽くす樹木の海。深き森。仮面の男とミナトが交戦していた、もとより木々の生い茂っていたその一帯は、もはや一ミリの隙間なく木々が密集する
「一体、何者なんだ……?」
マーキングを消され、仮面の男を完全に見失ったミナト。
「いや今は……彼が何者なのか気にしている場合じゃない」
彼は目的を切り替え、印を結ぶ。
九尾に襲われ、火の海に包まれた里を救わんと。
・あとがき
お楽しみいただけていたら幸いです。
高評価、お気に入り、感想など頂けると、嬉しいです(≧▽≦)
それでは、またお会いしましょう。