ナルト「三年ぶりだってばよ!」 サクラ「ヒナタならカレシ出来たわよ?」 《NARUTO -ナルト- 異彩伝 ~新たなる運命~》   作:北条 ゆう(いすわーる)

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《第二話:運命を変える!》

 降りしきる雨は、さらに激しさを増している。

 

「逃がすか、ガキども! くらえ、水遁・水龍弾の術!!」

 

 巨龍の咆哮(ほうこう)(ごと)(うね)りをあげて。

 霧隠れの忍が放った濁流(だくりゅう)が三人に襲いかかる。

 

「リン、カカシ、離れるな!」

 

 オビトが叫び、白ゼツの組織が露出した右腕を地面へ叩きつけた。

 

「木遁・樹縛栄葬(じゅばくえいそう)!」

 

 地を割って噴出した巨大な根が、水龍を真っ向から粉砕し、そのまま霧隠れの忍たちを飲み込んでいく。

 神無毘橋(かんなびきょう)で失った右半身を、白ゼツこと柱間の細胞によって補完されたその異形の肉体は、かつてのオビトからは想像もつかないほどの戦闘能力を彼に与えていた。

 

「木遁……だと? お前、本当にあのオビトなのか……?」

 

 カカシはその瞳に、喜びと同時に困惑の色を(にじ)ませる。

 

「オビト、その体、どうしちゃったの……?」

 

 リンもまた、自分を抱き寄せたその手の感触に、かつての優しい少年の面影とは異なる、今の禍々しい力を同居させた姿に、違和感を(ぬぐ)えずにいた。

 オビトは失明した右目を(つむ)ったまま、人造体の左目だけで周囲を(とら)えていた。

 

「……話したいことは山ほどある。けど今はここを切り抜けるのが先だ。行くぞ!」

 

 オビトが地を()った。

 カカシも疑念(ぎねん)を無理やり(おさ)え込み、写輪眼の洞察力で敵の死角を突く。

 

「千鳥!」

 

桜花衝(おうかしょう)!」

 

 カカシの右手に纏う青い雷光が霧を裂き、敵を貫く。

 リンが医療忍術を応用したチャクラの掌打(しょうだ)を、敵に叩き込む。

 かつてミナトの元で幾度(いくど)も繰り返したスリーマンセルが、今(よみがえ)る。

 

「……ちっ、増援か!」

 

 カカシの写輪眼が、森の奥から近づく無数のチャクラを捉えた。霧隠れの主力部隊が、包囲網を完成させようとしている。

 

「こっちだ、付いてこい!」

 

 オビトは二人を促し、木々の間を疾走(しっそう)した。

 

「ここは……?」

 

 そしてオビトは二人を導く。根が()う、地の底へと続く闇の洞窟(どうくつ)の入り口へと。

 カカシが警戒(けいかい)の色を強める。

 

「俺が今日までずっといた場所だ……神無毘橋で死にかけてた俺を、拾ってくれたじいさんがいる」

 

 洞窟を進みながら、オビトはぽつりぽつりと話し始めた。

 

「あの日……岩に潰された俺を、この地下に住む《老忍》が助けてくれたんだ。右半身を失った俺にこの白い体を()ぎ足して、動けるようになるまで看病してくれたんだ」

 

 リンが、オビトの白い右肩にそっと触れる。

 

「……ずっと、ここで一人頑張ってたんだね」

 

「ああ。一日も早く二人に会いたくて、必死にリハビリしてた」

 

 暗闇の先には、巨大な人型の木像:外道魔像。

 

「着いたぞ、リン、カカシ。ここなら霧の奴らも手出しはできない」

 

 そして外道魔像の側には一人の弱弱しい老人の姿があった。

 

「じいさん、戻ったぜ! 仲間を連れてな」

 

 老人が、うちはマダラが、ゆっくりとその目を開ける。

 

「……遅かったな、オビト」

 

 だがその眼光は、暗闇の中で妖しく、赤く燃えていた。

 

「だが運命を書き換え、三尾を従えし娘まで連れてくるとは……お前のその執念(しゅうねん)、見事と言っておこうか」




・あとがき

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 それでは、またお会いしましょう。
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