ナルト「三年ぶりだってばよ!」 サクラ「ヒナタならカレシ出来たわよ?」 《NARUTO -ナルト- 異彩伝 ~新たなる運命~》 作:北条 ゆう(いすわーる)
湿った土の匂いと、外道魔像が放つ重苦しい沈黙が、地下の広間に満ちていた。
しばし息を切らすオビトたち三人。見つめるマダラ。
「……本当、ギリギリだったぜ」
オビトは右目の光を失いながらも、どこか
「カカシ、お前の雷切が見えた瞬間、心臓が止まるかと思った」
オビトは震える手でリンの肩を掴み、その温もりを確かめるように
「あの時は頭が真っ白になって……まるで、これから起こる《リンが死ぬ未来を予知》したみたいな、変な感覚だった。間に合って本当によかった……」
その言葉を聞いた瞬間、カカシとリンの間に、
「オビト……私、あの時……」
二人の記憶は、オビトの言葉とは決定的に食い違っていた。
カカシの右腕には、確かにリンの胸を貫いた
リンもまた、心臓を電光に焼かれ、死の訪れを確かに感じていたのだ。
「ククク……めでたい
リンが困惑の想いを
うちはマダラ。
彼は目を細めて、三人を見つめる。
「オビトよ。お前が視たのは《予知》などではない。それは、確かに起きた《現実》」
「は? 何言ってんだよ、じいさん」
バカにしたような口調のオビト。
だがマダラはそれに動じる様子もなく続ける。
「お前は、その娘が死んだという現実を、己が執念で塗りつぶしたのだ」
その圧倒的な言葉の重みで、場を支配する。
「本来あるべきであった運命を、《
マダラは腕を動かす。
「うちはの瞳術には、世界の因果を
指がオビトの右目を指し示す。
「名を《イザナギ》……《不都合な現実を幻とし、望む結末を現実とする術》だ。お前はその娘を失うという
オビトは自分の右目に手を当てる。
「その右目が光を失ったのは、運命を書き換えた対価だ」
「……イザナギ……俺が、運命を書き換えた……?」
「現実を
だがマダラはそれ以上語らず、ただ
「(……計算違いだ。絶望の
マダラの当初の計画では、リンが死に、カカシが絶望するさまをオビトに見せつけ、この世を地獄と認識させるはずだった。
しかし、オビトが放ったイザナギは、マダラの描いたシナリオさえも消し去ってしまったのだ。
「(だが……それもよかろう。耐え
マダラは、魔像に繋がれた管を揺らし、不気味な光を瞳に宿した。
「(今はまだ甘い夢に酔っているがよい……だが次に耐え難い
歓喜に
地下の闇は、静かに彼らを飲み込んでいく……
・あとがき
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それでは、またお会いしましょう。