ナルト「三年ぶりだってばよ!」 サクラ「ヒナタならカレシ出来たわよ?」 《NARUTO -ナルト- 異彩伝 ~新たなる運命~》 作:北条 ゆう(いすわーる)
オビト、リン、カカシ。
「……くそっ、まだだ! まだ指先まで意識が通らねえ……!」
三人は地上から
広場の一角でオビトは荒い息を
霧隠れとの戦闘では白ゼツの
右半身はいまだ、完全に自分のものにはなっていない。
「
『このまま里に帰っても、忍として生きていくことは難しい』
オビトは痛感していた。
「柱間の細胞は生きている。人造体を己の一部だと
マダラの助言。オビトはその声に背中を押されるように、リハビリに
「(……聞こえる? 磯撫)」
一方、リンは地下水湧き出る水場の近くに座り、目を閉じ、深い
オビトのイザナギによって、リンに霧隠れの仕込まれた三尾暴走の術式は完全に解かれた。
しかし彼女の内、宇宙のごとく
「(磯撫……聞こえる?)」
リンは心の中に、自分の中に封じられた三尾へと語りかける。
『ゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……』
だが返ってくるのは、地鳴りのような唸りと、湿った重いチャクラの波。
三尾の暴走は止まった。だが、それはまだ《嵐が去った》だけに過ぎない。
「オビト、カカシ……ごめん、まだ時間かかりそう」
今の状態で里に戻れば、いつ再び磯撫がその牙を剥くか分からない。
のはら一族として――《代々三尾を受け継いで来たのはら一族》として。
当代の人柱力:リンは決意していた。
「二人を置いて俺一人里に帰るなんて
リンの
カカシは右手のクナイを
「オビトの体に人造体が馴染み、リンが三尾と通じ合うまで、俺が二人を護る……」
老忍が放つ気配は、かつて
とはいえ、オビトはマダラを恩人だと信じ切っているように見える。
「それだけだ」
オビトはカカシやリンに『老人がマダラである』と、その正体を明かしてはいない。
面倒事になるのが、目に見えているからだ。
だがカカシの直感は『この闇の空間の主が何か底知れぬ意図を持っている』と
「……オビト。いい加減に話せ」
ある時、オビトが人造体のリハビリを終えて肩で息をしていると、その
「あの老忍は一体何者だ? ただの隠者が、柱間細胞を扱い、うちはの禁術まで知っているのはおかしい……! なのにお前は
カカシの視線は、闇に座す老人の姿を射抜いていた。
「あの老人の正体を、オビト、本当はお前知っているんじゃないのか?」
オビトは言葉に詰まる。
「……そりゃ、ただの
オビトは老人から『自分がかつて初代火影:柱間と共に木ノ葉の里を創り、そして裏切った《うちはマダラ》である』と聞かされている。
「でも、俺の命を救ってくれたのは事実なんだ。カカシ、お前とリンの危機も教えてくれた」
だがそれを正直に話せば……カカシがどう反応するかは火を見るより明らかだ。
「悪い爺さんじゃないさ……きっとな」
里への
「はぐらかすな、オビト。俺は、あの爺さんの正体を聞いているんだ」
カカシの
「……疑念は毒だ。若き忍よ」
「小僧、俺が何者なのか気になるか?」
魔像の足元に座したマダラが、ゆっくりと首をカカシたちへ向ける。
その眼光は、カカシの心臓を直接握りつぶすような
「俺の名はマダラ。うちはマダラ。かつて千手柱間と共に、お前たちが住まう木ノ葉の里を創った男だ」
・あとがき
お楽しみいただけていたら幸いです。
リン周りの設定は、原作とは違うかもしれませんが、オリジナルの設定で補完しました。
高評価、お気に入り、感想など頂けると、嬉しいです(≧▽≦)
それでは、またお会いしましょう。