ナルト「三年ぶりだってばよ!」 サクラ「ヒナタならカレシ出来たわよ?」 《NARUTO -ナルト- 異彩伝 ~新たなる運命~》 作:北条 ゆう(いすわーる)
オビトは自分自身と戦っていた。
白ゼツの組織で補われた右半身。
「……感じろ……
オビトは目を閉じ、マダラの教えを
右半身を構成する柱間の細胞は、強大な生命力の
力で捻じ
「――はぁぁぁぁぁああッ!」
オビトが右拳を強く握りしめた瞬間、右肩から指先にかけて、熱いチャクラの
彼が右腕を壁に向けて突き出すと、意思に呼応して木遁の枝が、まるで自分の指を伸ばすかのような自然な速度で射出された。
「……
オビトは人造体の左目を見開く。そして自身の右手をまじまじと見つめている。
人造体の白濁した
右半身が発する
地下拠点の最奥。外道魔像の足元に鎮座するマダラの前に、三人の忍が並ぶ。
「爺さん……俺たち、行くよ」
洞窟の湿った空気が、三人の決意を孕んで張り詰める。
オビトは三人を代表して一歩前へ出ると右腕を強く握りしめ、老いた伝説の忍を
「右半身は馴染んだ。リンも三尾と通じ合えた。カカシ、待たせたな」
マダラの写輪眼が――
「俺たち、木ノ葉の里へ帰るよ」
暗闇の中で
「行くか。光の届く場所、
そしてマダラが印を――
「土産をやろう。俺が見出した、この世の《真理》を」
結んだ瞬間、オビト、リン、カカシの三人が同時に息をのむ。
「――ッ!?」
三人のいた暗闇の地下拠点は、瞬時に異空間へと書き換えられたのだ。血のように赤い月が浮かぶ異空間。
「見よ、これが現実だ!」
オビトたちの意識は、マダラの瞳力幻術により異空間へと引きずり込まれた。
強烈なヴィジョンが直接脳に流し込まれる。
「一人が救われれば、その影で別の一人が犠牲になる」
眼前に広がるのは、忍界の無惨な歴史。
「愛があれば、憎しみが生まれる」
親を失い、泣き叫ぶ子供。
「平和を守ろうとすれば――」
積みあげられた死体。
「また新たな争いが生まれる」
終わることなき、憎しみの
「この因果から逃れるすべは、この
そして、ヴィジョンは一変する。
マダラが空間に手をかざすと同時に。
「俺の目指す世界。《月の眼計画》……無限月読は、全人類を苦しみから解放する……!」
争いなき《夢の世界》。
「
誰もが愛する者と笑い合い、欠けたものはすべて補われる。完璧な理想郷。
「それこそが、人類に残された唯一の救済策なのだ!!」
・あとがき
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それでは、またお会いしましょう。