D.C.Ⅱ&Ⅲ〜endless fine〜   作:ピナ・グリーンウッド

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ようやく第二話です。

あまり話は進んでないのに地味に文字数が2000字超えてる…


第二話 風見学園へ

「タカくん、朝だよー。」

 

 

 

「…ん、うん。」

 

 

るる姉に起こされて、俺は起きた。目覚ましもかけていたはずなのだが、昨日いろいろありすぎたせいで気づかなかったらしい。

 

 

「朝食の準備は私がやっておくから、タカくんは義之くんを起こしてきてくれる?」

 

 

「いや、俺が朝食作るから。義之はるる姉が起こしてきてよ。」

 

 

 

「えー、なんでよー。」

 

 

「決まってるだろ?朝から死人を量産したくないからだよ。」

 

 

「うぅー。タカくんが意地悪だよー。お姉ちゃんの心をグサグサ突き刺してくるよー。」

 

 

「そんなことないよ。るる姉だって自分の料理の腕前、知ってるだろ?」

 

そうなのだ。この姉、見た目は家事全般なんでもござれな完全お姉ちゃんタイプなのだが、実はそうではない。確かに、掃除や洗濯はかなりのスキルの持ち主で、裁縫もプロ顔負けの腕前だ。

 

しかし、料理だけは壊滅的に酷いのである。見た目は完璧で本人も美味しそうに食べているのだが、俺自身その前衛的すぎる料理の味に何度死にかけたことか…。

 

 

 

「というわけで、るる姉は台所に立たないこと。下手したら義之が死んじゃうから。」

 

 

「うぅー、わかった。でも、今度また絶対タカくんに手料理食べてもらうからね!」

 

 

「ん、わかった。じゃあよろしくね。」

 

 

「うん!」

 

 

こうして朝の安全は守られたのであった。俺の未来を犠牲にして…。

 

 

 

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下へ降りてみると、何やらいい匂いがしてきた。

 

 

「あれ、音姫さん。もしかして朝食作っちゃってます?」

 

 

「あ、清隆くん、おはよう。うん、今日は私が作るから居間で由夢ちゃんたちとゆっくりしててもらえる?」

 

 

「あ、はい、わかりました。」

 

 

 

そして居間へ向かうと音姫さんとはまた雰囲気の違う、お団子が特徴的な美少女と姫乃がくつろいでいた。

 

 

「あ、兄さん、おはようございます。紹介しますね、こちら音姫さんの妹で朝倉由夢さんです。義之くんとも兄妹みたいな関係らしいですよ。」

 

 

「初めまして、朝倉由夢といいます。いろいろ大変だとは思いますが、これからよろしくお願いします。」

 

 

「どうも、芳乃清隆といいます。こちらこそいろいろ迷惑かけるとは思いますがよろしく。」

 

 

 

 

そうこう話しているうちに義之とるる姉、立夏さんたちもやってきてそのまま賑やかな朝食となる。

 

 

「あ、そうだ。清隆くんたちはこの後どうするの?」

 

 

 

「え、どうするって言われても、学校にも行けないので特にすることがないんですよね…。」

 

 

「よし、なら転入生って扱いにして、今日から私たちと学校に通いましょうよ。」

 

 

 

「お、音姉⁉︎いくらなんでもそれは無茶じゃ…。」

 

 

 

「そうですよ、お姉ちゃん。さくらさんもいないし、いくらお姉ちゃんでも…。」

 

 

 

「大丈夫。生徒会長さんをなめたらだめだよー。」

 

 

そういいながら胸を張る音姫さん。さすがに生徒会長でも無理があるんじゃ…。

 

 

(義之、ほんとに大丈夫なのか?)

 

 

俺は義之に耳打ちした。

 

 

(諦めろ。聞く耳持ちませんモードに入った音姉はたとえさくらさんでも止められないからな…。)

 

 

(いや、俺としてはありがたいんだけどね…。)

 

 

 

 

 

そして二人は小さく溜息をついたのであった。

 

 

 

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「立夏さん、生徒会長ってこんなに権力あるんですか…?」

 

 

 

「いや、普通ないわよ。どう考えても音姫の力だと思うわ。」

 

 

「そうだねー。音姫ちゃん率いる現生徒会の統率力は、歴代のどの生徒会よりも凄いって話らしいし。」

 

 

朝食の後みんなで学校へと向かい、音姫さんの交渉の結果を待っていたのだが、意外にもあっさりとOKをもらってしまった。そして、今は空き教室で待機している。

 

 

 

「そういえば、こっちの世界にきて一つわかったことがあります。」

 

 

 

俺は昨日の出来事をみんなに話すべく切りだした。

 

 

「わかったこと?なにが?」

 

 

立夏さんが不思議そうに首を傾げる。

 

 

「それは…こういうことです。」

 

 

 

俺は手のひらに意識を集中させ、今回は桜餅を魔法で出した。

 

 

「はい、みんなどうぞ。」

 

 

「え、兄さん…。もしかしてこれって…?」

 

 

「そうだ、あの魔法だよ。」

 

 

「手から和菓子を出す魔法…。」

 

 

 

そう、これは俺が過去で妹である姫乃のために作り出した魔法。術者のカロリーを犠牲にするため、そう連発はできないし自分で食べても意味がないという代物ではあるが…。

 

 

 

 

「これってもしかして…私たちの魔力が戻ってる…?」

 

 

 

「そう考えて差し支えないと思います。」

 

 

 

どうやら、過去の世界では俺たちは魔法が使えるという事実。これがタイムトラベルという事件の解決になればいいが…。

 

 

「みんな、お待たせー!教室が決まったからそれぞれの教室へ向かってね!」

 

 

 

音姫さんから教室を言い渡され、俺たちはそれぞれの教室へと向かった。

 

 

 

 

 

 

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俺たちの編入するクラスは、葵ちゃんが由夢ちゃんのいる付属二年一組、立夏さんとるる姉は本校一年A組、そして俺と姫乃とさらは義之のいる付属三年三組となった。

 

 

 

先生から入室の指示を受け、自己紹介をしていく。

 

 

 

「初めまして、今日から転校してきました、葛木姫乃といいます。すごく短い間になりますが、付属三年の仲間としてよろしくお願いします。」

 

 

「は、初めまして、瑠川さらといいます!みなさんのお仲間になれるよう精一杯頑張りますのでよろしくお願いします!」

 

 

「初めまして、芳乃清隆といいます。一つ上に同じ名字の従兄弟が編入してますので、紛らわしくないよう名前で呼んでいただけると幸いです。付属としては短い間ですが、よろしくお願いします。」

 

 

それぞれの自己紹介を済ませ、担任に座席を指示されていく。俺は義之の隣、さらは窓際の一番後ろ、姫乃は月島小恋という生徒の隣になった。

 

 

「一応、挨拶しとくな。これからよろしく。」

 

 

「こちらこそ。」

 

 

 

こうして、俺たちの新しい学園生活が始まった。

 

 

 

 

 

 




これからどんな学園生活が待っているのか、乞うご期待ということで。

次回は原作設定等のキャラ紹介を書こうと思います。
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