D.C.Ⅱ&Ⅲ〜endless fine〜 作:ピナ・グリーンウッド
そしてお気に入り登録をしてくれた方恐縮ですm(__)m
こんな駄文でよければこれからもお付き合いください!
午前の授業が終わり、昼休みになった。
「清隆、飯はどうするんだ?」
「どうするかなぁ…。」
俺は少しの間逡巡していると、
「義之ちゃん義之ちゃん、ねぇったらねぇ‼︎」
「なんだよ渉、キモいぞ。」
「うわー、相変わらずノリ悪りぃ。お前が転入生と知り合いっぽいから紹介してもらおうと思ったのにさ。」
「ああ、そうだな。こいつは芳乃清隆。身寄りがないから昨日から一緒にさくらさんの家に居候してるんだ。」
「身寄りがない?転校してきたのに?」
ま、マズい…。とりあえず今は誤魔化さないと!
「じ、実は両親が海外に出張することになってしまって。で、さくらさんは遠い親戚に当たる人だからそれを頼ってこっちに転校してきたってわけなんだ…。」
「あ、なるほどな。大変なんだな。俺は板橋渉ってんだ。気軽に名前で呼んでくれ。」
「じゃあ、俺も清隆って呼んでくれ。よろしくな、渉。」
「兄さん、お昼はどうしますか?」
「先輩、どうしますか?」
渉と互いに自己紹介をしていると、姫乃とさらがやってきた。
「ああ、今義之とどうしようか話してたとこだよ。」
「なあ、清隆。他の転入生とも知り合いなのか?」
「あ、渉にはまだ紹介してなかったよな。こっちが葛木姫乃。俺とは兄妹同然に育ってきた幼馴染だ。」
「初めまして、葛木姫乃です。」
「で、こっちが瑠川さら。元いた学校で飛び級をして同じ学年になったから、年は一つ下だ。」
「初めまして、瑠川さらといいます。これからよろしくお願いします。」
「ああ、俺は板橋渉。俺のことは名前で気軽に呼んでくれ。二人ともよろしく。」
「「こちらこそよろしくお願いします。」」
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そして俺たちは学食へと向かった。
メンバーは義之たちの他に月島小恋、雪村杏、花咲茜の「雪月花」を加えた計8人。
「素うどんにするか。」
義之はそう呟き、食券を購入した。俺は何にしようか考えていると、一つのメニューが目に止まった。
「ん?この地獄丼ってなんだ?」
「清隆、気になるなら食べてみたらいいと思うわ。男なら誰もが一度は食べるメニューよ。」
雪村がニヤリとしながら言ってくる。ものすごく嫌な予感がする……。しかし、同時にかなり興味も湧いた。
「うーん。気になるし、挑戦してみようかな。」
結局好奇心に負け、俺は地獄丼を頼むことにした。
「へぇー。清隆くんってチャレンジャーなのね。」
「清隆くん、初日からそんなの食べて大丈夫?」
茜がニヤニヤしながら、小恋は心底心配そうに話しかけてくる。
「へ?それってどういうー」
「はい、お待ち!」
二人の言葉を確認する間も無く料理が完成する。出てきたものを見て、俺は自分の選択を公開した。地獄丼は、ハバネロやら唐辛子やら豆板醤やら、とにかく辛いものをこれでもかと詰め込んだ一品のようで、かかってるソースはさながら血の池地獄のようだった。
これにはさすがに引きつった笑みを浮かべることしかできなかった。
「兄さん…それなんですか?」
「あ、ああ。地獄丼っていうめちゃくちゃ辛いどんぶりだそうだ。相当辛いって聞いて挑戦したくなってな…。」
「へぇー、甘党の兄さんが辛いものに挑戦するなんて珍しいですね。」
その通りだ、我が妹よ…。
その後、俺がどうなったかは多くは語るまい。風見学園はどの時代でも変なものに挑戦したら痛い目を見ると心に刻み込んだ昼休みであった。
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放課後、帰宅しようとしていると、
「清隆ー。いるー?」
「あ、立夏さん。どうしたんですか?」
「よかった、残ってたのね。新聞部のことで話があるからまだ帰らないで待っててくれる?葵とシャルルももう少ししたらここへ来るはずだから。」
「了解しました。姫乃とさらにも伝えておきますね。」
「うん、お願い。それじゃ、また後で。私は葵を連れてくるから。」
そう言って立夏さんは2年の教室へと向かっていった。
「なあ、清隆。今の綺麗な人、誰なんだ?」
「ああ、彼女は森園立夏。前にいた学校で一緒の部活に入ってて、部長までやってくれてた先輩なんだよ。」
「へえ、そうなのか。あんな美人な先輩と一緒の部活なんて羨ましいなぁ、清隆。」
「ま、まあね。」
内心、渉のへんなテンションに冷や汗をかいていると、
「あら、清隆。私はただの先輩なんだ。前世ではあんなにも愛を誓い合った仲だっていうのに。」
「り、立夏さん⁉︎」
「何言ってるの立夏。タカくんは私とラブラブなんだよ。」
「るる姉まで何言ってんだよ!」
「そうですよ!兄さんは誰のものでもないです!」
「そうです!先輩を独占しようとするのはダメです!」
「「「「むー‼︎」」」」
「これはこれは熱い戦いの予感!清隆さん、私もここに混じった方がいいですかね?」
「葵ちゃん、勘弁してください…。」
俺は大きくため息をついた。そんな中渉は、
「こいつもラブルジョワ野郎だったのか…。どうして、どうして俺は……。」
と、意味深なことを呟いていた。
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場所は変わっていつもの新聞部の部室。紅茶やお菓子はないけど、みんな定位置に座っている。
「それで立夏さん。話ってなんなんですか?」
「ああ、そういえば清隆たちには話してなかったわね。これからこっちの世界でも公式新聞部を作ろうと思ってね。それで創部のための作戦会議ってわけ。」
「え、そんな簡単に部活って作れるものなんですか?」
と、姫乃がもっともな疑問を言う。しかし当の本人は、
「当たり前でしょ。なんせ私はカテゴリー5なんですから!」
などとのたまっていた。
「うわー、さすがは風見鶏の孤高のカトレア(笑)ですー。」
「葵ー?なんで孤高のカトレアの部分で半笑いなんだ?」
「やだなぁ、立夏さん。そんな半笑いになんてなってませんよー(棒)。」
「はぁ…。前世ではあんなに私にお世話になったというのに。まあ、いいわ、とりあえず話を進めましょ。」
立夏さんはそう前置きしてから話を進めていく。
「一応、音姫さんに協力してもらうって形で創部はなんとかなるのよ。ただ、条件があって、創部するのに部員が10人以上必要らしいのよ。」
「ほんとだったらその上で顧問の先生とかいろいろな手続きが必要なんだけど、そこはあたしと立夏が生徒会を手伝うってことで妥協してもらったの。」
「そうなんだ。るる姉もありがと。」
「ということは、今後の私たちの課題は、あと4人以上部員を探すということで大丈夫でしょうか。」
「さすがさら。話が早くて助かるわ。大まかにはその通りなんだけど、音姫さんが是非入りたいって話をくれてるから実際はあと3人よ。というわけでみんな、気合入れてメンバー探すわよ!」
「「「「「はい‼︎」」」」」
こうして俺たちの部員集めが始まった。
只今清隆と誰をくっつけるか盛大に迷い中です…
いや、むしろくっつけない方がいいのか?