モイモイ、サルミアッキだぁよ! 作:サルミアッキ まずい
家に帰ったら腕を広げて誰かが待っていた。モルガンさんだった。
「お帰りなさい我が夫よ。ところでお帰りと言いながらハグをする文化があったと記憶しているのですが」
「…多分それ娘と父親みたいな感じだと思うけど」
そもそも誰から聞いたんだろう。悟さんはそんなハグすると言うよりは抱きかかえるし。里香ちゃんとそういうことやってそうな乙骨くんとかかな?
ともあれモルガンさんがやりたいことならやらないわけにはいかない。近づいて強く抱きしめる。ふわっと香る花の香りと普段から感じている悟さんとはまた違う感触で少し驚く。
「ふふ、夫婦仲というのはこうやってハグしたりキスしたりするとよくなりやすいと聞いています」
「まあ、五感でこうやってモルガンさんを感じてるからね」
苦笑しつつ離れようとするけどそうはモルガンさんが降ろさない。何故か爪を食い込ませてでもこちらを捕まえている。
「もう少しこうさせてください。前回の任務で死にかけたのですから心配させてることを自覚してもらわないといけませんからね」
「…そう、だよね。心配かけてごめんね…」
前回はロボからじゃれつかれて死にかけたからより心配してたのかもしれない。
「生きている分ならまだどうにでもなりますから」
「お願いだからキメラとかにはしないでね。こうやって抱きしめられなくなるから」
「安心してください。ちゃんと人間として生き返らせてあげますから」
背中が少し濡れてる。少し位はこうやって落ち着かせたほうが二人とも幸せだろう。
…なんか、ちょっとだけ恥ずかしいな。
「大丈夫です。少し心配かけましたね」
「ううん、全然問題ないよ。バーヴァンシーもいるよね?」
「ええ、最近はVチューバーなるものに挑戦しているらしいので部屋には近づかないように、とのことです。折角なので夜の散歩にでも行こうか、と考えていたので…」
「いいよ、一緒に行こうか。聞きたいこともあるしね」
少し心臓に痛みが走りはするけど、きっと気のせいとかそこらだろう。オベロンが出た日よりだいぶマシだ。
「では、行きましょう…きっと今日の夜は長くなりますから」
「…ということで真希さんのメガネを少し改良しまして、使い捨てのコンタクトレンズにしました。やはり彼女との相性は少し悪かったものの、こちらのほうが慣れるとよさそうですし」
「…あのメガネは見えるようにするための補助なの?」
散歩の途中にモルガンさんから唐突にふられた話題だけど、メガネが呪力に対抗する手段とは何一つとして聞いていない。ここはとぼけて様子を伺おう。
そんな感じでモルガンさんの話をいなすと笑われてこちらの頭を撫でてくる。どうやらおかしいように感じたらしく、少し笑っている。
「ええ、転生者の我が夫ならわかっていると思いますけど。そもそもサーヴァントは全員どんな状態かわかった上でこちらの世界に来ていますから」
「いや、悟さんに聞かれてるかもしれないじゃん?モルガンさんにもできるようなことは悟さんにもできるだろうし」
ほら、二人とも天才であるからこちらの想像を超えるようなことを平然としてきてもおかしくない。
「まあ、そうですね。しかしこの盗聴については私から提案していますから不利になるようなことを聞かれることはありませんよ」
「ねぇ俺の人権ってないようなもんになってない?モルガンさん達の行動明らかに犯罪だよね?」
「事後報告であろうと我が夫なら受け入れてくれると思っていますからね。もしそうでなければ少し死んでもらって本当に人権をなくすハメになりますから」
「さらっと恐ろしいこと言わないでよ…そんなことになったら自分から廃人になるよ?」
夢の終わりくらいならいつでもパなして死のうと思う。もともとアレは死んだあとに蘇っても貫通する呪いだ、最悪はオベロンにかけてもらえばいい。
「ふむ…確かに厄介ですね。そうなる前に今やってしまえばいいのでしょうか…?」
「それはやめてください…とりあえず今日のところは勘弁してほしい」
「もちろんそうしましょう。もともと呼んだのはお茶会のためです」
お茶会…?わざわざここまて歩いてきて…?
気づいた時にはもう遅かった。明らかにこの時間にしては明るい太陽。先ほどの場所から草原に行くとは思えない。お茶の準備をしているとは到底思えない路地裏から来れるとは思えない。
「嬉しいわ、嬉しいわ、嬉しいわ!!」
「…まさかこうなるとはな」
そりゃまあ、お茶会と言えばいるだろうけど。
呪術廻戦においては絶対に切り札になるであろうサーヴァントだけど。
ここにいるとは思わないよ。
「ナーサリー・ライム…で、いいよね?」
ナーサリー・ライム。領域展開そのものと言っていい彼女は正直普通にスペックが強すぎる。黒いゴスロリ少女であることで相手を油断させられるのも含めて恐ろしさが半端じゃない。
「ええ、間違いないです。それは見つけた私も保証しましょう」
「そうよ、マスター!また会えるとは思ってなかったわ!!今日は私の中を増やしてくれるの?それとも私を読んでくれるの?」
ナーサリーちゃんは少女らしくぐいぐいとこちらに対して詰め寄ってくる。可愛いけど近いからやめてほしい。
モルガンさんがいるから浮気とかなんとか言われてもおかしくないだろうし…
「…とりあえず、お茶会のために来たんだよ」
「そうなのね?でも今日はレディだけでお茶会するために来たのに…もしかしてマスターはこちらだとレディなのかしら?」
「いいえ、違います。今日は私のアヴァロンですから夫も招いたのです。ライム、突然のアクシデントにも対応できるのが一人前のレディですよ?」
モルガンさんにもそれは言えなくないんじゃないか。
そう言おうと思ったけどもっと恐ろしい事態に気づいたので口をつぐんだ。
そうじゃん、今ここの中って領域展開されてるんだった。
「あら、どうしたのかしらマスター?もちろん突然のお茶会だけれどリラックスして大丈夫よ?」
「そうですよ我が夫。私の隣りにいる限りはこの領域の効果は中和されていますし。ですからやらなくてよいです、寧ろ邪魔なのでやらないで。ね?」
じゃあ逆に生殺与奪の権を握られてるってことじゃないですか…?
とはいえ妻を信用しないのは夫としてもどうかと思うのでちょっと解除をしておく。
「ふふ、素直でいいですねマスター。ならお茶会をすぐに始めましょうか」
「…これっていつもやってたの?」
「いえ、今日が初めてです。私ももともと女王でしたのでお茶会の嗜み程度は覚えていて当然でしょう?」
冗談めかしているけど全て魔術でやっているあたりとてつもなく恐ろしい。なんでそんなことができるんですかね…?
「それにマスターを守るために家にも結界を張ってあります。そんじょそこらの呪霊では破れないようにしてありますから安心してください」
「そんじょそこらの呪霊じゃなくても弾かれそう気がするよ…というか実際に弾かれたって徐福ちゃんが嘆いてたよ」
「それはアポなしで入ってこようとしたほうが悪いのです。もともとあれは五条悟を対応できるようにするための結界でしたから」
その当の本人には破られていたけどね。そうじゃなきゃ一回ドナドナされてない。
「まあまあ、そんな話をしてしまうとお湯が冷めてしまうわ!優雅にお茶を飲むのも大切だけど、美味しくお茶を飲むのも大切じゃないかしら!!」
「そうだね。折角モルガンさんが淹れてくれたものだし美味しいときに味合わないと」
その後お茶会でオールしてから帰ったせいでバーヴァンシーに疑われてしまったけど…それはまた、別の話である。
誰が来るんだろうね?
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FGОのフォーリナーが来るんだぁよ
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適当なコテハンが来るんだぁよ
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ムッコにお任せだぁよ
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サルミアッキだぁよ