モイモイ、サルミアッキだぁよ! 作:サルミアッキ まずい
「おはよう、乙骨くん。っと、里香ちゃんもおはよう」
『おは゛よう』
「うん、おはようマヨさん…体は大丈夫?」
登校中に見かけた乙骨くんに声をかける。里香ちゃんにも声をかけたのは、ちょっとでも里香ちゃんに対する意識っていうのが気になっていたからだ。
もしかしたら戦闘しなくて済むかもしれないしね。不確定要素はさっさと消しておきたい。
「もちろん大丈夫だよ。そもそも乙骨くんに回復をかけておいて俺が死ぬわけにはいかないでしょ?」
「でも、反転術式ってかなり難しいって…」
「それはあくまで『反転術式での回復』でしょ?俺の場合は普通の術式だから問題ないんだよ」
秩序と善ならそもそも正のエネルギーしか出てこないからね、余程のことがない限りは問題ないね。
「そうなんだ…?」
「まあ、細かく俺のことを考えても混乱するだけだから気にしなくてもいいよ。それより登校時間に間に合わないんじゃない?」
スマホで時計を見ると予鈴の5分前。呪術高専というのに授業らしき授業なんてものはないけれど遅刻したりは避けたほうがいいだろう。
「そうだよね。ちょっと急いで行こうか」
「あ、靴ひも結ぶから先に行ってて大丈夫だよ」
まあ問題はないけどね。ちゃんと怪我しないように安全に配慮するのもまた乙骨くんに対してである。
それに、術式の使い方がややこしいからなおさら乙骨くんには見せられないのだ。
「水鏡…うわっ、本当にできるのね…」
モルガンさんから教わった水鏡。ちゃんと使いこなせるようになれば強いんだろうけどいまいち癖が強い。今のところは最後の決定打になるような感じかな。
「…お、マヨじゃん。最近遅くなってんじゃない?」
「まだ一回も遅刻はしてませんから…」
教室に来るなり後ろに回り込んで抱きつくのはやめてほしい。無駄のない技術なのに無駄すぎる用途で使ったりするし…
悟さんは抱きかかえたまんま教卓のほうに行き、そのまま連絡し始める。
「で、今日は高専の大掃除をしてもらう。竹やぶんところにある呪具庫にいろいろと置いてあるから気をつけてね」
「…えっと、呪具庫を綺麗にすればいいってこと?」
「その通り。そこいらへんに発生してる呪いとは格が違うから変に壊したりしないよう気を付けてね」
…確かにもうセミの声が聞こえてくる季節。夏休みになる前に片付けておきたいことだよね。
「あとマヨは遅刻だからこっちに来い。指導だ」
あれ、時間的にまだ大丈夫だったはずじゃ…?
そんなことを思ったけど、悟さんのこちらに加える力が強くなりそうな気がしたので大人しくしておいた。
古来より弟は姉に勝てないものである、古事記にそう書かれていたかどうかは知らない。
そしてそのままドナドナされて連れてこられたのは校長室。校長先生と対面に座り、何故か悟さんはこちら側に座る。
…もしかして三者面談なのかなぁ。そんな深刻そうな話題にならないように意識を別のほうに飛ばすのが精一杯だった。
「で、だ。こちらとしては単騎でマヨを突っ込ませないといけないんだ…」
「話が全然見えてこないんですけど」
校長先生の雰囲気からありえないだろうとは思っていたけど、やっぱりそうか。どんな話か見えてこないけど…
「まぁそうか。マヨには六眼なんて便利なもんはないしな、悪い」
渡されたのは特級呪詛師の資料。明らかにパーソナルデータだけが並んでいる時点で術式含めたことにまで深く知れなかったのだろう。
「キアラ、ね…確かに俺一人での単騎が一番適性なんだろうけれども…」
いかんせん術式が媚薬特化でもあり得るからなぁ…トップクラスで戦闘したくないビーストである。
「お、もしかしてもう接触された?」
「あの夢で干渉してきた嘘くさい尼僧のことですよね」
もちろん、俺が接触されたのはそれから変化したリリスだけど。キアラ本体に会ったことがまだこちらではないから大丈夫…な、はず。
「そいつの術式を食らって洗脳されてないみたいならいいな。もう御三家でも一人ずつやられてた。が、最悪マヨだけなら逃げられるだろ?」
「…それ含めてってことね。一般人については無視?」
「別に状況によっては問題ない。高校生にとっては酷なことだとは思うが…」
こちらのことを心配してくれている学長だけれど、そんなことは戦闘において結構どうでもいい。
「構いませんよ。目標の殺害だけしかしないようにしますので」
それにもともとFateのキャラだし始末はこちらでつけたほうがいいだろう。
もし俺以外が領域展開に巻き込まれて初見殺しを食らったら不味いし。
「なら充分な機会を設けよう。クリスマスまでには終わらせてほしい」
「そんなに猶予はありませんよ。夢に干渉してきたタイミングでこっちに計画を投げてきたんです」
と、いうことにしておいたほうがやりやすい。もし百鬼夜行と被る可能性があるなら先に仕留めておいたほうがいいだろう。
「まじか…マヨならそれまでに行けるよな?」
「当たり前ですよ。これでも仮に最強の弟なんですからこれくらいできて当然でしょう」
勘違いをされているような気もするけど、意外とアレについては詳しく知れている。モルガンさんあたりと変わらないくらいの成功率だろう。
「はっきり行って嫌がらせにだけ特化した性能を持つのが殺生院キアラという存在の本性ですし、さっさとトドメを刺すのが吉です」
「…わかった。だが最低でも8月に入ってから殺しに行ってくれ」
「そこらへんはわかってます。まだ青春を楽しみたいので」
茶目っ気たっぷりに言うことでもないとは思うけど、これくらいしないと不安は取り除けないだろう。
「じゃ、俺も呪具庫の掃除に行ってきます」
「ん、行ってら〜」
軽い許可を得れたところで校長室から飛び降りる。やっぱりこっちのほうが速いからね、しょうがないね。
少し走ったあと、明らかに準備をしている僧侶の袈裟懸けを来た男の人がいた。
「…おっと、こんにちは。キミは…悟の弟かな?」
「まあそうですね。そりゃまあ顔も割れてますか」
こちらに対して笑うのは夏油さん。明らかにこちらに対して友好的ではあるけど、呪術高専に来た理由は一つしかない。
「ここに来たのは宣戦布告のためですか?」
「おや、そんなことをしに来るのはもっと先だよ。私は単にお届け物を届けにきたのさ」
ひょいっとこちらに投げてくる人体を丁寧に受け止める。明らかに軽い体重だし…子供か。死んでるわけでもないし脈がある。
「僕としても子供の親を探すのは大変だからね。キミならわかるんじゃないかと思ったのさ」
「随分信用してくれてるね。こちらとしてはちょっと宗教関係はムカつくんだけど」
宗教という言葉を聞いた瞬間、夏油さんからの目線が変わった。
外敵に対しての感情じゃなくて、ある種の仲間を見る感情で。
「おや、それなら私も一つ潰すのに手を貸そうじゃないか。実は手塩にかけた二人が新興宗教の真言立川詠天流にハマってしまったのでね」
間違いなく殺生院の流派であり、ほぼ確実に面倒な被害者であることが確定した。
そういやあの殺生院のことである、手駒はもっと多いだろう。
「…ならいいでしょう。8月1日、俺は殺生院キアラとその他の人物を殺すこと以外は何もしない。代わりに夏油さんは殺生院キアラ以外を露払いしてもらいたいです」
「とはいえそれだと二人が危険じゃないか」
夏油さんのいうことも最もだけれど、そもそも家にいるんじゃなかったっけ…?
ここらへんはいかんせん本編で書いてない場所だからなぁ…
「…もしかしてもう家から出ちゃってるんですか?」
「いや、そういうわけじゃないな。高速移動手段はないと思うが…」
「それなら二人とどっか遠くに遊びに出かけといてください。殺生院を殺したあとなら洗脳くらいはいくらでも解けます」
ジャックちゃんの情報抹消があるからね、しょうがないね。下手なスキルより強いの本当になんなんだろ。
「遠距離で呪霊を動かしながら、か…それくらいなら問題ないね。しかし本当に大丈夫かい?」
「地獄を駆け抜けるよりはマシですから。それにここで縛りを結ばないと不利なのは夏油さんのほうですし」
そもそもここで話していることそのものが異常なのだ。本来ならば殺されてもおかしくないのに来ているのもそうだし…もしかしてこの子供もそれに関係しているのかもしれない。
「別に僕としては猿どもは嫌いだけど、この高校のことは嫌いじゃない。悟にこのことを話してもいいし話さなくても構わないからね」
結構緩いとは思うし怪しいとは思うけど、俺もバーヴァンシーがそうなったら何をするかはわからないからね。
ある意味二人とも似たもの同士と言えるのだ。
「じゃあ縛りを結んで貰おうか。そうしないとここに来た意味がない」
「どうぞ」
『縛り』そのものに従ってやるなら決戦の日まで殆どない。…ちゃんとキアラを殺さないとな。
なお、子供の親がわからなかったのでこちらで引き取ることになり娘が増えた。
なんで成人してないのに子供が二人いるんだろう…?
誰が来るんだろうね?
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FGОのフォーリナーが来るんだぁよ
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適当なコテハンが来るんだぁよ
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ムッコにお任せだぁよ
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サルミアッキだぁよ