モイモイ、サルミアッキだぁよ!   作:サルミアッキ まずい

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第二十五話

「へえ?そゆなことあり得る?」

 

思いっきり噛んだけどそれすらも五条さんは無視して話す。

 

「ああ、さっき御三家の秘匿通知で来てた」

 

この日は悟さんが唐突に慌てた状態でやってきていて、ほぼ俺に対してどうこうとすることもなかった。

 

用件としては秘匿通知で来ていたという─乙骨くんへの秘匿死刑の前倒し。

 

「そうですね、明らかにおかしいと思います。少なくとも政敵がいるような状況下での強硬策は好ましくありませんし…義姉様がスパイを紛れ込ませているような可能性も含め、余りにも違和感があります」

 

「そうだよな…ってか、俺のことを姉って呼ぶな。後にも先にも呼んでいいのはマヨ以外ねぇんだよ」

 

とはいえモルガンさんとの会話を聞いて少しは落ちついてくれたようだ。正直どのような状況であっても最悪吹き飛ばせるような人だからこそ不測の事態に弱いから助かった。

 

「へぇ…それでどうしたんでしょうか?まさか他に誰か恐ろしいことでも起きたのですか?」

 

「…乙骨がそれに従おうとしているってことが大問題だ。なんかこう、魅了されたみたいな感じで話を聞かなくなった。キアラの術式か何かだと感じたんだが…心当たりは?」

 

「思いっきりあるね」

 

キアラのスキルに魅了300%とかいう頭のおかしな文言があった記憶がある。つまりそれに巻き込まれたから殆ど聞こうとしなくなったのだろうね。

 

「なら俺がでたほうがいい。もう連れてかれた後?」

 

「いや、まだ大丈夫。無量空処を弄って少しだけ動けなくしてるからな。魅了って解ける?」

 

「余裕だよ、そりゃ。問題は他の術式だったらちょっと面倒かなーくらい」

「お母さん、どうかしたの?」

 

「気にしなくていいよ。あっちで遊んでおいで」

 

夏油さんから渡された俺にそっくりな少女が甘えてくるけど今は構えないのでちょっとだけ辛く当たる。

 

リビングのほうにちょこちょこ歩いていったのを見て、俺はモルガンさん達と一度外に出る。

 

「しかし魅了以外なら何があるかな…」

 

「まあ呪霊操術みたいな感じで少しだけ精神の形を歪めたりすることも可能かもしれませんね」

 

「そういや五条家の消えてたやつにそんな術式を持っているやつがいたな。あれなら確かにそんなこともできるかもしれない…」

 

「詳しいことはちょっと見てみないとわからないからね」

 

多少の変なものならなんとかなるし、最悪サルミアッキによる食事で強制で拘束できるけど…どうしたものかね。

 

「ということで大丈夫。悟さん送ってもらえる?」

 

「ん、任せろよ。俺から離れるんじゃねぇぞ」

 

どんなことをするのか覚えてないけど確か送ってもらえるはず。悟さんからめちゃくちゃ抱きしめられながら乙骨くんのほうを目指す。

 

 

 

 

 

 

「ん、頼むわ」

 

「任せて」

 

乙骨くんの目からはハイライトが消えては…いないから恐らく何か幻覚でも見せられてるのかな。この感じだとキアラさんの魅了とは少し似ていない…もしかしたら上層部の術式かもね。

 

そんなことを思いつつナイチンゲールの宝具を発動する。使いすぎ?そんなことを言われてもこれが一番安全だし使いやすいんだもんね、しょうがないね。

 

本当はキアラに対して領域展開を切れればいいんたけど…そうなるとタイマンに持ち込まないといけないからね。

 

相手の選択肢は可能な限り排除しないといけない。

 

 

 

…しばらくして凄いジト目を向けてきた悟さんがいた。どうやらあの女の子のことを気にしているらしい。

 

「そういえばだけど、もしかして俺以外で誰か孕ませたとかないよな?」

 

「そもそもなんで俺が悟さんを孕ませた前提で話が進むの?まだ全然そういうことには興味が出ないし無理だよ」

 

「へえ、そうなんですね。もし孕ませるなどということがあるなら私を真っ先にそうするように」

 

不味い、話がそっちにそれてきちゃってるしなんかこの後妊活をさせられるような気がする。

 

とうやら痛覚残留がずっとあるから三大欲求が薄くなっていたらしいしね、でも特に今はそんなことはどうでもいいね。

 

 

「まだキアラの戦闘とか夏油さんの百鬼夜行とかも残っているからダメ。全部終わったあとにね」

 

「…ふぅん、『まだ』ね…覚えとけよ、マヨ」

 

「我が夫の意志は尊重しますけど…3人目の子供も欲しい気持ちは理解してくださいね。もちろん他の人達のことも、てすけど」

 

…すっごい貞操の危機を感じるんだよなあ。全部片付いたら自殺してもいいかもしれない。

 

そんな自滅的な思考ではあるけれど、その前にちゃんと乙骨くんをしっかりさせてあるかどうか確認しないとね。

 

「乙骨くん、今までの会話の内容は言える?」

 

「えっと…マヨくんと五条先生とのなんか?」

 

よかった。こんな変な内容でもちゃんと理解して困惑しているなら解けているってことだ。仮に魅了されたらぼーっとして殆どの会話が成り立たなくなっちゃうからね。

 

「ならよかった。五条先生が秘匿死刑について延長するよう交渉するだろうからほとぼり冷めるまでちょい軟禁されてて」

 

「え?え?」

 

混乱している乙骨くんをヨソに徐福ちゃんが作った地下堂に水鏡で転移する。

 

「ここ酸素とか電波とかちゃんと届くように工夫したから安心して。最悪は里香ちゃんだせばここから出られるから」

 

「ん、その間は特別講師こと徐福ちゃんが呪いの解き方について教えましょう。ほら、狗巻くんの語彙をサンドイッチまで増やしてあげたくらいには強いんだよ」

 

「そ、そうなんだ。よろしくね、徐福さん」

 

さん付けで頭を下げられている徐福ちゃんはいたたまれなくなっている。普段から友達付き合いばっかりだったしね、しょうがないね。

 

 

「まあよろしくね徐福ちゃん。もしできたら解呪頼むわ」

 

「解呪できたら約束通り何でも聞いてもらうからね!!」

 

凄いこちらを見る目が強いけど気のせいだろう、いや気のせいだ。

ちょっと徐福ちゃんまで脳内ピンクお花畑だと無理です…手に負えなくなっちゃう。

 

 

ともあれ終わったので悟さん達のところへ戻る。

 

「よかった。とりあえず安全な場所だよな?」

 

「うん、申し訳ないけど今回は悟さんも魅了される可能性があるから」

 

本当は知らせたいけど怪しいからね、しょうがないね。

 

「…まあ、とりあえず傑の百鬼夜行までにはキアラを殺す。んでそのあとはもしかしたらかなり姿が変わるから許してね」

 

「…とういうことだ?まさか半分くらい消し飛ぶつもりじゃ…」

 

「そんなわけないじゃん。覚悟してても最悪は腕一本で済ませるつもりだよ」

 

俺としては領域展開とはって感じのするやつだったからね。仮想敵がキアラならば一番効率的な方法だと思うし、直接戦闘含めた絡め手に対して強いだろうし。

 

まあもし戻れなかったときの代償も凄まじいけどそんなもんでしょ。頑張ればなんとかなる。

 

楽観的な考えではあるけどほぼクリアできるだろう。

 

「もしいなくなったらバーヴァンシーたちも悲しむだろうしね、負けるわけにはいかないじゃん?」

 

「つくづく俺みたいなこと考えるなマヨは。やっぱり式だけでも今ここで挙げて少しでも負担を減らすようにするか?」

 

「何を言っているのでしょう?我が夫の心も体も食生活も性癖すらも私一色に染めているのですから勝つのは私です。正妻の座は譲りません」

 

…なんでそこで揉めるのかな。明らかに俺の意志なしで結婚が決められそうなんだけど。

 

負けるわけには色々といかないからちゃんと勝たないとね。

 

「あんな宗教法人なんかには負けられないから」

 

夏油さんには悪いことをしちゃって結局娘さんを助けられなかった訳でもありますしおすし。

 

しっかりと借りを返すためにさっさと殺さないとね。

誰が来るんだろうね?

  • FGОのフォーリナーが来るんだぁよ
  • 適当なコテハンが来るんだぁよ
  • ムッコにお任せだぁよ
  • サルミアッキだぁよ
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