モイモイ、サルミアッキだぁよ!   作:サルミアッキ まずい

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第二十九話

 

メドゥーサとの接続が外れて数時間後、やっとこさ家にたどり着けた俺はモルガンさんにハグされる。確かにちょっと今回は心配をかけすぎた自覚がある分なおさら、ね…

 

「ただいま、モルガンさん」

 

「よかった…!どこも体は怪我してないですよね!?」

 

「うん、あんな意味深なことを言ったけど大して変わってはいないよ」

 

強いて言うのならちょっとだけ体重と身長が下がってより人に抱きやすい体型になってしまったことだろうか。最後にランサーを使ったからかアイドルと言っても違和感ない顔立ちになった。

 

…もちろん、男として成長したかと言われるとノーだ。確実に退化してるのが容易にわかるもん。

 

「えへへ、ちょっと縮んじゃったけど変じゃないよね?」

 

「そうですね。より愛らしくなりましたし、あなたのことを襲いやすくも…いや、まだ興味がないでしょうし今はいいですね」

 

「ねぇなんかすごい嫌だねこれ。私は子供じゃないし…」

 

「ん、俺じゃないんでしょうか?」

 

モルガンさんから一人称を指摘されたので慌てて直す。そう言えば若干精神的にもアナちゃんに寄ってるんだった。

 

「他の戦況ってどうなってる?」

 

「ええ、愚昧が新宿の半分をえぐりました。そして残った場所にはロボとジャンヌオルタが睨みを効かせているのでほぼ地獄絵図と言って差し支えないでしょう。少々被害が甚大ですけど…」

 

「コラテラルダメージでしょ、人的被害は出してないんだよね?」

 

「ええ」

 

本来なら頭を撫でるのは俺のほうな気もするけど、こうやって褒めてもらって悪い気はしない。

やっぱりちょっとだけ精神も退行したのかもしれない。

 

「恐らくこの形なら殆どの呪詛師は逃がすでしょうね。それが我が夫の目的なのですよね?」

 

「もちろん。変に殺したりすることで敵意がこっちに向くことは避けたい」

 

下手な殺人はこちらの不利益にしかならないし、夏油さんからの縛りにも確かそんなことが言われてたはず。

 

詳しくは覚えてないけど、流石に自分で殺すわけじゃないなら逃がしたほうが得がでかいだろう。

 

 

「ふむ、いささか甘いとは思いますがそこは意思を尊重します。おそらくはここの呪霊の掃討を減らすためでしょう?」

 

「そ。変に刺激するよりさっさと帰ってもらったほうが復興にかかる時間も少なくて済むしね」

 

今回は渋谷で何が起こるかわかっていない前提だからある程度戻せるような状態にしておいた。

本音を言うならそんなことを考えないで宝具で全滅させたほうがよかったんだけどね、人に迷惑かけたら怒られるからしょうがないね。

 

「しっかり考えていますね…ところで京都のほうはどうしたのでしょうか?」

 

「あー…えっとね、幼馴染に頼んだ。俺との直で約束を結んだからあっちのほうは確実に安全だと思うよ」

 

しょっちゅうこちらに対してちょっかいをかけてくるメタトロンだけど、術式も性格も完璧に近いからね。あの子が守ってくれると言ったのなら確実になんとかしてくれるだろうし。

 

「へぇ…へぇ…接触したのですか…私以外の女と…」

 

「ストップ。なんか明らかに強くなってるからおちついて」

 

力が強くなって心臓が張り裂けそうな気がする。というか明らかに英霊の力だから俺じゃ抵抗できない。

 

「…取り乱しました。とりあえず問題はないんですよね?」

 

「うん。変に泊まったりとかしてもないし食べたりもしてないよ」

 

とこかで聞いたことだけど、この世にはヨモツヘグイという呪いを使って相手を縛り付けるものもあるらしい。

メタトロンは天使だから使ってくることはなさそうなんだけど…でもことねちゃんの術式の例もあるからなぁ…

 

まあ警戒しておくことに越したことはないわけである。

 

「ふむ、メタトロンならまあやれていそうですね。仮にもあれは72の天使の集合体なんでしょう?」

 

「そうなんじゃないかな…俺も詳しいことは知らないけど、タピオカドリンクとか飲んでたりするし結構馴染んでいるのかもね」

 

タピオカドリンク飲んでる最中も音楽を聞いていたりと随分現代に馴染んでいる天使だ。それにしてもわざわざ幼馴染になるような理由ってあるのかなぁ…?

 

まあ、神々のことなんて考えてもわからないだろうししょうがないか。

 

そんなところで考えるのをやめたが、少し背中に冷や汗が走る。…なんか間違えたことをやっちゃったのかな。

 

「そしてもう一つ聞きたいのですけど…」

 

「うん、なんでもいいよ。夫婦の間なら可能な限りは答えられるようにしとかないとね」

 

では、と。

俺の首のほうにロンゴミニアドを突きつけて彼女は言った。

 

「私のこと、どうして待機なのでしょうか」

 

なんだ、そんなことか。俺のことだしでっきり説明したものだと思っちゃってた。

 

「…う〜ん、それは傷ついてほしくないからってのもあるし、今回はちょっとケジメみたいなところがあるからね」

 

「ケジメ、ですか」

 

他にも言い方がたくさんあるだろうけれど、俺としてはこの言葉が一番しっくりくる。

ここでやっぱり他の言い方がよかったとか後悔するのはダメな人だからね。

 

「うん。俺達ってそもそも別の世界から呪術廻戦に紛れ込んだんでしょ。そう考えたらあくまで山場くらいはあっちに譲らないと人理が拗ねちゃいそうだし」

 

正直既に抑止力に目をつけられてもおかしくないことをやっちゃってるからね。できれば被害を逸らすために少しだけ動きを減らしておきたい。

 

「ただでさえ色々と原作介入をしているし、どんなことが起きるかもわかんない。ある程度はコントロールして相手の動き方を制限しに行くことが先を見据えた行動なんじゃない?」

 

バーヴァンシーという娘ができている時点でそこまで強く動いて死んじゃった…そんなことになったら何をするのかはわかんない。

念の為に今から回復を学んでいるけどそれにしたって発動させないに越したことはない。

 

「それに…」

 

「それに…?」

 

すっかりロンゴミニアドをしまっていつものように髪をすき始めてくれたモルガンさんに付け加える。

 

「物語はちゃんと進ませるべきでしょう?」

 

「…そうです、ね」

 

これは雨の魔女だったときの感覚で捉えているのかな、それ以外ならどう思ってるのかな。

 

しかしそのどちらでもなさそうで、彼女は別の本を取り出した。ポップな字体に、今の時代では珍しい革張りの本。

 

 

「ならちゃんと、ハッピーエンドにしましょうか」

 

俺に囁きながらそう言ったモルガンさんは、まるでいたずらをする子供のような笑みを浮かべていた。

 




掲示板で頭の柔軟体操をしたいんだぁよ…サルミアッキ美味しいんだぁよ…

誰が来るんだろうね?

  • FGОのフォーリナーが来るんだぁよ
  • 適当なコテハンが来るんだぁよ
  • ムッコにお任せだぁよ
  • サルミアッキだぁよ
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