モイモイ、サルミアッキだぁよ!   作:サルミアッキ まずい

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第三十話

「…なるほどね」

 

俺は恐らく誰でもない─言わば単なる観客として乙骨くんたちの戦いを見ていた。そう言えばナーサリー・ライムのスキルにはこういう使い方もあるのか。

 

「いずれも全て特等席です。別の世界とつながるまでは不可能ですが、この中であればある程度は彼らの戦闘を邪魔しないでいられるでしょう」

 

「…ありがとうね、ワガママ叶えてくれて」

 

「何を言っているのですか?そもそも私と結婚しろ、と言っている時点であなたに対してずっとワガママを働いていますので関係ないですよ」

 

さあ、とこちらへ手を伸ばしてくるモルガンさん。明らかに俺じゃあ不足している。

 

「ええ、構いません。こちらから見るなんてことはほぼないのでしょうしね」

 

終わるまで見る、なんてことはしなくてもよかっただろうけど。

 

それでも、小さな世界の中で見るのはとっても綺麗だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ん、そんなに変わらなかったね」

 

あくまで呪術廻戦の世界というべきか、ある程度の終了の収束はしていた。

具体的に言えば夏油さんを吹き飛ばすとか。

その前の流れも変わってなかったし、今の時点で観察者の視点じゃなくなってもよさそうだね。

 

 

「ん、おつかれさん。誰も死んでないのはよかったよ」

 

「マーマレード」

 

「領域展開の副作用でこうなっちゃったからわかりにくいか。ほら、マヨだよ」

 

「マヨさん…!?そうだ、里香ちゃんに全部渡すってしたらこんなふうに…!」

 

慌てているけど問題はない。だってもうそろそろエンディングだもの。

 

「いや、単純な話だよ。徐福ちゃんとの共同解析で殆どわかっていたことだけれども、乙骨くんが呪いをかけたんだ」

 

一回ここで切る。確かにやったことをわかってもらうのも大切なことだからね。

 

 

「…思い当たる節があるだろうね。それで呪いをかけた側から主従関係を破棄したんだ。里香ちゃんが乙骨くんにその姿を見せていることを考えたら恨んでないことは明白だけどね」

 

せっかくだからナーサリーのスキルで少しだけ里香ちゃんの生きる時間を伸ばす。少しくらいならやってもバチは当たらないだろう。

 

 

…なにはともあれ、エンディングだ。

 

 

 


 

さあ、エンディングを語り直そう。

この世界のもう一つのエンディングを読み返そう。

 

いづれも全てが違うのだとしても。

 

ありとあらゆる歯車が狂っていたとしても。

 

それはきっと─大切なことだから。

 

 

 

 

 

 

「最後は君かい、悟。あの二人は君の差し金だろう?」

 

夏油傑はもう死ぬとわかっていた。そのことはわかってるからこその軽口。それに対して返す言葉は悟も同じく軽口。

友情というものが成立したのは彼らだった。

 

「…そうだよ。お前なら意味もなく殺さないだろ?」

 

「信用していたのか。そうか、そんなものをまだ残していたのか…」

 

笑ってすっかり変わってしまった悟を見やる傑。本来なら色々と話したいこともあった。

だかそれを押しのけてでも話すことはやはり昔話だった。

 

「夏の終わり…ね。お前が消えた季節もこんなんだっけ?」

 

「まあそうだね。君のほうがより消えてもおかしくないと思ってたんだが」

 

「ハハッ、マヨのためにこんな場所にいるようなもんだからな」

 

「…君のブラコンっぷりには呆れるよ…ああでも、今と昔じゃ確かに違うか」

 

思い出すのはまだ下らないことを言い合えたあの頃。そういえば、あの頃では悟は確かに男だった。

 

どんな事が起きても変わらない友情もあれば、大したことでもないように変わる世界もある。

 

「…そうだ。君の弟のことをこの前に貸してもらったんだよ」

 

「ふぅん?もしかしてマヨが不自然に血を吐いたときか」

 

「恐らくそれだよ…」

 

 

そんな共通の話題で話していることもあったが、当然彼の体は限界を迎えていた。

 

一しきり笑いあうと、彼は石垣に座り込む。

 

「うん、まぁ…これで言いたいこともない。やりたいこともやりきった。終わらせてくれよ、悟」

 

「はっ、任せろ傑。一瞬で終わらせてやるよ」

 

彼から任されたことを彼女は安く請け負う。確かに今となってはどうなっても殺したほうがいいだろう。

 

「最後に言い残したいことはあるか」

 

「そうだね…この世界じゃ僕は心の底から笑えなかった。うん、でもまあもしまた会えるなら…悟の味方になりたいな」

 

「言ってろ、その頃にはお前は俺より弱いだろうよ」

 

軽口を叩いて、最低限の呪力。

 

それだけで死んだ体を抱きしめ、少しだけ涙を流す。

 

ナーサリーの力なのか、その小さな嘆きを見られることはなかった。

 

 

 

 


 

 

さてはて、こんなことを作者が言ったとしてもつまらないだろうけれど、それでも節目であるからにはありがとうくらいは言える機会があってよいだろう。

 

あるいは謎を残してしまったことへの謝罪?

 

何を言うべきかわからなくなって終わらなくなることは避けたいのでまずはお礼から書くとしよう。

 

今まで読んでいただいてありがとうごさいました。普段から三日坊主くらいで終わってしまう自分が頑張れたのは感想などがあったからです。

 

正直今回の作品は割とゴリ押しだったりゼロだけだと終わらないだろうな、って形の作品になってしまったので原作の終了まで駆け抜けるでしょう。中間報告等も含めてちょくちょくこれは出てくるでしょうけれど楽しむかスルーして読んでもらえると嬉しいです。

 

で、まあ色々と謝罪ですね。

 

一つ目がこの後は毎日書くことはちょっと難しくなるのでペースを落とさせていただきます。最後のほうを見ている人ならわかっていると思いますけど、見てわかるくらいに時間が遅くなってしまってるので休みたいです。

 

二つ目がかなりの謎を残していたり伏線がごちゃごちゃになってること。

とりあえずややこしいので

・五条のTS

・マヨの本名

この二つが主なもんだと思ってくれれば結構です。サルミアッキはどうせ雑にねじ込めば呪霊に有利を取れる最強アイテムなので自重しようか悩みますけどそれは自分の匙加減なんでなんとも。

 

 

改めて三十話まで読んでいただいたあなたに最大級の感謝を。

 

もしよければ高評価してもらえるとめちゃくちゃ喜ぶのでお願いします!

誰が来るんだろうね?

  • FGОのフォーリナーが来るんだぁよ
  • 適当なコテハンが来るんだぁよ
  • ムッコにお任せだぁよ
  • サルミアッキだぁよ
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