モイモイ、サルミアッキだぁよ! 作:サルミアッキ まずい
「おう、マヨ。今は暇か?」
「悟さん、丁重にお帰りください。私はとてもではないですが暇じゃないです」
玄関を開けた先にいた悟さんに対して容赦なくサルミアッキをぶん投げる。理由なんてねぇよ、サルミアッキこそが正義だ。
「おいおい、愛しの姉が来たからってこんな扱いはないだろ?」
「いやいやそんなわけないじゃん。去年悟さんと争わされて殺されかけたのは忘れてないからね?」
というか去年からではなく5歳くらいからずっと殺されかけてきたわけなんだけども。ストレスの発散に弟を殺しかけないで欲しい。切実に。
ただ、そんなことを悟さんのほうは知ったこっちゃないと言わんばかりにこちらへとスキンシップをしかけてくる。だから後ろからぎゅっと抱きしめられると固まるのはしょうがないのだ。
「マヨがいい家住んでなかったら本家に婿入りで戻そうかと思ってたけど、そんな必要はなさそうだな」
「ちなみにお嫁さんは?」
「もちろん当主のオレだけど?これで戸籍上も家族だよやったねマヨちゃん!」
わかりきってたことだけどこの人の距離の詰め方は自由すぎると思う。一応結婚したくらいは送ったはずなんだけどな…
「結婚したんだろ…?オレ以外のやつと…」
「そのネタもう古いですよ…」
呆れつつも体をひょいっと抱きかかえられる。
「で、このあと暇だよな?」
「なんでそこで断定するんですか。その通りだけど…」
「よし!これから肝だめし行こーぜ!先に呪霊祓ったほうの勝ちな!」
否定を返そうとする前に即瞬間移動。ちょっと負けないように頑張らないといけない。
(そもそもこういう挑発に乗ってはいけないんだろうけどね…ドナドナされている時点で今更か)
しかし姉弟どうしの喧嘩というのはこういうことなのかもしれない。モルガンさんはお嫁さんだから巻き込むのもどうかと思うし。
「ルールはいつも通りに一回殴るごとに交代でやろうぜ。あと負けたときの罰はどうする?」
「う〜ん…なんでも言うことを一つ聞くでいいんじゃない?」
俺達の場合は火力が高いからじゃんけんでいかに先行をとることができるかどうか、そんな勝負でしかないのだけれど…
「おっ?じゃ、それで縛り結んじまうか。今からなしとかそういうのなしだからな!!」
「悟さんも子供じゃないですし自重してください」
ちなみに悟さんはもともと原作の世界では男だったらしい。道理で女性にしては身長がおかしいし男子に対する態度が優しいギャルそのものになるわけだ。
「せっかくだからなに命令しよっかな〜♪」
「…楽しそうにしてるところ悪いけど、先手は貰うよ」
「…ま、弟に譲ってあげるのも姉の余裕ですし?横紙破りされなきゃ許してやるよ」
ただ、火力については俺は殆どのサーヴァントに遠く及ばない。だからスキルで己の力に上乗せする。
(光コヤンのバフ、ナイチンゲールのバフ、で念の為のオベロンの夢の終わり*1を相手にかけて、と…よし、これでだいたい2倍くらいの火力が出るはず)
ちなみに基本的に術式の条件はサーヴァントが絆MAXであること。月光採掘場って凄いんだなぁ。
「オラァ!」
というわけで思いっきり力を込めて魔眼で曲げる。地味に黒閃が出たからやれる、そう確信したのだが。
「?」
「よっしゃ、ラッキー!!マヨに何命令しようかな〜」
そう、なんとも思っていないように首を傾げてゲタゲタと笑い出す特級呪霊。
もしかしたら呪力がケタ違いに足りてないらしい。…もうちょっと術式の練習ができるようにしないとなぁ。
「じゃ、弟の前だしカッコいいとこ見せますか!領域展開…無量空処」
途端に情報量が異常に多くなる。この状態だと当然悟さんのこともえげつない情報になるの立っているだけで一苦労だ。
本来ならば情報が完結しなくて戦闘ができなくなって棒立ちするとかどうとか。相変わらず規格外な火力をしているけど弟には優しいからなあ。
そんなことを考えていると、目の前で呪霊が動き出す。
(なんで呪霊が動いてんだよ…!?教えはどうなってんだ教えは!!)
明らかに油断して詠唱をしている悟さんは呪霊の接近には気づかないだろう。そもそもこの世界における動くものなんてのはいないのだから。
「【緊急回避】!」
悟さんに対して礼装の技を使って無理矢理回避させる。もともと縛りを破ったあとだから呪力は減っているが、その程度なら何も問題はない。
瞬間、綺麗に
起き上がったら悟さんが見下げていた。どうやら膝枕をして看病をしてくれていたみたいだ。
「…ったく、無茶しやがって。人の身よりまず自分の心配しろよ」
「そう?そんな酷かった?」
問題ないように手を振ろうとすると肩から先の感覚がない。まさかそこまで削られてるとは思わなかったなぁ…
とはいえ、そこまで問題はない。回復があるし丁寧に回復すればモーマンタイ。
念のためにナイチンゲールの宝具を使って悟さんも範囲に入るように回復する。
「よっ、と。これで戻ったから気にしなくていいよ。痛みで絶叫することができるようになればいいのにね」
自分自身の感覚が治ったのを見て、悟さんにもわかるようにひらひらと手のひらを見せる。
痛覚残留がこんな便利なものだとは思わなかったけど、戦闘中に痛いとか叫んだりしたら致命傷だしこれでいいとは思う。
とはいえ普通に考えたら人の行動としてつっこみどころが多すぎるので自重していきたいと思ってはいるんだけれど。
「この前も同じ事やってなかったか?」
「まあ死なないくらいならいいでしょ。ほら、死に近づけは近づくほど呪力の核心に近づくってやつだよ」
何度も言っているような気がしてるんだけど、未だに悟さんとしては納得がいかないようだ。
「…あのさ、オレはもう喪いたくないって言ったよな。当のお前が死に向かってるのがダメだってわかってんの?」
「特級呪霊じゃ死なないし大丈夫だよ。別に消えても「黙れよ」」
明らかに呪力の質が変わった。普段の悟さんよりすっと濃密な負の呪力。
だというのにこちらに対しての視線は先ほどと全く変わらない。
「マヨ、覚えとけ。今度オレの見ていない範囲で四肢がなくなりでもしてみろ、お前の意志も希望も全部無視して雁字搦めに結婚させてもらうからな?」
「…ま、それが勝負の範囲のお願いだしね。どうやっても逃れられなくなると思うよ」
こっちからしてみたら放置してもらった方が嬉しいんだけどね。まあ親から叱られているようなものだと思えばいいか。
了承したことに満足したのか、悟さんはにかっと笑ってこちらを抱きしめている。
「よしよし、マヨは可愛いなぁ…んで、本題だけれど」
「寧ろあの呪霊が本題じゃなったの?悟さんの無量空処効かないのに?」
あれを倒したかったわけじゃないのか。いったい日本の呪いはどうなってるんだ?
「まあまあ、アレはマヨの前でかっこつけちゃったのが悪いから。本来なら余裕のよっちゃんイカよ」
違和感もないけど、確かに動くこと自体は可能だったから弱くしてもらっていたのかもしれない。その場限りの領域展開だったのかな。
「そういうなら悟さんを信じるけど。それで本題って?」
「オレの教え子、なってくんない?」
いつも通りの発言だが、前の発言的にみている範囲にいてほしいってことだろう。別に反対する理由もないしいいかな。
「もちろん行くよ。いつから?」
「明日から」
誰が来るんだろうね?
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FGОのフォーリナーが来るんだぁよ
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適当なコテハンが来るんだぁよ
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ムッコにお任せだぁよ
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サルミアッキだぁよ