「…それで?秘書官にしてほしいって?シリアス。」
「はい!誇らしきご主人様!」
ある日の昼前、シリアスが執務室に訪れていた
「…どう思う?ベル?」
「…そうですね、こういうのは何ですが…やめておいた方がいいかと。」
「メイド長!?」
ベルファストの言葉に、シリアスは驚いた
「これまた随分と辛辣だな…何か理由があるのか?」
「はい、いくつか…。」
「教えてくれ、何をやらかしたんだ?」
「ご主人様!?」
「…わかりました。それではまず…」
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「…ふぅ。あら、お菓子が無くなったわね。ベル、追加のお菓子をちょうだい?」
「かしこまりました。それでは、少々…。」
「お菓子ならこちらに!」
どこかからかシリアスがクッキーの入ったバスケットをもってきた
「あら、速いじゃない。それをいただくわ。」
「っ!陛下それは…!」
クイーン・エリザベスがクッキーを一口かじると、すぐに噴き出した
「…しょっぱぁ!?何よこれ!?しょっぱい通り越して塩辛いわよ!?」
「あ、あれ?砂糖を入れたつもりなのですが…。」
「シリアス?」
「ひいっ!メイド長!」
「あとでお話があります…いいですね?」
「ひいぃっ!」
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「…なんてことが。」
「あー…エリザベスが不憫だな。」
「その後はダンケルク様が作ってくださったケーキで何とかご機嫌を取り戻してくれましたが…シリアスの間違いには困ったものです。」
「うう…申し訳ありません…」
シリアスがショボーンとする反面、指揮官はあることを思いついた
「…ちょっと待てよ?シリアスはその「間違い」が無かったら上手なのか?」
「はい。間違いさえなければ、シリアスの料理は我々メイド隊の中でも上位に匹敵するほどです。」
「なるほど、間違いさえなければか…ふむ。シリアス、試しに一品何か作ってくれないか?」
「ご主人様!?」
ベルファストは指揮官の言葉に耳を疑った
「・・・よろしいのですか?」
「ああ、ちょうど昼時だしな。…頼めるか?」
「はい!少々お待ちください!」タタタタ…
シリアスは執務室を飛び出した
「・・・念のため、誰かを一緒に行かせるか。ベルファスト、今行動できるメイド隊は誰がいる?」
「いまですと、カーリューとキュラソーの2人が手が空いているかと。手配いたしますか?」
「念のため頼む。一応料理の主体はシリアスに任せて、2人はサポートに徹するように言っておいてくれ」
「かしこまりました」 スッ
ベルファストはスマホを取り出し、電話を掛けた
「…カーリューですか?はい、私です。キュラソーは近くにいますか?…はい、ではそのまま聞いてください。今からシリアスがご主人様の命で、食堂にて料理を行います。貴方たちには、シリアスのサポートに入ってもらいたいのですが、よろしいですか?」
「ああ。褒美として、後日何かいうことを聞くこともついでに伝えてくれ」
「・・・」
「ベルファスト?」
「・・・いえ、なんでもありません。かしこまりました、ではそのように。…聞こえましたか?カーリュー、キュラソー。そういうわけですので、よろしくお願いします」 ピッ
ベルファストは電話を切り、指揮官に向き直った
「・・・ご主人様。そうやすやすと『何かいうことを聞く』というのはやめてください」
「え、どうしてだ?」
「どうしてもこうしてもありません」
「そ、そうか・・・じゃあ、少し待つか。ベルファスト、紅茶を頼めるか?」
「・・・はい、お任せください」
~~~
コンコン
「失礼します、シリアスです」
「入ってくれ」 ガチャッ
「・・・失礼します」ガラガラ・・・
シリアスが配膳車を押して入ってきた
「・・・オムレツか?」
「は、はい。」
「そうか。んじゃあ頂くぞ」
「は・・・はい」
シリアスが指揮官の前にオムレツとナイフ、フォークを置いた
「それじゃ・・・いただきます」
指揮官はオムレツを切り分け、一口食べた
「・・・」ムグムグ…
「…」ドキドキ
「・・・うん、美味いじゃないか」
「ほ、本当ですか!」
シリアスの緊張が解け、笑顔が戻った
「うん。おいしい」
指揮官はあっという間に食べ終えた
「ご馳走様・・・ん?」
シリアスが入ってきた扉の裏から、少しふらついてるカーリューとキュラソーが入ってきた
「…ベルファスト」
「はい」
ベルファストが2人に話を聞きに行き、戻ってきた
「・・・ご主人様」
ベルファストが指揮官に耳打ちをする
「・・・ご主人様?」
「シリアス・・・」
ベルファストから内容を聞いた指揮官は、シリアスに向き直った
「お前、秘書官禁止な」
「そんな!」
指揮官→後日カーリューとキュラソーそれぞれに時間を作った
ベルファスト→シリアスに一から料理の指導をした
シリアス→秘書官になるために日々修行の日々を送っている
クイーン・エリザベス→最近のお気に入りはハウの作ったクッキー
カーリュー→後日、指揮官にプレゼントを送ってもらった
キュラソー→後日、指揮官にプレゼントを送ってもらった