フヘンの愛   作:イベリ

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ちょくちょく挟む、トガ日記。


幕間:トガ日記①

〇月×日

エイトくん以外に、私を受け入れてくれた初めての人。

モモちゃん、可愛くて、優しくて、かっこいい。私の、2人目のヒーロー。

 

でも、私はモモちゃんを信用しきれなかった。

 

みんなが待ってる、そう言ってくれたけど、それは本当に?

ずっとずっと、エイトくんと2人きりだったのに。今更?

 

熱に魘されながら、ずっとずっとずっと悩んで、結局エイトくんを頼るしかない。エイトくんは間違えない。私にとって、ずっと暗い道の中、お空に爛々と輝く私だけを照らしてくれる一等星。エイトくんが照らしてくれた道なら、私は進める気がするの。

 

 

○月✕日

エイトくんに、初めて拒絶された。

 

それは君が決めることで、僕が言ってしまって意味が無い。君が決めるんだ。甘えるなって

 

なんで、なんで。今までずっと照らしてくれていたのに。ずっとずっと輝いていた、私だけのお星様が、私を照らしてくれなくなった。

 

でも、何も言えなかった私を、ギュッと抱きしめてくれた。

 

何があっても、エイトくんだけはずっとそばに居るって約束してくれた。

 

だから、私は…誰かをもう一度信じてみようと思えた。

 

 

○月✕日

初めて、私を私と見てくれたお友達。みんなみんな、暖かった。

モモちゃんも、イズクくんも。怪物と知っても、迎えてくてれた。

例え、強くなる為に私が必要なだけだったとしても、それでもこの暖かさをくれた皆に、何かを返したい。

 

 

○月✕日

今日はみんなとお出かけをした。放課後訓練の帰り道にモモちゃんとツユちゃん、ミナちゃんとB組のセツナちゃん、レイコちゃんとキノコちゃんのみんなでスタバに行った。

 

セツナちゃんとミナちゃんはすぐに仲良くなっていた。ギャル同士波長が合うのかもしれない。2人の私服の写真を見たけど眩しいくらいギャルだった。私も似合うと言ってくれたけど、潜在的根暗な私にはちょっと冒険かもしれない。エイトくんはシンプルでダボッとした服を好んで着ているからお揃いで着てるけど、たまには考えてもいいかもしれない。

 

キノコちゃんはノコノコ言ってた。アイドルになりたいらしく、今からキャラ付けを徹底していると聞いた。カズホちゃんよりもプロ意識が高い。

 

(キノコちゃんはお歌が上手)

 

レイコちゃんは、私にエイトくんがいることを恨めしがっていた。あまりそういうのに興味があるようには見えなかったから、ちょっと可愛い。

 

初めて行ったけど、とっても甘くて好みの味。注文方法がわからなくて避けていたけど、これだけ美味しいなら、エイトくんに貰ったお小遣いを使ってもいいかもしれない。

 

(お小遣いは1万円)

 

今度はエイトくんと一緒に来ようと思う。

 

エイトくんとのあれこれを聞かれたけれど、多分程々に誤魔化せた。変な事も口走った気もするけど。

 

最近はエイトくんはやる事が多いみたいで、一緒に帰れたりはしていないけど、お家ではいつも通り。生活用の義手はできてるみたいで、家ではもうそれで生活している。

 

なんで外でも使わないのか聞いたけれど

 

みんなへのサプライズ

 

らしい。

 

やっぱり、エイトくんは、たまに分からない。

 

 

○月✕日

今日はお休み。エイトくんも義手作りをお休みするらしい。

だから、渋るエイトくんをスタバに連行。

 

注文方法が非合理的だS、M、Lだろ。と文句を言っていたけど、クリーム増しのモカなんとかフラペチーノを飲んだら文句がピタリと止んだ。

 

黙々と飲んだエイトくんは、気に入ったのか、私の手を引っ張っておかわりの注文を一緒にした。

 

帰り道にエイトくんが、楽しかったね、って言ってくれた。

 

うれしい、私にしか見せない、私にしか分からない、暖かくて、見守る様な笑顔。

 

エイトくん、大好きなエイトくん。お友達も、私はできたよ。もう、迷惑ばかりかけないから、ずっと、一緒がいい。

 

 

○月✕日

最近、エイトくんをお昼ご飯に誘おうとすると、もう先約がいると言って、ネイトくん達とご飯に行ってしまう。私はモモちゃん達とご飯を食べてるけど、エイトくんともご飯を食べたい。

 

(ネイトくんとエイトくん、響きが似ている。)

 

しかもこれで5度目だ、許すまじネイトくん。

 

(訓練で厳しくした。ちょっと悪いことしたかも)

 

帰りも一緒になる事が無いから、一緒にも帰れない。

 

でも、お家に帰るといつも通りの関係になる。

 

一緒に楽器を弾いたり、ゲームしたり、テレビを見たり、お風呂に入ったり、ダラダラしたり。手を握ってみたり、ぎゅぅっとしてみたり。

 

ちゅー、してみたり。

 

やっぱり、エイトくんは分からない時がある。

 

 

○月✕日

エイトくんと学校で一緒にいれない。

エイトくんの傍にはイズクくん。私のそばにはモモちゃんが常にいる。

 

なんだか、一緒にいる時間が家でしか取れない。もっと一緒に帰ったり、お昼ご飯を食べたりしたい。

 

もちろん、モモちゃん達といる事が不満なのではない。ただ、そこにエイトくんがいてくれればなって思っただけ。

 

それでも、みんなとエイトくんと、一緒にいたい。

 

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