東京喰種:私立探偵   作:ティガファン

3 / 5
今回は主人公が笛口リョーコを助けるか助けないか迷います。

その理由は本編で既に書かれています。

では、どうぞ!

OP『W-B-X 〜W-Boiled Extreme〜』


第2話「Sの心の迷いと決断」

 荘吉side

 

今日も今日とて依頼をこなした。

 

因みに依頼の内容は「行方不明の飼い猫を探すのを手伝って欲しい」との事だった。

 

依頼をこなした俺はあんていくにまた訪れた。

 

どうやら今日は笛口(ふえぐち)リョーコと笛口(ふえぐち)雛実(ひなみ)がこの店に来ていたようだ。

 

(つまり、今日は…)

 

笛口リョーコが殺される日だ。

 

(何としてでも阻止しなければ…)

 

しかし、一瞬の迷いが生じた。

 

笛口リョーコを救えば間違いなく幸せな未来が訪れるだろう。

 

しかし、それが原因で未来に何の影響を及ぼすか分からない。

 

だが、善良な喰種がいれば助ける。

 

それが俺のポリシーだ。

 

しかし、しかしだ。

 

(一体どうすれば良いんだ……)

 

すると、金木に声を掛けられた。

 

「あの…すみません…大丈夫ですか?」

 

「えぇ、大丈夫です」

 

実際は大丈夫じゃない。

 

だが、迷っていては始まらない。

 

「すみません。コーヒーを一つください」

 

「分かりました」

 

俺はコーヒーを注文し、一回考える事にした。

 

すると、リョーコさんに声を掛けられる。

 

「あの……もしかして、荘吉さんですか?」

 

「えぇ、はい。もしかして、リョーコさんですか?」

 

「はい。そうです。お久しぶりです」

 

「えぇ、こちらこそ。お久しぶりです」

 

「お母さん、その人誰?」

 

「お母さんのお知り合いよ」

 

言っていなかったが、俺は以前にリョーコさんから一度、依頼を頼まれた事があった。

 

依頼の内容は「落とし物を探すのを手伝って欲しい」との事だった。

 

「あの件に関して本当に助かりました」

 

「いえ、頼まれた依頼をただこなしただけですよ」

 

すると、コーヒーが運ばれて来た。

 

「お待たせしました」

 

「ありがとうございます」

 

俺はコーヒーを受け取り、一口飲む。

 

「それで、何の御用ですか?」

 

「いえ、ただあの時のお礼を言いに来ただけです」

 

「そうですか」

 

すると、あんていくの店長、芳村功善が現れ、リョーコさんは功善から食糧が入った袋を受け取る。

 

(……親父……)

 

芳村功善。

 

前にも話した通り、彼は俺の実の父親だ。

 

俺はエトとは違い、人間の部分が多い半喰種のため、施設に預けた。

 

俺はコーヒーを飲み終え、代金を払い、あんていくを出た。

 

父からの視線を僅かに感じながら。

 

———————————————————————————

 

 三人称side

 

今日は雨が降っているため、荘吉は傘をさしながら事務所に帰ろうとしていた。

 

すると、ヒナミが走ってやって来た。

 

「荘吉さん!」

 

「ヒナミ?」

 

「お母さんが……!!お母さんがぁぁ……!!」

 

「!?今すぐ案内してくれ!」

 

荘吉は嫌な予感をすぐさま察知し、ヒナミに案内してもらった。

 

———————————————————————————

 

 荘吉side

 

俺は傘をしまい、ヒナミと一緒にリョーコさんの所へと急いで向かう。

 

(間に合ってくれ…!!)

 

「っ!?ヒナミ、隠れるぞ」

 

俺は急いでヒナミと一緒に物陰に隠れる。

 

「全く愚かだな」

 

(真戸(まど)呉緒(くれお)……!)

 

「………」

 

リョーコさんは真戸呉緒の手によってボロボロの状態となっていた。

 

「大人しくしていればこんな道の真ん中で死ぬ事はなかった。ゆっくり解体してやったのに」

 

「っ!」

 

俺は急いでロストドライバーを取り出し、腰部に装着する。

 

「ヒナミ、約束してくれ」

 

「荘吉さん…?」

 

「この先の事は俺と君と君のお母さんの秘密にしておいてくれないか?」

 

「何を言ってるの…?」

 

「頼む…!!時間がないんだ…!!」

 

「せっかくだ、辞世の句でも聞いてやる」

 

まずい…!時間がない…!!

 

「頼む…!!お願いだ…!!」

 

「う、うん…分かった…」

 

「ありがとう」

 

そう言って俺は帽子を一旦脱ぎ、スカルメモリを取り出し、ススイッチを押してスカルメモリを起動させた。

 

『スカル!』

 

「変身」

 

『スカル!』

 

ロストドライバーにスカルメモリを装填し、ロストドライバーの装填部を倒し、仮面ライダースカルへと変身した。

 

「荘吉さん…!?」

 

ヒナミは仮面ライダースカルに変身した俺の姿を見て驚いたが、俺は気にせず帽子を被り直し、急いで真戸とリョーコさんの間に割り込んだ。

 

———————————————————————————

 

 三人称side

 

「ヒナミ……生」

 

真戸の持つクインケによってリョーコの首が跳ね飛ばされた。

 

そう思った次の瞬間、スカルが現れ、真戸の持つクインケを弾き飛ばした。

 

「何者だね?君は」

 

「真戸さん、コイツは確か……噂の骸骨男ですよ」

 

亜門(あもん)鋼太郎(こうたろう)は真戸に目の前にいるスカルが噂の骸骨男だと教える。

 

「ほう…喰種(クズ)を狩っている事で有名なあの例の骸骨男か……何故その喰種(クズ)を助けた…?喰種(クズ)共を駆逐している君が」

 

「…善良な喰種を助ける……それが俺のポリシーだ」

 

「善良な喰種だと?笑わせるな……コイツら喰種(クズ)共に善良などあるものか」

 

「一つ、一瞬の迷いが生じた…」

 

すると、スカルは己の罪を数え始めた。

 

「二つ、そのせいで守るべき命を危険に晒した…」

 

スカルは罪を数え続ける。

 

「三つ、そのせいで彼女は傷付き、彼女の娘さんに辛い思いをさせた…」

 

「何を言っているんだ、貴様は…」

 

真戸は訳が分からずスカルに向けて言葉を放つ。

 

「俺は自分の罪を数えたぜ……喰種捜査官」

 

罪を数え終えたスカルは真戸に視線と右手を向け、あの台詞(・・・・)を言う。

 

 

 

「さぁ、お前の罪を……数えろ」




次回は喰種捜査官との戦闘です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。